看護管理学Ⅰ

【看護とマネジメント】

看護管理は看護職が看護サービスの対象者に(  )を提供することを目指して行う一連の活動である。
よりよい看護

看護サービスのマネジメントとは、(  )に責任をもつことである。
看護サービスの提供と質の調整、展開、評価

古典的組織論はヨーロッパの産業革命を背景に展開されてきた考え方で(  )の展開に始まる。
官僚制組織

人間関係論はメイヨー、レスリスバーガーらが行った(  )から始まった。
ホーソン実験

マズローの欲求五段階論とは、
①(  )②(  )③(  )④(  )⑤(  )
これらは段階的で、低次の欲求が満たされてはじめて高次の欲求が発現するとされている。
①生理的欲求
②安全の欲求
③所属と愛の欲求
④承認の欲求
⑤自己実現の欲求

ハーズバーグの二要因説とは、
欲求を(  )と(  )の2つに分けて説明したものである。
衛生要因(低次の欲求)
動機づけ要因(高次の欲求)

マクレガーのX仮説とY仮説とは、
X仮説:「(  )」
Y仮説:「(  )」
X仮説:「人間は、通常、生来働くことを好まない」(低い次元の欲求が個人を支配)
Y仮説:「人間は条件しだいで自発的に行動する」(高い次元の欲求が個人を支配)

看護マネジメントのプロセスとは、
システム論に基づけば、
①(  )→②(  )→③(  )→④(  )→①→……
①インプット
②スループット(プロセス)[計画→組織化→指揮→統制]
③アウトプット
④フィードバック

【看護業務の実践】

保健師助産師看護師法において、
看護師とは(  )の免許を受けて傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者(第5条)。
厚生労働大臣

准看護士とは(  )の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条に規定することを行うことを業とする者(第6条)。
都道府県知事

(  ):特定の状況にある対象者について、どのようなケアを行うかの基準を明示したもの。
看護基準

(  ):特定のケアについて、どのように行うかの手順を明示したもの。
看護手順

データ[data]とは(  )
客観的に示される解釈されない要素

情報[information]とは(  )
収集され、整理され、解釈されたデータ

知識[knowledge]とは(  )
データや情報の相互関係が明らかにされ、正式に認められた情報

知恵[wisdom]とは(  )
問題を解決したり、調節したりするために用いられる知識

(  )の目的と意義については以下の7つがある。
①看護の実践を明示する。
②患者に提供するケアの根拠を示す。
③医療チーム間、患者と看護者の情報交換の手段とする。
④患者の心理状態、医療の提供の経過およびその結果に関する情報を提供する。
⑤患者に生じた問題、必要とされたケアに対する看護実践と、患者の反応に関する情報を提供する。
⑥施設がその設立要件や診療報酬上の要件を満たしていることを証明する。
⑦ケアの評価や質向上およびケア開発の資料とする。
看護記録

【看護サービスのマネジメント】

看護サービスのマネジメントで重要な考え。
継続的で一貫性のある看護サービスを提供するためには、
サービスの提供を担当する人々の(  )が必要。
組織

看護サービスのマネジメントの対象は
①(  )②(  )③(  )④(  )⑤(  )
①人的資源
②物的資源
③財的資源
④情報
⑤時間や知的財産など

現状分析には、外部環境要因と内部環境要因に関する情報を用いる。
外部環境要因とは:(  )
内部環境要因とは:(  )
外部環境要因:立地条件・医療の需要形態[産業/交通/周囲住民の性・年齢構成/生活習慣]
内部環境要因:組織の人的・物的・財的資源の状態[経営主体/診療機能/設備/従業者]

看護部門の組織は、看護部長を長として、副看護部長、看護師長、主任、看護師、准看護士、看護補助者で構成されることが多い。
(  )に基づく組織が多い。
ライン・スタッフの原則
ライン:命令権限とそれによって各職能を調整する責任を有する職位。
スタッフ:そぞれが特定の専門能力をもち、ライン組織に助言助力をする。

(  ):重症患者を収容して、最も効果的な治療を行うための病床のある部門。
冠動脈疾患集中治療室(CCU)
新生児集中治療室(NICU)
母体・胎児集中治療室(MFICU)
などがある。
集中治療室(ICU[intensive care unit]

診療報酬算定上、特定集中治療室管理料の算定を行う場合、
①看護師は患者(  )名に(  )人以上の勤務が必要。
②床面積は1床あたり(  )㎡以上の広さが必要。
①2名に1人
②20㎡以上

回復期リハビリテーション病棟では、
患者1人あたりの居室面積は(  )㎡以上となっている。
6.4㎡以上

緩和ケア病棟では、
患者1人あたりの居室面積は(  )㎡以上となっている。
8㎡以上

(  )とは、職員の職務に基づく能力開発をいう。
キャリアディベロップメント

(  ):個人の視点から、みずからのキャリアの発達を述べるもの。
キャリア発達

(  ):組織、経営、人事の立場から、組織の人々のキャリアを論じること。
キャリア開発

OJTとは(  )と呼ばれる。
院内教育

Off-JTとは(  )こと。
仕事の場から離れて学ぶこと

所定労働時間とは、いわゆる(  )である。
勤務時間

所定外労働時間とは、いわゆる(  )などである。
時間外勤務・超過勤務・残業

「(  )」において、
週(  )時間・1日(  )時間が法定労働時間として規定されている。
「労働基準法」
週40時間・1日8時間

労働者の健康管理は(  )により規定されており、事業者ごとに健康診断を行うこととされている。
労働安全衛生法

医療施設の部門構成
①(  )②(  )③(  )④(  )⑤(  )
①病棟:患者の入院部門
②外来:通院診療部門
③中央診療:手術・検査・治療などを行う部門
④供給:リネン、診療材料、薬剤、給食などを供給する部門
⑤管理:組織の管理運営、職員の福利厚生

近年、入院患者の高齢化が著しく、また平均在院日数の短縮に伴う患者の重症化が進んでいるため、(  )低下への配慮が必要。
ADL

医療スタッフの安全な(  )を整えることは、患者の安全の確保においても重要な要因の1つである。
作業環境

麻薬の取り扱いは「(  )」により厳しく規定されている。
保管は施錠された場所。
使用後は空アンプルも含めて薬局に返却する。
麻薬及び向精神薬取締法

毒物および劇薬の取り扱いは「(  )」により規定されている。
毒物及び劇薬取締法

医療機関から排出される廃棄物は、一般に(  )とよばれる。
そのうち、感染のおそれのある廃棄物を(  )という。
医療廃棄物  感染性廃棄物

組織の管理・運営のために必要な情報は(  )・(  )などである。
経営に関する情報  職員に関する情報

【情報セキュリティについて】
①(  ):情報へのアクセスを許されていない者に対して、その情報を使用させない、または開示しない状態を確保すること。
機密性

②(  ):情報が消去、改竄、または破壊されることなどがなく、正確さおよび完全な状態を確保すること。
完全性

③(  ):情報へのアクセスを認められた者が、必要時に情報等にアクセスしたり、使用したりすることができる状態を確保すること。
可用性

④(  ):ある情報または資源が、本物であることを確実にすること。利用者、プロセス、システム、情報などに対して適用する。
真正性

⑤(  ):ある活動または事象がおきたことを、あとになって否認されないように証明する能力を確保すること。
否認防止

⑥(  ):情報資産が改訂された履歴などがたぐれる状態を確保すること。
責任追跡性

⑦(  ):意図する行動と結果が一貫している状態を確保すること。
信頼性

看護師・保健師・准看護士の守秘義務は「(  )」に規定されている。
保健師助産師看護師法

助産師の守秘義務は「(  )」に規定されている。
刑法

(  ):組織の利益をまもる、もしくは損害を最小限にするためのマネジメント。
リスクマネジメント(危機管理)

(  ):看護ケアの提供に際して、安全を確保するために行うマネジメント。
セーフティマネジメント

(  )とは、大災害や事故などの被害を受けても重要業務が中断しないこと、 もしくは可能な限り短い期間で再開できるようようにするための計画。
事業継続計画(BCP)

医療サービスの評価の視点には①(  )②(  )③(  )の視点がある。
①構造
②過程
③結果

評価者別に医療の質の評価を分類すると①(  )②(  )③(  )④(  )に分けられる。
①サービスの提供者
②サービスの対象者
③保険支払組織
④第三者機関

病院機能評価の評価対象領域は、
第1領域:(  )
第2領域:(  )
第3領域:(  )
第4領域:(  )
第1領域:患者中心の医療の推進
第2領域:良質な医療の実践1
第3領域:良質な医療の実践2
第4領域:理念達成に向けた組織運営


看護管理学Ⅰ(医療安全)

【医療安全に関する用語】

(  ):医療に関わる場所の全過程において発生する人身事故一切を包含し、医療従事者が被害者である場合や廊下で転倒した場合なども含む。
医療事故

(  ):医療事故の発生の原因に、医療機関・医療従事者の過失があるもの。
医療過誤

(  ):医療事故に対し患者が不満を訴え、医療者との間で争いに発展したもの。
医療紛争

(  ):日常診療の場で誤った医療行為などが患者に実施される前に発見されたもの。 あるいは、誤った医療行為などが実施されたが、結果として患者に影響を及ぼすにいたらなかったもの。
インシデント

(  ):通常、医療事故と同義。
アクシデント

(  ):事故の再発防止に活用することが目的。反省や個人を罰するものではない。
インシデントレポート

(  ):医療や診療の過程で患者に事故による被害・損害がないこと。
医療安全

医療事故による影響度分類
レベル0 ~レベル3a:(  )~簡単な処置や治療を要した[消毒・湿布・皮膚の縫合]
レベル3b~レベル5 :(  )濃厚な処置や治療を要した~[手術・骨折・入院日数の延長]
インシデント
アクシデント


【医療事故のメカニズムと防止対策】

(  )年以降は医療事故は誰にでも起こりうるものであると認識された。チームや組織全体のあり方を改善しなければ防げない。
2000年

(  )とは、事故や災害を生み出しうる人的ミスのこと。
ヒューマンエラー

事故をおこす人間特性として、
①(  )②(  )③(  )
①生理的特性:加齢や疲労など。
②認知的特性:類似している薬剤や氏名の間違い。
③集団的特性:社会的手抜き/同調(集団の圧力)

エラーを発生しやすい環境。
ヒューマンファクター工学のモデル……(  ):エドワーズにより提案された概念。
何らかの原因で中心と、取り囲む各要素の持つ凹凸がうまく合致せず、隙間にヒューマンエラーが発生するというメカニズムを説明している。
SHEL(シェル)モデル
S:ソフトウエア
H:ハードウエア
E:環境
L:人間関係

(  )……m(管理)を加えて改良したもの。
mSHELモデル

(  )……医療の特殊性からP(患者)の要素を加えたもの。
PmSHELLモデル

(  )……誘発因子が増えるとエラーが発生しやすくなる。人間の特性が相乗作用するとエラーが発生しやすくなる。
過誤強制状況

ヒューマンエラーを予防するためには(  )の多さが決め手。
背後要因知識

(  ):1件の重大事故の背景には29件の軽微な事故、300件のヒヤリハットが存在する。
インシデントのひとつひとつを改善していくことが医療安全活動。
ハインリッヒの法則


【医療安全推進のための取り組み】

①(  ):報告する文化、正義の文化、柔軟な文化、学習する文化。
安全文化の醸成

②(  ):リストバンド、フルネームでの呼称確認、ベッドネームなど。
患者誤認防止

③(  ):バーコード認証、呼称確認、名前表記など。
誤薬防止

④(  ):環境調整、コール指導、抑制物品の適正な使用。
転倒転落防止

⑤(  ):危険薬や持参薬、救急カートの管理。保守点検、研修など。
医療品・医療機器の安全使用

⑥(  ):(  )・(  )・(  )・(  )・(  )
5S活動  整理・整頓・清掃・清潔・しつけ


【事故分析】

事故の構造
①時間的経過の視点からの(  )。
②因果の視点からの(  )
①事象の連鎖
②背後要因の連鎖

①について、いつ、誰が、誰に、どのようなタイミングで情報を伝達したかに注目する(  )が重要である。
関係性の見える化

(  ):ジェームズ・リーズンが提唱。
事故が起こらないようにする完全な防御壁はなく、事故は防御壁の穴が一直線に並んだ場合に発生すると説明した。
スイスチーズモデル

②について、背後要因関連図はヒューマンエラー発生時の誘発要因の構造を明らかにするために作成する。必ず「(  )」を入れる。
「正しいと判断した」

事故分析に重要なことは(  )と(  )である。
事実の把握  事故データ

インシデント分析の流れ
まずはその自傷を分析するかスクリーニングする。
事例の(  )を分析→結果の(  )に注目する。
重要度 → 重大性

(  )の分析:枠を決めておき、その枠の視座から当該自傷に関係したと考えられる要因を列挙していく。
4M-4E……要因を人、機械、メディア、マネジメントの4つのMで整理。
       対策を工学、教育訓練、例示、教科の4つのEで考える。
フレームワーク型


【医療安全管理者の位置づけ、業務内容】

①安全管理体制の構築。
②医療安全に関する職員への(  )の実施。
③医療事故を防止するための情報収集、分析、対策立案、フィードバック、評価。
④医療事故への対応。
⑤安全文化の醸成。
②教育・研修

5S活動とは(  )・(  )・(  )・(  )・(  )
持続することが重要である。
整理 整頓 清掃 清潔 しつけ


【医療機関(看護)における医療事故と安全対策】

看護業務は(  )・(  )という特徴があり、リスクが高い。
不可逆性  不確実性

エラーや事故は結果であって、原因・要因ではない。
発生要因を見つけ出すことが重要である。
(  )で抽出する。
PmSHELLモデル

医療事故の種類11種類を答えよ(  )。
①誤薬
②誤認
③針刺し
④転倒転落
⑤誤嚥
⑥異物遺残
⑦皮膚障害
⑧医療機器のトラブル
⑨検査、処置時のトラブル
⑩チューブ類のトラブル
⑪電子カルテ等情報伝達時のトラブル

【①誤薬】の対策として①(  )と②(  )がある。
①6R[正しい患者/時間/薬/用量/用法/目的]
②ダブルチェック[ただし社会的手抜きが生じないようにチェック項目を明確にし、相手に依存しない]

【②誤認】の対策として①(  )②(  )③(  )
①患者自身に名前を言ってもらう。
②ネームバンドによる本人確認。
③手術時のタイムアウト(スタッフ全員で発生、指差し等による複数の方法で確認)

【③針刺し】の対策として①(  )②(  )③(  )④(  )
①医療者の針の扱い方手順の周知と教育訓練。
②リキャップしない。
③廃棄ボックスの設置。
④針刺し防止機能付き機器の使用。

④(  )
内的要因:病態や患者の特徴を適切にアセスメントする。
外的要因:睡眠薬・抗凝固薬
対策:事故防止対策の立案と実施。
転倒転落

⑤(  )
内的要因:むせの有無を観察する。
外的要因:食事形態と食事介助方法
対策:食事形態(食べやすい具材・硬さ大きさの調整・とろみ)、食事中の見守り。
誤嚥

⑥(  ):体内に異物が残留されたこと。対策:ガーゼカウント。
異物遺残[イブツイザン]

⑦(  )……全身状態の観察を行う。
皮膚障害

⑧(  )……機会の知識と操作技術の習得、アラーム対応。日常点検。
医療機器のトラブル

⑨(  )……血管穿刺の禁忌部位。抗がん薬の血管外漏出や静脈炎時の対応。
検査、処置時のトラブル

⑩(  )……誤挿入、誤接続、切断、固定、テンションがかかってないかなど。
チューブ類のトラブル

⑪(  )……操作ルールを守って閲覧、情報の照会を制限する。
電子カルテ等情報伝達時のトラブル


【KYT】

KYTとは(  )であり、
日本で考えられた(  )を高める訓練法。
K:危険
Y:予知
T:トレーニング
リスク感性

KYTで目指すリスク感性はレベル(  )
レベル2(まだ何もみえてないけれど何らかの行為・行動により発生する危険を事前に察知し、危険の芽を排除できるレベル)

KYT基礎4ラウンド法について、
1ラウンド:(  )
2ラウンド:(  )
3ラウンド:(  )
4ラウンド:(  )
1ラウンド:現状把握
2ラウンド:本質追及
3ラウンド:対策樹立
4ラウンド:目標設定

事故発生時には、(  )を最優先に考え、医療事故発生時の対応を周知することが大切。
[医療事故発生時の対応マニュアル・救急カートの整備は配置・院内救急コール]
患者の生命および健康と安全

医療安全システムを設計するための5原則
①(  )を構築すること。
②(  )に配慮したシステム設計を行うこと。
③有効な(  )を強化すること。
④(  )に備えること。
⑤(  )を支援する環境を作り出すこと。
事故発生時には「逃げない・隠さない・ごまかさない」
リーダーシップを構築すること。
人間が持つ限界に配慮したシステム設計を行うこと。
③有効なチーム機能を強化すること。
不測の事態に備えること。
学習を支援する環境を作り出すこと。

医療現場における初期対応の要点。
①(  )
②(  )
③(  )
④(  )
①患者の安全確認
②事実確認
③現場保全[ゴミの一つまで破棄しない。どうしても保全が困難な場合は写真を撮っておく]
④患者・家族への対応

医療事故発生時の記録は(  )的に記載する。
いつ・どこで・誰が・何を・どのように実施したか。
患者の状態が安定するまで経時記録を続ける。
客観的・経時的

2015年施行(  ):医療事故が発生した医療機関において院内調査を行い、その調査報告を第三者機関が収集・分析するもの。
医療事故調査制度

医療事故は控訴となることがあるため(  )が必要。
医療コンフリクト・マネジメント



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