病態生理学Ⅱ(代謝・内分泌系)

第1回


内分泌代謝とは、生体の(  )維持に必須のシステム。
ホメオスターシス(恒常性)

内分泌代謝作用をもつ物質を(  )と呼ぶ。
ホルモン

ホルモンは化学構造から、(  )・(  )・(  )に分類される。
ペプチドホルモン  ステロイドホルモン  アミン類(アミノ酸誘導体)

治療法について、
欠乏症:(  )
過剰症:(  )
欠乏症:ホルモン補充療法
過剰症:ホルモン合成阻害薬/拮抗薬・手術・放射線療法

増加したホルモンがそのホルモン自体の分泌を抑制する仕組みを(  )という。
負のフィードバック機構

視床下部は(  )にある。筋肉・肝臓・脂肪組織に作用する。
間脳

【下垂体】

前葉は(  )由来である。
消化管・気管支・肺・甲状腺・膵臓などと同一の由来。
内胚葉
(内胚葉とは、将来は動物の内表面として、外界から体の必要とするものを吸収する器官、およびそれに付属する諸器官を形成するもの)

後葉は(  )由来である。
中枢神経などと同一の由来。
外胚葉
(外胚葉からは、表皮と神経系・間充織と軟骨の一部分などが生じる)

(  )は、視床下部の神経細胞で合成され、下垂体後葉で貯留される。
抗利尿ホルモン(ADH)[バソプレシンともいう]

ADH分泌が障害されると、(  )が生じる。
尿崩症

【甲状腺ホルモン】★

甲状腺は(  )にある。
頸部正面

甲状腺機能亢進症を起こす病気として(  )がある。
バセドウ病

甲状腺の基本構造は、直径200μmほどの(  )とそれをとりまく間質である。
濾胞

ホルモンの種類に(  )・(  )がある。
サイロキシン(T4)  トリヨードサイロニン(T3)

【副腎ホルモン】★

右腎臓と左腎臓では(  )の方が高い。
左腎臓

腎静脈は(  )に合流する。
下大静脈

副腎皮質からは(  )が分泌される。
アルドステロン  コルチゾール  性ホルモン(副腎アンドロジェン)
[アルドステロンは血中ナトリウムの再吸収に関わる]

副腎髄質からは(  )が分泌される。
カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミン)

肝臓と腎臓は(  )の代謝経路である。
ビタミンD

コルチゾールが分泌されると、負のフィードバック機構により、視床下部の(  )と下垂体の(  )の分泌が抑制される。
副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)  副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)

(  )では、負のフィードバック機構によりレニン活性が抑制される。
原発性アルドステロン症

【消化管ホルモン】

(  )にはインスリン分泌促進作用による血糖低下効果がある。
GLP-1

【膵ホルモン】

膵臓は(  )を分泌する。
インスリン

第2回


【代謝の概要】

三大栄養素
糖質・タンパク質:(  )kcal/g
脂質:(  )kcal/g
4kcal/g  9kcal/g

グルコース+グルコース=(  )
マルトース(麦芽糖)

グルコース+フルクトース=(  )
スクロース(ショ糖)

グルコース+ガラクトース=(  )
ラクトース(乳糖)

二糖類分酵素を(  )という。
α-グルコシダーゼ

肝臓で、糖質以外の物質からグルコールを産生することを(  )という。
糖新生

肝臓で、グルコースをピルビン酸などの有機酸に異化し、ATPを産生することを(  )という。
解糖系

過剰なアミノ酸は最終的に(  )となり、腎臓から体外に排出される。
尿素

脂質は肝臓で(  )へ変換され、グルコースが少ないときのエネルギー源になる。
そのほか脂肪酸・コレステロールが合成される。
ケトン体

肝臓には(  )があり、高コレステロール血症になることを防いでいる。
LDLレセプター

【内分泌疾患の検査】

内分泌疾患の検査方法には、(  )の測定・(  )の測定・免疫学的評価・(  )・(  )がある。
血中濃度  尿中濃度  ホルモン負荷試験  画像検査

血中に微量しかないホルモンを測定する方法として、(  )という方法が開発された。
現在は(  )が主流。
ラジオイムノアッセイ(放射免疫測定法)
EIA  ELISA(エライザ)

ホルモンの尿中濃度測定方法として(  )や(  )といった方法がある。
24時間畜尿[日内変動が大きいホルモンに有効]  スポット尿

(  )は、ホルモンの刺激物質や抑制物質の投与や、飲水制限・立位などの負荷を加えた場合の反応を測定する検査法である。経口ブドウ糖負荷試験などがある。
ホルモン負荷試験

画像検査は病名診断に必須の検査であり、(  )・(  )・(  )などがある。
CT  MRI  シンチグラフィー

第3回  疾患の理解


【脂質異常症】

脂質異常症の診断基準は、(  )採血で、
LDL-C:(  )
HDL-C:(  )
TG :(  )
空腹時採血
LDL-C:140mg/dL以上
HDL-C:40mg/dL未満
TG :150mg/dL以上

血中に存在し、体内のさまざまな組織に運搬されるリポタンパク質とは、 コレステロールエステルやトリグリセリドなどの脂質が芯を形成し、 その周囲をリン脂質と遊離コレステロール、(  )が取り巻いて構造を安定させている。
アポリポタンパク質

リポタンパクの種類は、
①(  )
②(  )
③(  )
④(  )
⑤(  )
①カイロミクロン
②VLDL(超低比重リポタンパク質)
③IDL(中間比重リポタンパク質)
④LDL(低比重リポタンパク質)……悪玉コレステロール。動脈硬化の原因になる。
⑤HDL(高比重リポタンパク質)……善玉コレステロール。末梢組織における過剰なコレステロールを肝臓に戻すコレステロール逆転送系の役割。40mg/dL未満は虚血性心疾患の発症が多くなる。

脂質異常症の治療としては、(  )・(  )・(  )がある。
食事療法  運動療法  薬物療法

脂質異常症の食事療法として、適正量のカロリー摂取のためBMI基準を(  )に設定する。
22

脂肪・コレステロール摂取量の制限と、(  )の摂取を行う。
食物繊維

脂質異常症の薬物療法として、肝臓におけるコレステロール合成の調整を行う酵素の作用を阻害する(  )が使用される。
効果が不十分な場合は、抗酸化作用をもったプロブコール。小腸からの吸収を阻害するエゼチミブを併用する。
スタチン系薬剤(HMG-CoA還元酵素阻害薬)

高トリグリセリド血症の薬物療法には、リポタンパク質の分解を促進する(  )がおもに用いられる。
フェブラート系薬剤

【肥満症とメタボリックシンドローム】

肥満とは、ただ単に体重が多い状態ではなく、体重に占める脂肪細胞の量が多い状態のことである。 医学的に減量を要する状態を(  )という。
肥満症

内臓脂肪型肥満を基礎にして、耐糖能障害、脂質異常症、高血圧をもたらした状態は(  )と呼称される。
メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームの日本に基準は(  )が必須条件であることが特徴。
内臓脂肪蓄積

【尿酸代謝異常】

血清中で尿酸は7mg/dL前後の濃度で飽和状態に達し、それ異常の濃度では過剰な尿酸が結晶を形成し、 体内に蓄積するようになる。尿酸の結晶が急性の関節炎を引き起こす状態を(  )とよぶ。 プリン体の代謝異常による高尿酸血症を基礎疾患とし、症状の主体は尿酸結晶による急性の関節炎と腎障害である。
痛風

高尿酸血症の食事療法として、(  )が大切。
しっかりと水分をとること

第4回  疾患の理解


【糖尿病】

糖尿病とは、(  )作用不足による(  )の高血糖を主徴とする代謝疾患群である。
インスリン  慢性

食後など、血糖が上昇する際に、それを調整するためにインスリンが分泌されるが、 インスリンのはたらきを阻害するような要因がある場合、十分なインスリン作用が発現しない。 これを(  )という。
インスリン抵抗性

高血糖が持続する場合には糖尿も増加し、 尿の浸透圧が上昇するためグルコースとともに大量の水分が尿として排出され脱水となる。 しかも、グルコース1gにつき4kcalのエネルギー量を消失することとなる。 そのため、高血糖が持続する場合には(  )や、脱水に伴う(  )・(  )・(  )が引き起こされる。
尿量の増加  口喝  多飲  体重減少

(  )……膵β細胞がなんらかの原因で破壊され、インスリン分泌が枯渇してしまうために生ずる糖尿病。 自己免疫性のものと特発性(原因不明)に分けられる。
1型糖尿病

(  )……インスリン分泌低下を主体とするものと、
インスリン抵抗性が主体で、それにインスリンの相対的不足を伴うものなどがある。
2型糖尿病

(  )……妊娠に伴いはじめて発見された糖代謝異常。
治療の際(  )は(  )のリスクがあるので用いてはならない。
妊娠糖尿病  経口血糖降下薬  奇形

成人に多いのは(  )。
2型糖尿病

★糖尿病は(  )と(  )の両方で診断する。
血糖値(血液中のブドウ糖の量)  HbA1c

(  )とは、赤血球中のヘモグロビンにグルコースが非酵素的に結合したものの割合であり、過去(  )間の血糖の平均値である。
HbA1c  1~2か月間

糖尿病型の診断、インスリン分泌能の評価が目的で(  )が行われる。
ブドウ糖負荷試験(OGTT)

糖尿病の治療としては(  )・(  )・(  )がある。
食事療法  運動療法  薬物療法

食事療法として、エネルギー摂取量の是正が大切。
適正なエネルギー量=(  )×(  )
身体活動量 × 標準体重

標準体重=(  )
22 × 身長(m) × 身長(m)

そのほか食事療法として、動物性脂質・蔗糖や果糖の過剰摂取の是正、(  )摂取の奨励、減塩などがある。 正しい、規則的な食生活が重要。
食物繊維

運動はブドウ糖・脂肪酸の利用を促進し、インスリン抵抗性を改善する効果がある。 強度は、(  )程度がよい。
自覚的にきついと感じない程度(心拍数100~120回/min)

【糖尿病の慢性合併症】

糖尿病の慢性合併症には
①(  )②(  )③(  )
④糖尿病足病変
⑤大血管障害  ……がある。
①糖尿病神経症状
②糖尿病網膜症
③糖尿病腎症

糖尿病網膜症の病気の分類は、
(  )⇒(  )⇒(  )[硝子体出血⇒牽引性網膜剥離]
単純網膜症⇒増殖前網膜症⇒増殖網膜症

糖尿病腎症の病気分類
①第1期(腎症前期) :正常アルブミン尿
②第2期(早期腎症期):(  )
③第3期(顕性腎症期):顕性アルブミン尿あるいは持続性(  )
④第4期(腎不全期) :問わない
⑤第5期(透析療法期):透析治療中
微量アルブミン尿  蛋白尿

糖尿病腎症の治療としては、第3期では(  )がある。
全体を通して(  )と(  )が重要。
食事療法(蛋白制限)  血圧の管理  血糖の管理

糖尿病性神経障害は、代謝異常による多発性神経症状と、血管閉塞による単神経症状の2つに大きく分類される。
糖尿病性神経障害の初期症状として(  )がある。
両下肢(特に足の先)のしびれ

大血管障害として①(  )②(  )③(  )がある。
これらの疾患は、糖尿病のみならず、喫煙、高血圧、脂質異常症、肥満も大きく関与する。
①虚血性心疾患 ②脳血管障害(脳梗塞) ③末梢動脈疾患

【糖尿病の急性合併症】

糖尿病の急性合併症として、
①(  )
②糖尿病ケトアシドーシス
③高血糖高浸透圧症候群
④シックデイ
低血糖

低血糖は、糖尿病の慢性合併症を防ぐために経口糖尿病治療薬やインスリンを用いる中でおこりうる危険がある。
症状として(  )・動機・顔面蒼白・頻脈・発汗などがある。
重症の場合、意識レベルの低下・せん妄・見当識障害・けいれんが生じる。
手指のふるえ

低血糖時の治療として、
(  )の補給、グルカゴンの筋肉注射などがる。
ブドウ糖

糖尿病ケトアシドーシスや高血糖高浸透圧症候群はいずれも(  )をきたす病態である。
意識障害

(  )とは、感染症などにより、発熱・嘔吐・下痢をきたし、また食欲不振で食事が取れない場合をいう。特に1型糖尿病患者で問題となる。
シックデイ

第5回  疾患の理解


【甲状腺疾患】

甲状腺疾患のなかでも(  )と(  )はとくによく遭遇する疾患である。
慢性甲状腺炎(橋本病)  バセドウ病

慢性甲状腺炎(橋本病)の臨床所見には(  )などがある。
びまん性甲状腺腫大[びまん性=全体的]

慢性甲状腺炎(橋本病)の合併症として(  )や(  )がある。
甲状腺機能低下症  無痛性甲状腺炎

バセドウ病はメルゼブルクの三徴(  )・(  )・(  )といった臨床症状に基づいて発見されたが、現在あまり使用されない。
眼球突出  甲状腺腫大  頻脈

バセドウ病の臨床所見として(  )・(  )・(  )・(  )の甲状腺中毒症所見や(  )、眼球突出または特有の眼症状がある。
頻脈  体重減少  手指振戦  発汗増加  びまん性甲状腺腫大

破壊性甲状腺炎は甲状腺濾胞細胞が破壊され、濾胞内のサイログロブリンと甲状腺ホルモンが血液中にもれ出てくるため甲状腺中毒症をきたす状態をいう。
ウイルス感染が原因と推定されている(  )と、
慢性甲状腺炎の炎症が一時的に強くなる(  )が代表的である。
亜急性甲状腺炎  無痛性甲状腺炎

甲状腺機能低下症では無気力・易疲労感・眼瞼浮腫・体重増加などが生じる。
(  )や(  )を過剰に食べると、甲状腺機能低下症をきたすことがある。
昆布や青海苔などヨウ素を豊富に含む食品

甲状腺腫瘍の分類は
(  ):乳頭がん←要治療
(  ):濾胞腺腫
(  )
悪性腫瘍  良性腫瘍  腺腫様甲状腺腫

甲状腺の悪性腫瘍の検査は(  )+(  )。
治療は(  )。
超音波検査+穿刺吸引細胞診  手術

【副甲状腺疾患】

副甲状腺疾患は(  )と(  )の2疾患が中心となる。
原発性副甲状腺機能亢進症  副甲状腺機能低下症

副甲状腺ホルモン(PTH)の過剰により、以下の症状がある。
①(  )②(  )③(  )
①骨病変……骨折しやすくなる
②尿路結石……腎結石
③高カルシウム血症……のどが渇く、胸焼け、吐き気、食欲低下、便秘、イライラする、疲れやすい、筋力低下

“続発性”副甲状腺機能亢進症は、ほとんどが(  )に伴う。
慢性腎不全[腎でのリンの排泄低下→ビタミンD3活性化低下→カルシウム吸収低下→低カルシウム血症→PTHの上昇]

悪性腫瘍に高カルシウム血症を伴うことがときどきあり、この原因の1つとして腫瘍細胞がPTHに類似した(  )がある。
PTH関連ペプチド[PTHrP産生腫瘍]

副甲状腺機能低下症ではPTH分泌不全により(  )・(  )が起こる。
低カルシウム血症  高リン血症

低カルシウム血症の症状として、(  )・(  )・(  )・(  )徴候・(  )徴候・精神神経系の機能異常・白内障・歯牙発育障害・大脳基底核石灰化などがある。
全身けいれん  テタニー発作  感覚異常  クボステック徴候  トルソー徴候

これを何というか。
テタニー

これを何というか。

顔面神経を軽く叩くと顔筋が収縮し、口角がひきつれる。
クボステック徴候

これを何というか。

血圧計のマンシェットを上腕に巻き収縮期血圧まで圧を上昇させると、助産師手位が出現する。4分以内に出現しなければ陰性である。
トルソー徴候

【副腎疾患】

(  ):副腎皮質から分泌される鉱質コルチコイドであるアルドステロンが増加する。
(  ):糖質コルチコイドであるコルチゾルが増加する。
(  ):副腎髄質ホルモンが増加する。
これらは(  )や(  )の原因となる。
原発性アルドステロン症
クッシング症候群
褐色細胞腫
高血圧  糖尿病

副腎皮質ホルモンが低下する疾患としては(  )や(  )がある。
アジソン病  続発性副腎皮質機能低下症

原発性アルドステロン症は、副腎皮質に腺腫や過形成が商事、アルドステロンの過剰分泌をきたす疾患。
アルドステロンの過剰分泌により、
体内へのナトリウム貯留による(  )や、
カリウムの排泄増加による(  )をおこす。
診断としては、スクリーニング検査・負荷試験・曲剤診断などがある。
高血圧  低カリウム血症[脱力感・筋力低下・多尿]

クッシング症候群の症状は、下垂体腺腫によるクッシング病[副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)過剰]と同様で、
(  )・(  )・(  )・赤紫色皮膚線条といった特異的症候や、
高血圧・月経異常・にきび・多毛・浮腫・耐糖能異常・骨粗鬆症・色素沈着・精神異常といった非特異的症候がある。
満月様顔貌  水牛様脂肪沈着  中心性肥満

原発性副腎機能低下症の症状として、(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )などがある。
腹痛  嘔吐  易疲労感  食欲不振  ストレスを契機にしたショック  意識障害

原発性副腎機能低下症の治療では、シックデイには一定期間(  )を通常の2~3倍程度服薬する。
副腎ホルモンの補充(ヒドロコルチゾン)

褐色細胞腫は(  )または傍神経節組織由来を示唆する腫瘍。
副腎髄質

褐色細胞腫の症状は(  )の他、
頭痛・動悸・発汗過多・顔面蒼白・振戦・悪心・便秘・体重減少・狭心症様の胸痛など(バセドウ病でもおこる)
高血圧

副腎の構造として、皮質では(  )・(  )・(  )。髄質では(  )が分泌される。
アルドステロン  コルチゾール  副腎アンドロジェン
カテコラミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)

【性腺疾患】
(そこまで重要ではない)

【膵・消化管神経内分泌腫瘍】
(頻度低い)インスリノーマなど

【多発内分泌腫瘍症】
(そこまで重要ではない)

【内分泌疾患の救急治療】

(  )の定義は、
甲状腺中毒症の原因となる未治療ないしコントロール不良の甲状腺基礎疾患が存在し、 これに何らかの強いストレスが加わったときに、甲状腺ホルモン作用過剰に対する生体の代償機構の破綻により、 複数臓器が機能不全に陥った結果、生命の危機に直面した緊急治療を要する病態をいう。
甲状腺クリーゼ

甲状腺クリーゼの代表的症状は(  )・(  )・(  )
発熱  頻脈(130回/分異常)  発汗過多

(  )とは、副腎機能低下症がベースにある患者が、感染症、外傷、手術、強いストレスにさらされたときにおこる急性腎不全。
副腎クリーゼ

(  )の定義は、
甲状腺機能低下症が基礎にあり、重度で長期に亘る甲状腺ホルモンの欠乏に由来する。 あるいは、さらに何らかの誘因により生じた低体温・呼吸不全・循環不全などが中枢神経系の機能障害をきたす病態。
粘液水腫昏睡

第6回  疾患の理解


【視床下部・下垂体前葉系の疾患】

プロラクチン産生腫瘍(プロラクチノーマ)ではプロラクチンの過剰が生じる。
症状として乳汁分泌・(  )がある。
無月経

成長ホルモン産生腫瘍(先端巨大症)では腫瘍が正常な下垂体前葉を圧迫する。
トルコ鞍より上方に腫瘍が伸展すると視神経を圧迫し(  )をきたす。
両耳側半盲

成長ホルモン産生腫瘍(先端巨大症)の検査としては(  )・血液検査・ホルモン負荷試験を行う。
MRI

ACTH産生腫瘍(クッシング病)ではコルチゾールの過剰で主に糖質コルチコイド作用による症状が生じる。
(  )・(  )・(  )などが特徴。
ほか高血圧・月経異常・にきび・多毛・浮腫・耐糖能異常・骨粗鬆症など。
満月様顔貌  水牛様脂肪沈着  中心性肥満

成長ホルモン分泌不全性低身長症の主症候は(  )があること。
成長障害

【視床下部・下垂体後葉系の疾患】

抗利尿ホルモン(ADH)の分泌不足による尿崩症は口喝・多飲・多尿が特徴。
※糖尿病は浸透圧上昇により多尿になる。
尿崩症の検査所見は尿量が1日(  )以上。尿浸透圧は300mOsm/kg以下。
3000mL

ADH不適切分泌症候群(SIADH)の治療として、低ナトリウム血症を防ぐために(  )を行う。
水制限


病態生理学Ⅱ(歯科・口腔系)


歯・口腔の機能は、①(  )②(  )③(  )
①栄養摂取②呼吸の道・会話をする③表情をつくる

乳歯は生後(  )から萌出が始まる。乳歯は計20本。永久歯は計32本。
8か月

第一大臼歯は(  )歳ころに乳歯列の後方に放出する最初の永久歯である。
6~7歳

第三大臼歯は(  )歳ころに放出することが多く、(  )に繋がる。
18歳  智歯周囲炎

ジグモンディ法で左下の第一大臼歯は(  )と表記する。

歯周組織は歯の支持組織で、(  )・(  )・(  )・(  )からなる。
歯肉  歯根膜  歯槽骨  セメント質

唾液腺は、大唾液腺(  )・(  )・(  )と小唾液腺に分けられる。
耳下腺  顎下腺  舌下腺

睡眠時無呼吸症候群では、中等度症例では(  )を用いて、重症例では(  )を用いる。
口腔内装置(スリープメント)  経鼻持続陽圧換気(nasal CPAP)

唾液機能検査ではスクリーニング検査として(  )や(  )がある。
反復唾液嚥下テスト  改訂水飲みテスト

唾液機能検査では嚥下機能評価検査として(  )や(  )がある。
嚥下造影検査  嚥下内視鏡検査

歯の補綴(ほてつ)治療の分類として、歯の欠損には(  )・(  )・(  )・(  )を装着する。
ブリッジ  インプラント(人工歯根)  部分床義歯  全部床義歯

(  )は齲蝕の原因である。歯周病の原因ではない。
ミュータンス菌

齲蝕は進行程度によって(  )に分類される。
第1度(C1)~第4度(C4)+初期の齲蝕(Co)

初期の齲蝕(Co)では、口腔清掃の徹底や(  )、うがいによって、歯質にリン酸カルシウムなどが際沈着することがある。これを(  )という。
フッ化物の塗布  再石灰化

修復物辺縁に発生する齲蝕(  )は、年齢に関係なく多い。齲蝕予防の基本は(  )である。
二次齲蝕  プラークコントロール

細菌感染が根尖部歯周組織までに及ぶ(C4)と、(  )になる。
根尖性歯周炎

慢性辺縁性歯周炎は歯周炎の進行したものである。炎症のため歯肉が腫脹すると(  )が深くなる。歯槽膿漏へと繋がる。
歯周ポケット

歯周疾患は、(  )の発症や進行、さらに(  )などに関連する。
全身疾患(糖尿病・脳血管疾患・心臓血管疾患・呼吸器疾患)  早産(低出生体重児出産)

歯周病の予防は、患者自身によるプラークコントロールが重要であるが、ほかの因子の除去も心がける。(  )などが有効な予防策となる。
定期的な検診とメインテナンス

(  )は、歯髄炎や歯髄壊死から根尖部歯周組織に(  )が波及して発症する。
根尖性歯周炎  細菌感染

(  )はがん化のおそれがある潜在的悪性疾患である。他のいかなる疾患ともみなされない白色が優勢な口腔粘膜の病変。
白板症(はくばんしょう)

(  )はがん化の可能性が高い。他のいかなる疾患とも特徴づけられない燃えるような赤色病変。
紅板症(こうばんしょう)[角化症とも呼ばれる?]

粘液嚢胞は、唾液腺の排出障害によって粘膜下に唾液が貯留することで発生する嚢胞である。
小唾液腺の外傷などで導管が損傷し形成されたものを粘液瘤といい、口底に形成された比較的大きな粘液嚢胞を(  )という。
ラヌーラ(ガマ腫)

舌と硬・軟口蓋の接触が得られない場合、(  )という補助装置を使用して嚥下をよくする。
舌接触補助床(PAP)

治療当日の(  )は再出血の原因となるため避ける。
ぶくぶくうがい

義歯装着の際、歯肉や粘膜に当たっていたいときは我慢(  )。
せずに、担当医に連絡する

義歯は必ず口から外し、(  )で清掃する。
義歯用ブラシまたは歯ブラシ

(  )につけると、義歯の合成樹脂部分が変形するため、注意する。
熱いお湯

義歯床下の口腔粘膜の安静をはかるため、(  )には必ず義歯を外す。
就寝時

口腔がんにおける放射線療法の副作用には、(  )や皮膚炎・(  )・(  )などがある。
口内炎  味覚障害  唾液分泌の低下

口腔内細菌が(  )・人工呼吸器関連肺炎(VAP)・心血管疾患・糖尿病などに関連するので、口腔ケアは重要。
誤嚥性肺炎



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