看護研究Ⅰ

1章「看護研究のはじめ方」


(  )によると、
「看護師の独自の機能は、病人であれ健康人であれ各人が、健康あるいは健康の回復の一助となるような生活行動を行うのを援助すること」
ヘンダーソン

医学=cureに対して
看護学=(  )
ケアcare

【リサーチクエスチョンのレベル】

レベル1……それはなにか?→(  )[PTSDの診断基準]
質的研究

レベル2……どのように起こっているか?→(  )[PTSDはどのようなときにおこるのか]
実態調査研究

レベル3……それらに関連はあるか→(  )・(  )・(  )[PTSDの発症は家族の有無と関係するのか]
相関研究 症例対照研究 コホート研究

レベル4……介入は効果があるのか→(  )[PTSDに対して個別のカウンセリングをすると効果はあるか]
(準)実験研究

『FINERの基準』による良質なリサーチクエスチョンの基準とは、
F:(  )
I:(  )
N:(  )
E:(  )
R:(  )
Feasible:実施可能か
Interesting:興味深いか
Noble:新規性/はじめての試みか
Eethical:倫理的か
Relevant:必要性、社会的な意味はあるか

2章「情報の探索と吟味」


【文献レビューの意義・目的】

①リサーチクエスチョンの設定のために関連分野の知識を得る。
研究の(  )を根拠をもって示すため。
独創性

②リサーチクエスチョン解決のために、適切な研究方法を知る。
研究で採用すべき(  )を知るため。
知識・理論

③ケアの結果や研究結果の(  )に活用する。
得られた結果を論理的に意味づけるため。
解釈(考察)

④テーマに関連する該当領域の(  )を知る。
専門家

【検索語入力の基本】

〝睡眠〟と〝ウォーキング〟を両方含むものをヒットさせる検索式=(  )
睡眠ANDウォーキング

〝睡眠〟または〝ウォーキング〟を含むものをヒットさせる検索式=(  )
睡眠ORウォーキング

〝睡眠〟を含むが、〝ウォーキング〟は除かれる検索式=(  )
睡眠NOTウォーキング

【リサーチクエスチョンを明確にするための構造化】

リサーチクエスチョンを明確にするための構造化として(  )の考え方がある。
PECO  PICO

Eは(  )であり、Iは(  )を表す
曝露因子Expouse 介入Intervention

P:脳梗塞リスクファクターを既往歴としてもつ高齢者
(  ):60分ウォーキングと栄養コントロール
C:60分ウォーキングのみ
O:一定期間の間に脳梗塞発症する割合
I(介入)

P:脳梗塞リスクファクターを既往歴としてもつ高齢者
(  ):1日ウォーキング60分以上
C:1日ウォーキング60分未満
O:一定期間の間に脳梗塞発症する割合
E(曝露)

3章「研究デザイン」


(  )……仮説(理論)の作成が目的の場合。収集した文字データを分析する。
質的研究

(  )……仮説(理論)の検証が目的の場合。収集した数字データを分析する。
量的研究(実態調査研究・相関研究・実験研究など)

【介入を計画している研究】

(真の)実験研究の条件
①(  ):研究者が、人為的に研究対象に対して働きかけを行うこと。
②(  ):介入の影響を把握するために介入しない群を比較対象として設定する。
③(  ):両郡に系統的な偏り(バイアス)が生じないようにする。
操作(介入)  コントロール(対照)群  無作為化

(  )……対象を無作為に選び、介入を行うグループと介入を行わない群にわけ評価を行う方法。
ランダム化比較試験(RCT)

(  )……(真の)実験研究の3条件のうち、実験的操作(介入)は行うが、コントロールと無作為化がかけている場合。
看護研究はこちらで行う場合が多いが、因果関係の推定には限界がある。
準-実験試験

【介入を計画していない研究】

介入を計画していない研究(観察研究)に関して、
(  ):ある一時点における集団におこる現象の観察・調査を行う。
(  ):研究対象を時間経過に従って調査する。→(  )という方法がある。
横断研究  縦断研究  コホート研究

質的データの収集方法としては(  )や(  )がある。
行動観察  面接(インタビュー)法  

行動観察には(  )と(  )がある。
参加観察  非参加観察

非参加観察の利点は、対象者に(  )できること。
観察者の存在を意識させずに観察

非参加観察の欠点は、(  )できないこと。
状況に応じて重要な行動を選択的に観察するなど柔軟な対応が出来ない

面接(インタビュー)の種類には3つがある。
①(  ):質問の内容や回答方法が決められており、標準化されたデータを聴取することができる。
②(  ):おおまかな方向性を決めたインタビューガイドに従うが、対話の流れに合わせて質問を変化させる。
③(  ):あらかじめ質問項目を規定せず、自由な会話を通じて問題点を探る。
構造化面接法  半構造化面接法  非構造化面接法

構造化面接法の長所
①回答者が質問内容がわからないときには、直接聞くことが出来る。
②(  )が少ない。
③調査者の(  )はあまり問われない。
回答漏れ  面接技術

構造化面接法の欠点
①面接が(  )になりがち。
②人間関係が十分に成立しにくいため、調査拒否にあうことがある。
③本音ではなく一般論で回答される。
形式的

非構造化面接法の長所
①研究者の考えをおしつけることなく聞き出せる。
②相手のペースで調査ができる。
③十分なコミュニケーションが取れ、回答者の(  )の部分に迫ることができる。
本音

非構造化面接法の短所
①十分な準備と時間が必要。
②高い(  )が求められる。
③回答者のプライバシーにも触れることが多く、十分な(  )が必要。
面接技術  インフォームドコンセント

【質的アプローチの研究デザイン】

(  ):グレイサーとストラウスによって開発。
人間関係の過程と人間の行動(言葉や表情、行為等)を観察しながら、その意味を分析する。
グラウンデッド・セオリー・アプローチ

(  ):レイニンガーが看護学に導入。文化人類学研究。
特定の集団や社会の生活様式を、フィールドワークを通して組織的に描き出す。
エスノグラフィ

4章「データの収集・分析」


データの収集では①(  )②(  )③(  )を考える。
①標本の選択(何を調査対象にするか)
②サンプルサイズ(標本の大きさ)
③データ収集方法

母集団全体を対象とする調査には(  )や(  )がある。
全数調査  悉皆調査(しっかい)

母集団の一部をサンプリングした調査を(  )という。
標本調査

【無作為抽出法】

標本抽出(サンプリング)法について、単純無作為抽出とはでたらめに抽出すること(  )。
ではない(乱数表などを使用する)

(  ):母集団を主要な要素(性別・年代など)によって2つ以上の層に分け、そこから無作為抽出する。
層化無作為抽出

(  ):連続的に集団の無作為抽出を行う。対象となる病院を無作為に選び、看護師を無作為に選ぶ。
クラスター抽出

(  ):最初の標本のみを無作為に選び、それ以降は等間隔で標本を選ぶ。
系統抽出法

【有意抽出法】

有意抽出法には(  )・スノウボールサンプリング・機縁法などがある。
インターセプト法

【調査技法の分類】

調査技法はまず大まかに(  )と(  )に分類できる。
他記式調査  自記式調査

他記式調査には(  )・(  )などがある。
面接調査  電話調査

自記式調査には(  )・(  )・(  )などがある。
留置調査  郵送調査  集合調査

留置調査は調査員が調査票を対象者自宅などに配布し、その後回収する調査方法。
メリット=(  )。調査費用が少なくて済む。
デメリット=周囲の意見に影響された回答かもしれない
回収率が高い

集合調査は調査対象に集まってもらい、調査票を配布し、回収する。
メリット=調査費用が少なくて済む。調査の説明を一定にできる。
デメリット=(  )・回答速度に個人差があり、慌てて不正確な回答を記入する可能性がある。
出席率が低い

郵送調査は調査票を郵送して送り返してもらう。
メリット=調査員の能力による回答の偏りを避ける。
デメリット=(  )
回収率が低い

郵送調査では回収率をあげるために、(  )ことに注意する。(  )を送る。
質問項目を少なくする(とくに自由記述項目)  催促状

【実際の調査項目の設定方法】

(  )……結果(高血圧)…この研究で説明したい主なる現象を示す変数。
従属変数

(  )……原因(塩分摂取量)…従属変数の原因と推測される。実験研究では研究者が操作可能なもの。
独立変数

調査設計の流れで一番最初に大切なことは、(  )を具体的にすること。
何を明らかにしたいのか

5章「研究における倫理的配慮」


第二次世界大戦中に実施されたナチスの医学実験をきっかけに、(  )が提起された。
ニュルンベルグ綱領

ニュルンベルグ綱領による人体実験が倫理的なものである条件は、
①対象者の十分な理解に基づく(  )。
②研究の科学的(  )と実行可能性。
③身体的・精神的(  )などの回避。
④研究における不利益を上回る(  )の確保。
⑤対象者の(  )の保障。
自発的同意  合理性  苦痛・障害  利益  途中辞退

★国際看護師協会ICNによる6つの倫理原則。
①(  ):よいことを行う。
②(  ):害を与えない。
③(  ):公平に扱う。
④(  ):個人情報を保護する。
⑤(  ):リスクや利益をすべて話す。
⑥(  ):信頼関係を築く。
善行 無害 正義 守秘 真実(誠実) 忠誠

★国際看護師協会ICNによる4つの研究対象者の権利。
①(  )を加えられない権利。
②全面的な(  )を受ける権利。
③(  )の権利。
④(  )および匿名性、秘密が保護される権利。
危害  情報開示  自己決定  プライバシー

6章「研究論文作成」


(  )……研究者自身が実施した研究成果を分析し、吟味、考察した内容をまとめたもの。 独創性に富み、主張が明確に表現されていて、化学的な研究としての意義が認められ、 研究目的、方法、結果、考察など論文としての形態が整っている。研究の信頼性・妥当性が問われる。
原著論文

(  )……ある特定のテーマに関して、過去に発表された論文からの知見を広く概観し、 体系的・総合的にまとめた論文。
総説論文

(  )……内容的に原著もしくは総説には及ばないが、ある研究の基礎としての方向性が示され、発表の価値が認められるもの。
研究報告

(  )……調査研究などで得られたデータを、とくに仮設検証の意図をもたずに示したもの。 学術研究上、客観的な資料として価値を認められたもの。
資料

論文の構成
①題名
②はじめに
③研究目的
④用語の定義
⑤研究方法(対象者/研究期間/研究デザイン/データの収集方法/データの分析方法/倫理的配慮)
⑥(  )
⑦(  )
⑧(  )
謝辞
引用文献
結果  考察  結論

「題名」について
説明型のタイトルがよい。
(  )な表現にしない。
(  )を使った表題にしない。可能な限り日本語で書く。
曖昧  略語

副題をつける場合は「(  )」というように記載する。
―○○○○○―

「はじめに」について
先行研究の引用・検討を行い(  )を明確にする。
また研究の動機を看護実践のエピソード・体験的内容・文献検討の結果などから書く。
続きには、研究の意義と目的を明確に記述する。
問題の背景

「用語の(操作的)定義」について、
(  )が困難な現象を尺度などで数値化してどのように評価するかを説明する。
また概念の操作的定義などを行う。
数値化

「研究方法」について、
研究結果が真理・真実であるか否かは研究方法の適切性による。他の研究者が追視できるよう具体的に明確に記述する。
①研究デザイン
②研究対象……母集団と標本抽出方法⇒(  )か(  )か等。
③研究期間
④データの収集方法
⑤データの分析方法
⑥倫理的配慮
無作為抽出法(単純無作為抽出・系統抽出法・層化無作為抽出法・クラスター抽出法)  有意抽出

データの収集方法について(  )・(  )・(  )などの方法がある。
質問紙調査  実験研究  面接調査(構成的面接法・半構成的面接法・フォーカスグループインタビュー)

データの分析方法について、
(  ):統計学的手法、検定の種類を書く。
(  ):グランデッドセオリーアプローチ、KJ法など具体的な方法を書く。
量的データ  質的データ

倫理的配慮について、
(  )、個人情報の保護についての具体的方法、研究倫理委員会の審査を受けたなど記述する。
インフォームドコンセント

「結果」について、
(  )のみを書く。
事実

結果には(  )数と(  )数を書く。
回収数  有効回答数

結果の文章は(  )で書く。
過去形

表は(  )に通し番号とタイトルを記す。
(  )はできるだけ用いない。
上側  タテ罫線

図は(  )に通し番号とタイトルを記す。
図は(  )で書く。
縦・横軸のラベル、縦軸の数値の単位など、必要な情報を忘れずに記入する。
下側  黒一色

「考察」について、
①今回の結果「本研究では……という結果であった。」
②(  )
③①と②を踏まえた研究者の考え「これらを考慮すると、……であると考えられる。」
文献からの知見「△△ら1)は、……と述べている。」

考察を書くときの注意点として、
①「結果」で示したことに関して論じる。考察で論じたい内容は必ず「結果」で記しておく。
②「結果」との記述の重複は出来るだけ、簡潔に要約する。
③(  )と関係しないことは書かない。
④飛躍した考えは書かない。意見や主張はあくまで、今回の研究結果と文献から論理的に推論できる範囲とする。
⑤感想・反省・決意などは書かない。
⑥結果と先行文献を論理的につなげ、結論を導く。
研究目的

「結論」について、
「はじめに」で述べた問題意識や(  )の答えがどうなったかを記述する。
「おわりに」は学会に出す論文には書かないが、
ケーススタディーでは謝辞を書いている。本人への事前の了解が必要。
研究目的

「引用文献」について、
(  )方式:①本文の引用箇所に通し番号をつける。②文末にその番号順に文献を記述する。
ハーバード方式:①著書名-発行年を論文中の引用箇所に記載する。②文末に一括して著書名のアルファベット順に文献を列挙する。
バンクーバー方式

グラフの名称は?(  )
積み上げ棒グラフ

グラフの名称は?(  )
棒グラフと折れ線グラフの複合グラフ

グラフの名称は?(  )
円グラフ

グラフの名称は?(  )
折れ線グラフ

グラフの名称は?(  )
散布図

グラフの名称は?(  )
帯グラフ

グラフの名称は?(  )
レーダーチャート

グラフの名称は?(  )
ヒストグラム

[主な死因の構成割合 2018]を示すグラフは何がよいか?(  )
円グラフ

[65歳以上の要介護者等の性別にみた介護が必要となった主な原因(2016)]を示すグラフは何がよいか?(  )
縦軸に(  )、横軸に(  )を記入する。色分けで(  )を示す。
帯グラフ  総数・男性・女性  %  原因

[第一号被保険者の要介護度別認定者数の推移]を示すグラフは何がよいか?(  )
縦軸に(  )、横軸に(  )を記入する。色分けで(  )を示す。
積み上げ棒グラフ  人  年度  介護度

[世帯別1世帯当たり平均所得金額の年次推移]を示すグラフは何がよいか?(  )
縦軸に(  )、横軸に(  )を記入する。色分けで(  )を示す。
折れ線グラフ  円  年  世帯の種類

[熱中症による死亡者数(年齢階級別・性別)]を示すグラフは何がよいか?(  )
縦軸に(  )、横軸に(  )を記入する。色分けで(  )を示す。
ヒストグラム  人  歳  男性・女性

[世帯構造の年次推移]を示すグラフは何がよいか?(  )
縦軸に(  )、横軸に(  )を記入する。色分けで(  )を示す。
帯グラフ  年  %  世帯の種類

10章「ケースレポート」


(  ):リサーチクエスチョンを解決するという視点から焦点をしぼり事例を分析し、 個別的な実践から他の患者にも適用できるような知見を見出す。新たな知見をうみだす研究。
ケーススタディ(事例研究)

(  ):看護実践を終えた後に自分の実践を論理的かつ客観的視点で振り返り、 看護実践の意味や課題を明確にするもの。
ケースレポート

(  )……一事例に実施した看護過程を振り返って研究する方法。
学内ではこちら。
ヒストリカル・スタディ

(  )……ある問題の特定の断面に限ってとらえ、その原因や対策などを研究する方法。
インシデント・スタディ

【ケースレポートの構成】
①事例紹介(患者紹介)
②看護の実際/看護過程
 テーマに関連した看護診断・実施・反応・評価
③考察
④結論

看護の実際は(  )かつ簡潔に記述する。
客観的

11章「調査研究のすすめか方」


(  ):自分が知りたいことに関するデータを集めて、 自分が知りたいことは、どんな特徴があるのかを示すための研究デザイン。 (  )は行わずに観察し、どのように起こっているかを量的に記述する。
実態調査研究  介入

(  ):自分が知りたいことに関連しそうな要因がある場合に、 知りたいことと要因の関連性を明らかにする研究デザイン。
相関研究
①記述的相関研究
②症例対照研究(ケースコントロール研究)
③コホート研究

相関研究のうち、
症例対照研究(ケースコントロール研究)……(  )に遡り原因を探る。
コホート研究……(  )を追跡して原因を探る。
過去  将来



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