リョナゲー紹介――『青い空のカミュ』(攻略情報あり)

2023/04/04

純文学系フルボイス百合少女凌辱ゲーム!!!

『青い空のカミュ』の紹介です!
ここから買って貰えると喜びます!


公式のOPムービーがあるので、
まずはコチラを!

制作は“KAI”様。
原画・シナリオは“〆鯖コハダ”様。

前回の
『リヴォルバーガール☆ハンマーレディ』に引き続き、
“KAI”様の作品紹介となります!



他社・サークル様のリョナゲーもいくつか書きたい作品が溜まっているので、
“KAI”様の作品は期間をおいて紹介しようと考えていましたが、
前回記事からあっという間にひと月以上経っていてびっくりしました!
『青い空のカミュ』は、
とても素晴らしいリョナゲーなので、なるべく早く紹介すべく、
あえて連続での“KAI”様作品の紹介です!
(期間置くと数年後になりそうだったので……)

今回も記事の最後に、攻略情報を載せています!
よければ参考にしてください!



さて、
『青い空のカミュ』の魅力は――。


すがすがしいほどに真っ青な青空のもと、
線路の上を歩いていく“燐”“蛍”の2人。


こんなに綺麗な絵柄からの……、


がっつり、エリョナ作品というギャップ!


このエリョナ描写が凄まじく、
まず何と言ってもフルボイス!


これまでにも、
いくつかフルボイスリョナ作品を紹介してきましたが、
『青い空のカミュ』独自のボイスの特徴は、
絶叫……よりも、
か弱い女の子が絶望して
弱弱しいうめき声をあげるところにあります。



上2つのスクリーンショットを見ていただいても分かりますが、
イメージとしては、
「うぎゃあああああ!!!!!」
ではなく

「ぅげっ……たすけ……」
という雰囲気。


詳しくは後述しますが、
『青い空のカミュ』のテーマは“不条理”という部分にあり、
まさに、
か弱い女の子が理不尽に酷い目に合うという姿が魅力的です。

何も悪いことをしていない清純な女の子。
ただ、偶然、電車に乗っていた“だけ”なのに。
とある事件に巻き込まれ、
残虐な暴力の犠牲となってしまいます。

全体を通してリョナシーンは、
凌辱メインで、苦痛や絶望していく姿を堪能できます。

グリョナ表現やえげつない絶叫は無い(少ない)ので、
過激なリョナが見たい方には若干の物足りなさはあるかも知れません。
反対にグロが苦手なリョナ好きの方には、
かなりオススメできる作品です。


もう少し過激なリョナが見たいという方は、
“KAI”様の前作、
『リヴォルバーガール☆ハンマーレディ』

がオススメです!


もっとグロくて過激なリョナが見たいという方は、
“バグシステム”様の、
『死に逝く君、館に芽吹く憎悪』

がオススメです!
どちらも素晴らしいフルボイスリョナゲーなので是非!


他に皆様からグリョナ作品でオススメなものがあれば教えて下さい……!
あんまりホラーじゃない作風のものがいいです!
青空の下、綺麗な自然に囲まれて、要所要所で残酷なのが好ましい!

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話を『青い空のカミュ』紹介に戻します!

シナリオに関してですが、
前作『リヴォルバーガール☆ハンマーレディ』は、
王道少年漫画を読んだような満足感がある!
……というような紹介をさせていただきましたが、

『青い空のカミュ』は、対照的に、
序盤は少し“ホラーテイスト”で、
中盤以降は“純文学”的な物語になっていきます。


そして、クリア後は、
切ない映画を見たような胸がすっとする感動があります。


上に載せたスクショの、
引っ張り上げるのか、それともホームに自分が転がり出るのか、
そのどちらのイメージもなかったけれど、
ただ手が届けば、きっと離れることはないだろうと、
電車の窓から手を突き出して叫ぶシーン
は、
個人的にかなり気に入ってる表現です。
すごくお洒落じゃないですか……?


感動を引き立てるのは、
静かで綺麗なBGMと、
ふんだんに使われている心地の良い効果音


さらさらと水の流れる音や、
ガタンゴトンと電車の揺れる音
とんとんと毛鞠をつく音など、
効果音が凄くいい雰囲気を作っていて、
音声に対してのこだわりを感じるゲームです。



三味線の音が綺麗な、
和風なBGM。

オルゴールの綺麗な
透き通るようなBGM。

木琴の跳ねる
リズムのいいBGM。

自動メッセージ送り機能を使って、
アニメ映画を見る感覚で楽しめました!
作業しながら楽しみました!

とにかく音声が綺麗なゲームなので、
手動で遊ぶ場合も、
“クリックで音声スキップ”をOFFにしておくのがオススメです!


※余談になりますが、
台詞はフルボイスなものの、
地の文章に音声が付いていないのが不便だったので、
SofTalkなど文章読み上げツールを導入しようと考えました。
しかし、『青い空のカミュ』は、
DMM GAME PLAYERを使用する都合上うまくいきませんでした……。
(うまく音声化できた方がいらっしゃいましたら、方法を教えて下さい!)




王道少年漫画感も全くない訳ではなく
物語終盤では、
こんな化け物と対峙する場面も……!

起承転結しっかりしているので、
気になる方は是非、ゲームをプレイしてみて欲しいです!


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記事の冒頭で『青い空のカミュ』を、
“純文学”系フルボイス百合少女凌辱ゲームと表現しましたが、
“純文学”とは、
読者に媚びた娯楽作品ではなく、
作者のための芸術作品……というような意味を持ちます。

純文学の定義としては、かなり曖昧で、
例えば、
太宰治の『人間失格』
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』
堀辰雄の『風立ちぬ』
J.D. サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』
……などが挙げられます。

ノベルゲームの形容詞としても用いられることの多い、
“純文学”という概念ですが、
俗語的には、
エロゲーでありながら、エロ要素以外の、
作者が伝えたい思想の部分がしっかりしていて、
文章が頭よさそうな作品に対して使われる表現
なようです。



『青い空のカミュ』も“純文学”と評されるように、
作者の思想文章がしっかりとしていて、
考察のし甲斐のあるゲームです。


『青い空のカミュ』という題名のモチーフとなっているのは、
“アルベール・カミュ”という、
実在したフランスの小説家です。
1957年にノーベル文学賞を受賞した方で、
『異邦人』などの作品が有名です。

『異邦人』のあらすじとして、
物語は、主人公ムルソーのもとに、母の死を知らせる電報が届くところから始まります。
日本語訳として、
「きょう、ママンが死んだ。」
という冒頭が有名です。

母の葬式に訪れたムルソーでしたが、涙を流すこともなく、特に感情は動きませんでした。
母の葬式の翌日、
ムルソーは海水浴場で同じ職場の同僚であったマリイと出会い、親密な関係を持ち始めます。
その後もムルソーは淡々と生活を送っていくのですが、
ある日、友人の女性関係がきっかけで、自分とは直接関係ない男性を殺害してしまいます。
この殺害は計画的な犯行ではなく、いわば事故のようなものでした。


ムルソーは逮捕され、裁判にかけられますが、
殺害の動機について、うまく説明することが出来ません。
また、母親の死に対して冷淡だったと追及されて、
残忍な殺人鬼の烙印を押されてしまいます。


ムルソーはムルソーなりに普通に過ごしていただけなのに、
何故、母の葬式では涙を流さないといけないのか。
何故、母の葬式の翌日に海水浴場に行ってはいけないのか。
何故、“そう”でなければいけないのか。


『異邦人』の物語は、
人間社会に存在する「不条理」について書かれています。


『青い空のカミュ』の主人公たちも同様で、
「不条理」に巻き込まれていくことがテーマとなっています。


『異邦人』のムルソーは、事実として殺人を犯していますが、
『青い空のカミュ』の2人は、本当にただ生きていただけなので、
「不条理」に遭う2人の女の子の“可哀そう”な描写はより丁寧です。

「“ただ”、電車に乗っていた“だけ”なのに……」

「ただ」「だけなのに」……。
そこに意味なんて、そもそもない
物が燃えたら灰が残るように、
ただ、起きてしまった現象……。


“アルベール・カミュ”の他にも、
作中では複数の小説家や哲学者の言葉が引用されていて、
例えば“ジャン=ポール・サルトル”という哲学者の言葉も多く引用されています。
「人は意味もなく生まれ、偶然によって死んでいく」
ただそこに在るがゆえに人はそれぞれ固有の祝福と罰を受ける。
そこには英雄的な必然性も運命的な偶然性も無い
これは世界と対峙するうえで残酷なまでの現実

――文章がしっかりしているのは勿論、
こういった実在する文学を引用しながら丁寧に描写される哲学こそ、
『青い空のカミュ』が“純文学”と称される理由です。


哲学的な思想を基に、
「不条理」について、
いくつかの文学を引用しつつ表現される『青い空のカミュ』なので、
ネット上でも数多くの考察がなされています。

公式でも考察を推奨しており、募集されているので、
考察好きな方はいろいろと意見を探してみると楽しいんじゃないかと思います。



――と、
ここからが私の考察というか感想で、

結局のところ、
「不条理」とは、
製作者の“〆鯖コハダ”様の性癖なんじゃないかと思います。



ここから個人的な考察(しかもゲーム本編と無関係)なので、
興味がない方は読み飛ばしてください!
(※攻略情報はページの最後に載せています!)



“〆鯖コハダ”様は、
「不条理」な部分に、
リョナの魅力を感じているのではないか
と思っています。


どうしようもなく「不条理」な世界に嫌悪感がある。
しかし、「不条理」な世界は事実としてある。
その事実がもどかしい

原因が何かはわかりませんが、
「不条理」に対する“もどかしさ”が性的興奮に結び付くのです。
そして、その性的興奮を晴らすものこそ、
「不条理」の塊であるリョナという行為です。
(もちろん一概にすべてのリョナ好きがそうという訳ではない)

先天的に脳神経がそうなのか?
後天的に条件付けされたものなのか?
どちらにせよ、
子孫を残す機構が性的興奮であるとすれば、
“もどかしさ”に性的興奮を感じるのは、
生物としての理から反しているようにも思えます。

“もどかしさ”が性的興奮に結び付く原因とは何でしょうか?


性欲は脳の神経細胞がドーパミンを分泌することで、脳の前頭葉が感じています。
そのドーパミン分泌を促進するきっかけを作る要因として、
主に精巣(きんたま)が分泌するテストステロンがあります。

もっと言えば、そのテストステロンの分泌を促進するのも、
脳の下垂体が分泌する性腺刺激ホルモンだったりはするのですが、
今回そういう話は置いておいて、
ともかく、
精巣が性欲に関与する訳です。
(そのため睾丸摘出後は性欲が低下し、テストステロン投与により改善する)

精巣の機能は、血液の流れに影響を受ける訳ですが、
知っての通り血液は、
運動することで流れが速くなったり、
休息することで血管が弛緩したり。
あるいは感情の変化で血液の流れは簡単に変わってしまいます。

つまり、
運動や休息、感情の変化など、
些細なきっかけで血液の流れが変わり、
精巣が分泌するテストステロンの量に影響を与え、
脳の神経細胞のドーパミン分泌量が変化し、
性欲を感じる訳です。

このような仕組みを考えると、
性欲は、些細なきっかけで生じうることが分かります。

些細なきっかけで性欲を感じる。
これを繰り返していくことで、
条件反射的に脳が学習していき、
そのきっかけそのものに性欲を感じるようになっていきます。



これが、リョナラーが誕生する要因の一つなのではないかと思います。


また、リョナ好きを、
医学的な疾病として捉えて考えてみます。


無生物、小児、または合意のない成人に対して、あるいは自分自身やパートナーに対する苦痛や屈辱に対して、
性的興奮をもたらす常習的で強い空想または行動のことを
パラフィリア(性嗜好障害)といいます。

パラフィリア(性嗜好障害)には、
フェティシズム、服装倒錯症、露出症、窃視症、窃触症、サド、マゾヒズム、小児性愛などがあり、
まさにリョナは、サド(攻撃的行為に性的な快感を覚える)に当てはまります。

「不条理」に対する“もどかしさ”は、
マゾヒズム(攻撃を受けることに性的な快感を覚える)にも当てはまるかも知れません。


リョナが好き程度ならば治療すべき対象とはまったく思いませんが、
「不条理」に対する“もどかしさ”に苦悩している場合は、
パラフィリア(性嗜好障害)の合併症として、
うつなどにかかっている場合も少なくないのではないかと思います。

「不条理」に対する“もどかしさ”、軽度なうつ感情は、
自身に生きづらさを与えると同時に、
リョナ対象への感情移入の材料ともなるので、
さらなる性的興奮に繋がります。


こうして、
疾病レベルで膨れ上がったこれらの感情を、
芸術として昇華させた。

それが、
『青い空のカミュ』という作品なのではないかと思います。



そんな製作者の人間性を詰め込んだ作品が素晴らしくない筈がない!
(……といっても、ここまで全て妄想な訳ですが!)



――ともかく、
制作の“〆鯖コハダ”様が、
自身の哲学と性癖を注ぎ込んだ『青い空のカミュ』という作品!


かなりオススメできる作品なので、
是非やってみて欲しいです!


購入はコチラから!

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『青い空のカミュ』攻略情報

以下攻略情報!
ストーリーのみを楽しみたい方は青字を参照してください!

リョナシーンを回収したい方は、
分岐でセーブしてからBAD ENDを回収していってください!

なお、
『青い空のカミュ』には、
Glitch(グリッチ)というシステムがあり、
ゲームを進めると、世界に歪みが生じてノイズが入ることがあります。

これは世界の一部が故障し誤作動を起こしていることを表現しています。
画面右柄のクリックマークをクリックすると、
別の時間、場所のストーリー回想を見ることが出来ます。


かなり重要なストーリーの一要素ですが、
意識しないとスルーしてしまう恐れがあるので、
忘れないようにクリックして頂ければと思います。

一度見た回想はギャラリーに登録されます。




【分岐1】
「サトくんを探しに行く」→BAD END①

「サトくんを探さない」



【分岐2】
「まっすぐ廊下を進む」

「右の襖を開けてみる」

「左の襖を開けてみる」→BAD END②



【分岐3】
「蛍の部屋へ」

「チェストに隠れる」→BAD END③



【分岐4】
「掃除用具入れに隠れる」

「教卓に隠れる」→BAD END④


【分岐5】
「我慢できずに部屋を覗く」

「息を殺して隠れ続ける」→BAD END⑤




購入はコチラから!

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