成人看護方法論Ⅱ

「呼吸機能に障害のある患者の看護」


【咳嗽・喀痰のある患者への看護】

★喀痰とは(  )が喀出されたものであり、できるだけ(  )ように援助する。
気道内分泌物  喀出させる

【咳嗽・喀痰のある患者への看護活動のポイント】
★乾性咳嗽のある患者は(  )。
・鎮痛剤の効果と副作用(便秘など)を観察する。
・睡眠状況を観察する。
咳を抑える

★湿性咳嗽のある患者はしっかり(  )す。
・去痰薬、気管支拡張薬、粘液溶解薬の効果と副作用の観察。
・喀痰の量や性状の観察。
排痰を促す

★【咳嗽・喀痰のある患者の観察項目】
①(  )
②(  )
③誘発因子の曝露……[刺激物の吸引・乾燥した空気・冷たい空気]
④症状の影響……[睡眠障害・精神状態]
⑤症状の評価
①呼吸状態……[呼吸数・呼吸の深さ・呼吸音・チアノーゼ]
②全身状態……[発熱・意識レベル・全身倦怠感・胸痛・頭痛・血圧]

慢性呼吸不全の患者は繊毛運動が低下し気道内分泌物が貯留している。
気道の清浄化のため(  )を行う。
体位ドレナージ(痰が貯留している部位が上になる体位を10~15分ほど保持する)

【血痰・喀血のある患者への看護】

★喀血と吐血の識別。
喀血:咳嗽とともに喀出。鮮紅色。泡沫を生じる。
吐血:(  )とともに喀出。暗赤色。
嘔吐

喀血と吐血の出血部位の違い。
喀血:(  )・(  )
吐血:(  )・(  )・(  )
喀血:気道・肺胞
吐血:食道・胃・十二指腸

大量の喀血は、血液が凝固して気道を閉塞し、(  )の危険がある。
また、血痰・喀血に伴う患者の(  )は大きい。
窒息  精神的な動揺

★血痰・喀血に関する問診として以下が必要。
①(  ):痰に血液が混じるようになったのはいつ頃からか。過去にも同じようなことがあったか。
②(  ):喀痰に血液の混じる回数。だんだん頻繁になってきたか。
③(  ):痰の色調はどうか。
④(  ):どのくらいの量の出血があったか。スプーン何杯分か。
⑤(  )
⑥(  )
⑦(  ):胸の痛みなどの症状はないか。
①発症
②経過
③質
④量や程度
⑤部位
⑥悪化・緩和因子
⑦随伴症状

大量の喀血の場合は速やかに患者の気道を確保し、出血性ショックに対する援助を行う。
ショックの5Psは(  )・(  )・(  )・(  )・(  )
蒼白  冷汗  虚脱  脈拍触知不可  呼吸不全

【呼吸困難のある患者への看護】

★呼吸困難のある患者が安楽に呼吸できる体位は、通常は(  )であり、
クッションなどで体位が保持できるようにする。
緊張性気胸や胸水の貯留(相対性の呼吸器の機能不全)の場合、(  )を下にする。
呼吸困難は、自覚症状、客観的に評価することは難しい。
起坐位  健側

★呼吸困難をきたす疾患には、
①(  )②(  )③(  )④(  )⑤(  )などがある。
①肺炎 ②気管支喘息 ③COPD(慢性閉塞肺疾患) ④気胸・胸水 ⑤肺腫瘍

★深呼吸を促す理由として、
死腔は150ml程度あり、口や気管の中は空気が動くだけでガス交換はしていないので、
浅く早い呼吸では十分な換気量が得られず、体力消耗にも繋がる。
通常の呼吸は(  )回/分程度。1回換気量は(  )mL程度。
15回/分  500mL

窒息の徴候として、呼気時のヒーヒーという好調性の喘鳴や(  )がある。
チョークサイン(両手で首をしめるような動作)

窒息の解除のための方法として、叩打法や(  )がある。
腹部突き上げ法

(  )があり、頭部の外傷がない場合、下顎を挙上させ、気道を確保する。
舌根沈下

【気管支内視鏡検査を受ける患者への看護】

★気管支鏡検査を受ける患者の看護として、
①検査前後は(  )できない。
②抗コリン薬の使用により検査後は(  )できない。
③検査中は(  )できない。
①飲食  ②運転  ③発声

検査の注意事項などの説明。
検査前日の就寝時から禁食。
検査(  )前から飲水禁止。
気道内分泌物の抑制と、迷走神経反射を防ぐことが目的の硫酸アトロピン(抗コリン薬)により視調節障害の影響が残ることがあるため、検査後はバイクや自動車を運転しない。
2~3時間前

検査前に患者と(  )を決めておく。
検査中は発声できない。
とくに動脈血酸素飽和度、出血の徴候、心電図上の虚血性変化に注意する。
苦痛時のサイン

気管支鏡検査では(  )が起こる可能性があるので、
不整脈・出血・気胸を観察する。
低酸素血症

検査後(  )時間は禁飲食が守れるように説明する。
飲水開始は、少量の水を飲んでもらい、誤嚥がないことを確認してから。
1~2時間

検査終了後の症状について、
検査後は咽頭痛・発熱・血痰が出現する。
息苦しさを伴う胸の痛みが持続する場合(  )を疑う。
気胸

【胸腔ドレナージを受ける患者への看護】

気胸など、空気は(  )に貯留しやすい。
肺尖部

胸水など、液体は(  )に貯留しやすい。
胸腔の下層(横隔膜背面に挿入)

★胸腔ドレナージ穿刺中の患者の状態の把握として、
(  )や循環血液量減少性ショックの徴候を観察する。
続発性気胸(①呼吸困難 ②顔面蒼白 ③頻脈 ④血圧低下)

胸腔ドレナージの貯留中の注意
①(  )
②ドレーンの接続外れ、誤抜去、閉塞による(  )
③挿入部位の出血による(  )など合併症や二次障害
逆行性感染  緊張性気胸  血胸

★望ましい状態は、
呼吸性移動(  )、エアリーク(  )の状態である。
エアリーク+は空気漏れが起こっているか、チューブが外れている。
呼吸性移動-はチューブが屈曲・閉塞しているか、チューブが外している。
呼吸性移動+  エアリーク-

胸腔ドレナージの管理ポイントとして、バッグ交換時は必ず(  )する。
クランプ

胸腔ドレーン挿入後の看護について、
(  ):多量の泡沫上血性痰や喘鳴、呼吸困難。
(  ):呼吸音の減弱、呼吸困難、呼吸数増加、低血圧。
に注意し、胸腔ドレーン挿入直後から(  )は継続して観察する。
再膨張性肺水腫  続発性気胸  2~3時間

挿入後はドレーンの閉塞、誤抜去の防止を行う。
挿入部より(  )にドレナージシステムを保つ。
下方

【肺炎のある患者への看護】

微生物による肺実質の炎症と、間質性肺炎に分類される。
炎症の5徴(  )・(  )・(  )・(  )・(  )
発熱(熱感)  発赤  腫脹  疼痛  機能障害

肺炎の症状として、まず(  )がある。
呼吸器系の自覚症状として(  )・(  )・(  )・(  )などがある。
発熱  咳嗽  喀痰  胸痛  呼吸困難

肺炎の一般的治療は(  )。
発熱と頻呼吸による脱水の状態に応じて、(  )、(  )を行う。
安静  補液  クーリング

肺炎の酸素療法は(  )をみとめる場合に考慮する。
治療の目標は動脈血酸素飽和度90%以上。
低酸素血症

★慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの基礎疾患を有する場合(  )にならないよう意識レベルを確認する。
メカニズム
通常刺激はCO2によるpH変化が主であるが、COPDの状態では呼吸刺激はO2による低酸素血症のみである。
ここに不用意な酸素投与を行うと、O2増加により換気が低下する。
CO2自体が麻酔作用を持つため、蓄積したCO2が中枢神経系に作用して意識障害に至る。
CO2ナルコーシス

呼吸中枢を調節する最も重要な信号は、
動脈血酸素分圧:基準値80~100mmHg
動脈血二酸化炭素分圧:基準値(  )mmHg
35~45mmHg

酸素療法の目的は動脈血ガス分析値が基準範囲内となり呼吸困難が消失すること。
(  )厳禁。(  )以上離れる。
慢性肺疾患がある場合:(  )に注意。
火気厳禁  2m  CO2ナルコーシス

酸素療法は投与量、患者の状態に合わせて吸入装置を決定する。
成人の場合、
呼吸1回の吸気時間:約1秒
1回換気量:約(  )
よって、(  )未満の流量では大気が混じる。
500mL  30L/分

肺炎患者<急性期>の看護として、まず鎮痛を行う。
胸痛の原因は(  )であり、胸痛は呼吸が咳嗽を妨げる。
疼痛が緩和する体位は、患部を(  )にした側臥位。
胸膜の炎症  下(胸膜の摩擦を抑える)

肺炎患者<急性期>は感染によりエネルギー消費量が増加する。
不感蒸泄の増加が(  )に繋がる。
栄養状態、(  )、消化器症状の観察を行う。
脱水  水分出納バランス

肺炎患者<回復期>は薬物療法を自己判断で(  )せず、耐性菌を作らないことが大切。
再発防止のため、たばこを避け、予防接種を行う。
中断

【気管支喘息のある患者への看護】

気管支喘息は、気道の(  )に基づき、可逆性のある種々の程度の(  )と(  )を認め、
繰り返しおこる(  )・(  )・(  )で特徴づけられる閉塞性呼吸器疾患。
慢性炎症  気道狭窄  気道過敏症の亢進  咳  喘鳴  呼吸困難

閉塞性換気障害など、喘息患者の気管で、非特異的な刺激に対して過敏に反応し、気管支が収縮することを(  )という。
気道反応性

気管支喘息の分類として、アトピー性はおもに(  )に発症。非アトピー性はおもに(  )に発症し寛解はまれ。
小児期  成人期

気管支喘息の慢性期における治療は、
薬物療法として(  )の定期使用を行う。
必要により気管支拡張作用のある長時間作用性(  )、(  )、ロイコトリエン受容体拮抗薬を併用する。
吸入副腎皮質ステロイド薬
β2刺激薬  テオフィリン徐放性剤

★気管支喘息の急性喘息発作時は、薬物療法として(  )の吸入と副腎皮質ステロイド薬の全身投与の併用を行う。
短時間作用性β2刺激薬

吸入副腎皮質ステロイド薬の効果は、気道の炎症と気道過敏性を改善する。
副作用として嗄声や(  )などがある。
対策として吸入後に(  )を行う。
口腔カンジダ症  含嗽

β2刺激薬には、長時間作用性β2刺激薬と短時間作用性β2刺激薬がある。
長時間作用性β2刺激薬は、
β2受容体を比較的長時間に渡り刺激し、気管支を拡張させる。
副作用として低カリウム血症、(  )・(  )・(  )・(  )がある。
※低カリウム血症:脱力感・吐き気・嘔吐・多尿
短時間作用性β2刺激薬は、
作用は数時間程度、副作用として動悸、頻脈、吐き気などがある。
頻脈  動悸  不整脈  頭痛

★(  )徐放製剤は(  )のモニタリングが必要。
テオフィリン  血中濃度

気管支喘息<慢性安定期>の看護として環境整備を行う。
寝具の(  )・(  )・(  )などを行う。
除湿  掃除機  洗濯

気管支喘息<慢性安定期>の看護として、
運動時、(  )の吸入は喘息発作を誘発する。
食事は、(  )を避ける。
乾燥した空気  過食

気管支喘息<慢性安定期>の看護として、
(  )・(  )・飲酒・ストレスも誘因となるので避ける。
喫煙  受動喫煙

気管支喘息<慢性安定期>の看護として、
冷房は(  )による調整を行う。
(  )を防ぎ、規則的な生活を心がける。
服装  過労

★気管支喘息<慢性安定期>の看護として、
副腎皮質ステロイド吸入では、
口腔・咽頭カンジタ症・嗄声・のどの痛み・違和感を予防するため(  )を行う。
含嗽

【慢性閉塞肺疾患(COPD)のある患者への看護】

★慢性閉塞肺疾患(COPD)について、
原因は(  )がほとんどを占める。
肺の炎症に起因する(  )の気流制限を呈する疾患。
喫煙  不可逆性

★慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病態として、
①(  )の低下[(  )換気障害]
呼気後半の気流速度低下が生じる。
②肺コンプライアンス(可動性)の(  )。
1秒率  閉塞性  上昇(膨らみ切る[最終的に低下])

COPDの治療として(  )が最も効果的。
禁煙

COPDの薬物療法には(  )を使用する。
気管支拡張薬(β2刺激薬・抗コリン薬・テオフィリン徐放性剤)

COPDの治療として包括的(  )を行う。
多種専門職種が協力し、患者教育、栄養指導、呼吸理学療法、運動療法を行う。
呼吸リハビリテーション

COPDの治療として、生命予後の改善のため(  )がある。
COPDは低酸素血症→肺血管の収縮→肺動脈圧の上昇→肺性心・右心不全
在宅酸素療法(HOT)

★在宅酸素療法(HOT)では(  )厳禁。
火気厳禁

COPD患者の看護として、
症状を(  )がマネジメントできるよう援助し、
(  )も自分らしい生活ができるよう全人的にアプローチする。
患者自身  疾患をかかえつつ

COPD患者<急性増悪時>の看護として、
安楽に呼吸できる体位の指導や、(  )・腹式呼吸の指導を行う。
口すぼめ呼吸

COPD患者<急性増悪時>の換気補助療法について、
(  )はフィットしているか、指示された(  )か、(  )に問題はないかを確認する。
マスク  条件  作動状態

呼吸困難が強い場合は患者を(  )にしない。
一人

排泄に関して、緩下剤を使用し(  )による呼吸困難を避ける。
努責

COPD患者<安定期>の看護について、
根治療法はない。(  )な自己管理とライフスタイルの変更に適応し、制約のある中でも充実感が得られる生活に向けて援助する。
継続的

COPD患者<安定期>の看護として、
患者自身が実行した内容についてセルフモニタリングを行い、 自己評価をさせる。(  )が高められ、自己管理が継続するよう支援する。
自己効力感

COPD患者<安定期>の看護として包括的呼吸リハビリテーションを行う。
多職種が参加し、継続した(  )な支援を行う。
看護師の役割は専門職者間の(  )。
個別的  コーディネーター

COPD患者<安定期>の看護として、
長年の喫煙習慣による(  )・(  )依存からの脱却は困難。
身体的・心理的依存

COPD患者<安定期>の薬物療法について、
症状の軽減や増悪を防ぎ、活動性を維持するために(  )することが重要。
継続

COPD患者<安定期>の食事・栄養について、
(  )・(  )の食品(  )の摂取が重要。
高エネルギー  高たんぱく  カルシウム

COPD患者<安定期>では、
(  )ワクチン、(  )ワクチンの摂取を指導する。
インフルエンザ  肺炎球菌

COPD患者<安定期>の意思決定支援について、(  )がある。
今後の治療・療養について患者・家族と医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセス。
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)

COPD患者<終末期>の看護として、
患者・家族の尊厳を保ち、(  )らしく過ごせるようにする。
その人らしく

【気胸(自然気胸)のある患者への看護】

★気胸とは臓側胸膜と壁側胸膜との間に空気が入り込んだ状態で、患側の胸痛・呼吸困難・乾性咳嗽が生じる。
特発性自然気胸は肺の基礎疾患をもたないもので、[続発性……COPDなど肺の基礎疾患が原因で発症したもの]
10代後半~20代前半、(  )の(  )に多い。肺尖部に生じやすい。
長身やせ型  若い男性

自然気胸の患者の看護として、
強い(  )や(  )、深呼吸を避ける。
咳嗽  努責(便秘や重いものを持ち上げるなど)

自然気胸の再発について、
(  )や(  )などにより再発しやすい。
飛行機  スキューバダイビング [外気圧が著名に変化するため]

【肺腫瘍のある患者への看護】

★悪性腫瘍は喫煙と関係がある。
ブリクマン指数=(  )
1日の喫煙本数×喫煙年数

肺がんの分類として、
小細胞がん、扁平上皮癌・大細胞がん・腺がんの4つがある。
好発部位が肺門部であり、喫煙との関係が強いのは(  )・(  )
進行が早く予後が不良なのは(  )
小細胞がん  扁平上皮癌
小細胞がん

肺野型(末梢型)[大細胞がん・腺がん]の早期は(  )であることも多いので(  )が難しい。
無症状  早期発見

肺門型(中枢型)[小細胞がん・扁平上皮がん]は早期から症状が出る。
咳嗽、喀痰、(  )、(  )、喘鳴、無気肺、発熱、閉塞性肺炎など生じる。
血痰  喀血

浸潤・転位による肺がんの症状として、
嚥下困難・嗄声や誤嚥・横隔膜の挙上による呼吸機能低下などがある。
嗄声は(  )を圧迫することが原因で生じる。
反回神経

浸潤・転位による肺がんの症状として、
扁平上皮癌でみられることの多い、パンコースト症候群がある。
①上肢の強い疼痛、知覚障害、運動麻痺、筋委縮
②(  )……眼瞼下垂、宿願、眼球陥没、顔面の発汗低下
ホルネル徴候

★肺がんは(  )しやすい。
転位

肺がんの転位好発部位:(  )、(  )、(  )、副腎、リンパ節
脳  肝臓  骨

脳転位:頭蓋内圧更新による頭痛や悪心嘔吐、てんかん発作など。
肝転移:肝機能の低下による黄疸など。
骨転移:骨折による(  )など。
疼痛

悪性腫瘍は発生は局所だが血行性転位するため、局所の疾患ではなく(  )として治療する。
全身疾患

がんに対する局所の制御力は放射線療法よりも(  )が強い。
外科療法

肺がんの外科療法の主流は(  )であり、開胸手術よりも創が小さく、侵襲が小さい。
胸腔鏡下手術(VATS)

肺がんの放射線療法は、年齢や多臓器の機能、進行度の問題により、
外科的切除が(  )肺がんの局所の制御が目的。
できない

肺がんの化学療法の主な副作用として(  )がある。
急性と遅発性で脳内の受容体が異なるため、制吐薬は(  )。
嘔気・嘔吐  使い分ける

肺がんの化学療法の主な副作用として末梢神経障害がある。
手指の知覚過敏・(  )・知覚鈍麻・(  )・筋力低下・便秘などが生じる。
しびれ  味覚障害

肺がん患者の看護として、
診断された早期から(  )と連携して行う。
緩和ケアチーム

看護師は患者の(  )を支え、患者が(  )に治療に取り組めるように援助する。
意思決定  主体的

化学療法中の看護について、
化学療法が継続できる(  )と(  )を維持できるよう支援する。
体力  気力

化学療法の副作用マネジメントとして、
嘔気・嘔吐に対しては(  )の使用や、
栄養士と協力して食事の(  )の調整を行う。
制吐剤  温度

化学療法の副作用マネジメントとして、
高度の下痢・便秘に対しては、(  )を使用する。
イリノテカン

化学療法の副作用マネジメントとして、
腎機能障害に対しては(  )を使用する。嘔気・嘔吐に注意。
嘔気・嘔吐、下痢によって脱水経口になると、腎機能障害のリスクが上昇する。
シスプラチン

化学療法の副作用マネジメントとして、
骨髄抑制に対して、(  )を認めた場合、
発熱性好中球減少症と考え対処する。
発熱

化学療法の副作用マネジメントとして、
末梢神経障害に対して、(  )を使用する。
パクリタキセル

化学療法の副作用マネジメントとして、
免疫療法の合併症として、
(  )や(  )など致死的合併症を起こす可能性がある。
間質性肺炎  1型糖尿病


「脳・神経機能障害のある患者の看護」


①(  ):自分自身と周りの環境にどのくらい気が付いているか。
覚醒(清明度)

②(  ):どのように気が付いているか。
※①と②のいずれか、または両方が障害された状態を、意識障害という
意識内容(質と広がり)

意識混濁とは(  )をしても反応が乏しくなっている状態。
刺激

(  )は意識変容であり、一過性の覚醒度の変化に注意力障害・失見当識・幻覚・妄想・不穏・興奮などを伴う。
せん妄

急激な意識障害は生命の(  )な状況。
意識障害は(  )の経過に応じて(  )する。
危機的  時間  変動

★意識障害のある患者の観察として、
(  )・(  )・(  )の評価を行う。
A気道  B呼吸  C循環

その他バイタルサインの観察として、
呼吸数の増加は細胞の(  )を反映している。
呼吸不全、敗血症、ショックンなどの前駆症状である。
酸素不足

神経学的所見として、髄膜刺激症状である(  )などの有無を観察する。
項部硬直

意識障害が急性に発症した場合、
(  )などの頭蓋内圧疾患、
(  )などによる脳虚血、外傷、薬物などを疑う。
脳卒中  不整脈

意識障害が緩徐に発症した場合、
(  )・(  )・(  )・(  )などの全身疾患を疑う。
内分泌疾患  感染  肝障害  腎障害

言語障害のある患者に対しては(  )のコミュニケーション手段を考慮する。
言語聴覚士(ST)による専門的な言語療法を行う。
言語以外

★運動性失語症の患者とのコミュニケーションでは、
「はい・いいえ」で回答できるように簡単に構成する。
(  )や(  )を見せて確認、数字を指で確認する。
運動性失語症は(  )失語であり、(  )が障害されたもの。
絵  写真
ブローカ失語  前頭葉の運動言語中枢

★感覚性失語症の患者とのコミュニケーションでは、
かなより漢字のほうが有効。
(  )・(  )・(  )・(  )などを用いる。
感覚性失語症は(  )失語であり、(  )が障害されたもの。
実物  写真  身振り  手振り
ウェルニッケ失語  側頭葉の感覚性言語中枢

運動麻痺のある患者の看護目標は、運動麻痺による(  )を予防すること。
廃用症候群

運動麻痺による廃用症候群の予防として、
体位変換を最低でも(  )毎に実施する。
運動機能訓練は(  )から実施する。
2時間毎  急性期

【頭蓋内圧亢進の患者への看護】

★頭蓋内圧亢進が進行すると脳ヘルニアという致死的な状態に至る。
慢性頭蓋内圧亢進の三徴
①(  )②(  )③(  )
①激しい頭痛:起床時に増強することが多い。
②嘔気・嘔吐:消化器症状を伴わず、突然内容物を噴出する。
③うっ血乳頭:進行すると視野障害、視力低下、失明に至る。

急性頭蓋内圧亢進症では、
(  ):血圧上昇と徐脈
が生じる。
クッシング現象
※脳の血液が足りない

全身の末梢血管抵抗を上昇させ脳への血流を保つ。(血圧上昇)

血圧が上がりすぎるため、心拍出量が低下する。

頭蓋内圧を亢進させる因子の除去のため、
体位は(  )がよい。
(20~30度挙上の)セミファウラー位

頭蓋内圧を亢進させる因子の除去として、
努責を避けるため緩下剤を使用する。(  )は禁忌。
浣腸[迷走神経の刺激→頭蓋内圧亢進]

脳室ドレナージの際の注意点。
①三方活栓は清潔なガーゼで保護、医師以外は開かない。
②(  )は頭蓋内圧に大きな変化をきたすので禁忌。
③頭蓋内は無菌であるため、無菌操作でドレーンの交換を実施し、感染させない。
ミルキング(しごくこと)

【脳画像検査を受ける患者の看護】

CT、MRIの登場により、頭部単純X線撮影の役割は(  )になってきた。
補助的

★(  )は迅速・簡便であり診断の第一選択となる。
CT(コンピュータ断層撮影)

★CT(コンピュータ断層撮影)は単純X線撮影よりも(  )が多い。
放射線被曝

CT(コンピュータ断層撮影)が向いているのは、
(  )・外傷後[骨折/出血]・水頭症・先天奇形など。
向いていないのは早期の脳梗塞。
脳出血[脳内出血/クモ膜下出血など]

★CT(コンピュータ断層撮影)について、
造影CTでは(  )を静脈内に投与して撮影する。
ヨード造影剤

★造影CTの注意点として、
(  )を評価して造影剤の減量などを考慮する。
腎機能[血清クレアチニン・eGFR]

造影CTの注意点として、
ビグアナイト系糖尿病治療薬を内服中は(  )の危険性があるので、検査前後2日間は休薬する。
乳酸アシドーシス[腎臓の機能が悪いと乳酸を出せない]

★(  )は検査に時間がかかるが精密である。
MRI(磁気共鳴画像)

★MRI(磁気共鳴画像)は、磁気の力を利用し、脳の画像処理を行うため(  )がない。
放射線被曝

★MRI(磁気共鳴画像)は、検査中の(  )が大きい。

★MRI(磁気共鳴画像)検査室入室前に(  )は除去する。
通常の(  )の持ち込みも禁忌。
金属類  酸素ボンベ

★CT(コンピュータ断層撮影)とMRI(磁気共鳴画像)の違いについて、
撮影原理 :CT X線の吸収に関係/MRI 磁気(水分子の量に関係)
放射線被曝:CT(  )/MRI(  )
撮影時間 :CT(  )/MRI(  )
発症直後の脳梗塞:CT(  )/MRI(  )
放射線被曝:CTあり/MRIなし
撮影時間 :CT短い/MRI長い
発症直後の脳梗塞:CT向いていない/MRI描出できる

★MRI(磁気共鳴画像)について、
造影MRIでは(  )を静脈内に投与して撮影する。
ガドリニウム

★造影MRIの注意点として、
(  )の患者は使用禁忌。
検査前は(  )を評価する。
気管支喘息  腎機能

MRA(MR血管撮影)では(  )を使用することなく脳血管が描出できる。
造影剤

脳血管撮影では血管内にカテーテルを挿入し(  )を使用する。
※MRAは侵襲性がない、脳血管疾患のスクリーニングである。
造影剤

脳血管撮影は経皮的に(  )を穿刺し、カテーテルを挿入する。
動脈

脳血管撮影終了後、穿刺部を十分に用手的に圧迫して止血する。
その後丸めたガーゼなどをあて、上からテーピングで圧迫する。
圧迫は決められた時間施行し、その間は(  )側の下肢を(  )させない。
穿刺  屈曲

脳血管撮影の合併症として、
下肢動脈閉塞症がある。
検査前後で両側の(  )動脈の触知を確認し、拍動が消失していないかや、下肢の色調を観察する。
足背

★造影剤使用前の看護として、
造影剤の(  )や(  )の有無を確認する。
造影剤が体内に入ると(  )を伴うことがあるが、心配はないことを伝える。
検査2時間前から禁飲食。
使用歴  アレルギー  熱感

造影剤使用時の看護として、
造影剤によるアレルギー症状……(  )・(  )・蕁麻疹・(  )・(  )・意識障害・顔面蒼白の観察をする。
嘔気  嘔吐  咽頭違和感  血圧低下

★造影剤使用後の看護として、
制限がなければ(  )を十分に摂取させ、造影剤の排泄を促す。
水分

【薬物療法を受ける患者の看護】

脳梗塞治療薬として、
血栓溶解薬は血管を閉塞している血栓を溶かし、血管を再開通させる。
rt-PA(遺伝子組み換え組織プラスミノーゲンアクチベーター)など。
条件として、脳梗塞発症(  )以内での投与。厳重な(  )管理が必要。
4.5時間  血圧

脳梗塞治療薬として、
脳保護薬は抗酸化剤としてフリーラジカルを分解する。
エダラボンなど。
脱水、重篤な腎機能障害のある患者は(  )に注意する。
腎機能障害

脳梗塞治療薬として、
血小板凝集抑制薬は血小板の働きを抑制し、血栓形成機序を弱める。
(  )など。
副作用に気管支喘息があるため既往歴を必ず確認する。
アスピリン

脳梗塞治療薬として、
抗凝固薬の使用中は(  )を含む薬物・食べ物の摂取は控えるように指導する。
ビタミンK

副腎皮質ステロイド薬は、脳梗塞や筋疾患、神経疾患など様々な疾患で使用する。
副腎皮質ステロイド薬を3日間点滴静脈内注射によって大量に投与する療法をステロイドパルス療法といい、 副作用の観察として(  )の観察を行う。
血糖値

レボドパは(  )の治療薬である。
パーキンソン病

レボドパ内服時には(  )を多めに取り、胃を早く通過させる。
水分

パーキンソン病治療薬の長期内服の問題点として、
①薬の効果減弱
②不随意運動(  )
③(  )……症状の改善がみられなくなるすり減り現象。
④(  )……服薬時間に関係なく突然動けなくなったりする。
⑤精神症状……夜間に幻覚や妄想が出現する。
ジスキネジア  ウェアリング・オフ  オン・オフ現象

【血管内治療を受ける患者の看護】

血管内治療には、
①頸動脈ステント留置術(CAS)
②脳動脈瘤コイル塞栓術
③機械的血栓回収療法 などがある。

頸動脈ステント留置術(CAS)を受けたあとの退院指導として、
再発予防のため(  )指導と(  )指導を行う。
食事  服薬

【開頭手術を受ける患者の看護】

開頭手術には、
①脳腫瘍摘出術 :脳腫瘍
②クリッピング術:脳動脈瘤
③血腫除去術  :頭蓋内の血種
④減圧開頭術  :頭蓋内圧亢進症状
などがある。

開頭手術の合併症として、
①術後出血……術後(  )時間前後以内の発症が多い。
②術後痙攣発作……発作出現時は(  )の観察を行う。
③術後感染……(  )のコントロールを行う。
24時間  呼吸と循環  血糖値

開頭手術を受ける患者の看護として、
看護師は患者・家族の(  )・(  )・(  )状況を把握し、 不安を軽減し、最善の意思決定ができるよう支援する。
身体的  精神的  社会的

開頭手術の合併症予防として、
①術後出血
術後(  )時間は術後出血のリスクがある。
(  )の管理が必要。
24時間  血圧

②脳浮腫
術後(  )時間~(  )時間は脳浮腫のリスクがある。
上半身を(  )度挙上し、頸部を(  )しない体位をとり静脈還流を促す。
24~72時間(3日)  20~30度  屈曲

③痙攣
出現時は(  )投与、(  )投与を行う。
④感染
⑤髄液労
⑥眼瞼周囲の浮腫
酸素投与  薬物投与

開頭手術の術後看護として、
安静臥床による合併症予防を行う。
(  ):弾性ストッキングの装着、間欠的空気圧迫装置の使用を行う。
深部静脈血栓

安静臥床による合併症として、
褥瘡はとくに(  )に生じやすい。
後頭部

【脳室ドレナージを受ける患者の看護】

★術直後は、血液の混じった髄液で血性→淡血性→(  )→無色透明と変化する。
キサントクロミー
[髄液に血液が混じり、経過とともに血球が溶血し、ビリルビンによる染色がおきて、 無色透明な髄液が淡黄色を示したもの。]

★脳室ドレナージの目的は、脳脊髄液を排除し、頭蓋内圧を低下させること。
脳室ドレーンは点滴台に吊るして使用する。
(  )の高さを0点とし、そこからサイフォンの流出口の高さを、0~15cmに設定し、排液量をコントロールする。
ドレナージチューブの管理として、
(  )後は必ず(  )を合わせる。
外耳孔  体位変換  設定圧

★脳室ドレーンの排液量は正常1時間に(  )mLの排液がみられる。
21ml [50ml以上の排液がみられると危険]

オーバードレナージとは、
設定圧のずれ、エアフィルターやチャンバーの破損などで(  )に排液されること。
脳出血や脳ヘルニアなどの致死的な状況を起こす可能性がある。
過剰

ドレーン操作は(  )など感染予防対策のもと実施する。
意識障害・見当識障害・せん妄のある患者は自己抜去のリスクが高いので注意する。
手指消毒

クランプの操作は、
頭蓋内圧の変動→生命の危機を防ぐために、
(  )や(  )を行う場合にドレナージを中断、再開する。
体位変換  移送

【脳出血のある患者の看護】

脳卒中の分類として、(  )・(  )・(  )がある。
脳出血  クモ膜下出血  脳梗塞

★脳出血とは、脳の血管が破れ、脳実質に出血した状態である。
(  )が主な原因。
高血圧症[動脈硬化で細い動脈が変性し、圧力に耐えきれず出血する。]

脳出血の診断は、迅速で安全な(  )が第一選択。
CT

★脳出血の治療<急性期>では、
①(  )が基本である。(  )以下。
血圧管理  140mmHg以下

②適応があれば手術による血腫除去を行う。
開頭血腫除去後は(  )に注意する。
後出血

③急性水頭症が出現した場合(  )を行う。
脳室ドレナージ

脳出血の治療<慢性期>では、
厳格な血悪管理による再発予防を行う。
①(  )目標値(  )未満。
減塩  6g/日

②(  )の指導を行う。
節酒

【クモ膜下出血のある患者の看護】

脳脊髄液で満たされた(  )に出血した状態。
くも膜下腔

★クモ膜下出血の原因の7~8割は(  )。
好発部位はウィリス動脈輪の動脈分岐部。
脳動脈瘤の破裂

★クモ膜下出血の症状について、
①予後が(  )。3分の1は死亡。
②特徴的な症状として(  )を伴う(  )がある。
悪い
嘔気・嘔吐  突然の激しい頭痛

クモ膜下出血の画像診断は(  )が主流。
CT

手術の際は(  )や血管造影検査で動脈瘤を確認する。
CTA

慢性期は水頭症の3大徴候(  )・(  )・(  )に注意する。
精神症状  歩行障害  尿失禁

【脳梗塞のある患者の看護】

★脳梗塞は主に脳動脈の(  )によっておこる。
アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳梗塞、ラクナ梗塞の3種類がある。
脳梗塞の診断が最もつきやすい検査は(  )。
閉塞  MRI

★脳梗塞の治療として、
(  )療法は発症から(  )以内に行う。
血栓溶解療法  4.5時間以内

★脳梗塞のケアのポイントとして、
①厳密な(  )と②(  )の観察が必要。
①血圧管理[180/105mmHg以下]
②精神症状

【脳腫瘍のある患者の看護】

脳腫瘍の診断として髄液検査がある。
MRI検査に加え脳脊髄液を採取し細胞診を行い、腫瘍の広がりを確認する。
(  )が疑われる場合は禁忌。
頭蓋内圧亢進

下垂体腺腫の手術療法では(  )が一般的。
経蝶形骨洞手術

経蝶形骨洞手術の術後合併症として頻度は低いが急を要するものとして、
術後の視力障害と髄液鼻漏がある。
髄液鼻漏は前傾姿勢になると(  )の液体がポタポタと流れ落ちる。
透明なさらさらの液体(髄液)

放射線療法について、
腫瘍の悪性度や発生部位などによって(  )が決められる。
照射範囲

神経膠腫(グリオーマ)とは(  )から発生する脳腫瘍。
グリア細胞(神経膠細胞)[ニューロン(神経細胞)を支持する細胞]

神経膠腫の手術後の治療として、
放射線治療期間中はテモゾロミドを連日(  )時に内服する。
空腹

★放射線療法の副作用として、
脱毛・皮膚障害・(  )・外耳道炎・中耳炎などがある。
放射線宿酔(胃部不快感・頭重感・頭痛・全身倦怠感・悪心嘔吐など)

【頭部外傷のある患者の看護】

①急性硬膜外血腫:頭蓋骨と硬膜の間に血腫が生じる。予後はよい。
②急性硬膜下血腫:硬膜下腔に出血し、血種ができた状態。予後はよくない。
③慢性硬膜下血腫:硬膜下腔に血腫が徐々に溜まってくる。予後はよい。

【急性硬膜外血腫】について、
脳に損傷がなければはじめは(  )。
血腫が増大すると(  )をきたし、頭蓋内圧亢進により頭痛・嘔吐がおきる。
治療として血圧コントロール、開頭血腫除去術を行う。
意識清明  意識障害

【急性硬膜下血腫】について、
受傷直後から意識障害、痙攣、片麻痺、頭痛、嘔気が生じる。

★【慢性硬膜下血腫】について、
発症時期は、(  )ころに発症する。
頭痛、(  )のような精神症状、血種と反対側の運動麻痺が特徴。
頭を打って1~3ヵ月、外傷を忘れたころ
認知症

頭部外傷<急性期>の看護として、
(  )の観察を行う。
脳室ドレーンの管理を行う。
感染症予防を行う。
患者・家族の状況をよく理解し、そばに寄り添い混乱や動揺を緩和する。
頭蓋内圧亢進症状
※体位はギャッジアップ30度を維持する。
ギャッジダウンのみでも頭蓋内圧は上昇する。

【髄膜炎のある患者の看護】

★髄膜炎は、髄膜のうち硬膜を除く軟膜・くも膜・くも膜下腔に炎症が生じる疾患である。
症状として、頭痛、悪心・嘔吐、
髄膜刺激症状[(  )・(  )・(  )]などがある。
後部硬直  ケルニッヒ徴候  ブルジンスキー徴候

髄膜炎の検査として髄液検査を行うが、(  )による脳ヘルニアを避けるため頭部の画像を撮影してから行う。
脳圧亢進[腰椎穿刺:頭蓋内圧亢進が強いときは禁忌]

細菌性髄膜炎は早期に診断が付けば(  )による治療が可能。
抗菌剤

細菌性髄膜炎患者の観察・アセスメント
①バイタルサイン:とくに発熱の有無
②神経症状など
(  )・全身症状・(  )・(  )・意識障害・神経症状
髄膜刺激症状  頭蓋内圧亢進症状  水頭症

★髄膜炎患者の看護<急性期>
①脳ヘルニアの予防。
②神経症状の把握。
③(  )への対応。
 ……酸素投与、吸引の準備。誤嚥に注意。
④苦痛の緩和。
 ……(  )・(  )
⑤環境整備。
 ……部屋を(  )する。
痙攣
冷罨法・汗を拭く  暗くする


★全体を通して、本人や家族の不安を軽減する看護が必要。


「消化器機能障害のある患者の看護」


【超音波検査時の看護】

腹部(  )……肝臓や胆嚢のスクリーニング検査として用いられる。
膵臓・脾臓・腎臓・膀胱・腸管など腹部全体の観察が可能。
CTやMRIと比べて被曝が無くベッドサイドで検査が可能。
超音波検査(エコー検査)

超音波検査時の看護のポイントとして、
(  )を閉め(  )の調節をする。
肌の露出を防ぎ、検査終了後はエコーゼリーを拭き取る。
カーテン  照明

★超音波検査は(  )時に行う。またその際、プライバシーにも配慮する。
空腹[食後は胆嚢が収縮・胃内容物の貯留が生じるため]

★検査前(  )は固形物を摂取しない。
6時間

【上部消化管造影検査の看護】

★検査部位は食道・胃・十二指腸まで。
造影剤(バリウム)を内服し、X線を連続して照射しながら実施。
検査前日の21時以降(  )時間前から(  )。
検査3時間前から(  )。
12時間前  絶食  水分摂取禁止

★検査終了後に(  )を飲む。
(  )を多めに摂り、便が出るまで飲酒[水分が取られバリウムが固まる]は控える。
緩下剤[最初は白い便が出る(バリウムの色)]  水分

鎮痙薬:ブスコパン
抗コリン剤であり禁忌は(  )・(  )・(  )
緑内障  前立腺肥大  心疾患

ブスコパンが使用できない患者にはグルカゴンを使用する。
鎮痙作用のほかに、(  )作用がある。
このことから二次的に空腹感・嘔気・冷感・脱力感などの(  )を起こすことがある。
禁忌は(  )
血糖値を上昇させる
低血糖
褐色脂肪細胞腫

検査後はバリウムの排泄を確認する。
検査後(  )に(  )を2錠内服する。
すぐ  下剤

【注腸造影の看護】

検査部位は(  )。
大腸

検査5分前に、消化管の蠕動運動の抑制のため(  )の筋肉注射を行う。
鎮痙薬

★前日の食事は検査食に変え、寝る前に(  )を服用する。
下剤

検査前に消化管の動きを抑える鎮痙薬を筋肉注射する。
(  )・(  )などがあると投与できない。
緑内障  前立腺肥大

使用した鎮痙薬(抗コリン薬)の影響で、
目がかすんだり異常に眩しく感じたりすることがあるため、
検査終了後(  )は乗り物や機械の(  )、操作は危険を伴うのでしないでください。
6時間  運転

★注腸造影検査時の看護として、
浸透圧性塩類下剤の服用により(  )や(  )を起こすことがあるので、 服用前に必ず通常程度の(  )があったことを確認する。
腸管穿孔  腸閉塞  排便

検査中は体位変換が頻繁で、寝台が動くため、特に高齢者の場合は(  )に注意する。
転倒

浸透圧性塩類下剤服用後、排便があった場合でも(  )、(  )が続くときは(  )が考えられるため、医師に報告する。
腹痛  悪心・嘔吐  腸管穿孔

浸透圧性塩類下剤を高張液投与した場合、(  )が現れることがあるので、十分に水分を摂取させる。
脱水

【上部消化管内視鏡検査の看護】

上部消化管内視鏡検査について
(  ):逆流性食道炎、食道がん
(  ):胃炎、胃潰瘍、胃がん、胃ポリープ
(  ):十二指腸潰瘍、十二指腸腸炎、十二指腸乳頭がん
食道  胃  十二指腸

上部消化管内視鏡検査とは、
口腔または鼻腔から挿入し、(  )の消化管粘膜を観察し、さまざまな消化管疾患の診断を行う検査。
口腔から十二指腸

★上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査実施の体位は(  )。
左側臥位[胃内容物が逆流しにくい]

上部消化管内視鏡検査を受ける患者の看護として、
事前に(  )・(  )の服用の有無を確認する。
抗凝固薬  抗血小板薬

(  )を使用する場合は自動車の運転は避けるように伝える。
鎮痙薬

(  )は合併症のリスクが高いことを常に念頭に置く。
高齢者

既往歴の確認として、
不整脈などの心臓病、(  )や高血圧、前立腺肥大、出血性大腸炎の有無を確認。
これらの疾患があると、ブチルスコポラミンの使用は禁忌。
緑内障

糖尿病や褐色細胞腫の有無を確認。
褐色細胞腫は(  )の使用は禁忌。
グルカゴン

(  )、ヨードについてアレルギーの有無を確認。
アレルギー反応がひどい場合、(  )状態に陥る危険がある。
リドカイン(キシロカイン)  ショック

鎮静薬使用の希望について確認。
鎮静薬を使用すると、酔ったような状態になり、眠気が強くなる。
(  )に鎮静薬を使用する場合は特に注意が必要。
高齢者

★検査の前後には必ず(  )を確認。
歯の状態

★検査後(  )ほど(  )で安静にしてから帰宅する。
検査当日は(  )は控え、帰宅まで転倒のリスクがあることに留意する。
1時間  禁飲食(唾液も飲み込まない)  自動車

高齢者への対応のポイントとして、
咽頭麻酔後や検査・治療後初めての(  )時に(  )がおこりやすい。
飲水  誤嚥

高齢者へ鎮静薬を使用した場合、
肝臓・腎臓の機能が低下しており、副作用の発現頻度が高まったり、 (  )が体内に蓄積されやすかったりするので、 転倒のリスクが高まる。なるべく家族と一緒に来院してもらう。
薬物

【下部消化管内視鏡検査の看護】

内視鏡スコープを(  )まで挿入し、 奥から肛門へ戻りながら消化管粘膜を観察し、さまざまな消化管疾患の診断を行う検査。
肛門から回腸末端

【下部消化管内視鏡検査の流れ】
カプセル内視鏡の場合も、検査(  )は消化の良い食事を摂り、当日(  )は絶食となる。
前日  朝

カプセル内服後(  )以内は絶食。
(  )以内は絶飲食。
4時間  2時間

カプセル内視鏡が排泄されるまで(  )検査は受けられません。
MRI

【食道がんの看護】

★食道がんは60~70歳代(  )に多い。
(  )と(  )が主なリスク因子。
男性  飲酒  喫煙

部位は(  )の発生が多い。
胸部中部食道がん

進行すると、反回神経麻痺により(  )・(  )・咳嗽や血痰などが生じる。
嚥下障害  嗄声

食道がんの内視鏡検査的治療には①(  )②(  )がある。
①内視鏡的粘膜切除術(EMR)
②内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

合併症予防のため(  )と(  )が重要。
禁煙  口腔ケア

(  )患者は、術後合併症の発生率が高く、術後死亡率も高い。
14日以上の経口摂取の減少は術後の死亡率を高める。
そのため、(  )と連携し、術前から栄養状態の改善を図る。
低栄養  NST(栄養サポートチーム)

がん:(  )亢進→エネルギー消費量の増加→体重減少
代謝

人工呼吸器管理、反回神経麻痺による咳嗽反射の低下による
無気肺・肺炎を起こさないために、
(  )では排液の量・色、旧陰圧、呼吸性移動、エアリークを観察する。
胸腔ドレーン

排痰を促す援助として、
ベッド上で(  )を行う。
深呼吸・咳嗽を促す。含嗽を行う。
体位変換

無気肺・肺炎をおこさないために、
横隔膜を下げて胸郭を広げて換気量を増やすために座位や立位をとる。
(  )は離床の妨げになるためコントロールを図る。
疼痛

(  )は呼吸器合併症予防に重要。継続して実施できるように援助する。
口腔ケア

(  )から呼吸訓練を行い、術翌日から理学療法士による呼吸リハビリテーションを行う。
反回神経麻痺が生じた場合は言語聴覚士(ST)による嚥下リハビリテーションを行う。
術前

術前からの栄養状態の低下により(  )状態にあるので、創部・ドレーンを適切に管理し、清潔を保つ。
易感染

食道がん術後は疼痛が強い。
全身麻酔前に硬膜外カテーテルを留置し、術中・術後に局所麻酔薬や麻酔系薬剤を持続的に注入して除痛を行う。
術後疼痛は術直後(  )時間でピークとなり、(  )時間頃まで持続。その後は徐々に軽減する。
疼痛を我慢すると心身に大きな影響が及ぶため、我慢しないように説明し、適切に鎮痛剤を使用する。
9~13時間  48時間

【腸の疾患の看護】

炎症性腸疾患は主に(  )と(  )に分けられる。
潰瘍性大腸炎  クローン病

潰瘍性大腸炎とは、
粘膜を侵し、しばしばびらんや潰瘍を形成する大腸の原因不明の(  )性特異性(  )。
びまん性  炎症

潰瘍性大腸炎の症状には①(  )を伴う慢性の(  )や、②(  )がある。
粘血便  下痢  腹痛

潰瘍性大腸炎の活動期には寛解導入効果は(  )。
寛解期には寛解維持効果は(  )。
食事療法の意義は少ない。
刺激の強い食事や脂肪分の多い食事は避けるように指導する。
ない  ない

クローン病の発症時期は(  )がほとんど。
これに対して潰瘍性大腸炎は40歳代以上でも発症することがある。
10代後半~20歳代

★クローン病では寛解導入、寛解維持ともに(  )が有効。
栄養療法

【胃の疾患の看護】

胃がんは減少している。
好発は60歳代の(  )に多い。
男性

胃がんの原因としては(  )菌、喫煙、食生活がリスク因子となる。
ヘリコバクター・ピロリ菌

胃がんの初期は(  )はほとんどない。
自覚症状

★手術で噴門を切除すると(  )が起こりやすくなる。
逆流性食道炎

★手術で幽門を切除すると(  )が起こりやすくなる。
ダンピング

幽門側で、膵周囲のリンパ節郭清(カクセイ:転位している可能性のある周囲の組織を徹底的に取り除くこと)では(  )に注意。
膵液漏

胃全摘で、膵上縁のリンパ節郭清では(  )に注意。
膵液漏

ビルロートⅠ法では幽門部を切除するので(  )が起きることがある。
ダンピング症候群

腹腔鏡下胃切除術の術後合併症として、
縫合不全では炎症が起こり(  )や(  )を認める。
縫合不全が生じると(  )を併発し、再手術になる場合がある。
疼痛  発熱  腹膜炎

腹腔鏡下胃切除術の術後合併症として、
腹腔内膿瘍[縫合不全や膵液漏により、感染に伴い腹腔内に膿のかたまりをつくった状態]に関して、
できる場所により症状は異なるが、大半が(  )を起こし、またしばしば(  )を認める。
疼痛  発熱

全身麻酔の影響で無気肺・肺炎を起こしやすくなる。
とくに高齢者では誤嚥性肺炎に注意する。
術前の(  )指導と(  )訓練。
術後の早期(  )が重要。
禁煙指導  呼吸訓練  早期離床

緩和ケアとして、
患者と家族に対して(  )・(  )・(  )な問題に適切に対応して苦痛を緩和し、 生活の質を改善し自分らしく過ごせるようにすることが必要。
身体的  心理社会的  スピリチュアル

胃全摘術術後患者の看護として、術後出血に注意する。
術後24時間以内に起こることが多く、 ドレーンからの血性排液を(  )以上認める場合にはバイタルサインや腹部症状を観察し、報告する。
100ml/hr

胃全摘の術後早期からドレーンから(  )様排液を認める場合は膵液漏を疑う。
ワインレッド

胃全摘後、経口摂食開始後に発熱、腹痛、ドレーンからの(  )性排液を認めた場合は縫合不全を疑う。
膿性

★胃全摘後、発熱と呼吸困難を認める場合には(  )を疑う。
腸管麻痺や嚥下機能の低下がある場合では(  )に注意が必要。
肺炎  誤嚥性肺炎

ダンピング症候群の対策として、
食後(  )程度は安静にすることを勧め、逆流を減らすため頭を(  )くして横になるように指導する。
30分  高く

後期ダンピング症候群に対しては(  )症状が出現したときにはすぐに飴などの糖分を摂取するように指導する。
低血糖

【膵炎の患者の看護】

★急性膵炎の症状として、急性・急激な(  )がある。
急性膵炎は重症化することがある。
腹痛

膵炎の血液検査として、膵細胞破壊で(  )の上昇がする。
血清アミラーゼ

膵炎は比較的死亡率が高く、急性期は全身状態が刻々と変化するため、こまめに(  )を観察する。
バイタルサイン

膵炎では強い疼痛が現れることが多く、鎮痛薬や蛋白分解酵素阻害薬を用いて(  )を行う。
このとき蛋白分解酵素阻害薬では血管内壁の障害による静脈炎、血管外漏出による潰瘍・壊死が生じることがある。
疼痛コントロール

★慢性膵炎の進行を防ぐにはお酒を一切飲まない(  )が必要。
治療は難しいので、再発リスクを下げることが大切。
断酒

タバコは慢性膵炎を進行させるため、(  )するように心がける。
禁煙

三大栄養素のうち、慢性膵炎の患者が注意しなければならないのは(  )。
脂肪

膵全摘術を受けると、(  )と同じ状態になる。
1型糖尿病

手術による変化として、膵機能の低下がおきる。
内分泌機能の低下により、(  )の上昇、コントロール不良がおこる。
外分泌機能の低下により、タンパク質や脂質の吸収障害が生じる。
血糖値

膵液が腹腔内に漏れ、さらに感染を伴う場合、溶血をおこし出血に至る。
ドレーンの廃液が(  )色の場合は要注意。
ワインレッド(暗赤色)

★慢性膵炎の代償期、非代償期の違いについて、
代償期は(  )の疼痛がみられるが、組織の線維化が進むと痛みは軽減。[食事指導・生活指導が重要]
非代償期は細胞の線維化が進み、
 ・外分泌が低下し、消化吸収障害による(  )・(  )・(  )などが生じる。
 ・内分泌が低下し、(  )・(  )が出現
腹部・背部
脂肪便・慢性的な下痢・体重減少
高血糖・低血糖




★術後の合併症予防のために術前にどう関わるか記述問題。
不安の軽減。合併症予防(口腔ケアとか禁煙とか呼吸リハビリ)など。


「小テスト分」


気管支鏡検査を受ける成人患者への援助で正しいのはどれか(第109回午後49)
①検査の予約の際に抗凝固薬の内服の有無を確認する。
②検査の1時間前から飲食しないように指導する。
③検査中の咳は我慢しなくてよいと指導する。
④検査後は肺気腫の症状に注意する。
①検査の予約の際に抗凝固薬の内服の有無を確認する。
解説 気管支鏡検査では組織を採取することが多いため、抗血小板薬や抗凝固薬を内服している場合には前もって内服を中止する必要がある。検査の予約のときに確認する。
2.一般に検査前日の就寝時から禁食・検査前2~3時間から飲水禁止・検査後2時間を絶飲食とすることが多い。検査後は2時間経ってから飲水をしてむせなければ飲食が可能となる。
3.咳はできる限り我慢してもらう。検査中は会話はできないため、苦しいときなどあらかじめ合図などを決めておく。最近は鎮静下で検査する施設も多い。
4.検査によって肺気腫が起こることは考えにくい。気胸の可能性はある。
気管支鏡検査に限らず、組織を採取する・出血するような検査では抗凝固薬の内服の有無を確認する必要がある。

気管支喘息に対する副腎皮質ステロイドの吸入療法について正しいのはどれか(第102回午前48)
①副作用は内服より少ない。
②吸入後に含嗽はしない。
③食後の吸入が食前より効果的である。
④吸い込むタイミングで効果に差はない
①副作用は内服より少ない。
解説 副腎皮質ステロイドの吸入薬は全身の副作用がほとんどないといわれている。よって、内服薬より副作用が少ないといえる。
2.吸入後に口腔内を含嗽することで、口腔内に残った薬物による咽頭痛、口腔内カンジダ症の予防につながるため、吸入後の含嗽は必要である。
3.内服薬ではないので、食後か食前かによって効果に差が出ることはない。
4.息を最後まで吐き、息を吸い始めたタイミングで吸入薬を噴霧して1~3秒程度吸入することで、十分な量の薬剤が肺に到達する。よって吸い込むタイミングによって効果に差が出る。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)で正しいのはどれか(第103回午前33) *
①1秒率の低下が特徴的である
②肺活量の低下が特徴的である
③在宅酸素の適応にならない
④CO₂ナルコーシスの場合は高濃度の酸素吸入を行う
①1秒率の低下が特徴的である
解説 COPDは、1秒率が低下する閉塞性換気障害の状態である。
肺活量が低下している人もいる(混合性の換気障害)が、COPDの病態の特徴ではない。
COPD患者は酸素化が低下するため、酸素投与により酸素化を改善し、呼吸困難や運動量の改善を目的に酸素療法を行う。家庭で在宅酸素療法を行う事で、QOLが向上し、生存率が高まる。(在宅酸素;HOTは適応)
COPDの患者に高濃度の酸素投与をするとCO₂ナルコーシスを来す

Aさん(25歳男性、飲食店店員)は、2日前から感冒様症状があり、夜眠ろうとしても息苦しくて眠れず、歩行や会話も困難となり、夜間に家族に伴われて救急外来を受診した。Aさんは地元の野球チームに所属し、休日には練習に参加しており、最近は残業が多く疲れていた。診察の結果、Aさんは気管支喘息発作と診断され、気管支拡張薬、副腎皮質ステロイドによる治療と、フェイスマスクによる酸素投与が行われたが、改善が見られず入院した。呼吸困難や頻呼吸、呼吸性アシドーシスの改善が認められないため、鼻と口を覆うタイプのマスクを用いた非侵襲的陽圧換気(NPPV)を行い、呼吸状態が改善した。酸素投与も中止となり、歩行時の呼吸状態の悪化も認めないため、近日中に退院する予定である。      退院時のAさんへの指導として最も適切なのはどれか。(第103回午前93 *状況設定の文章は一部要約しています)
①「ストレスをためないようにしてください」
②「お酒は飲んでも大丈夫ですよ」
③「食事の制限はありません」
④「野球はやめた方がよいでしょう」
①「ストレスをためないようにしてください」
解説 退院後の気管支喘息の自己管理に関する問題です。
気管支喘息発作の誘因には。飲酒、運動、薬剤、食物、ペット、気道感染、気象状況、精神的ストレス、妊娠・出産などがある。
食物アレルゲンや食物添加物などの摂取によって喘息発作を誘発することがある。
アルコールは喘息発作を誘発することがあり、できるだけ摂取を控えるよう指導する。
患者が運動を希望する場合、基本的には禁止する理由はないが、換気亢進状態における冷気や乾燥した空気の吸入により、喘息発作を誘発することがあるため、種目の選択とともに、時には予防薬を使用して適切な運動をすすめる。
ストレスによって喘息発作を誘発することがあるため、カウンセリング、環境調整、生活指導などによりストレスをコントロールできるように指導する。

肺癌について正しいのはどれか。(103回午後32) *
①平上皮癌の腫瘍マーカーとしてCEAが用いられる。
②腺癌は肺門部の太い気管支に好発する。
③腺癌は小細胞癌より多い。
④女性の肺癌は扁平上皮癌が多い。
③腺癌は小細胞癌より多い。
解説 肺がんは大きく分類して小細胞がんと非小細胞がんに分類され、非小細胞がんはさらに腺がん、扁平上皮癌、大細胞がんなどに分類される。
頻度としては腺がんが最も高い。
小細胞がんと扁平上皮がんは、喫煙ととくに関連が深く、中枢気道に生じやすい。日本人においては、女性より男性で喫煙率が高いため、これらの組織型は男性に見られやすい傾向がある。
腫瘍マーカーとして、扁平上皮がんではCYFRA(シフラ)やSCC抗原、小細胞がんではNSE(神経特異性エノラーゼ)やProGRPが比較的特異性が高い。

気胸について正しいのはどれか。(104回午後32) *
①治療として人工呼吸器による陽圧換気が行われる。
②外傷は原因の1つである。
③自然気胸は若い女性に多い。
④原因となるブラは肺底部に多い。
②外傷は原因の1つである。
解説 気胸には、①自然気胸と②外傷による外傷性気胸や③医療処置の合併症としての医原性気胸がある。
外傷は続発性気胸の原因の一つである。
自然気胸はやせ型の若い男性に多い。逆に女性特有の気胸としては、子宮内膜症による月経随伴性気胸やリンパ脈管筋腫症などがある。
自然気胸の原因はブラの破裂と考えられている。ブラの好発部位は肺尖部である。
気胸の治療は水封式胸腔ドレナージである。陽圧換気は気胸を悪化させる。



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