成人看護方法論Ⅲ

「慢性期の看護」


慢性期疾患の特徴は、
①(  )
②(  )
③身体機能の維持や障害予防のために(  )が必要である。
④(  )
①不可逆的で治癒が望めない。
②長期に渡り治療を必要とする。
③セルフケアやマネジメント、定期的なモニタリングが必要。
④継続的な専門職者の関わりを必要とする。

慢性疾患の種類として、
(  ):生活習慣を改善すれば病気の発症や進行が予防できるが、いったん発症すると治療の継続が必要となる疾患。
(  ):原因不明で治療法が未確立であり、長期にわたり身体的、心理・社会的、経済的負担が大きい疾患。
(  ):再発・転位を繰り返すことから身体侵襲を伴う治療を必要とする疾患。
生活習慣病  難病  悪性新生物

慢性の特徴⇒(  )
ケアの場 ⇒(  )
ケアの焦点⇒(  )
慢性性  家庭  病気と共に生きること(治癒ではない)


「腎臓がもたらす内部環境調節障害のある患者の看護」


【腎・泌尿器系の検査を受ける患者の看護】

新鮮尿検査について、採尿に一番よい時間は(  )。
検査当日の朝一番

中間尿を取る理由は、(  )の尿を調べるため。
膀胱(本来は無菌)

尿培養検査は(  )のための検査である。
原因菌特定

24時間蓄尿検査では、畜尿開始前の尿は(  )し、終了時間の尿は(  )。
廃棄  ためる

(  )とは経尿道的に内視鏡を挿入し、出血部位の確認、膀胱の粘膜の状態、腫瘍や結石の有無をみる検査。
膀胱鏡検査

膀胱鏡検査の検査前、食事は(  )。排尿は(  )。
制限なし  検査前に排尿を済ませる

膀胱鏡検査の検査中の体位は(  )。
挿入時は腹圧がかからないように軽い口呼吸を促す。羞恥心に配慮する。
載石位(砕石位)[骨折や脱臼に注意]

膀胱鏡検査の検査後に起こるかもしれない症状は(  )・(  )。
水分をしっかり摂り、尿道を洗い流すことが大切。飲酒や刺激物の摂取は控える。
排尿時痛  血尿

画像検査を受ける患者の看護として、造影剤使用に対する注意が必要。
(  )や(  )をおこすことがある。腎機能の検査データとして(  )と(  )に注意。
画像検査には静脈性尿路造影(IVU)、逆行性腎盂造影(RP)などがある。
アレルギー反応  ショック  BUN(血中尿素窒素)  Cre(クレアチニン)

逆行性腎盂造影(RP)の検査前・検査中の留意点は膀胱鏡検査に準じる。
検査後は(  )・(  )・(  )の観察をする。
腎部(背中側)の疼痛  発熱  尿量減少
[尿管カテーテルの刺激による尿管浮腫の徴候][尿路感染の徴候]

腎生検は、診断の確定、疾患の原因追及、病態の正確な把握のために行う。
リスクは組織損傷による、腎出血や腎被膜下血腫、血尿。
検査前について、食事は(  )。排尿は(  )。
検査中の体位は(  )で穿刺時には呼吸を止めて体動を抑制することで、他の臓器の損傷を防止する。
禁飲食  検査前に排尿は済ませておく  腹臥位

腎生検の検査後は(  )を行う。
仰臥位で数時間安静保持。
出血予防[穿刺部を伸縮性絆創膏で圧迫固定]


まとめ 膀胱鏡検査………………食事制限なし  砕石位  排尿時痛・血尿の観察
逆行性腎盂造影(RP)……食事制限なし  砕石位  尿管浮腫・尿路感染の観察
腎生検……………………食事制限あり  腹臥位  出血予防

【糸球体疾患患者の看護】

(  )は腎臓のネフロンの腎小体にあり、濾過膜を通して血液を濾過する。
水・電解質・グルコース・アミノ酸は通過し、アルブミン、血球成分は基本的に通過しない。
糸球体

急性糸球体腎炎の主な症状は(  )・(  )・(  )・(  )
血尿  蛋白尿  高血圧  浮腫

IgA腎症の主な症状は(  )
肉眼的血尿

ネフローゼ症候群の症状は(  )・(  )・(  )・(  )
低アルブミン血症  蛋白尿  浮腫  脂質異常症

糖尿病性腎症の症状は(  )・(  )
高血圧  浮腫

糸球体疾患をもつ患者の観察項目
①(  )のチェック
②(  )の有無と(  )の有無
③(  )の有無(全身or局所)
④食事摂取量
⑤腎機能のチェック(BUN・Cr・eGFR(糸球体濾過値))
⑥水分出納チェック(尿量・飲水量・体重)
⑦検査データのチェック(ALB・LDLコレステロール値など)
バイタルサイン(特に血圧)  血尿  蛋白尿  浮腫

浮腫の部位について眼瞼浮腫・顔面浮腫・肺水腫・胸水・腹水・陰嚢水腫などがある。
肺水腫・胸水・腹水がある場合に起こりうる症状として、倦怠感や(  )があるので、(  )を観察する。
呼吸困難  呼吸数・呼吸音など

援助として、(  )の体位は腎血流量を保持できる。また浮腫がある場合、循環血液量の増加、心負荷の軽減に働き、利尿を促す。
臥位

食事療法として①(  ) ②(  ) ③(  )を行う。
①塩分制限……血症Na濃度を低下させ、水を体内に保持しにくくする。
②水分制限……腎臓のNa・水吸収が亢進し、尿中の排泄が低下して、体液量が増加しているため。
③タンパク質の調整……尿毒素の産生の抑制。

薬物療法として、(  )・(  )・(  )を使用する。
降圧薬  利尿薬  ステロイド薬

降圧薬のはたらきとして、高血圧の治療と(  )がある。
腎臓の保護[糸球体内圧を低下させ糸球体の硬化を防ぐ]

降圧薬であるARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)とACE(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)の作用は、(  )の減少と(  )の抑制。 副作用として咳、顔面や声門・喉頭の腫脹がある。
蛋白尿  動脈硬化

降圧薬であるカルシウム拮抗薬の作用は(  )。注意として(  )。
血管拡張  グレープフルーツと一緒に服用しない

利尿薬の作用は尿細管でのNa再吸収を阻害して尿中のNa排泄を促進することである。副作用として(  )がある。
低カリウム血症

ステロイド薬の作用は(  )・(  )がある。
抗炎症作用  免疫抑制作用

ステロイド薬の副作用として易感染性があるので
①(  ) ②(  ) ③糖尿病の予防 ④血栓の予防などを行う。
①感染予防対策……手洗い・含嗽・マスク・口腔や陰部の清潔・外傷の予防
②消化性潰瘍の予防……消化の良い食事・禁煙・ストレスの回避・香辛料やカフェインの摂取を控える

急性糸球体腎炎の治療は(  )・(  )・抗菌薬・食事療法がある。
利尿薬  降圧薬(Ca拮抗薬)

IgA腎症の治療は(  )・(  )・生活管理(食事・体重・禁煙・適正飲酒)がある。
ステロイド薬降圧薬  抗血小板薬

ネフローゼ症候群の治療は(  )がある。
ステロイド療法

【腎不全患者の看護】

(  )は急激な腎機能(GFR)低下により、高窒素血症、水・電解質以上、酸塩基平衡以上などをきたす病態。原因の除去により回復する可能性が高いが、生存率は50%前後。 原因には腎前性[循環血流量の低下・心拍出量の低下]、腎性[腎実質の障害]、腎後性[尿路の通過障害]がある。
急性腎不全

(  )とは
(  )であらわされる腎機能の低下があるか、
もしくは尿検査により(  )、
血液検査により(  )・(  )の上昇が慢性的に3ヵ月以上持続するもの。
慢性腎不全
糸球体濾過量(GFR)
蛋白尿
BUN(血中尿素窒素)  Cr(クレアチニン)

慢性腎不全の治療として(  )・(  )・(  )により腎機能の低下を抑える。
食事療法  薬物療法  生活指導

慢性腎不全で考えるべきことは、
①患者の(  )は?
②(  )なことはあるのか?
③患者の生活を知り、(  )?
①患者の腎機能障害の進行程度は?
食事・薬物・日常生活についての患者の理解や、困難なことはあるのか?
③患者の生活を知り、治療は継続できるか

慢性腎不全の食事療法への援助として、
①(  )
②(  )
③(  )
④(  )
⑤(  )
①食塩の摂取制限……降圧により腎障害進行を抑制。
②タンパク質の摂取制限……高窒素血症改善。
③十分なカロリー摂取……栄養状態の低下防止。
④カリウムの摂取制限……不整脈の予防。
⑤リンの摂取制限……高P血症を改善

高ナトリウム血症で起こることは(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )
口喝  水分多飲  けいれん  頭痛  嘔吐  倦怠感  意識障害

高カリウム血症で起こることは(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )・(  )
心停止  不整脈  心室細動  悪心  嘔吐  しびれ感  知覚過敏  脱力感

慢性腎不全の看護として、腎不全の増悪因子を避ける。①(  )②(  )③(  )④(  )など。
①感染症 ②脱水 ③過労 ④喫煙

慢性腎不全の生活管理として(  )・(  )・(  )などがある。
肥満の是正(BMI<25)  禁煙  運動

【透析患者の看護】

透析の種類には(  )と(  )がある。
血液透析  腹膜透析

保存期から導入期にある透析患者への看護活動について、
OP 血液検査・全身状態の観察
EP 必ず(  )するように説明
定期受診

透析導入期では、透析療法に必要な自己管理ができることが看護目標となる。
援助として①(  )②(  )③(  )④(  )⑤(  )がある。
①体重管理 ②飲水制限 ③食事管理 ④薬物管理 ⑤シャント管理

シャント管理について、
①シャントの必要性を理解できるように援助する。
②止血方法を覚える。
③(  )の確認をする。
シャント音・血流

④シャント閉塞を予防するための注意事項として(  )こと、血圧測定や採血はシャントのない側の腕で行うこと。
シャント側の腕は圧迫を避け、重い荷物を持たない

⑤シャントの感染を予防するために、シャント部位を清潔に保持し、シャント部位の(  )の観察をする。
⑥シャント部位の外傷・打撲の予防について指導する。
⑦出血時は5~10分間程度清潔なガーゼかハンカチで圧迫止血する。
感染徴候(発赤・腫脹・疼痛[・熱感・機能障害])

維持期にある透析患者の看護について以下を観察する。
患者のライフスタイルは?継続した透析は行えているか?
(  )の有無は?患者の体調の変化は?
社会的役割に変化はないか?抑うつ状態は?
合併症


「肝機能に障害のある患者の看護」


肝臓の機能は(  )・(  )・(  )・(  )
代謝  胆汁生成  解毒  免疫

糖代謝の異常が起こると(  )が生じる。
低血糖・耐糖能異常

蛋白質代謝の異常が起こると(  )が生じる。
浮腫・出血傾向・中枢神経症状・肝性脳症

脂質代謝の異常が起こると(  )が生じる。
ホルモン異常

【急性肝炎の看護】

肝炎の原因は(  )・(  )・(  )
肝炎ウイルスへの感染(HAV・HBV・HCV・HDV・HEV)  薬物  アルコール

肝炎の症状は(  )・(  )などがある。
全身倦怠感  黄疸

血液検査で調べる項目として、
肝細胞の壊死を反映するのは(  )・(  )
AST↑(10~35U/L)  ALT↑(5~30U/L)

血液検査で調べる項目として、
肝細胞の合成能障害を反映するのは(  )・(  )・(  )・(  )
アルブミン↓(4.0~5.0g/dL)
コリンエステラーゼ(200~450U/L)
PT(凝固因子)[プロトロンビン]延長(10~12秒)
総コレステロール(120~220mg/dL)

A型肝炎ウイルスでは、(  )のウイルウマーカーによる検査で陽性を示す。
C型肝炎ウイルスではHCV-RNA(+) HCV抗体(+)
IgM型HA抗体

A型肝炎に関して、
感染経路 :(  )
感染リスク:(  )
予防法  :(  )
経過   :(  )
感染経路 :経口感染
感染リスク:海外渡航者
予防法  :HAワクチン・手洗い・加熱処理・消毒
経過   :ほとんど軽快・劇症化することもある

B型肝炎に関して、
感染経路 :(  )
感染リスク:(  )
予防法  :(  )
経過   :(  )
感染経路 :血液感染・体液感染・母子感染
感染リスク:医療従事者・同性愛者
予防法  :HBワクチン
経過   :ほとんど軽快・劇症化することもある

C型肝炎に関して、
感染経路 :(  )
感染リスク:(  )
予防法  :(  )
経過   :(  )
感染経路 :血液感染
感染リスク:医療従事者
予防法  :なし(針刺し事故の予防など)
経過   :慢性化する可能性が高い

肝炎の援助として、(  )・薬物療法に伴う援助・症状の緩和・患者の病気に対する認識チェックとストレス緩和が必要。
安静の保持

患者に対し、病気について十分に説明し、(  )の必要性と注意事項について理解を促す。
感染予防

感染性のあるもの
A型…………(  )・(  )
B型とC型……(  )
発症早期の血液  治癒する期間までの糞便
発症早期の血液

感染予防のために、
①血液による汚染がみられる場合は(  )を用いてよく洗い流す
②かみそり・歯ブラシ・タオルなどは(  )にする。
③食器や飲料水は一般患者と同様でよい。
④月経時の処置などの際には、処置後の手指を流水で十分に洗う。
流水  個人専用

HBV感染のリスクが高いのは、HBVキャリアのパートナー・家族・医療従事者
感染予防のために、
①(  )。ウイルスは乾燥した血液の中で、少なくとも1週間は生きている。
②処置時にはディスポーザブルの手袋を使用患者ごとに交換。
③使用済みの針にリキャップしない。
④汚染された医療機器・看護用具は加熱滅菌。
⑤アルコールにきわめて感受性が高い。
HBVワクチンの摂取

【慢性肝炎の看護】

慢性肝炎とは、肝炎の炎症が6か月以上持続している状態。
主にC型肝炎では(  )による治療を行う。
副作用として、発熱・筋肉痛・関節痛・うつ症状・不眠・脱毛などがある。
抗ウイルス療法(インターフェロン療法)

日常生活の調整として、
食事……(  )
運動……適度な運動
低蛋白・低脂質食・禁酒

【肝硬変の看護】

肝硬変とは、あらゆる慢性進行肝疾患の終末像である。
肝機能がある程度保たれている対償期と肝機能障害が進行している非対償期に分けられる。
病態として(  )・(  )が起こる。
肝機能低下  門脈圧亢進

肝細胞壊死により、
合成能低下[アルブミン↓ 血液凝固因子↓]
代謝能低下[脂質代謝障害、ビリルビン代謝障害、ホルモン代謝障害、薬物代謝障害]がおこる。
おもな症状として、
①(  )・(  )・(  )
[肝機能の低下、消化管の圧迫・運動障害]
全身倦怠感  易疲労感  食欲不振

②(  )・(  )
[低アルブミン血症による毛細血管透過性の亢進]
腹部膨満感(腹水)  浮腫

③(  )・(  )・(  )
[血中ビリルビン値の上昇]
黄疸  掻痒感  眼球結膜黄染

④(  )・(  )
[腹壁静脈怒張(メデューサの頭)……門脈圧亢進による側副血行路の形成]
食道静脈瘤  消化管出血(吐血・下血)

⑤意識障害・羽ばたき振戦・異常行動
 ⇒(  )
肝性脳症

※肝硬変に合併する肝性脳症の誘因として、
窒素負荷の増加:(  )・(  )・(  )・感染症
電解質異常  :利尿薬の過剰投与
消化管出血  食事蛋白の過剰摂取  便秘

⑥血液検査データとして、
AST ALT ↑:(  )
総ビリルビン↑:(  )
プロトロンビン(PT)延長 Alb↓ ChE↓ NH3↑:(  )
肝細胞障害  肝内胆汁うっ滞  肝合成能低下

肝生検に関して、
検査前:禁飲食
検査中:仰臥位で右手を挙上した体位で穿刺。穿刺時は呼吸を止めて身体を動かさない。
検査後:生検後4~6時間は(  )、ベッド安静。(  )に注意して観察する。
圧迫止血  血圧の低下

肝硬変患者への援助として、症状の緩和を行う。
全身倦怠感に対しては(  )。
浮腫に対しては浮腫の起きている場所を挙上。
腹水に対してはファウラー位、指示により塩分制限。悪化により腹水穿刺。
掻痒感に対しては室温の気温の上昇や乾燥に注意。
臥床安静(代償期では3~4METs程度の活動は進める)

肝硬変患者の食事に関して、適正なエネルギーと良質なタンパク質を摂取する。
腹水⇒(  )
高アンモニア血症⇒(  )・(  )
塩分制限  低タンパク質食  禁酒

血小板減少、凝固機能低下時には(  )に注意する。
出血

肝性脳症の予防として、意識障害・(  )・検査データの(  )値を観察する。
羽ばたき振戦  NH3

肝性脳症患者への援助として、環境整備による安全対策・清潔の保持・(  )・(  )・抗菌薬・分枝鎖アミノ酸製剤の投与を行う。
タンパク質の摂取制限  便秘予防

食道静脈瘤破裂の予防として、(  )。
吐物や便の血液の混入に注意。
熱いもの、冷たいもの、硬いものを食べない

食道静脈瘤破裂時の看護として、
①安静面:(  )
②患部の鎮静と止血:(  )
絶飲食  冷罨法(胸骨下部、上腹部)

③(  ):側臥位もしくはシムス位で顔を横向きにする。
誤嚥予防・窒息予防

④身体の保温:失血による冷感に対応。
⑤口腔内の清潔の保持。
⑥(  )の挿入。
S-Bチューブの挿入

チューブの位置確認は、空気の注入で音の確認・(  )により行う。
合併症予防として、食道バルンの圧の確認、挿入の長さの確認、食道バルンの脱気を6時間ごとに行う。
腹部単純X線検査

【肝細胞癌の看護】

原因としては(  )が60%で多い。
C型肝炎

観察項目は慢性肝炎・肝硬変に準じる。
血液検査として、腫瘍マーカー(  )↑
AFP

がんの疼痛コントロールとして、
鎮痛薬の効果的な使用+マッサージ+(  )の工夫+(  )
体位  罨法

ラジオ波焼灼療法(RFA)治療後4時間は絶対安静。合併症として腹腔内と胸腔内の(  )に注意。
出血

TACE(肝動脈塞栓療法)に関して、合併症・副作用の早期発見が重要。
①塞栓後症候群 疼痛・嘔気・発熱など
②動脈穿刺による合併症 血種形成・動脈閉塞など⇒(  )
③肝不全
足背動脈の触知・下肢冷感の有無・しびれ

TACE(肝動脈塞栓療法)の術後は(  )4時間。
絶対安静4時間(下肢抑制)

肝切除術を受ける患者への援助として、
栄養状態の改善・腹水の改善(減塩食、利尿薬とアルブミン製剤)を行う。
⇒(  )や(  )の観察が必要。
腹囲・体重測定  水分出納バランス

閉塞性黄疸の改善として、
経皮径肝胆道ドレナージ(PTCD)を行う。
留意点として(  )・(  )・(  )に注意する。
カテーテルの抜去・移動  胆道出血  感染

経皮径肝胆道ドレナージ(PTCD)の廃液の色は(  )
性状は、浮遊物・混濁・出血の有無を観察する。
深緑(胆汁の色)

その他、手術後の疼痛コントロールとして、自己調節鎮痛法である(  )が用いられることがある。
PCA


「内分泌に障害のある患者の看護」


【先端巨大症】

先端巨大症は(  )の機能が(  )したものである。
下垂体前葉  亢進

四肢末端の知覚異常、間接障害、筋力低下、視力障害により、(  )のリスクが高い。
転倒・転落

経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術(ハーディ法)を受ける患者の看護
手術前①口腔ケア②口呼吸・含嗽の練習
手術後①髄液鼻漏(無色透明)の有無②口渇・多飲・多尿③頭痛・嘔気・嘔吐
   ④視力障害・視野障害⑤創痛の有無⑥鼻出血の有無⑦尿量⑧髄膜炎の有無
髄液鼻漏の予防として(  )しない。口腔内の清潔を保つ。
視力・視野障害がおこると(  )に繋がりやすいので周囲の環境整備を行う。
鼻をかんだり、すすったりしない  術後出血

【尿崩症】

尿崩症は(  )の機能が障害されたものである。
下垂体後葉

【バセドウ病】

バセドウ病は(  )の機能が(  )したものである。(  )疾患である。
甲状腺  亢進  自己免疫疾患

甲状腺の作用として
①(  )作用……O2消費量を増加させ、(  )させる。
熱産生作用  基礎代謝率を上昇

②心臓に対する作用……アドレナリンのβ受容体を介する作用を亢進させて、(  )させる。
心収縮力と心拍出数を増加

③糖代謝に対する作用……消化管から糖の吸収を促進し、(  )。
血糖値をあげる

④神経系に対する作用……カテコールアミンの反応性の増強により思考の迅速化、被刺激性の亢進作用を示す。シナプスやミエリン形成作用により脳の発育を促進する。
⑤骨格筋に対する作用……蛋白質の異化作用を示す。
⑥脂質代謝に対する作用……肝臓などでLDL受容体を増加させ血中コレステロール値を下げる。中性脂肪を低下させる作用がある。
⑦成長・成熟への作用……身体・脳の正常な発育と骨格の成熟に必須。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の観察として、
バイタルサインでは(  )・(  )・(  )に注意する。
頻脈  不整脈  脈圧増加

バセドウ病の主な症状はメルゼブルグの三徴と呼ばれ(  )・(  )・(  )がある。
頻脈  眼球突出  びまん性甲状腺腫

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)では、血漿TSH(甲状腺刺激ホルモン)は(  )する。
低下

抗甲状腺薬の副作用として、(  )・掻痒感・蕁麻疹・発疹・発赤・脱毛・浮腫などがある。
顆粒球減少

未治療・不十分な治療により甲状腺機能亢進症状が急速に極めて悪化した状態を(  )という。
誘因:感染、外傷、手術、ストレス、分娩
甲状腺クリーゼ

甲状腺クリーゼの症状として、中枢神経症状[(  )・(  )・(  )]・(  )・(  )
[不穏・せん妄・精神異常]  発熱(38℃以上)  頻脈(130回/分異常)

甲状腺切除術を受ける患者の看護として、
手術前に術後の体位(頭部を伸展させない)や、痰の出し方などを事前に説明する。
手術前に甲状腺機能が亢進している場合には(  )を投与する。
ヨウ素剤

甲状腺切除後の観察項目として、
①バイタルサイン……血圧・頻脈
②呼吸状態……呼吸困難・チアノーゼの有無
③(  )の有無
嗄声

④手術創部の状態……出血での窒息・頸部の腫脹・頸部の圧迫感
⑤(  )
テタニー症状(低カルシウム血症)

甲状腺切除術を受けた患者への援助として、
①術後出血への対処
②(  )
③嘔気・嘔吐
④術後甲状腺クリーゼ
⑤ボディイメージの変化への援助
⑥日常生活援助
反回神経麻痺(発声の確認・声帯の安静・誤嚥に注意)

【橋本病】

橋本病は(  )の機能が(  )したものである。(  )疾患である。
甲状腺  低下  自己免疫疾患

観察項目として、
①バイタルサインは(  )に注意する。
②皮膚の状態は乾燥・冷感・(  )に注意する。
③筋症状
④精神症状
⑤寒がり・発汗減少・腹部膨満感・全身倦怠感
⑥血液検査データ
徐脈  粘液水腫

橋本病(甲状腺機能低下症)の援助として、(  )の過剰な摂取を控える。
ヨウ素(ヨウ素を摂取すると甲状腺ホルモン分泌が低下する)

【原発性副甲状腺機能亢進症】

副甲状腺(上皮小体)から産生されるPTH(副甲状腺ホルモン)の作用は、
①(  )を血液中に出す。
②食事で摂取した(  )を活性型のものに変え、腸からの(  )吸収を促進する。
カルシウム  ビタミンD  カルシウム

援助として、(  )の予防のため環境整備、(  )の予防のための水分摂取などがある。
骨折  腎尿路結石

【アルドステロン症】

ステロイドホルモンの合成は(  )で行われる。
副腎皮質

アルドステロンは(  )作用をもつ。
電解質代謝作用

腺腫や過形成などによりアルドステロンが過剰に分泌され、Na貯留による(  )をきたす。
ほか、(  )・(  )・(  )を生じる。
高血圧  低カリウム血症  筋力低下  代謝性アルカローシス

【クッシング症候群】

クッシング症候群は(  )で(  )が過剰分泌されることで生じる。
副腎皮質  コルチゾール

コルチゾールは(  )に対する作用を持つ。
代謝 [肝臓での糖新生亢進・グリコーゲン合成促進など]

コルチゾールが過剰に分泌されると(  )・(  )・(  )・(  )を生じる。=クッシング症候群
耐糖能低下  筋委縮  中心性肥満  易感染性

クッシング症候群の観察として、満月様顔貌・(  )・(  )・高血圧・発熱・血清コルチゾール・Naに注意する。
中心性肥満  水牛様脂肪沈着

クッシング症候群の援助として、(  )や(  )に注意。
骨折  感染


「糖尿病患者の看護」


【代謝機能障害による疾患の特徴】

著明な自覚症状がみとめられず、治療開始が(  )、治療の(  )が困難
遅れ  継続

発症の原因・誘因は、遺伝・(  )
生活習慣やライフスタイル

治療方法は代謝異常のコントロール、(  )の改善。
長期or生涯にわたる自己管理。
コントロール不良は全身的な合併症となる。
生活習慣やライフスタイル

【糖尿病の病態生理】

1型糖尿病はインスリンが殆ど分泌されない。
2型糖尿病は(  )歳以降で発症することが多い。インスリン抵抗性の増大。
40歳

インスリンは(  )の(  )の(  )から分泌される。
膵臓  ランゲルハンス島  β細胞

肝臓・筋・脂肪組織に糖を取り込み、
インスリンの作用は(  )を低下させる。
血糖

インスリン抵抗性亢進の原因は(  )。
内臓脂肪蓄積

高血糖は(  )と(  )で判断する。
血糖値  HbA1c

高血糖でおこる主な症状・観察点は以下の2つ。
①(  )
②(  )
①口渇・多尿・多飲
[糸球体で糖質が多量に濾過され、濾過液の浸透圧が上昇し、尿細管での水分とNaの再吸収が抑制され、 水分とNaの排泄量(抗浸透圧利尿)が著しく増え、尿量が増加することにより、口渇・多飲となる。]
②体重減少・倦怠感
[細胞がグルコースを利用できないため、筋肉のタンパク質や脂肪が分解されてエネルギー源に利用される。]

診断のための検査として、
早朝空腹時血糖値 126mg/dL以上
75g糖負荷試験(75gOGTT)2時間値200mg/dL以上
HbA1cが(  )以上。過去1~2ヵ月の平均値。
6.5%

高血糖の合併症として①(  )②(  )、
インスリン投与による低血糖がある。
①糖尿病ケトーシス
[脂肪分解によりケトン体が生成され意識障害をおこす]
②高浸透圧高血糖症候群
[感染や脱水が原因となり、高血糖・高浸透圧から、脳神経系の細胞内脱水がおこる]

【糖尿病患者の看護】

糖尿病の自己管理に伴う問題
①糖尿病に対する(  )
②生活のなかで(  )
③どのようなことが(  )の障壁になっているか。
理解不足  心理負担感  アドヒアランス[治療や服薬に対して患者が積極的に関わり、その決定に沿った治療を受けること。 一般的に、服薬遵守のことを表す語]

糖尿病とともに生活を送る患者
①発症
②診断←看護[観察・援助・指導]
血糖コントロールができればこの看護を継続していく(外来)
血糖コントロールができず経過
合併症←看護[観察・援助・指導]

自分がもし糖尿病と言われたらどんなことを思うだろうか?(  )
今まで何がいけなかったんだろう

【糖尿病患者の看護援助】として観察項目は、
<診断の時から>
①(  )の有無
②口渇・(  )の変化
③尿の回数・尿量
④身長・体重 → BMI
⑤検査データ(  )・尿検査[ケトン体、尿糖]
⑥(  )
⑦日常生活習慣と仕事・学業
⑧サポートシステム[家族内の役割など]
倦怠感の有無
②口渇・飲水量の変化
③尿の回数・尿量
④身長・体重 → BMI
⑤検査データ(HbA1c、空腹時血糖、食後2時間値の血糖)
      (尿検査[ケトン体、尿糖])
糖尿病についての知識と受け止め方。
⑦日常生活習慣と仕事・学業
⑧サポートシステム[家族内の役割など]

<治療継続中>
⑨診断された時期
⑩診断されたあとの治療内容と経過、HbA1cの推移。7%までなら合併症はおこりにくい。
<合併症について>
⑪目のかすみ・視力の変化・足の違和感・しびれ感
⑫足部の皮膚・爪の状態
<合併症の発症>
⑬糖尿病性腎症
⑭糖尿病性神経症状(感覚障害・運動障害・自律神経障害)
⑮足病変
⑯糖尿病網膜症
【糖尿病患者の食事療法】

食事療法の目的は、
代謝状態を出来る限り正常に近づけて(  )および(  )を是正し、合併症の発症・進展を防ぐ。
⇒(  )を改善
インスリン分泌異常  インスリン抵抗性  インスリン作用不足を改善

食事療法の基本は、適切な量、適切なバランスの食事を規則的にとること。
蛋白質・脂質・糖質・食物繊維をバランスよくとる食事療法の作用として、
①肝臓に対しては(  )・(  )がおこる。→インスリン抵抗性の改善
糖新生の材料↓  糖放出量↓

②脂肪組織に対しては(  )がおこる。→インスリン抵抗性の改善
肥満解消

③腸に対しては(  )・(  )がおこる。→インスリン分泌能の改善
急激な糖吸収を抑制  インスリン必要量↓

【計算問題】
55歳 女性 身長150cm 体重65kg 主婦
①標準体重②エネルギー摂取量 を計算する。
①標準体重=(身長m)^2*22=2.25*22=49.5kg
②エネルギー摂取量=身体活動量×標準体重=25~30*49.5=1228~1485kcal/日

【適切なエネルギー】とは、
糖質4kcal/g :60%
蛋白質4kcal/g:20%
脂質9kcal/g :20%
(  )を1単位としている。(ごはん軽く茶碗半分程度)
同じ表の食品同士なら、(  )ができる。
80kcal  取り換え

外食は(  )特徴がある。
ライフステージに応じた援助が必要。
カロリーが高い

アルコールは1g=7kcal エネルギーはあるが栄養素はないため(  )をおこしやすい。
以下の条件を満たしていれば2単位程度なら問題ない。
①血糖コントロールが長期にわたって良好である。
②薬物治療を行っていない。
③肥満が無い。
④糖尿病の合併症がない。
⑤糖尿病以外の慢性疾患がない。
低血糖

【糖尿病患者の運動療法】

運動療法の短期的効果として、
1.筋への(  )増加
2.インスリンが末梢まで行き渡る
3.糖の取り込み増加
4.(  )低下
血流量  食後高血糖

運動療法の長期的効果として、
1.筋肉量増加→(  )増加
1.筋肉の血管床増加→脂肪低下→(  )改善
↓ ↓ ↓
2.糖の取り込み増加→血糖低下
基礎代謝  インスリン抵抗性

【運動の禁止と制限】
①糖尿病の(  )が極端に悪い。
②(  )に障害がある。
③増殖網膜症による新鮮な眼底出血がある。
④高度の糖尿病自律神経障害がある。
⑤第3期顕性腎症以降の腎障害がある。
代謝コントロール  心肺機能

【糖尿病患者の薬物療法】

(  )・(  )を行っても十分な血糖コントロールが得られない場合に開始する。
食事療法  運動療法

薬物療法は(  )・(  )の方法で行われる。
経口血糖降下薬  注射薬(インスリン  GLP-1受容体作動薬)

【経口血糖降下薬】の種類は、
①インスリン抵抗性改善系(ビグアナイト薬・チアゾリジン薬)
②糖吸収・排泄調整系(A-グルコシダーゼ阻害薬・SGLT2阻害薬)
③インスリン分泌促進系(スルホニル尿素(SU)薬・DPP阻害薬)
このうち③は(  )を起こしやすい。
低血糖[膵臓に働きかけてインスリン分泌を促進する]

服薬管理の支援について、さまざまな(  )や(  )の管理を行う。
低血糖への対応が重要。
服用方法  副作用

【注射薬による治療への支援】
(  )……外部からインスリンを投与する。
インスリン製剤

(  )……肝臓からインスリンの分泌を促す。
GLP-1受容体作動薬
[GLP-1とは?小腸に食べ物が入ってくると、GLP-1が分泌され、血中を流れて膵臓に運ばれインスリンの分泌を促す]

注射薬(インスリン製剤)の投与は症例によって投与回数が異なる。
方法は原則として(  )。
皮下注射 [例:BOT(特効型溶解インスリン製剤1回注射)……朝食前に1日1回だけ等]

注射製剤の形態として、
バイアル製剤の場合
インスリンの(  )mL=(  )単位
1mL  100単位
[1単位=1mLと誤解し、100倍量を投与してしまう事故が発生している]

指示された注射薬の(  )を、正しい(  )に、正しい(  )に、正確な(  )を、正しい(  )で(  )して実施する。
種類  投与時間  部位  量  注射方法  継続

注射部位は(  )・(  )・(  )・(  )など。
もんだり、あたためたりしない。
腹部(臍の周囲)  大腿部  上腕外側部  臀部

(  )はとくに持続皮下インスリン注射療法(CSⅡ)を行っている患者には必須。
血糖自己測定(SMBG)

【糖尿病の急性合併症と予防】

低血糖とは正常下限を下回る(  )未満をいう。
70mg/dL

低血糖の症状は、
70mg/dL以下:(  )・(  )・(  )
50mg/dL以下:(  )
30mg/dL以下:(  )
70mg/dL以下:冷汗  手の震え  頻脈
50mg/dL以下:強い脱力感  頭痛
30mg/dL以下:意識レベル低下(ブドウ糖が脳にいかない)

低血糖は(  )を行っている患者におこる。
予防として①ブドウ糖を携帯する。②空腹での運転は避ける。③アルコール禁止。
薬物療法[経口血糖降下薬(インスリン分泌促進薬)・インスリン製剤]

低血糖は脳に(  )を残しうるため迅速に対応する。
ブドウ糖を経口摂取。医療機関では意識がない場合(  )注射など。
不可逆的な障害  静脈

糖尿病ケトアシドーシスは(  )の患者に多い。
インスリンの絶対的欠乏により脂肪分解が進み、ケトン体が生成され、ケトーシスとなり昏睡が起こる。
1型糖尿病

高浸透圧高血糖症候群について、
年齢は(  )で(  )に多い。
高齢者  2型糖尿病

高浸透圧高血糖症候群の誘因は(  )・(  )・(  )・(  )
感染  脱水  下痢  ストレス

高浸透圧高血糖症候群は血糖(  )以上。
600mg/dL(~1500mg/dL)

高浸透圧高血糖症候群の症状は(  )・(  )・(  )・(  )
皮膚/粘膜の乾燥  頭痛  痙攣  昏睡

高浸透圧高血糖症候群の予防として、
(  )で食欲がないときに(  )。糖質を含む消化のよい食べ物などを選ぶ。
シックデイ  絶食しない

高浸透圧高血糖症候群の予防として、
インスリン治療中の患者は、食事がとれていなくても、インスリン注射は(  )する。
継続

高浸透圧高血糖症候群の予防として、
血糖値を3~4時間ごとに自己測定する。
少なくても1~1.5L/日の(  )を摂取する。
内服薬は、シックデイの間は中止。
水やお茶

血糖降下薬・インスリン製剤を使用している患者が食事を食べられなくなる原因としては、
感染症・外傷・消化器疾患がある。これらの症状は、
①コルチゾール・カテコールアミン分泌が上昇。
②インスリン拮抗作用上昇。③インスリン分泌量低下。
④糖新生上昇。……を引き起こす。
これらの作用で(  )が生じる。
高血糖

慢性合併症は高血糖の持続によって発症する可能性が高い。
細小血管障害:(  )・(  )・(  )
大血管障害 :(  )・(  )・(  )
細小血管障害:神経障害  網膜症  腎症
大血管障害 :虚血性心疾患  脳血管障害  閉塞性動脈硬化症

その他の合併症に糖尿病足病変がある。
神経障害と血流障害を基礎として、外傷や感染が加わり、胼胝(ベンチ)、爪白癬、足の潰瘍、壊疽などをおこす。
予防的フットケアとして、
①足の観察を行う。
②足の(  )を保つ。
③爪を正しく切る。[深爪しない]
④足に合った靴を履く。靴下を着用する。
⑤低温やけどに注意。
清潔



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