漫画論『電子書籍のメリット』


2017/9/24


私は「Kindle」で漫画を揃えています。

「Kindle」とは、「Amazon」が運営している電子書籍関連のサービスです。
パソコン、iPhoneアプリを使ってブラウザ上で漫画を読むことが出来ますし、
iPhoneに直接漫画をダウンロード、保存して、オフラインでいつでも好きなときに読むことも出来ます。


私は利用していませんが、
電子書籍を読む用の、専用端末を売っていたりもします。
月額性で対象漫画を好きなだけ読めるサービスとかもあるみたいです。

私は今後の漫画コンテンツの展開について、
電子化の方向へ持っていかなければ廃れてしまう。

……と思っているので、
今回は電子書籍を購入する利点について紹介していこうと思います。



紙の本を買いなよ。電子書籍は味気ない。
本はね、ただ文字を読むんじゃない。
自分の感覚を調整するためのツールでもある。
――調子の悪いときに本の内容が頭に入ってこないことがある。
そういうときは、何が読書の邪魔をしているか考える。
――調子が悪いときでも、スラスラと内容が入ってくる本もある。
何故そうなのか、考える。

精神的な調律。チューニングみたいなものかな。
調律する際、大事なのは、
紙に指で触れている感覚や、本をペラペラめくったとき、
瞬間的に脳の神経を刺激するものだ。



ノイタミナ作品『PSYCHO-PASS』における“槙島聖護”の台詞です。




漫画に関しては調律とか関係なく、単なる娯楽に過ぎないので当てはまりませんが、
この台詞を聞くと、本は紙媒体の方が凄く優れているように思えてしまうところに、
槙島聖護のカリスマ性を感じます。


そんな紙媒体信仰を払拭するべく、

今回はKindleのススメということで、
紙媒体には無い電子書籍版を買うメリットというのを書き綴っていきたいと思います。




まず、
在学中で紙の単行本を揃えることが趣味という方に警告!です。


何かと言いますと、
漫画は現在“長編化”の傾向にあります。

なおかつ漫画の総数自体もどんどん膨れ上がる一方で、
対する日本の現状、住環境は、仕事の都合による転勤などで不安定なものとなっています。
ワンルームの賃貸住宅を転々と住むというのが一般的です。

つまり、
かさばる紙の単行本は持ち運べない!
……ということです。

紙のままでは、
例えば『ONE PIECE』を保管するだけでも大変です。

引っ越すたびにダンボール2箱以上必要となってくる訳で、
しかも綺麗に整頓したいというのなら、本棚の購入も必須になってきます。
買ったら買ったで、今度は、
本棚の置き場に困ること間違いなしです。

苦肉の策で、
好きな巻数だけ厳選してダンボール1箱分にまとめて収納&持ち運ぶ。
私もこういうことをしたりもしましたが、
そこまでするくらいなら、
タブレット端末1台で無限の巻数を保管できる、
電子書籍が良いですよね。


私は、150冊近くの漫画を電子書籍版で買い直しました。

充電さえあれば、
いつでもどこでも読めるので、凄く便利です。
書店を探さなくてもワンクリックで漫画が買えるというのも便利です。

「充電が切れたら読めないじゃないか!」
安心して下さい。コンセントが無い環境で紙の漫画を読む機会も殆ど無いです。


「……でも電子書籍って読みにくそう」

そんな意見もあると思います。
確かに目も疲れそうなイメージがありますし、
電子データなのでいつか読めなくなってしまうんじゃないかという心配もあります。




意外とそんなことは無いのです。
これは回線を繋いでない古いiPadを使用しているのですが、
1ページあたり、紙で読むよりも大きい画面で読めるので、
細かい文字も紙よりも見やすいです。

そして漫画は静止画なので、
ゲームと違って画面が動いたりしないですし、
ずっと集中して画面を目で追う必要もないので、
目の疲れもありません。
明度も一定ですし、
むしろ紙で読むよりも疲れにくいかも知れません。

この記事を読んでいるということは、
ある程度web漫画に慣れている方だと思いますが、
それよりもさらに、
下手な漫画サイトやアプリを通すよりも「Kindle電子書籍」は読みやすいです。



いつか読めなくなってしまうんじゃないかという心配に関して。
ダウンロードさえしてしまえば、
ネットに接続しなくても半永久的に漫画を読むことが出来ます
し、
“Amazon”ほど大手となれば、他にも利用者は大勢いますし、
もし倒産したとしても、代替のアプリ等が作られるのではないでしょうか。
……楽観的な考えですが。





さて、
電子書籍の利点は他にもあります。
それが“見開き”です。


紙の単行本には中綴じの部分がありますが、
電子書籍ならノド部が隠れることなく、
迫力のある見開きページ
を満喫することが出来ます。

読める範囲が紙の単行本よりも広い……!


しかも漫画によっては、
雑誌掲載時のカラーページが、そのままカラーで収録されていたりもするので、
単行本を買うよりお得です。
(通常の単行本はカラーページもモノクロで印刷されている)

尚ジャンプコミックは、原稿に着色し、カラー版として、
フルカラーで漫画を売ったりもしています。





整理も自動でしてくれるので非常に便利。
紙と違って劣化も無いですし、
いいこと尽くしな電子書籍。
“Kindle”がオススメです。