精神看護学演習

「記録」


【看護記録の種類】

①データベースなどによる(  )の記録。
個人情報

②データベースやアセスメントなどにより明らかになった患者個々の問題や、 今後起こり得る問題に対して行うべき看護内容をまとめた(  )に関する記録。
看護計画

③実施した看護内容や、観察した患者個人の状態などを記録した(  )。
経過記録

④計画的に実施した看護の評価や看護経過をまとめた(  )の記録。
看護要約(サマリー)


【看護記録の機能】

①看護の(  )を明示する。
実践

②患者に提供するケアの(  )となる。
根拠

③医療者間および患者・医療者間の(  )の手段となる。
情報交換


【記録の留意点】

看護記録を記載する場合、情報を(  )に(  )よく伝えるとともに、
正確  効率

(  )の所在が明確にされていなければならない。
責任

また、(  )にたえられる記録になっていることも重要である。
情報開示
[「徘徊」「不穏」「理解力低下」「ナースコール頻回」などという表現は使わず、具体的に記載]

①行ったことは記録する。
②推測で記録しない。
③危険を予知した場合は回避したことを記載する。
④客観性に乏しい表現は避ける。
⑤略語は施設で認められているもののみを使用する。
⑥行を開けたり、行の途中で改行して記録しない。
⑦記録は二重線で訂正する。
⑧不快や誤解を与える表現の記載は行わない。

【精神科領域の看護記録】

精神保健福祉法に基づいて看護を行った場合、記録することで法律を順守したことを証明できる。
順守すべきこととして(  )・(  )がある。
(  )・(  )・(  )・(  )を記録する。
隔離・身体拘束
実施した目的・理由・指示した医師名・拘束部位


【叙述的経過記録】

経過記録にはフローシート(経過一覧表)と叙述的経過記録がある。
叙述的経過記録は①(  )②(  )③(  )の種類ある。
①経時記録
②SOAP
③フォーカスチャーティング

S:(  )
主観的データ

O:(  )
客観的データ

A:(  )
SとOから分析して、判断や評価を書く。

P:(  )
計画

フォーカスチャーティングは患者の経過記録を(  )に記述する記録方式。
系統的


「レクリエーション」

【レクリエーションとは】

レクリエーションの3つの段階。
①(  )=くつろぎ、活力を取り戻す。
 ↓
②(  )=楽しみ、気分を変える。
 ↓
③(  )=何かに打ち込んでいく中から、新たな自分を発見する。新しい人間関係ができる。
①休息
②気晴らし
③自己開発

レクリエーションに関して、
活動の主体はあくまでも(  )である。
患者本人

看護師は患者の(  )・(  )・(  )・(  )などについて、
(  )や(  )が必要である。
身体・精神・社会背景・人間関係などについて、
洞察や理解が必要である。

また、レクリエーションにおいては、 (  )活動だけでなく(  )活動の意義も見逃せない。
個人  グループ

グループ活動の効果。
①(  )能力の開発。
②自分の役割を見出し、自己の(  )。
③(  )につながる。
①コミュニケーション
②存在価値を高める
③共に生きることの喜び

レクリエーション療法の目的は(  )療法と方向を同じくするが、 その適用範囲ははるかに広い。 この療法は(  )療法ともいわれる。(  )療法や(  )療法の一部に含まれる。
作業療法  遊戯療法  芸術療法  集団精神療法

★作業療法の目的4つ。
①(  )②(  )③(  )④(  )
①病状の安定。
作業活動には気分転換、ストレスの発散、情緒の安定をはかるなどの効果がある。
②対人関係の改善。
人中にいることに慣れていただき、徐々に自分の気持ちの伝え方など、他者と上手にかかわるための方法を練習する。
③基本的な日常生活への援助。
定期的な作業療法への参加を促し、生活リズムを整える。
④社会生活への援助。
就労に向けての相談、援助。趣味や余暇活動。

レクリエーション療法の従来から注目されてきた治療的因子は、 レクリエーション過程に含まれる(  )的、(  )的、(  )的などの諸点や、 感情を抑制することなく自己を表現できる点などである。
協力的  競争的  外向的

よく用いられるレクリエーションの種目
①(  )的なもの
②(  )的なもの
③(  )的なもの
①季節的なもの……かるたとり、凧揚げ、ひな祭り、お花見、運動会、クリスマス
②集団的なもの……散歩、遠足、映画
③ゲーム的なもの……ソフトボール、野球、テニス、ゲートボール、将棋

(  ):レクリエーションには看護師も参加し、雰囲気を盛り上げると同時に、 患者様の状態や行動をよく観察することも重要である。
参与観察


「ゴードンの機能的健康パターン」

【1.健康認識―健康管理】

★精神科で独特な情報として、入院形態がある。
①(  )入院:本人の同意に基づく。
②(  )入院:家族の同意による、精神保健指定医が認めた場合。
③(  )入院:自傷他害のおそれがあると認められた者、精神保健指定医2名以上が認めた場合。
①任意入院
②医療保護入院
③措置入院

(  )や(  )など、
受療行為を含めて情報をとる。
医療を受ける行動は今後の再発予防に重要な情報となる。
服薬状況  通院


【2.栄養―代謝】

摂食障害のように精神症状として食事摂取ができない場合や、
(  )の欠如により摂取をしない場合がある。
興味

抗精神病薬の副作用には(  )と(  )がある。
体重増加  活動の低下

肥満は(  )や脂質異常症を引き起こす。
糖尿病

★71歳の女性、身長149cm、体重40kg、統合失調症で入院中。
行動範囲は病棟内で、静かに過ごしている。
食事は軟食(2000kcal)が提供されているが6割程度しか摂取していない。
入院して1ヶ月で1kgの体重減少がある。
なお、
基礎代謝基準値:50歳以上の女性は20.7
身体活動レベル
1.50 生活の大部分が座っている。
1.75 デスクワーク中心で、通勤や家事など軽い運動がある。
2.00 移動の多い仕事、スポーツなど運動習慣がある人。

★①標準体重は(  )
48.8kg
[身長(m)×身長(m)×22(BMI)=標準体重]
[1.49*1.49*22=48.8]

★②標準体重の場合の必要摂取カロリーは(  )
1515kcal
[標準体重×基礎代謝基準値(50歳以上女性)×身体活動レベル(生活の大部分が座っていて、静的な活動が中心な人)]
[48.8*20.7*1.5=1515]

★★③現在摂取しているカロリーは(  )
1200kcal
[2000*0.6=1200]

★★④現在の体重で必要なカロリーは(  )
1242kcal
[標準体重×基礎代謝基準値(50歳以上女性)×身体活動レベル(生活の大部分が座っていて、静的な活動が中心な人)]
[40*20.7*1.5=1242]

★★⑤不足カロリーは(  )
42kcal
[1242-1200=42]

⑥体重減少率は(  )
2.4%
((41-40)/41)*100=2.4%

★非定型抗精神病薬であるオランザピン(シプレキサ)は(  )を引き起こす。
高血糖
[糖尿病のある患者には使用できない]

肥満について注目する検査データは(  )・(  )・(  )
血糖値(BS)  コレステロール  中性脂肪

栄養状態を知るための検査データは(  )・(  )
TP  ALB

BMIの計算式=(  )
kg/(m×m)

精神看護における栄養―代謝のアセスメントについて、
(  )の観察が必要。
嚥下障害

★★誤嚥をおこしやすい原因
①抗精神薬によってドーパミンの低下による(  )症状がおき、嚥下障害が生じる。
②統合失調症の患者に多い(  )が誘因。
①錐体外路症状(パーキンソン障害)
②切迫的摂取(かき込み・早食い・一気食い)

窒息について、
ハイムリックの3徴候
①(  )②(  )③(  )
①声がでない、呼吸ができない。
②チアノーゼ
③胸やのどに手を当てる。かきむしるなどの動作。

足の皮膚について(  )が多い。
原因は、清潔行動の低下、集団生活による風呂マットやトイレスリッパ、爪切りの共有など。
足白癬・爪白癬

(  ):合わない靴の履きっぱなしでおこる。
鶏眼(ケイガン)[うおのめ]

(  ):精神症状に不随する筋肉の緊張やパーキンソン症状。
拘縮・変形

皮膚について、抗精神病薬の副作用に(  )がある。
発赤、水疱、色素沈着をおこす。
日光過敏

歯について、
抗精神病薬の抗コリン作用により(  )の分泌が低下し、
口腔内の(  )が低下することで(  )が多くなる。
唾液  自浄作用  齲歯

体温について、
(  ):抗精神病薬の投与中、抗パーキンソン薬の中止、減薬によっておこる。
症状は①(  )②(  )③(  )④(  )⑤(  )など。
悪性症候群
①38℃以上の高熱
②筋固縮
③発汗
④振戦
⑤CK(クレアチンキナーゼ)上昇

抗躁薬(リーマス)の副作用として(  )がある。
初期症状として、
食欲不振・吐き気・手の震え・めまい・言葉のもつれ・下痢など。
リチウム中毒


【3.排泄】

★抗精神病薬や抗パーキンソン薬の作用である(  )により(  )を起こすリスクが高い。
抗コリン作用  麻痺性イレウス

また、抗精神病薬や抗パーキンソン薬の作用である(  )により
①(  )の分泌が減る→②(  )③→(  )④→(  )→②→③→④→②……
抗コリン作用
①唾液 ②口渇 ③多飲 ④多尿

★水中毒について、
多飲により(  )となる。
症状:①(  )②(  )③(  )④(  )⑤(  )⑥(  )
低ナトリウム血症
①倦怠感
②けいれん
③意識障害
④体重の増加
⑤噴水様嘔吐
⑥うっ血性心不全


【4.活動―運動】

(  )の減退、(  )の低下、自己や周囲への(  )といった症状が影響し、 清潔行動をしなくなる。汚れていても気にならないなどセルフケアの不足が生じる。
意欲  自発性  無関心

★脳内でのドパミン経路は大きく分けて、
①(  )②(  )③(  )④(  )
①中脳-辺縁系ドパミン経路
②中脳-皮質ドパミン経路
③黒質-線条体ドパミン経路
④漏斗-下垂体ドパミン経路

★★中脳-辺縁系ドパミン経路でのドーパミン過剰により(  )が生じる。
陽性症状(幻覚・妄想)

★★中脳-皮質ドパミン経路でのドーパミン低下により(  )が生じる。
陰性症状(無関心・認知の低下)

★黒質-線条体ドパミン経路が阻害されると(  )がおこる。
錐体外路症状

★漏斗-下垂体ドパミン経路が阻害されると(  )がおこる。
高プロラクチン血症

★錐体外路症状による運動障害について、
パーキンソニズム(4徴候)
①(  )②(  )③(  )④(  )
①振戦
②固縮
③無動・寡動
④姿勢反射障害

循環について、
精神科の患者の中には(  )・(  )・(  )といった高血圧になる危険因子を含んだ生活が慢性化している。
喫煙  運動不足  肥満

抗精神病薬の副作用として、
体重増加、肥満といった代謝系への影響が出やすいことがわかっており、(  )のリスクが高い。
動脈硬化

呼吸について、
副作用により、顆粒球減少(白血球減少)が生じ、(  )を起こしやすい。
口腔の清潔が保てないと(  )のリスクが高くなる。
感染  誤嚥性肺炎


【5.睡眠】

不眠は精神疾患の発症に先駆けて見られることが多い。
睡眠時間だけでなく、(  )や(  )などの(  )の情報も必要。
満足感  熟眠感  睡眠の質

不眠症の種類には①(  )②(  )③(  )④(  )がある。
①入眠障害:なかなか寝付けない。
②中途覚醒:夜中に何度も目が覚める。
③早期覚醒:朝早くに目が覚める。
④熟眠障害:十分に眠っているにも関わらず、その実感が得られない。


【6.認知―知覚】

思考の障害について9つ。(  )
①観念奔逸:思考や観念が次々に連鎖し、結びつき、関連した話に飛ぶ。
②減裂思考:観念奔逸がひどくなり、支離滅裂の状態。言葉のつながりはない。
③思考途絶:話の途中で突然考えが途絶え、黙り込む。
④連合弛緩:話の結びつきがはっきりしなかったり、抜け落ちて話の理解が容易でない。
⑤作為体験:何者かにあやつられると感じる。
⑥思考化声:自分の考えが幻聴となって聞こえる。
⑦思考伝播:自分の考えが人に伝わってしまう。
⑧思考吹入:他者の考えが自分に吹き込まれる。スイニュウ
⑨思考奪取:考えを誰かに抜き取られてしまう。

妄想について大まかに①(  )②(  )③(  )がある。
被害妄想:他者からひどいことや危害を加えられている。
微小妄想:自分の能力、健康、財産、地位などを過小に評価する。
誇大妄想:自分の価値や存在を過大に評価する。

被害妄想について6つ。(  )
①関係妄想:周囲の人の言動や態度を自分に関連付けて考える。
②注察妄想:他者に見られ、監視されている。
③追跡妄想:誰かに跡を追われている。
④被毒妄想:毒を入れられている。
⑤物盗られ妄想:ものを盗まれる。
⑥嫉妬妄想:配偶者が浮気をしている。

★微小妄想について3つ。(  )
①貧困妄想:財産、金銭がなくなった。
②心気妄想:不治の病になった。
③罪業妄想:取り返しのつかない罪をおかした。
[うつの3大妄想]

誇大妄想について4つ。(  )
①血統妄想:天皇家や華族など高貴な出である。
②宗教妄想:自分は救世主だ。預言者だ。
③恋愛妄想:自分は求愛されている。
④発明妄想:画期的な発明。発見をした。

(  ):脳が解ける、背骨が虫に喰われているなどの身体的な奇妙な体感のこと。
体感幻覚

★薬の副作用として、
錐体外路症状
①パーキンソニズム
②(  )
③(  )
④(  )
①アカシジア:静座不能、下肢のムズムズ(ずっと足踏みしたりする)
②ジストニア:筋緊張の異常な亢進。舌、頸部、四肢にみられる筋肉の捻転やつっぱり。
③ジスキネジア:顔面などにみられる他覚的に無目的で不規則な不随意運動。不可逆的。(ずっともぐもぐしている)


【7.自己知覚―自己概念】

多くの患者が人に傷つけられたり、拒絶されたりした経験をもつ。 そのため自己に対する評価が(  )ことが多い。
低い


【8.役割―関係】

発達課題の達成状況を理解するために、
(  )の発達過程、
(  )の発達課題などを参考にする。
エリクソン  ハヴィガースト

★★コミュニケーションが成り立たない原因。
①(  )
②(  )
③(  )
④(  )
①精神症状で会話が成り立たない。
②抗精神病薬を長期服用しているため、呂律が回りにくく言葉が聞き取りにくい。
③会話に集中できない。
④考えがまとまらない。


【9.性―生殖】

(  )というホルモンはさまざまな制御を受けている。中でも(  )の制御を受けている。
プロラクチン  ドーパミン

抗精神病薬のドーパミン遮断作用により、プロラクチンの分泌抑制が解除され(  )となる。
高プロラクチン血症

女性では(  )の低下、男性では(  )の低下により骨粗鬆症となる。
エストロゲン  テストステロン


「関係をアセスメントする」

【プロセスレコード】

(  )によって考察され、(  )や(  )らによって洗練されていった。
ペプロウ  オーランド  ウィーデンバック

(  )は「熟慮して行う動作にとって描くことのできないものは看護者の(  )と(  )である」と述べている。
ウィーデンバック  思考  感情

プロセスレコードは患者―看護師関係を振り返り、看護師の(  )技術の向上のため、また看護師の(  )のために用いる。
コミュニケーション  自己洞察

学生がプロセスレコードを学習する目的
1.(  )によるコミュニケーションについて理解を深める。
2.(  )によらないコミュニケーションについて理解を深める。
3.(  )を分析する技能を高める。
4.自己の関わりを振り返り、(  )や(  )を明らかにする。
ことば  ことば  相互作用  自己の持つ問題  患者に対する思い


【プロセスレコードの記述方法】

①この場面をとりたいと思った(  )を書く。
動機

②その時を思い起こし(  )で書く。
ありのままの言葉

③その時を思い起こし、その時の(  )をありのまま自分の言葉で書く。
感情

④(  )を追って順番に書く。番号をつける。
時間


【各欄の書き方】

『患者様の言動・状況』
患者の(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )など学生が観察し、感じ取ったことを発言内容を変えずに書く。
無言のときは「・・・」(10秒)で表現する。
発言・動作・表情・反応・周囲の状況・身体の位置

『分析・考察』
学生の(  )・(  )・(  )・(  )したことに対し、プロセスレコードを記録してみて、自己の分析・考察を書く。
看護内容・発言・判断・観察

(  )の言動に対するアセスメントではなく、自分が患者の感情や反応をどう捉えたか。
患者

(  )を分析・考察するのではなく要所、要所に(  )の解釈をするとよい。
場面全体  相互作用



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