公衆衛生看護活動展開論Ⅱ

「国試問題」


★グループの発展過程を準備期、開始期、作業期、終結期に分類したとき、準備期における支援者の役割として最も適切なのはどれか。
①グループの目的の共有を促す。
②グループの相互作用を促進させる。
③メンバー間の信頼関係の確立を図る。
④グループに参加する対象を理解する
④グループに参加する対象を理解する [①は開始期、②は作業期、③は作業期]

★市では、希望者による生活習慣病予防の運動教室を実施している。 事業担当の保健師は、運動教室の終了後に自主的に活動するグループづくりを目指している。 グループづくりのため、運動教室開催中に保健師が取り組む内容で優先度が高いのはどれか
①問題意識の共有
②メンバーの社会化
③ロールモデルの設定
④情緒的サポートを受ける機会
⑤権利擁護(アドボカシー)の自覚
①問題意識の共有

★地域の介護予防教室を運営するボランティアグループで長年リーダーを務めてきたAさんから、 「高齢のためリーダーの交代を申し出たが、交代してくれる人がいなくて困っている。 このまま続けていくのは困難だと保健師に相談があった。 このときの保健師の対応として適切なものはどれか。
①リーダーの交代をメンバーに直接依頼する。
②教室の一時休止
③Aさんの担っている役割や仕事内容を書き出してみるように助言する。
④保健師が代行する。
③Aさんの担っている役割や仕事内容を書き出してみるように助言する。

★セルフケアグループの自主的活動の支援として適切なのはどれか。2つ選べ。
①メンバーが能動的活動を行えるように支援する。
②グループ自身による決定と選択を尊重する。
③グループ独自の価値と機能を尊重する。
④専門家と個人的な関わりを持つ。
⑤情報提供、助言等を積極的に継続して支援を行う。
②グループ自身による決定と選択を尊重する。
③グループ独自の価値と機能を尊重する。
[①は主体的活動/④は個人的な関わりは持たない/⑤側面的支援を行う]

★セルフケアグループの成長段階で正しいのはどれか。
①結束期は、保健師が用意した健康問題を話し合う時期。
②発展期は、グループとして自立した活動が始まる時期。
③転換期は、ある種の不一致が表面化している時期。
④成熟期は、メンバーが役割を持ち始める時期。
③転換期は、ある種の不一致が表面化している時期。
[①自分たちの問題を話し合う/②成熟期/③発展期]

★セルフケアグループはどれか。
①病院ボランティアの会。
②禁煙推進団体。
③食生活改善推進団体。
④地域のボランティア団体。
⑤不妊症に悩む女性の会。
⑤不妊症に悩む女性の会。
[セルフヘルプグループは、病気や障害など同じ経験や問題を抱える人々が相互に援助し合うため、自発的に組織・運営される当事者グループ]

★当事者組織はどれか。
①自治会。
②介護者の会。
③母子保健推進委員。
④ボランティアグループ。
②介護者の会

★セルフケアグループはどれか。
①町内会
②断酒会
③母子健康推進委員
②断酒会

★A市では、発達障害児への早期支援を目指し、母子保健、子育て支援など、 発達障害児への具体的支援の調整を目的として、各担当―組織的に月2回会議を実施することになった。 会議の中で優先度が高いのはどれか。
①発達障害についての住民意識の聞き取り。
②新たな相談体制についての検討。
③対象ケースの事例検討。
④母子保健における事業の見直し。
③対象ケースの事例検討。

★地域ケアシステムを構築するための会議の開催について適切なのはどれか。
①参加メンバーを固定する。
②問題が生じたときに開催する。
③住民の代表をメンバーに加える。
④あらかじめ議論の方向性を決めておく。
③住民の代表をメンバーに加える。
[①固定しない/②定期的に開催する/④決めない方がいい/当事者が主体性をもって進めていく。]


「地域組織活動の展開 p208」


★地域組織活動は(  )から始まり、(  )とその後の(  )へと発展していく過程で展開させる。
グループづくり  ネットワーク化  地域づくり

★地域組織活動における保健師の役割は、組織のメンバーの(  )や(  )へのはたらきかけ、(  )の換起が重要である。
現状認識  問題意識  学習意欲

★地域組織活動の重要な概念には(  )や(  )、(  )などがある。
コミュニティオーガニゼーション
グループダイナミクス
アドボカシー


【公衆衛生看護における地域組織活動】p208

★★地域組織活動は、住民が(  )を明らかにし、その解決に取り組むための活動手段である。
みずからの健康問題

★★地域組織活動は住民たちが(  )する力を身に着けることを目指している。
地域の問題を解決する力

★★地域組織活動に取り組むことは①(  )②(  )③(  )に繋がる。
①コミュニティの形成
②エンパワメント
③アドボカシー


【地域組織活動の展開】p210

★★地域組織の発達過程について、
【1)(  )】
第1段階:(  )
第2段階:(  )
第3段階:(  )
【2)(  )】
第4段階:(  )
【3)(  )】
第5段階:(  )
【1)グループづくりの過程】
第1段階:地域のアセスメント。
第2段階:健康教室・講座などの開催。
第3段階:自主グループの立ち上げ。
【2)ネットワーク化をはかる過程】
第4段階:交流会で自主グループのネットワーク化をはかる。
【3)ネットワーク化された組織による地域づくりの過程】
第5段階:ネットワーク化された組織による地域づくり活動へと発展させる。


【地域組織活動における保健師の役割】p213

★★地域組織支援の目的は①(  )②(  )
①自己変容的機能
[認識を深めてみずからの問題解決のために主体的に活動し、個人および地域の問題を解決していく]
②社会変容的機能
[よりよい地域をつくりあげていく]

★★グループ支援における保健師の役割
①(  )②(  )③(  )④(  )⑤(  )⑥(  )
①現状認識へのかかわり
②問題意識へのはたらきかけ
③学習意欲・実践意欲の換起
④助言者・講師として資料の提供
⑤組織化への支援
⑥組織運営・学習方法への支援


【当事者組織の機能と種類】p221

★★当事者組織の機能
①(  )②(  )③(  )④(  )⑤(  )
①共通の体験や思いをもつ人どうしの情緒的サポート。
②体験的知識や情報のわかち合い。
③ロールモデルとの出会い。
④ささえ合いのなかでの成長。
⑤メンバーの社会化、社会参加。

★★SHGの成長段階:ヒル(Hill.k)の分類
①(  ):少人数のメンバーが出会い、自分たちの問題を語り合い、仲間を見つけようとする時期。 メンバーはいまだありのままに自分の感情や考えを表出しない。
②(  ):活動が広がりを見せ始め、Grは他のGrや専門職、 地域の有力者との関係を作ろうとする。 集会の仕方に一定の形ができ、ルールができる。 話し合いがオープンになり人間関係も深まる。ここが自分の役割を持ち始める。
③(  ):ある種の不一致が表面化してくる。メンバーはGrの目的や活動、規則等に不満を感じている可能性あり。
④(  ):Grとして目的に沿って自立した活動が始まる時期。 本格的に仕事に取り掛かる。各メンバーの役割が決まり、メンバーとして取るべき行動も決まってくる。 Grの目的や活動についての合意があり、メンバー間の信頼関係も確立してくる。 意見の不一致があっても問題は起こりにくい。 体験による意見の違いも尊重し合うことができる。
①結成期
②発展期
③転換期
④成熟期


「地域ケアシステムの構築とネットワーク化 p240」


★★地域ケアシステムの発展プロセス
①(  )
↓エンパワメント
②(  )
↓エンパワメント
③(  )
→地域づくりへ
①公的なサービスを中心とした地域ケアシステムの確立。
②インフォーマルサポートによる地域ケアシステムの確立。
③地域ケアのネットワーク化。

(  ):国・都道府県・市町村などの公的機関による、法律や制度に基づいた公式のサービス医療保険や介護保健など。
(  ):NPO法人やボランティアなど。家族・親族・友人・近隣の人による支援も含まれる。
フォーマルサポート
インフォーマルサポート

★★地域ケア機能は地域の(  )に繋がる。
健康水準向上

地域ケアシステム構築に必要な要素
①(  )②(  )③(  )
①住民を含めた関係者間での共通認識・合意の形成。
②地域ケアシステムを担う人の役割・機能の明確化。
③目標の設定。

★★厚生労働省は地域ケア会議の機能として、
①(  )②(  )③(  )④(  )⑤(  )
の5つをあげている。
①個別課題解決
②地域包括支援ネットワーク構築
③地域課題の発見
④地域づくり・資源開発
⑤政策形成



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