精神看護学概論

「心のケアの必要性」


2006年に(  )が制定された。
自殺対策基本法

(  )策定。
自殺は心理的に追い込まれた末の死であり、社会的な取り組みによって防ぐことが出来る。
自殺総合対策大綱

自殺対策基本法では(  )機能の充実と、職場における(  )対策が進められている。
ゲートキーパー  メンタルヘルス

日本の精神病床数は諸外国に比べて(  )
多い

日本の精神病床の平均在院日数は諸外国に比べて(  )
長い

日本で近年増加している精神疾患は、(  )と(  )である。
感情障害(うつ病含む)  アルツハイマー病

日本の入院患者で多いのは(  )。
統合失調症

厚生労働省は精神保健医療福祉の改革ビジョンで(  )の患者を退院させることで、10年以内に(  )床の削減を計画したが脱施設化が進んでいない。
社会的入院(治っているが帰る場所がない)  7万

脱施設化が進まない要因として(  )ことと(  )がある。
私立病院が多い  人手不足

精神看護学の場は①(  )②(  )③(  )④(  )
①医療の場 ②保健福祉の場 ③学校・職域の場 ④看護教育の場

WHOによる精神の健康について、
個人が自分自身の能力を認識し、日常のふつうの(  )に対処でき、
生産的かつ有意義に働き、自分のコミュニティに貢献しうる良好な状態のこと。
ストレス
【精神の健康に関わる13の能力】

①(  )する能力、そしてそれにある程度耐えうる能力。
分裂

②(  )に耐える能力。
両義性(多義性)

③(  )への耐性。
二重拘束

④可逆的に(  )する能力。
退行

⑤問題を(  )する能力。
局地化

⑥即座に(  )を求めないでいられる能力、(  )のまま保持できる能力、迂回できる能力。
解決  未解決

⑦一般に(  )が出来る能力。ある程度耐える能力。
嫌なこと

⑧(  )でいられる能力。
ひとり

⑨(  )を話さないで持ちこたえる能力。うそをつく能力。
秘密

⑩(  )で手を打つ能力。意地にならない能力。いろいろな角度からものをみる能力。しなければならないという気持ちに対抗できる能力。
いいかげん

⑪現実対処の方法を(  )持ち合わせていること。現実処理能力を使い切らない能力。
複数

⑫自分の内と外におこる(  )を感じ取る能力、身体感覚。
変化

⑬独語する能力、(  )能力。
妄想

「ストレス・危機」


危機とは、リンデマン、(  )によって構築された。
カプラン

カプランは「危機とは(  )の強度な状態で、喪失に対する脅威あるいは喪失という困難に直面して、 それに対処するには自分のレパートリーが不十分で、その(  )を対処するのにすぐ使える方法を持っていないときに経験するものである」と述べている。
不安  ストレス

(  )のストレス学説では、多彩なストレッサーが生体の中にある共通したストレス状態をつくることを全身適応症候群と名付けた。
全身適応症候群の3つの期。
第一期:(  )期(ショック相・反ショック相)
第二期:(  )期
第三期:(  )期
セリエ  警告反応期  抵抗期  疲弊期

(  )や(  )の中にあるさまざまなストレッサーに遭遇すると人はストレスを感じる。
自然環境  社会的環境

(  )……ストレスの脆弱性や問題のみに着目するのではなく、当事者に備わっている強みに着目し、 本人のイニシアティブをもとにその希望の実現に向けて支援していくという考え方。
ストレングスモデル

カプランは危機の期間を(  )週間としている。
4~6週間

人は危機的状況に直面したとき、
①(  )が高まり、まず、いつもの習慣的な解決方法を用いて乗り越えようとする。
②しかし克服できなかった場合、(  )状態になる。
③(  )な健康が失われ、最終的に(  )状態に向かう。
緊張  不安・抑うつ  精神的  不適応

危機の種類には(  )と(  )がある。
成熟的危機  状況的危機

状況的危機は(  )と(  )に分けられる。
偶発的危機  社会的危機

成熟的危機とは、発達的危機ともよばれる。
人は(  )において、それぞれの課題を持っている。
必ずしも異常な出来事ではなく、この危機は人格の成熟に寄与する。
発達段階

乳幼児期の成熟的危機には(  )がある。
母親からの分離不安

学童期での成熟的危機には(  )や(  )がある。
いじめ  不登校

思春期での成熟的危機には(  )・(  )・(  )がある。
摂食障害★  校内暴力  家庭内暴力

青年期での成熟的危機には(  )・(  )・(  )・出社拒否がある。
スチューデントアパシー[学業に無気力]★  青い鳥症候群[転職を繰り返す]★  引きこもり

成人期の成熟的危機には(  )・(  )・職場不適応・児童虐待がある。
燃え尽き症候群★  キッチンドリンカー

中年期の成熟的危機には(  )・(  )・(  )・うつ病・アルコール依存がある。
空の巣症候群★  更年期障害  仕事および家庭内のストレス

老年期の成熟的危機には(  )・(  )・(  )・死を受け入れることがある。
喪失体験  孤立  うつ状態と自殺

フィンクの危機理論:(  )→(  )→(  )→(  )
衝撃→防御的退行→承認→適応

【衝撃の段階】
最初の心理的な(  )を受ける時期で、いわゆる(  )状態におちいる。
ショック  パニック

【防御的退行の段階】
現実からの逃避や否認、退行などの心の仕組みである(  )が働く。
防衛機制

【承認の段階】
(  )を(  )し始める段階。
現実  吟味

【危機に対応した地域精神活動】★

(  )は、地域精神医学を予防精神医学と呼び、第一次予防、第二次予防、第三次予防という概念に分けて考えた。
カプラン

・第一次予防
(  )改善を図り、相談業務や危機介入を通して精神障害者の発生を(  )する。
環境  予防

・第二次予防
精神障害の(  )や(  )に努めること。
早期発見  早期治療

・第三次予防
慢性患者のための(  )を家族、教師、牧師、警察官、裁判官、企業関係者など地域住民の手によって推進することを意味している。
社会復帰訓練

遺伝相談、子供の発達相談、母子保健相談などの心理社会的サービスや情報提供、ストレス管理の方法やリラクゼーション法の講座開催といった教育などは、 カプランの(  )次予防である。
一次予防

「精神障害のとらえ方」


精神障害のとらえかたとして、国際障害分類障害モデルでは、(  )障害・(  )障害・(  )不利のみに注目している。
もっとプラスの面や環境因子にも注目する必要がある。
機能・形態障害  能力障害  社会的不利

国際生活機能分類(ICF)において、生活機能とは、
(  )
(  )
(  )
心理機能・構造:生命体としての身体の生理機能と構造
活動:生活していくための諸活動、ADL、家事、育児、学業、仕事、余暇
参加:社会参加、家庭を営む、職場での活動、地域活動、政治活動

環境因子(背景因子)について
(  ):階段や段差、建物の構造、交通機関、車いす
(  ):家族、教師、友人、周囲の障害者に対する意識
(  ):自立支援法などの法律、医療や介護のサービス
物  人  社会制度

「人間の心の諸活動」


意識は(  )の働きが活性化し、五感に対する刺激を感じ取ることが可能な状態である。

「意識がある」とは、脳において刺激を(  )することが可能であり、刺激に対し明確な反応を示す状態を指す。
認識

意識障害とは、
脳の器質的な変化によるもので、傾眠から昏睡の状態までを指す。
(  )の動き、特に(  )の動きと密接な関係のあるものを(  )という。
心  無意識  解離★

(  )とは起きた出来事が、自らの認知の枠組みの囚われに合致しない場合に、 それにまつわる観念や感情を無意識的に切り離すために起こる現象である。 性的虐待など激しい心的外傷の結果(  )として働く機能である。
解離  防衛機制

(  )とは、心的外傷への自己防衛として、自己同一性を失う神経症の一種。 自分が誰か理解不能であったり、複数の自己を持ったりする。
解離性障害

認知とは、
①情報に関心を向ける(  )
②情報の入力である(  )
③情報の保持や再生としての(  )と(  )
④情報を組み立てて計画をたて目的を達成する(  )
注意  知覚  記憶と思考  実行機能

知覚とは、
外界からの(  )を感じ取り、意味付けすることである。
(  )・(  )・(  )・(  )・体性感覚・平衡感覚などの感覚情報をもとに、 「熱い」「重い」「硬い」などという自覚的な体験として再構成する処理であると言える。
これをもとにして、さらに「これは犬である」などと解釈する処理などが認知である。
刺激
視覚  聴覚  嗅覚  味覚

記憶とは、脳に蓄積される(  )・(  )・(  )・(  )からなる。
記憶によって過去・現在・未来を連続したものとして実感できる。
情報  記銘  保持  想起

器質的な脳の障害のうち、精神的なものを(  )という。
情報の保持・想起ができないことで認知機能に影響する。
解離性健忘

思考とは、結論を得ようとする(  )の過程のことである。
目標に至る筋道、方法を探そうと働く(  )のことを言う。
観念  精神活動

ピアジェの認知発達理論について。
①(  )段階:(  )歳
②(  )段階:(  )歳
③(  )段階:(  )歳
④(  )段階:(  )歳
①感覚運動的段階(0~2歳)
……直接的な知覚や運動により物事を認識。
②前操作的段階(2~7歳)
……記憶する能力が備わり、過去と未来を理解。
③具体的操作の段階(7~11歳)
……具体的な事象について論理的思考を展開。
④形式的操作の段階(11歳以上)
……現実と想像の世界を区別。
【覚え方】 動的段階(0~2歳おにいちゃん感動
操作的段階(2~7歳になぁ
体的操作の段階(7~11歳ーなセブンイレブン
式的操作の段階(11歳以上)いいのピアス!

人格とはその人らしさ
精神分析の創始者(  )は、
心は(  )・(  )・(  )から成り立つと考えた。
フロイト  イド  自我  超自我

イド:本体的な欲求が生じる(  )の部分。
無意識

クレッチマーの3類型
(  )・(  )・(  )
①細長型:分裂気質→統合失調症
②肥満型:循環気質→躁うつ病
③闘士型:粘着気質→てんかん

人格検査として、
投影法には(  )などがある。
作業検査法には(  )などがある。
ロールシャッハテスト  クレペリン精神作業検査

「心の理論」


精神分析の創始者(  )
心は(  )、(  )、(  )から成り立つと考えた。
フロイト  イド  自我[無意識の部分]  超自我

フロイトが提唱した理論:(  )
精神力動理論

精神力動理論とは、神経症(ヒステリー症)患者の治療から始まった治療法(  )法をもとに、(  )に光をあてた。
自由連想法  無意識

フロイトは意識外のところに感情が押し込められた状態を(  )と予備、 ブロイラー自身が診療を行った患者の病状が好転したのはこの(  )を解放できたためとした。
その感情の開放をブロイアーは(  )と呼んだ。
抑圧  抑圧  カタルシス

フロイトの精神力動理論において、
心の発達に関しては、誕生から青年期までを以下の5段階に分けて説明いている。
①(  )……依存的で受動的な性格の関連。
②(  )……几帳面で頑固な性格と関連。
③(  )
④(  )
⑤(  )
①口唇期:0~1歳
②肛門期:1~3歳
③男根期:4~6歳
④潜伏期:6歳~思春期(12歳~15歳)
⑤性器期:思春期~青年期

男根期について、
要求不満や寂しさを慰めるために自慰に似た行為が自然に始まるが、 それは親などにすぐに咎められてしまう。このことが(  )と結びつく。 また、このころから自分の性別を意識し始める。 男児の場合、異性である母親を独占したいという欲望を抱き、 ライバルとなる父親に嫉妬や憎しみを感じる。これを(  )と呼ぶ。
去勢不安  エディプスコンプレックス

エリクソンの(  )理論では、
人間の成長には(  )(  )(  )の3つの次元が相互につながりあい、 段階的に組織化されていく中で達成される。
漸成的発達理論  身体  精神  社会

エリクソンのライフサイクルごとの課題について。(  )


青年期の発達課題について。(  )
社会の中で自己の存在を意識し、 役割の自覚を通して自己を当方し、社会に結び付けることが出来る。
達成目的:アイデンティティの確立
危  機:役割の拡散
獲得される心理特性→忠誠

ハヴィガーストの発達課題について、
【乳幼児期】では、
①(  )の学習。
歩行

②固形の(  )ことの学習。
食物をとる

③(  )ことの学習。
話す

④(  )を統御することの学習。
排泄

⑤(  )の相違及び(  )の慎みの学習。
性  性

⑥両親、兄弟及び他人に自己を(  )に結び付けることの学習。
情緒的

ハヴィガーストの発達課題について、
【児童期】では、
①ボール遊びや水泳などに必要な(  )の学習。
身体的技能

②(  )の友達と仲良くすることの学習。
同年齢

③読み、書き、計算の(  )を発達させること。
基礎的技能

④(  )に必要な概念を発達させること。
日常生活

⑤(  )、(  )、(  )の尺度を発達させること。
良心  道徳性  価値

⑥(  )を達成すること。
人格の独立性

⑦(  )ならびに諸機関に対する態度を発達させること。
社会的集団

ハヴィガーストの発達課題について、
【青年期】では、
①同年齢の(  )との洗練された新しい関係。
男女両性

②自己の身体構造を理解し、(  )を理解すること。
男性または女性としての役割

③両親や他の大人からの(  )独立。
情緒的

④(  )独立に関する自身の確立。
経済的

⑤(  )の選択及び準備。
職業

⑥(  )と家庭生活の準備。
結婚

⑦(  )資質に必要な知的技能と概念を発達させること。
市民的

⑧(  )に責任のある行動を求め、かつ成し遂げること。
社会的

⑨行動の指針としての(  )や(  )の体系の学習、適切な化学的世界像と調和した(  )価値の確立。
価値  論理  良心的

ハヴィガーストの発達課題について、
【壮年初期】では、
①(  )の選択。
配偶者

②(  )の養育。
子供

③(  )
就職

④(  )責任の負担。
市民的

⑤適切な(  )の発見。
社会集団

ハヴィガーストの発達課題について、
【壮年中期】では、
①大人としての(  )の達成。
市民的社会的責任

②一定の(  )の確立と維持。
経済的生活水準

③大人の(  )活動を充実すること。
余暇

④自分と自分の(  )をひとりの人間として結び付けること。
配偶者

⑤中年期の(  )変化を理解し、これに適応すること。
生理的

⑥(  )への適応。
老年の両親

ハヴィガーストの発達課題について、
【老年期】では、
①(  )的な強さと健康の衰退に適応すること。
肉体

②隠退と減少した(  )に適応すること。
収入

③配偶者の(  )に適応すること。

④(  )生活を満足におくれるよう準備態勢を確立すること。
肉体

「対象関係論」


フロイト:人間の原動力は(  )である。
性本能

クラインら:原動力は性本能だけでなく、他者との(  )の中で生じてくる。
攻撃心や依存心なども関与している。
他者とのかかわりの中で生じる感情が重視されており、(  )と呼ばれるようになった。
相互関係  対象関係論

対象関係論の考え方について、
人間は最初から(  )を伴って生まれてくるわけではない。
未熟な状態で生まれてきて、初めて(  )と出会い、すべてを委ねながら、関係の中でさまざまな感情を体験しつつ、人格形成の基礎を築く。 その後、多くの人と出会い、人格を作り上げていく。
人格  母親

情緒体験のはじまりについて、
①初めての不安体験
子宮を離れなければならないとき、赤ん坊は自己の存在や存続にかかわる激しい不安にさらされる、言いようのない不安に襲われる。 その一方で、母親の手厚い世話を受けながら(  )欲求を満たし、その満足感を通して、安心感、至福感などを体験している。
生理的

生まれたばかりの赤ん坊は自分の空腹を満たしてくれる目の前にある 母親の乳房のみを自分とつながりのあるものと感じ取っている。
この赤ん坊と乳房という関係を(  )関係という。
部分対象

抱っこされ沐浴やおむつを交換してもらい、温かさや優しいまなざしを感じ全体としての母親の姿が認識できるようになる。
この自分とは違う一人の存在として、母親と1対1の関係をもてるようになった状態を(  )関係という。
全体対象関係

情緒発達のプロセスとして、
人生初期の最も結びつきの強い時期に見られる、母と子の(  )の関係は人間の情緒発達の基礎を築く大切な体験とされている。
→(  )の起源。
絶対依存  満足

母親も一方的に乳房を与えるだけでなく、 空腹で泣いていた赤ん坊の満たされた至福の表情を見て、 自分も赤ん坊に十分に喜びを与えられている:(  )な関係。
相互補完的

母親の乳房は空っぽになり、空腹が満たされないこともある。 乳房は自分の思い通りになると万能感を持っていた赤ん坊にとって人生で初めての(  )となる。
挫折体験

自分がおっぱいを求めれば求めるほど良い乳房は悪い乳房に変わってしまうことを知り、 自分の愛が対象を破壊するという不安を抱くようになる:(  )
妄想分裂態勢

同一の対象に対して異なる2つの感情が同時に存在する状態を(  )というが、 赤ん坊はその状態が引き起こす不安に耐えられることができない。
アンビバレンス

なんの不安も感じていなかった状況から、母親が別個の存在であることを認識する。 赤ん坊なりの世界の中で孤立無援の自分を経験する。この孤立無援は(  )と呼ばれ、 人間にとっては深い恐怖感を呼び起こす、最も根源的な不安の1つであるといわれている。
分離不安

最も愛する母親の乳房を自ら吸い尽くして壊してしまったという悲しみが、 生まれて初めての(  )の体験である。
罪悪感

罪悪感は孤立無援感、無力感、空虚感などとともに、うつの心理に通ずる。 この心理状態を(  )と呼んでいる。
抑うつ態勢

罪悪感は辛さを伴いながらも、 完全には破壊されていないことで、(  )や(  )、人への(  )の気持ちをはぐくむ。
感謝  償い  思いやり

(  ):母親が赤ん坊の要求の受け取りに(  )することがある。 このことによって、赤ん坊は自分の欲求を何とか伝えなければならないということを知る。
ほどよい母親  失敗

母親に見過ごされることなく、確かに受け止められ、反応されたという経験が重要である。 赤ん坊は母親と自分はつながっていないという事実に耐えて、(  )をもつことができる。
希望

赤ん坊が母親にしがみつくのは、(  )の要求を満たすための行動である。 母親の腕の中で十分に抱かれ、守られたという経験をした子供は、母親にしがみついていなくても、(  )な結びつきを感じられるようになる。
愛着  精神的

その結びつきをもとに外の世界へ出かけ、他者と出会う経験ができるようになる[一人でいる能力]。 子供は母親の庇護のもとから離れてつらい経験をしても、 自分には帰るところがあると信じられる精神的な社会をもっていれば乗り越えることが出来る。 このような役割をする母親を(  )と呼んでいる。
心の安全基地

情緒発達のプロセスについて、
ウィニコットは、母子関係の発達過程を、
①絶対的依存期
②(  )期……★(  )が現れる。
③相対的依存期
④独立準備期
という段階で考えた。
移行期(6ヵ月~1歳頃)  ★移行対象

★(  )とは、単なる物理的なモノというだけではなく、 今まで一方的に依存していた母親のもとを離れようとする幼児の孤独や不安を和らげる 魔術歴な力を持った、ぬいぐるみやおしゃぶり、玩具、毛布、ハンカチなどのことを指す。
移行対象

『子供の心理的安定にとって重要な価値を持つモノ(対象)・子供に母親の愛情ややさしさの代理的満足を与えてくれるモノ』のことを移行対象という。
乳児期は移行対象を外的現実であると同時に内的現実であると空想的に認知していて、(  )からの分離と(  )を促進して力づけてくれる役割を果たす。
母親  自立

コフート:(  )
①(  )への欲求
②(  )への欲求
③(  )への欲求
自己心理学
①映し返し:能力があり完全である自己を褒めてもらいたい欲求。
②理想化:落ち着くことが出来たり自分の進むべき方向性を見出すことが出来る他人を手に入れたい欲求。
③分身:自分と同じような他人を確認したい欲求。

「関係の中の個人  家族」


ひと組の夫婦と未婚の子による関係を基本とする集団を(  )という。
核家族

家族は疾患・障害の予防や回復にとって重要な(  )である。
反対に家族が疾患を引き起こす要因になることもある。
ソーシャルサポート

(  )を長期にわたって受け続ければ、統合失調症を引き起こす可能性がある。
言葉と態度が違うときに、子供が言葉を信じればいいのか?態度を信じればいいのか?混乱する。
ダブルバインド

★(  )者とは、自己自身に対する過小評価のために、他者に認められることによってしか満足を得られず、 そのため他者の好意を得ようとして自己犠牲的な献身を脅迫的に行う傾向のある人。
共依存

家族の問題として①(  )の増加 ②(  )と児童虐待相談件数の増加 ③(  )と家族介護力の低下。
離婚  少子化  高齢化

孤立化に悩む家族には(  )などで他の家族に会ってみることを勧める。
家族会

症状に対する理解困難には(  )を実施する。
これは、精神障害やエイズなど受容しにくい問題を持つ人たちに、正しい知識や情報を伝え、対処方法を習得してもらうことによって、 主体的に療養生活を営めるように援助する方法とされている。
心理教育

患者と家族の対立があった場合には、患者・家族に(  )を行い、ストレスを高めず、コミュニケーション技術を身に着けてもらう。
SST(社会技能訓練)

ジェノグラムを描いて下さい。(  )
私の父は三人兄弟の次男です。年齢は伯父が48歳、父が46歳、叔父が40歳です。
母は2人姉弟で母は42歳、叔父は38歳です。
私は2人姉妹の姉で20歳、妹は17歳です。
父は高血圧です。
今は両親と妹と4人で暮らしています。

ジェノグラムを描いて下さい。(  )
父側……おじいさん55歳頃脳梗塞で死亡。
    おばあさん70歳。糖尿病。
母側……おじいさん68歳
    おばあさん65歳
父親の兄弟……3人兄弟 長男48歳糖尿病 次女46歳 三男父45歳
母親の兄弟……4人兄弟 長女母45歳 次男22歳で交通事故死亡 次女40歳 三男35歳
あなた(長女)の兄弟……長女22歳 妹20歳 弟17歳高校生
両親とあなた(長女)と弟の4人暮らし。妹は大阪の大学生で一人暮らし。

「関係の中の個人  集団」


集団とは(  )の人間の空間的、目的的、心理的な集まりを指す。
複数

グループとは、何らかの(  )や(  )を持った人の集まりである。
目的  課題

集団の種類として、部分集団は(  )・(  )・(  )などに分けられる。
家族集団  職場集団  地域集団

国家は(  )集団である。
全体集団

(  )とは集団ゆえに生まれる動力に従って行動する特性。
グループ・ダイナミクス

集団構成員の同質性・同調性・協力意識が高い集団のことを、(  )の高い集団という。
凝集性

集団心理として以下のものがある。
①(  )②(  )③(  )④(  )⑤(  )
①匿名性(無名性)……無責任・無反省・無批判な行動になりがち。
②被暗示性……その場の雰囲気に従った行動をする。
③感情性
④衝動性
⑤力の実感

グループの実践として、
①患者の(  )から出発する。
自発性

②(  )でなければならない。
安全

③決まった(  )・決まった(  )で続ける
時間  場所

④グループのことはグループで(  )する。
解決

⑤ものごとを(  )ための場ではない。
⑥盛り上がればよいというものではない。
決める

⑦語られることばの背後にある(  )に注目する。
感情

⑧(  )にも意味がある。
沈黙

人の集まるところには必ず、人間同士の(  )が生まれる。
これを生かして行われる治療法が(  )である。
相互作用  集団精神療法

(  )は集団に対する不安や、集団の中に存在し続ける圧迫感を和らげてくれる。
レクリエーション

集団の治療的因子
①(  )をもたらすこと。
希望

②(  )……自分だけでないという認識や共感が大きな力づけとなる。
普遍性

③(  )……仲間の体験談や助言。
情報

④(  )……仲間の役に立つという体験が自己評価を高める。
愛他主義

⑤(  )……社会生活で必要な技能を身に着ける。
社会適応技能

⑥(  )……人のふり見て我がふりなおす。
模倣行動

⑦(  )浄化作用……誰にも話せなかった思いを話す勇気を与えられる。
カタルシス

⑧(  )……つらい体験をよい体験にぬりかえる。
初期の家族関係の修正的繰り返し

⑨(  )……「ともにあること」の安心感が、死・孤独・空虚さ・無意味などをあるがままに受け入れる勇気を与えてくれる。
実存的因子

⑩(  )……仲間意識の強いグループほど、互いに他人を受容し、支え、意味ある関係を形成させ、自分を表現したり、葛藤を明らかにできる。
凝集性

⑪(  )……対人関係の重要性と自らの問題に気が付く。
対人学習

「社会のなかの精神障害」


1789年におこったフランス革命後、(  )は看護長ピュサンとともに、
精神病者を鎖から解放し、「近代精神医学の父」と呼ばれている。
フィリップ・ピネル

(  )は「1838年法」の施行を実現させ、(  )が始まった。
エスキロール  モラル療法

1830年代には(  )や(  )らが(  )を提唱した。
ヒル  コノリー  無拘束運動

1938年では極めて侵襲性の高い(  )などの治療が行われていた。
ロボトミー(前頭葉切截術)

1952年にドレーとドニケルが(  )を抗精神薬として使用しはじめ、薬物療法が急速に拡大していった。
クロルプロマジン

日本では、
1882年 相馬事件
1900年 (  )法の制定
精神病者監護法

(  )らが従来の概念や治療法(座敷牢・私宅監置)を迷信として批判し、日本の精神医学の黎明期を迎える。
呉秀三

1919年(  )法。都道府県に公的な精神病院の設置を義務づける。
精神病院法

戦後の日本では、1950年に(  )法が制定。
私宅監置の禁止
措置入院・同意入院(家族の同意のみ)
精神衛生法

1950年代 クロルプロマジンの導入
生活療法として、(  )・(  )・(  )。
作業療法  レクリエーション療法  生活療法

(  )年  ライシャワー事件。
1964年

1965年 精神衛生法の一部改正。(  )の強化。
通院医療費公費負担制度→精神科病床の増大
措置入院

1987年 (  )法
入院患者の人権保護の制度。
精神保健法

精神保健法について、
①(  )入院制度
任意

②(  )制度
精神医療審査会制度

③(  )による(  )入院
精神保健指定医  医療保護

④(  )施設の新設。
社会復帰

1995年 (  )法
自立と社会参加のための援助。
精神保健福祉法

欠格条項
障害があるなどの理由で(  )や(  )などから排除する法律の条項である。
精神障害者に対する欠格条項は栄養士・調理師・製菓衛生士・放射線技師・けし栽培など。
1996年以降は削除され、絶対的欠格条項から相対的欠格条項へ。
国家資格  職業

1993年 心理障害者対策基本法から(  )法となる。
精神障害者も「障害者」として法的に位置づけられた。
障害者基本法

2005年(  )法
2011年(  )法
2012年(  )法
2005年:障害者自立支援法
2011年:障害者虐待防止法
2012年:障害者総合支援法[生活と就労に対する支援の一層の充実]

日本の精神医療の課題
①人口あたりの精神病床数が諸外国と比べて(  )。
多い

②(  )が減らない。
社会的入院者

(  )……ピア(仲間)として支え合う活動をする。訪問してサポートすることもある。
ピアサポート

地域精神医療が進まない理由として、
(  ):一見、治ったように見えるが、環境が変化すると再び症状が悪化すること。
(  ):退院してもすぐに再入院を繰り返す現象。
院内寛解  回転ドア現象

海外移住する日本人の増加と日本に定住する外国人の増加により、
①(  )を起こし精神医学的問題を生じる。
②(  )・(  )・(  )的反応の異なる人の診断や治療が困難。
不適応  言葉  習慣  文化

難民の第一世代・第二世代に(  )や(  )、(  )や(  )依存に陥る危険性が高い。
抑うつ  自殺  薬物  アルコール

自立支援給付のうち、
(  )とは、一般企業への就職を支援する。
就労移行支援

(  )は、障害のある人の障害程度や勘案すべき事項をふまえ、 個別に支給決定が行われる全国一律のサービスである。
自立支援給付

(  )は、各市町村の地域の実情に応じて柔軟に実施する事業である。
地域生活支援事業

自立支援給付のうち、
(  )とは、働き続けられるように支援する。
就労定着支援

[問題1]
44歳男性、統合失調症。
他患との交流は少ないが、作業療法には毎日参加している。
日常生活は時に促しが必要だが、ほぼできている。
社会的入院で15年にわたり長期入院していたが、本人の希望もあり、退院の計画をしている。
現在の患者に適さない社会資源はどれか。

①グループホーム
②精神科デイケア
③就労移行支援
④就労継続支援(A型)
③就労移行支援

就労移行支援は一般就労を目的にしている。
男性は15年も入院しており、一般就労は難しいと思われるため。

[問題2]
Bさん32歳女性。17歳のときに学校に行かなくなり、部屋に閉じこもるようになった。 母親が部屋に入ると、意味のわからないことを独語しており、 おかしいと感じた母親に付き添われて受診し、 統合失調症の診断で入院。 入院して10年目に母親が病死。 もともと母子家庭だったため、一人になった。 現在は症状が落ち着き、身の回りのことも自分でできており、 退院を考え始めている。 Aさんに必要な支援はどれか。

①行動援護
②居宅介護
③短期入所(ショートステイ)
④地域生活支援
④地域生活支援

Bさんは自分で、身の回りのことが出来ており、
行動援護・居宅介護・短期入所は必要ない。

[問題3]
Bさんの経済面を支えるために可能なものはどれか。

①障害年金
②生活保護
③家族扶養
④アルバイト料
①障害年金

20歳未満の発病であるので、障害年金の支給が可能である。

グループホームの特徴 ①(  )②(  )
①4~6人で世話人がいる。  ②服薬指導がある。

「精神科以外での精神看護」


精神症状を引き起こす身体疾患。
例)……(  )・(  )・(  )・(  )など。
AIDS  甲状腺機能亢進症  脳腫瘍  ALS(筋萎縮性側索硬化症)

心理的要因によって影響される身体疾患。
例)……(  )・(  )・(  )・(  )など。
狭心症  喘息  高血圧症  蕁麻疹

反応性の精神症状を呈しやすい身体疾患。
例)……(  )・(  )・(  )
がん  慢性疾患  難病

環境
例)……(  )・(  )・(  )
入院  手術  ICU

精神専門看護師の6つの役割。(  )
①実践
②相談
③教育
④調整
⑤研究
⑥倫理調整

「看護の倫理と人権擁護」


アドボカシー=(  )
人権擁護

インフォームドコンセント=(  )
説明と同意

精神医療における医療行為の特殊性について、
患者自身の(  )や(  )が病的に低下している場合がある。
→精神医療には(  )入院や行動制限など強制的な医療行為がある。
→(  )が大きな役割を果たす。
判断力  理解力  措置  アドボカシー

生活の場としての治療環境
保護室(急性期の自傷他害の状態のある人を収容する部屋)の利用は、
(  )の指示が必要。
精神保健指定医

拘束の種類には(  )・(  )・(  )がある。
身体的拘束  心理的拘束  化学的拘束

権利擁護システムについて。
★(  ):入院患者からの退院請求や処遇改善の要求の処理にあたる。「扱いが悪い感じがする」→調べてくれる。
在宅の精神障害者の人権侵害に対する救済活動を行う機関(  )や弁護士会。
★精神医療審査会  精神医療人権センター

こんなときどうする?
①市役所の人に患者の情報を聞かれた→(  )
②「実は薬を飲んでないの、内緒にしてて」→(  )
③「~のことが好きなの、内緒にしてて」→(  )
①守秘義務が生じる
②報告する(話を聞く前に内緒には出来ないことを伝える)
③妄想など問題があれば報告、内緒にしてもいい



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