病態生理学Ⅲ(消化器)

食道の疾患


食道の疾患には、(  )・(  )・(  )などがある。
食道がん  食道アカラシア  胃食道逆流症(GERD)

【食道がん】★

食道は、心臓・大血管・気管・気管支などとともに(  )にある。
縦隔

日本における、食道がんの高リスク群は
①(  )
②(  )
③(  )
④(  )脱水素酵素2欠損者
⑤平均赤血球容積(MCV)高値[ビタミンB12・葉酸不足]
⑥多発ヨード不染帯者
⑦咽喉頭・食道がんの既往あり
①50歳以上
②男性
③飲酒・喫煙者[とくに飲酒時に顔が赤くなる傾向]
毎日1合(日本酒1合=ビール500mL)以上の飲酒で6倍のリスク。3合で77倍。
④アセドアルデヒド

部位別の発生頻度は50%が(  )。25%がその下部。10%が上部。
胸部中部食道

食道に発生する悪性腫瘍の90%は(  )である。3%は(  )であり、ほとんどが逆流性食道炎が原因の(  )。
扁平上皮がん  腺がん  バレット食道がん

症状に関して、60%が(  )であるため、(  )による早期発見が重要。
進行がんでは36%:つかえ感・狭窄感
      22%:嚥下困難
      その他:反回神経麻痺をきたすと嗄声など。
無症状  内視鏡検査

TNM分類で(  )を決定する。
T(Tumor)   :腫瘍の壁深達度……内視鏡
N(lyphNode) :リンパ節転移……CT(すぐ撮れる)
M(Metastasis):多臓器への遠隔転移……MRI,PET(ブドウ糖+放射線)
病期(ステージ)

食道がんの治療は、(  )・(  )・(  )を組み合わせた(  )が基本となる。
標準的な治療法を提示するものとして、「食道がん診療ガイドライン」が作成されている。
手術療法  化学療法  放射線療法  集学的治療

壁深達度がT1a-EP・LPMの早期がんでは、リンパ節転移が5%以下なので、 大きさに関わらず(  )や(  )による治療が行われる。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

胸部食道がんの手術において、再建臓器を通す経路には以下の3つがある。
(  ):長い   心臓の圧迫なし 安全性高 外観悪い
(  ):やや長い 心臓の圧迫あり 安全性中 外観よい
(  ):短い   心臓の圧迫なし 安全性低 外観よい
胸壁前経路  胸骨後経路  後縦隔経路

経口摂取ができない患者で、かつ切除不能な場合(  )を適応する。
メタリックステント療法

【食道アカラシア】

食道アカラシアは(  )の弛緩不全と食道体部の蠕動運動障害によって生じる。
下部食道括約部(LES)

治療としては(  )などがある。
内視鏡下バルーン拡張術

【胃食道逆流症】★

胃内容物の食道内への逆流により、(  )・呑酸(どんさん)などの症状や合併症が引き起こされる病態を胃食道逆流症(GERD)と総称する。
胸やけ

診断のため、胃食道逆流症(GERD)の症状を有する患者に(  )を投与し胃酸を減らすことで、症状消失の有無で治療的診断を行うものがある。
プロトンポンプ阻害薬(PPI)

治療として日常生活の指導がある。
①(  )・(  )・(  )を避ける。
②食後2~3時間は(  )にならないようにし、就寝時はベッドの頭側挙上をする。
③肥満の場合は減量する。
①喫煙  過食  炭酸飲料
②臥位

胃・十二指腸疾患


胃・十二指腸の疾患には、(  )・(  )・(  )・(  )などがある。
機能性ディスペプシア  胃炎  胃・十二指腸潰瘍  胃がん

【機能性ディスペプシア(FD)(機能性胃腸症)】

胃もたれや心窩部痛などの上腹部を中心とする腹部症状が、長期間にわたって繰り返し出現する。 原因には、胃運動以上・内臓感覚過敏。ヘリコバクターピロリ感染・胃酸分泌・(  )などの因子が関わっている。
ストレス(社会的・心理的因子)

RomeⅣによる食後愁訴症候群・心窩部痛症候群の診断基準は、診断される(  )から症状が始まり、かつ最近の(  )は診断基準を満たす。
6か月前  3か月間

検査として(  )によりがんがないことを証明して、はじめて機能性ディスペプシアと診断される。
内視鏡検査

【胃炎】★

胃炎は(  )と(  )に分類される。
急性胃炎  慢性胃炎

急性胃炎は主に、①(  )②(  )が誘因となる。
①非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)  ②ヘリコバクター-ピロリ感染

急性胃炎の治療は誘因を除去し、(  )を投与する。
プロトンポンプ阻害薬(PPI)

慢性胃炎とは、ピロリ菌は粘膜を薄くし(  )を起こす。その後(  )に繋がる。
萎縮性胃炎  胃がん

主に、食道がんは(  )が原因で、胃がんは(  )が原因。
アルコール  ピロリ菌

【胃・十二指腸潰瘍】★

胃潰瘍の好発部位は(  )でとくに(  )に最も多い。
小弯  胃角部

胃・十二指腸潰瘍の原因は(  )と(  )である。
ヘリコバクター-ピロリの感染  非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用

症状として多くは(  )を訴える。
上腹部痛

重要な合併症としては、(  )・(  )・幽門狭窄などがある。
出血  穿孔

出血に関して、急性の大量出血では新鮮血を吐血するが、それ以外では(  )として発症する。つよい嘔気を感じる。
黒色便(ヘモグロビンが酸化して黒くなる)

出血の治療は(  )で行う。
内視鏡的止血術

穿孔に関して、潰瘍が漿膜を破って腹腔に突き抜ける状態をいう。そのために急性汎発性(  )となる。
腹膜炎

潰瘍が穿孔すると、腹部は筋性防御によって(  )となる。部分的に(  )を生じる。腹部膨満を生じることもある。
板状硬  反跳痛

穿孔の治療は(  )で行う。
手術

胃・十二指腸潰瘍の治療には「消化性潰瘍診療ガイドライン」のフローチャートに応じて治療を行う。
①まず(  )の治療を行う。
②次に(  )を中止する。
③次に(  )を行う。
④夜間の胃酸分泌を抑制するため(  )を投与する。
①合併症(出血→内視鏡的止血法/穿孔→手術)
②非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
③ヘリコバクター-ピロリの除菌
④プロトンポンプ阻害薬(PPI)

合併症を防ぐ看護として、(  )・腹部所見・消化管症状が大切である。
バイタルサイン

消化管出血のバイタルサインとしては(  )がある。
頻脈+血圧低下+黒色便

穿孔のバイタルサインとしては(  )がある。
徐脈+血圧低下+SpO2低下

腹膜炎では(  )がおこる。
発熱

【ゾリンジャー-エリソン症候群】

ゾリンジャー-エリソン症候群は、酸分泌を刺激する(  )を過剰に産生する腫瘍によって、消化性潰瘍を生じる。
ガストリン

ゾリンジャー-エリソン症候群はガストリノーマともよばれる。胃潰瘍にも繋がるため、(  )を投与して胃酸分泌を抑制して治療する。
プロトンポンプ阻害薬(PPI)

【胃がん】★

胃がんの原因としては、多量の塩分摂取や、喫煙、(  )などが胃がん発生として関連する。
ヘリコバクター-ピロリ感染

治療法としては、
早期胃がんは(  )。
進行胃がんは(  )。
転移がある場合は(  )を行う。
内視鏡的切除  手術  抗がん剤による化学療法

胃がんの肉眼的分類
(  ):腫瘤型……きのこのような形
(  ):潰瘍限局型……くっきりした形
(  ):潰瘍浸潤型……火山のような形
(  ):びまん浸潤型……固まらずに広がる
1型  2型  3型  4型

術後合併症として、出血・(  )・吻合部通過障害・腸閉塞・急性胆嚢炎・膵液漏・呼吸器合併症などがある
縫合不全

胃切除後症候群には(  )・(  )・骨代謝障害・逆流性食道炎などがある。
ダンピング症候群  貧血

ダンピング症候群には、食後のすぐあとにおこる(  )と、2~3時間後におこる(  )がある。
早期ダンピング症候群  晩期ダンピング症候群

早期ダンピング症候群はめまい・頻脈・発汗・嘔吐・下痢・腹痛・全身倦怠感などを訴える。 (  )が低下し、小腸内に急速に食物が流入することによっておきる。食事の1回量を減らし回数を多くすることで軽快することが多い。
胃の貯留能(ダンプカーのように流れる)

晩期ダンピング症候群は、食後2~3時間後に発症する(  )である。小腸内への急速な食物の流入による一過性の高血糖に対して、 インスリンが過剰に分泌されることでおきる。食事の1回量を減らし回数を多くすることで予防する。
低血糖症状

胃全摘後には(  )の吸収が不良となり、術後5~10年後に枯渇して(  )がおこる。
ビタミンB12  巨赤芽球性貧血

腸および腹膜疾患


腸および腹膜疾患には、(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )などがある。
過敏性腸症候群  腸炎  腹膜炎  虫垂炎  ヘルニア  腸閉塞症  腸内寄生虫疾患  消化管憩室  ポリープ  大腸がん  肛門疾患

【過敏性腸症候群】

(  )あるいは(  )などの異常を伴うが、その原因となる疾患がみとめられない疾患である。
便秘  下痢

機能性ディスペプシアと同様に、(  )などが原因の消化管の運動異常や知覚過敏などが考えられる。
ストレス

【腸炎】★

腸炎には(  )や、(  )・(  )・腸結核症・(  )といった種類がある。
感染性腸炎  潰瘍性大腸炎  クローン病  虚血性大腸炎

感染性腸炎では、(  )、海外旅行者感染、院内感染に留意する必要がある。
食中毒

食中毒で多いのは、
①(  ):卵
②(  ):鶏
③(  ):魚
④アニサキス :サバ
⑤O-157    :牛
⑥ウェルシュ菌:カレー
⑦ノロウイルス:牡蠣
サルモネラ  カンピロバクター  腸炎ビブリオ

感染性腸炎の院内感染には、クロストリジウム-ディフィシレ(CD)による(  )がある。
偽膜性腸炎

感染性腸炎は保存的加療が主であり、脱水の予防・治療が主体となる。(  )を使うことは好ましくない。
止痢薬

潰瘍性大腸炎とクローン病は(  )と呼ばれ、(  )が原因とされている。
炎症性腸疾患  自己免疫異常

潰瘍性大腸炎とクローン病の発症年齢は(  )に多い。
若年

潰瘍性大腸炎はびまん性の炎症であり(  )から(  )に広がっていくのに対し、
クローン病は肉下種性炎症疾患であり、(  )の(  )と(  )が見られる。
直腸  連続
非連続(飛び石状病変)  縦走潰瘍  敷石状変化

症状は、潰瘍性大腸炎には(  )を伴う下痢があり、クローン病には腹痛と(  )がある。
粘血便  下痢

潰瘍性大腸炎とクローン病の治療には、ステロイド薬や(  )を使用する。
インフリキシマブ

潰瘍性大腸炎の治療で、サルゾスルファピリジンにアレルギーがある場合は(  )を使用する。
メサラジン(5-ASA)

クローン病の炎症は組織所見で(  )を特徴とする。
非乾酪性肉芽腫[腸結核症では乾酪性肉芽腫]

虚血性大腸炎の発症年齢は(  )に多い。
高齢者

高齢者が急激な(  )と(  )で発症した場合には、虚血性大腸炎を疑う。
腹痛  鮮血便

【腹膜炎】

穿孔→腹腔内から血液に細菌が入る→(  )→死
敗血症

炎症が局所に限局されている場合を(  )といい、
炎症が腹部全体に及んでいる場合を(  )という。
限局性腹膜炎  汎発性腹膜炎

腹膜炎の身体所見として(  )および(  )がある。
筋性防御(板状硬)  ブルンベルグ徴候(反跳痛)

【虫垂炎】

臍と右上腸骨棘を結ぶ線の外側1/3の位置は虫垂根部にあたり、(  )とよばれる。
マックバーニー圧痛点

【ヘルニア】

ヘルニアは外ヘルニアと内ヘルニアに分類され、外ヘルニアには(  )が多い。
鼠径部ヘルニア

(  )……ヘルニア内容が完全にヘルニア嚢内にはまりこんだ状態。
嵌頓ヘルニア

(  )……血管が圧迫されてヘルニア内容の血流障害を伴っている状態。
絞扼性ヘルニア

絞扼性ヘルニアでは、ヘルニア内容が腸管であった場合は(  )を発症し、放置すると腸管壊死・穿孔へといたる危険な状態である。
腸閉塞(イレウス)

【腸閉塞症】★

腸閉塞はまず成因によって(  )と(  )に分類される。
機械的腸閉塞  機能的腸閉塞

機械的腸閉塞は、血流障害のない(  )と血流障害のある(  )[緊急手術が必要]に分類される。
閉塞性(単純性)腸閉塞  絞扼性(複雑性)腸閉塞

機能的腸閉塞は、腸管運動が低下している(  )と、腸管が痙攣を起こしている(  )に分類される。
麻痺性腸閉塞  痙攣性腸閉塞

麻痺性腸閉塞では(  )の内服などが原因となる。
抗精神病薬

治療として、(閉塞性腸閉塞では)絶飲食として経鼻的に(  )を小腸内に留置して拡張した消化管の(  )を行う。
イレウス管  減圧

治療として、(  )の補正を行う。
脱水

【腸内寄生虫疾患】

蠕虫による疾患として、(  )はアジ・サバ・イワシ・イカ・タラ・ニシンなどを生のまま、刺身などで摂取すると発症する。
アニサキス症

原虫による疾患として、(  )は男性同性愛者(肛門を舐める)に多く、大腸粘膜に潰瘍を形成し、下痢や粘血便などの症状を示す。
赤痢アメーバ

【消化管憩室】

消化管の壁の一部が嚢上に突出したものを(  )と総称する。内視鏡では、うんこがあるので出血・穿孔を止めるのが難しい場合がある。
憩室

【ポリープ】

ポリープは(  )での発生頻度が高く、小腸ではまれである。腺腫はがんに変化する可能性もある。
大腸

【大腸がん】★

(  )は大腸がんの発生を促進するといわれている。
脂肪

食道がんや胃がんと同じく(  )によって(  )を決定し、内視鏡的粘膜下層剥離術・外科手術・化学療法などの治療方法を決定する。
TNM分類  病期(ステージ)

直腸がんの手術では、(  )が必要となる場合もあることが厄介。[胃がんではダンピングが厄介]
人工肛門増設術(ストーマ増設術)

【肛門疾患】

肛門疾患には、(  )・(  )・(  )などがある。
痔核  裂肛  痔瘻



肝臓・胆嚢の疾患★


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