リョナラークエスト日記――14回目


2013/03/22


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今回からいよいよ最終章です!!



カオス「・・・くくく・・・!」

カオス「・・・俺が復活し、最強の魔剣ネフェリーゼも完成した・・・!」

カオス「後は・・・残った魔女どもを喰らい殺して・・・あの男・・・!」

カオス「・・・イクト・リョナヤマに対しての、雪辱を果たすだけだっ・・・!」

ケイオス「・・・・・・・・・・。」

ケイオス「カオス。今でこそ聞くのですが・・・何故そこまでその人間にこだわるのですか?」

カオス「お前・・・腕を吹っ飛ばされても、笑いながら向かってくる人間を見たことはあるか・・・?」

ケイオス「・・・は・・・?」

カオス「足を引き千切っても・・・凄まじい勢いで哄笑しながら向かってくる人間を・・・。」

カオス「左腕以外の四肢全てを吹き飛ばしっ・・・!!両目を抉り取ったにもかかわらずっ・・・!!」

カオス「それでも、剣を口に咥えっ!!禍々しい狂笑を浮かべながらっ!!左腕だけのくせにあり得ない速度で襲い掛かって来てっ!!」

カオス「この魔王カオスに・・・剣を突き立てるような人間を見たことがあるかと聞いているんだっ!!!」

ケイオス「・・・な、何ですか、それはっ!!?」

カオス「俺を倒した人間・・・イクト・リョナヤマは、悪夢を具現したかのような化け物だったのさ・・・!」



――しかし。
それでも今は。
魔剣、ネフェリーゼを手に入れた魔王カオスには絶対に敵わない。

ケイオスはカオスにそう断言し、
カオスは冷静さを取り戻します。



カオス「さて・・・それじゃ、俺はヴェルカナの顔でも見てくるとしようかね。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・さっきからコソコソと覗いてやがるヤツらの相手は、お前とギルガノに任せたぜ。」

ケイオス「くふふ・・・承知しました、魔王カオス・・・。」














ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・よう、ヴェルカナ。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・くくく・・・まるで、死人のような目だなぁ?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・まぁ、いいさ。」

カオス「・・・ここに来たのは、お前に渡すものがあったからだ。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「ほれ。」

ヴェルカナ「!?・・・こ、れ・・・!?」

カオス「お、ようやく反応したな?」

カオス「そうさ・・・ネフェリーゼのペンダントさ。」

ヴェルカナ「・・・ネフェ・・・リーゼの・・・。」

カオス「後で気が付いたんだが、偶然にも剣に引っかかっていたようでな。」

カオス「・・・ま、捨てるよりはお前にでもくれてやろうかと思ったのさ。」

ヴェルカナ「・・・あ・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・カオ・・・ス・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・おい・・・また何か、変な期待でもしてんじゃねぇだろうな・・・?」

カオス「・・・俺は、お前の娘を殺した・・・悪魔なんだぜ?」

ヴェルカナ「・・・っ!」

カオス「・・・くくく・・・そうそう、その目だよ・・・。」

カオス「・・・お前は・・・そういう目で俺を見ていればいいのさ。」

カオス「・・・分かったな、ヴェルカナ?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「くくく・・・よーし、いい子だ・・・。」

カオス「・・・後で、たっぷりと可愛がってやるよ・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・楽しみに待ってな・・・。」


ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・なん・・・で・・・。」

ヴェルカナ「・・・こんな・・・ことに・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・私・・・は・・・。」

ヴェルカナ「・・・元々は・・・ただ・・・。」

ヴェルカナ「・・・ただ・・・貴方と・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」














リョナラー連合 東支部

ロッドとレイジは、
敵に千里眼の魔法を見破られたと気が付きます。

それと他にもマズいことになっているとレイジは続けます。
砦の瘴気が濃くなっているせいで、
下級悪魔にも上級悪魔の必殺技である“カラミティ”が使えてしまうのだと言うのです。


しかしそれでもやるしかない。
リョナラー連合のメンバーは腹をくくり、より一層気合を強く入れ直します。






オーガ「いよいよだな・・・。」

くお「・・・ああ・・・。」

くお(・・・リゼ・・・お前の仇・・・。)

くお(・・・絶対、取ってやるからな・・・!)

くお「・・・よし・・・じゃあ、行くか・・・!」

オーガ「・・・ああ・・・やってやろうぜ・・・!」

モヒカン「俺様の力、悪魔どもに見せ付けてやるぜ!」

ベドロゥ「ウジュウ、ウジュウジュ!」

ハーヴェル「・・・油断せずに行くとしよう。」

メーア「リゼの仇は絶対取るぞー!」

ライル「・・・ライカ・・・ドーラ姉さん・・・。」

ライル「・・・仇は、必ず取るよ・・・!」

カレン「えへへー♪悪魔さんとの殺し合い開始だねー♪」



くお「・・・よしっ・・・!」

くお「・・・行こうぜ、皆っ!!」




「おうっ!!」
「ウジュ!」



くお(・・・待っていやがれ、悪魔どもっ・・・!!)

くお(・・・てめぇらは・・・この俺がっ・・・!!)

くお(・・・一匹残らず、皆殺しにしてやるっ・・・!!)













瘴気の砦

【敵の強さ:★★★★★★★★☆】
 瘴気が渦巻く悪魔たちの拠点。
 瘴気に満たされたこの砦は悪魔以外の者の体力を凄まじい勢いで奪っていく。
 (戦闘時の回復の値が50%、一度の戦闘で疲労+3)







このダンジョンは、二手にわかれて攻略することになります。

今回メンバーは、

○西側
くお
モヒカン
ライル
カレン


○東側
オーガ
ベドロゥ
ハーヴェル
メーア



――とします!!




くお(・・・ここが・・・悪魔の拠点・・・。)

くお(・・・ここに・・・リゼの仇が・・・!)



レイジ「くお。」

くお「?・・・兄貴?」

レイジ「お前たちにもこれを渡しておくよ。」


――浄化の魔石を20個入手。

くお「・・・何だよ、この石?」

レイジ「それは『浄化の魔石』という道具だよ。」


浄化の魔石とは瘴気を浄化する力を持っており、
使用することで、瘴気の影響を受けずに戦うことができるのだと言います。


レイジ「頑張ってくれよ、くお。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・ああ・・・必ずヤツらは俺達が倒すよ、兄貴。」

くお「ヤツたのことは、俺達に任せておいてくれ。」

レイジ「ははは・・・頼もしい弟を持って、兄は嬉しいよ。」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・・頑張ろうな、くお・・・。」

レイジ「僕たちの力で・・・長年続いてきた魔女と悪魔の戦いを終わらせてやろう・・・。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・ああ・・・そうだな・・・。」

くお「・・・もう・・・誰も、リゼのような目には遭わせたくないからな・・・。」

レイジ「・・・っ・・・!?」

くお「?・・・何だよ、兄貴?」

レイジ「あ・・・いや、その・・・。」

レイジ「・・・何でも・・・ないよ。」

くお「・・・本当かよ?なんか態度がおかしいぞ?」

レイジ「はは、悪い悪い。それよりも、そろそろお互い行くとしようじゃないか?」

くお「・・・そうだな。いつまでも、こんなところで話してても仕方が無いし・・・。」

くお「・・・んじゃ、行ってくるよ、兄貴。」

レイジ「ああ・・・頑張れよ、くお。」

くお「ああ、兄貴もな。」




レイジ(・・・・・・・・・・。)

レイジ(・・・アイツ・・・まさか・・・?)






ストーリーもいよいよ……!というところ。
出現モンスターの紹介に入ります。


○エリート下級悪魔
 LP285 SP16
 攻撃75 回復30 命中140 回避40
 必殺  悪魔の瞳(通常ダメージ、相手のSP-5)
     カラミティ((現在SP-1)×回復×0.5のダメージ、命中+50、SP全消費)


エリートな下級悪魔です><
中級悪魔にはなれないんですね(汗
それはきっと容姿の問題…………。

カラミティを多く使ってきますが、
そもそも相手はステータスがあまり高くないので、
別段注意が必要という訳でもありません。




○瘴気の塊
 LP260 SP48
 攻撃45 回復40 命中142 回避28
 必殺  ユピテルサンダー(最大SPの4倍ダメージ、相手の回避-5(戦闘中永続))
     ベノムストライク(最大SP×2+回復のダメージ、相手の回復-5(戦闘中永続)
     カラミティ((現在SP-1)×回復×0.5のダメージ、命中+50、SP全消費)


戦闘中永続的に状態を変化させてくる、魔法が厄介。
対して相手は瘴気でLPやSPを回復してきます。
長期戦になるとことらが不利になるのでなるべく早めにケリを付けましょう。

まあ、ここまできちんとレベルを上げていれば、
そこまで苦労することはないと思います><



○デモンズソード
 LP270 SP30
 攻撃110 回復30 命中128 回避52
 必殺  乱切り(ダメージ1 ~ 2倍、命中+10)
     カラミティ((現在SP-1)×回復×0.5のダメージ、命中+50、SP全消費)


攻撃力が高いので注意!
特に書くこともないので、モヒカンさんにイリュージョンしてもらいましたw



○悪魔竜
 LP370 SP28
 攻撃110 回復25 命中138 回避16
 必殺  なぎ払い(ダメージ1.2倍、命中+10)
     噛み砕く(ダメージ1.5倍)
     竜の咆哮(相手全員のSP-10、必中)
     ブレス(ダメージ2.5倍、命中+30、消費SP10)


以前ラストラトでも似たような竜が出現しましたが、
それよりは能力低めなのでご安心を。
ただし今回は瘴気によって体力を回復していきますし、
他の敵に紛れて出現するので油断は禁物です(^O^)ノ




まずは、

くお
モヒカン
ライル
カレン


のチームから。
ダンジョン攻略を進めていきます。


ここらにあるアイテムボックスは瘴気により疲労度が溜まる……など、
マイナス要素になるものが多いので、
無視してもいいと思います。
「疲労度が溜まっても回復地点に戻ればいいじゃん!」
という方は取っておいても良いかも知れませんが、
結局手に入るアイテムは疲労回復アイテムだったりするので、
どちらにしろ意味なかったりw




追い詰められているリョナラー連合構成員がいますが、
彼らを助けることでミラクルベルを貰うことが出来ます。

実は敵は倒す必要はなく、
逃げるだけでもいいので是非貰っておきましょう!




進んでいくと敵のいない中間地点。
特に複雑な仕掛けも無いダンジョンなので、
特に問題も無くここまでこれるハズです!
(メンバーをバランスよく育ててない場合は苦戦するかも?)

中間地点にはタルタとウインド。

タルタ「・・・早くもミラクルベルが底を付いたね・・・。」

ウインド「そうねぇ・・・どうしようかしら・・・。」

タルタ「・・・まぁ、数匹くらは悪魔も倒せたし・・・良しとしとこうか・・・?」

ウインド「・・・まぁ、仕方ないわね・・・とりあえずこの辺で休んでおくとしましょう・・・。」

タルタ「そうだな・・・ここには、悪魔もいないようだしね・・・。」

タルタ「・・・しかし・・・なぜ、ここだけ・・・?」

ウインド「・・・いる必要が無いのかもよ?」

タルタ「?・・・どういうことだ?」

ウインド「例えば・・・この先に、大物がいるとか・・・。」

タルタ「・・・・・・・・・・。」

ウインド「・・・貴女たち・・・もし先に進むつもりなら、気を付けなさいよ?」

タルタ「・・・そうだな・・・いくら、君たちといえども油断はしないほうがいいと思うよ・・・。」




緊張感も高まります。

それではいざ――!






くお(・・・・・・・・・・。)

くお(・・・嫌な気配を感じやがる・・・。)

くお「・・・出てこいよ・・・いるんだろ、クソ悪魔?」




ケイオス「くふふ・・・人間にしては、なかなか鋭いではないですか?」

くお「っ!!」

くお「・・・ケイオスっ・・・!!」

ケイオス「・・・おや?」

ケイオス「おかしいですねぇ・・・貴方はカオスに殺されたはずでは?」

くお「・・・生憎だが、ピンピンしているぜ・・・。」

くお「・・・リゼが・・・俺を守ってくれたからな・・・。」

ケイオス「・・・リゼ・・・ああ、ネフェリーゼのことですか?」

ケイオス「・・・しかし・・・ネフェリーゼがあの状況で、どうやって貴方を助けることができたというのですか?」

くお「・・・誰がてめぇなんぞに教えるかよ・・・!」

ケイオス「・・・くふふ、まあいいでしょう・・・特に興味もありませんしね・・・。」

ケイオス「・・・・・・・・・・。」

ケイオス「・・・ああ、そうだ・・・良いことを教えてあげましょうか?」

くお「・・・?」

ケイオス「・・・私はネフェリーゼを嬲り付くし、凌辱しました。」

くお「っ!!?」

ケイオス「くふふ・・・今思い出しても素晴らしいものでしたよ・・・?」

ケイオス「・・・ネフェリーゼの小さな身体を貫く感触と彼女の泣き叫ぶ声はねぇ・・・!?」

くお「・・・て・・・めぇ、が・・・!!?」

くお「・・・てめぇがっ・・・リゼをっ・・・!!?」

ケイオス「くふふ・・・貴方は、ネフェリーゼのことを随分と気に入っていたようですからねぇ?」

ケイオス「・・・この事実は、随分と堪えたのではないですか?」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・殺・・・す・・・。」

くお「・・・殺して・・・やる・・・!」

くお「・・・よく・・・も・・・!」

くお「・・・よくも・・・リゼをっ・・・!!」

くお「・・・てめぇはっ・・・!!」

くお「・・・てめぇだけは、絶対に許さねえぇぇぇっ!!!」

ケイオス「クハハハハッ!!許さないから何だと言うのですっ!!?」

ケイオス「まさか、この私に勝つつもりですかっ!!?たかが人間がっ!!?」

くお「いい気になってんじゃねぇぞ、クソ悪魔ぁっ!!!」

くお「・・・てめぇのようなっ・・・下種野郎にっ・・・!!」

くお「・・・負けてたまるかよ、クソ悪魔があぁぁぁっ!!!」





VSケイオス

くおにとっては、リゼの仇。
モヒカンにとっては、2人の子分の仇。
ライルにとっては、妹ライカと姉ドーラドーラの仇。


因縁の勝負が始まります。













………が、その前に。


オーガ
ベドロゥ
ハーヴェル
メーア


の4人。
ダンジョン東側攻略のメンバー。
ダンジョン西側を左右反対にしたような感じで、
先程と同じように進めて行けばおkです。

出現する敵にも変わりはありません。




中間地点にはジャックとボーマー。
今回は主人公が別ルートを通っているので、
あたりさわりのない発言しかしませんが、
主人公がいるとなかなか熱い会話をしてくれるみたいです。









「・・・・・・・・・・。」


ギルガノ「・・・ほう・・・ここまでたどり着ける者がいようとはな。」

ギルガノ「なるほど・・・やはり人間の中にも侮れない者がいるということだな。」

ギルガノ「・・・あの剣士のように、な。」

ギルガノ「・・・・・・・・・・。」




ギルガノ「・・・この二人は上級悪魔ほどではないが、それなりに力のある悪魔たちだ。」

ギルガノ「言うなれば・・・中級悪魔と言ったところだな。」

ギルガノ「・・・・・・・・・・。」

ギルガノ「・・・俺は、ここまで辿り着くことのできた貴様らを過小評価するつもりは毛頭ない。」

ギルガノ「だからこそ・・・俺は、確実に貴様らに勝つことのできる方法で戦わせてもらう。」

ギルガノ「・・・油断無しに、最初から全力で行かせてもらうぞっ!!」

ギルガノ「行くぞっ!!バザルック、モベスっ!!」

ギルガノ「ヤツらを・・・血祭りに上げてやるっ!!」






――こうして始まる、2つの戦い。


くお・モヒカン・ライル・カレン
VS
ケイオス

オーガ・ベドロゥ・ハーヴェル・メーア
VS
ギルガノ・バザルック・モベス



いよいよ決着のとき――!




まずはケイオス戦です!


最初は浄化の石が自動的に使用されます。




1ターン目

くお:魔王の瞳
ケイオス:



悪魔からラーニングした技で悪魔を倒す!
お前らの痛めつけてきたものたちの痛みを知れ!的なw
ケイオスは体勢を崩して動けず。
道中の雑魚程度なら一撃で倒せた程の威力を持つ、
くおの魔王の瞳ですが、ケイオスに対してはこれほどしかダメージを与えられません。

さらに、ターンごとに瘴気がケイオスのLPとSPを回復していきます。





2ターン目

モヒカン:イリュージョン
ケイオス:カラミティ



モヒカンにチェンジし、イリュージョン。
ケイオスの攻撃は、悪魔の必殺技であるカラミティ。
あれほどまで耐久力を鍛えたモヒカンが一撃で倒されてしまいました。
ミラクルベルを使用して復活します(ミラクルベル残り5)




3ターン目

ライル:ソウルチャージ
ケイオス:吸精



ライルにチェンジ。
ここで何故ソウルチャージ!?と思われるかも知れませんが、
ちゃんとした理由もあります。
普通にミスりました(汗

こんな重要なラストバトルで…………。
まあ、私らしいと言えば私らしいかな(汗

ライルが実質何も出来ないままSPを吸収されてしまったせいで、
状況は劣勢に。



4ターン目

カレン:念動の力
ケイオス:



カレンにチャンジし念動の力。
念動の力と言えば、以前レイジとの話でも出てきましたね。
あまりいい思い出の無い技ですが、
ケイオスの体勢を崩します。




5ターン目

くお:魔王の瞳
ケイオス:



カレンに続いてくおも。
ケイオスの体勢を崩します。
SPのある状態ではいつカラミティが来るか分からないので、
これは大きい。


さて、ケイオスをここまで追い込むことが出来ました、
最後はやはり、くおの必殺技“チロルハレ”で決めちゃいます!
くおのSPを回復させるためにも、
ここはモヒカンに時間稼ぎを任せます――!


6ターン目!




お……おおう(汗


最後の最後に攻撃を決めたのは、
結局モヒカン(;一_一)

やはりこの男……何か持っている……!!汗





ケイオス「ばっ・・・馬鹿なあぁぁぁっ・・・!!?」

ケイオス「私がっ・・・この私がっ・・・!!?」

ケイオス「・・・なぜ、人間如きにいぃぃぃっ!!?」

くお「・・・おい・・・。」

ケイオス「ひっ・・・!!?」

くお「・・・まず・・・どこから切り飛ばされたい・・・?」

ケイオス「ひっ・・・ひいぃぃぃぃっ!!?」

ケイオス「やめっ・・・やめろぉぉっ!!?私はっ・・・私は、魔王カオスの右腕だぞおぉぉぉっ!!?」

ケイオス「その私を殺せばっ・・・貴様らは魔王カオスに必ず殺されるのだぞぉぉっ!!?分かっているのかあぁぁぁっ!!?」

くお「――っ」

ケイオス「ギャアアアァァァァァァッ!!!?」

くお「・・・まず、右腕・・・。」

ケイオス「ひぃぃぃぃっ!!!?待ちっ・・・待ちなさいっ!!?さっきの話は嘘ですっ!!」

ケイオス「私はっ・・・私は、ネフェリーゼに何も危害を加えてはいませんっ!!」

ケイオス「ネフェリーゼを無残に嬲り付くし、犯したのは私ではなくっ・・・!!」

くお「――っ!」

ケイオス「ギィアアアアアァァァァァァァッ!!!?」

くお「・・・左腕・・・。」

ケイオス「違うぅぅぅぅっ!!違うのですっ・・・!!ネフェリーゼはっ・・・ネフェリーゼはカオスに殺されたのですぅぅっ!!」

ケイオス「ネフェリーゼはっ・・・魔王カオスに無残に嬲りつくされ、犯されたのですぅぅぅっ!!!」

くお「――。」

ケイオス「アギャアアァァァァァァ!!!」

くお「・・・右脚・・・。」

ケイオス「やめっ・・・やめてっ・・・!!私はっ・・・私は、悪くないのですっ・・・!!」

ケイオス「全てっ・・・全て、カオスがっ・・・!!」

くお「」

ケイオス「ゲイィィィアアアアァァァァァッ!!!?」

くお「・・・左脚・・・。」

ケイオス「がっ・・・はがっ・・・!!」

ケイオス「・・・き・・・きひひひひひっ・・・!!」

ケイオス「ひひははっ・・・はははははっ・・・!!」

ケイオス「ね・・・ねふぇりぃぜぇぇ・・・!!」

ケイオス「・・・私のぉぉぉ・・・私のぉぉ逸物はぁぁぁぁ・・・!!」

ケイオス「・・・気持ちいいですかぁぁ・・・!!?」

くお「・・・っ!!!」

ケイオス「がギャへぶはぎぎょはべがぎゃああぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁーーーーーーーっっっ!!!!!?」

くお「うおおおぉぉあああぁぁぁぁああぁぁぁぁらあああぁぁぁぁあぁぁぁーーーーーーっっっっっ!!!!」





ケイオス「・・・か・・・か、ひゅっ・・・。」


くお「・・・はぁっ・・・!はぁっ・・・!はぁ・・・!」

くお「・・・はぁっ・・・はぁっ・・・はぁ・・・。」

くお「・・・はぁっ・・・はぁっ・・・はぁ・・・。」

くお「・・・はぁっ・・・はぁ・・・。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・・っ・・・・。」

くお「・・・・リ・・・・ゼっ・・・・。」

くお「・・・・く・・・そっ・・・・。」

くお「・・・・畜・・・・生っ・・・・!」




くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・っ・・・ぅぅっ・・・!」

くお(・・・リ、ゼ・・・俺っ・・・!)

くお(・・・俺っ・・・はっ・・・!!)

くお「・・・・・・・・・・。」

くお(・・・急ごう・・・。)

くお(・・・まだ、悪魔は・・・残っているっ・・・!)

くお(・・・リゼの仇がっ・・・残っているっ・・・!!)

















1ターン目

オーガ:キラーバイト
ギルガノ:カラミティ



こちらは、オーガ、ベドロゥ、ハーヴェル、メーア。
ギルガノ相手に苦戦中。
カラミティの威力がはんぱじゃないです。
通常にプレイしている状態では、
ギルガノのカラミティに耐えられるメンバーはいないはずなので、
ミラクルベルを持ってくる等して対応しましょう。



2ターン目

オーガ:キラーバイト
モベス:カラミティ



相手は3体でローテーションしてくるので非常にやっかい。
その上、瘴気によって回復力が洒落になんないので、
雑魚敵から片づけていくのがいいかも知れません。



3ターン目

ベドロゥ:ベドロゥ汁
ギルガノ:カラミティ



こんな感じで、敵を一撃で倒せる技を一つでも持っていれば便利です。
回復するまえに潰す!




あとは地道に相手の体力を削って行けばおkです。
メーアの吸精で永遠と時間を稼ぐことも可能です。





ギルガノ「・・・やれやれ・・・。」

ギルガノ「どうやら・・・俺はまだ貴様らを見くびっていたらしいな・・・。」

ギルガノ「・・・・・・・・・・。」

ギルガノ「・・・まぁ・・・仕方あるまい・・・。」

ギルガノ「・・・ここまでやって・・・勝てなかったのだからな・・・。」

ギルガノ「・・・完全に・・・俺の、負けだ・・・。」




ギルガノ「・・・だが・・・忘れるな、人間・・・。」

ギルガノ「・・・所詮・・・貴様らでは・・・。」

ギルガノ「・・・いや・・・誰であっても・・・。」

ギルガノ「・・・カオスには・・・魔王カオスには・・・勝てん・・・!」










――――さて。
上級悪魔、ケイオス、ギルガノを倒し、
いよいよ残すは魔王カオスのみ!!!

覚悟しておけ魔王カオス!!!!1









ヴェルカナ「・・・んっ・・・!あぁ・・・あぅっ・・・!」

カオス「くくく・・・どうした、ヴェルカナ?まだ始まったばかりだぜ?」

カオス「このくらいで参っちまってるようじゃ、最後まで耐えられないんじゃねぇのか、オイ?」

ヴェルカナ「・・・うぁっ・・・!?あぅっ・・・うあぁぁっ・・・!?」

カオス「おら、どうした?もっと、素直に愉しめよ?」

カオス「・・・13年前と同じように、たっぷりと可愛がってやるからよぉ?」

ヴェルカナ「・・・う・・・うぅぅっ・・・!」

カオス「・・・それとも・・・あのときのように、ケイオスに視姦されながらのほうが感じるのか・・・?」

ヴェルカナ「・・・ちっ・・・違・・・うっ・・・!」

カオス「何が違うってんだ、オラっ!!?」

ヴェルカナ「痛っ・・・!!?」

カオス「まだそんなに時間も経ってないってのに、随分とねっとり絡み付いてきやがるじゃねぇかよっ!!?」

ヴェルカナ「・・・だ・・・だって、それは・・・!」

カオス「・・・お前、この13年間ずっと旅をしていたらしいじゃねぇかっ・・・!!?」

カオス「・・・その間に、何人も男をたらし込んでたんじゃねぇのかよ、オイっ!!?」

ヴェルカナ「・・・なっ・・・!?違っ・・・!!私、そんなっ・・・!!」

――。

ヴェルカナ「ぎっ・・・!!?うああぁぁぁっ!!?」

カオス「くくく・・・相変わらず、お前の肉は柔らけぇなぁっ・・・!!?」

カオス「滴る血の味も、素晴らしく美味だっ・・・!!やはり、力を失ってもお前の身体は最高だぜ、ヴェルカナっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・痛っ・・・!!痛いっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・やめてっ・・・!!やめてよ、カオスっ・・・!!」

カオス「はっ・・・誰がやめるかよっ・・・!!」

カオス「・・・お前は・・・俺がこれからずっとっ・・・!!」

カオス「・・・毎日、死ぬ寸前までたっぷりと責め立てて、可愛がってやるんだからなぁっ・・・!!?」

カオス「・・・もう・・・お前はっ・・・!!」

カオス「・・・誰にも、渡さねぇからなっ・・・!!」

――。

ヴェルカナ「いぐっ・・・!!?」

カオス「・・・ははっ・・・!!うめぇっ・・・!!」

カオス「・・・本当にっ・・・お前の身体は最高だぜ、ヴェルカナっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・あっ・・・うぅぅっ・・・!」

ヴェルカナ「・・・あっ・・・んっ・・・!あうっ・・・!」

カオス「・・・おらっ・・・そろそろ出すぞ、ヴェルカナっ・・・!?」

ヴェルカナ「・・・っ!!」

カオス「・・・お?どうした?締まりが良くなったぞ?」

カオス「もしかして・・・期待してるのか、オイ?」

ヴェルカナ「!?・・・ちっ・・・違っ・・・!!?」

カオス「・・・はっ・・・だからよぉ・・・。」

カオス「・・・どこが違うってんだよ、オラァっ!!?」

ヴェルカナ「ひうっ!!?」

カオス「はははっ!!ほら見ろっ!!?」

カオス「やっぱり、お前は憎い仇に犯されて感じるような変態女なんだよっ!!?」

ヴェルカナ「・・・ひっ・・・うぅっ・・・!」

ヴェルカナ「・・・ぐすっ・・・!うああぁぁぁっ・・・!」

カオス「・・・おいおい、また泣くのかよ、お前は・・・?」

ヴェルカナ「・・・うああぁぁぁぁぁぁっ・・・!!」

カオス「・・・呆れたヤツだな、オイ・・・それでも、魔女のリーダーかよ、お前?」

ヴェルカナ「・・・ううぅぅっ・・・うああぁぁっ・・・!!」

カオス「・・・ふん・・・まぁいいさ・・・。」

カオス「・・・すぐにっ・・・中に出してやるからな、ヴェルカナっ・・・?」

ヴェルカナ「ひっ・・・!?」

カオス「・・・おいおい・・・そんなに怯えるなよ・・・?」

カオス「中に出すときくらいは・・・少しは優しくしてやるからよぉ・・・?」

ヴェルカナ「・・・う・・・あぁっ・・・!?」

カオス「・・・くくく・・・可愛いぜ、ヴェルカナ・・・。」

ヴェルカナ「ひあっ・・・!?うあぁっ・・・!?あうぅぅっ・・・!?」

カオス「・・・ぐっ・・・おおおおぉぉぉぉぉっ!!」

――――。

カオス「・・・はぁっ・・・はぁっ・・・!」

ヴェルカナ「・・・ふぁ・・・あ・・・あぁっ・・・!」

カオス「・・・ふぅ・・・良かったぜ、ヴェルカナ・・・。」

ヴェルカナ「・・・あ・・・うぅっ・・・あぁぁっ・・・!」

カオス「・・・さて・・・じゃあ、さっそく第2ラウンド開始と行くか?」

ヴェルカナ「・・・うぅっ・・・カオ、スっ・・・!」

カオス「ん?どうした、ヴェルカナ?」

カオス「もっと優しくしてほしいのか?それとも・・・もっと激しいのがお望みか、オイ?」

ヴェルカナ「・・・な・・・ん、でっ・・・!」

カオス「・・・あぁ?」

ヴェルカナ「・・・なん、でっ・・・!」

ヴェルカナ「・・・ぐすっ・・・!な・・・んでっ・・・なん、でっ・・・こんなっ・・・!」

カオス「はあ?今更、何言ってんだ?」

カオス「あのとき言ったじゃねぇかよ?お前だけは殺さないで、永遠に嬲りつくしてやるってよぉ?」

ヴェルカナ「・・・違・・・うっ・・・違う、のっ・・・!」

カオス「・・・お前も分からねぇヤツだなぁ・・・何が違うってんだよ?」

ヴェルカナ「・・・うぅぅっ・・・ぐすっ・・・!」

ヴェルカナ「・・・うあああぁぁぁぁぁっ・・・!!」

カオス「・・・おいおい・・・また泣くのかよ・・・?」

ヴェルカナ「・・・うあああぁぁぁぁぁっ・・・!!」

カオス「・・・何だってんだよ、まったく・・・。」

ヴェルカナ「・・・ぐすっ・・・うあぁぁっ・・・!」

カオス「・・・ちっ・・・しょうがねぇなぁ・・・。」

カオス「・・・ほれ、泣いてねぇで言ってみろよ?」

ヴェルカナ「・・・え・・・?」

カオス「・・・そこまで違うって言うんなら、ちゃんと聞いてやるからよぉ・・・。」

カオス「・・・だから・・・いつまでも泣いてないで、言ってみな?」

ヴェルカナ「・・・あっ・・・。」

ヴェルカナ「・・・カオ、スっ・・・私、はっ・・・!」

カオス「おう、どうした?言ってみな?」

ヴェルカナ「・・・私っ・・・私っ・・・!」



?「情事の真っ最中にスマヌが、アテンションプリーズなのである!」

カオス「・・・あ?何語だよ?」

グレートヌコス「吾輩語だ!」




ヴェルカナ「!?」

グレートヌコス「・・・むほっ!!?近くで見てみるとなかなかどうして素晴らしく美しい肢体っ!!」

ヴェルカナ「えっ・・・!?あっ・・・!?」

グレートヌコス「吾輩、滾ってきたぞおぉぉっ!!!」

ヴェルカナ「いっ・・・嫌っ・・・!!?」


――ヴェルカナを庇うカオス。

ヴェルカナ「・・・え・・・?」

カオス「おい、てめぇ・・・俺のヴェルカナに何をするつもりだ・・・?ぶっ殺すぞ・・・?」

ヴェルカナ「・・・っ・・・。」

グレートヌコス「何をぅっ!!?ケチケチせんでもいいではないかっ!!?吾輩もご伴侶に預からせてもらってもっ・・・!!」

――。

グレートヌコス「ギャホオオオォォォォォッ!!?」



レイジ「・・・おい、馬鹿猫・・・てめぇ、少しは空気ってもんを読めよな・・・。」



グレートヌコス「何をするか、貴様あぁぁぁぁっ!!?吾輩の頭にコブができてしまったではないかあぁぁぁぁぁぁっ!!?」

レイジ「うるせぇ、そのままハゲろ。」

グレートヌコス「貴様ああぁぁぁぁぁっ!!!絶対に許さんぞおぉぉぉっ!!!じわじわと嬲り殺しにしてくれるわあぁぁぁぁっ!!!」



アドロゥ「ヌコス君、いい加減うるさいから黙ってくんない?」

グレートヌコス「何であるか、何であるかっ!!?吾輩が何をしたって言うのであるか、チクショーっ!!」

アドロゥ「いや、いいからとりあえず黙っとけっての。話が進まんでしょうが。」









レイジ「さて・・・何ていうか、気まずい場面で入ってきちゃったみたいだけど・・・。」

レイジ「・・・久しぶりだな、魔王カオス?」


カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・くくく・・・ああ、そうだな・・・。」

カオス「・・・本当に・・・久しぶりだなぁ、オイ?」

レイジ「・・・ああ・・・13年ぶりだ・・・。」

カオス「・・・ようやく・・・。」

レイジ「・・・?」

カオス「・・・ようやく、てめぇが出てきやがったってわけだっ・・・!!」

レイジ「・・・ん?いや、ちょっと・・・?」

カオス「・・・しかし・・・やっぱり、てめぇは化け物だなぁ、オイ?」

カオス「・・・どうして、失ったはずの手足と両目が元に戻ってやがる?」






――――。




どうやら、カオスはレイジと
その親父であるイクトを勘違いしている様子。




レイジ説明中。



……。







仕切り直し。







レイジ「・・・魔王カオス・・・!」

レイジ「僕たちは・・・お前を倒しに来た・・・!」

ヴェルカナ「レ・・・レイジ君っ・・・!」

レイジ「ああ・・・大丈夫だよ、ヴェルカナさん。すぐに助けてあげるからね。」

ヴェルカナ「だ・・・駄目・・・レイジ君・・・!カオスには・・・カオスには、勝てないわ・・・!」

レイジ「・・・安心してよ、ヴェルカナさん。」

レイジ「この13年で僕は親父並みに強くなったし、この二人もその僕と同じくらいに強いんだよ?」

レイジ「確かに、封魔の剣が無い以上は厳しい戦いになるだろうけど、勝算はちゃんと・・・。」

ヴェルカナ「・・・ち・・・違うのっ・・・!」

レイジ「・・・?」

ヴェルカナ「今のカオスにはっ・・・今のカオスには、誰も勝てないっ・・・!」

レイジ「・・・何だって?」

ヴェルカナ「い・・・今のカオスは・・・!」

ヴェルカナ「・・・むぐっ・・・!」

カオス「・・・くくく・・・。」

カオス「・・・残念だったなぁ、レイジ・リョナヤマ?」

レイジ「・・・残念って・・・どういうことだよ?」

カオス「確かに、お前もその二人もかなりの力を持った強者だということは分かる。」

カオス「お前達3人を同時に相手にしていたとしたらさすがの俺も負けていたかもしれない・・・それは認めてやるよ。」

レイジ「?・・・だから、今からこの3人でお前と戦うつもりなんだけど?」

カオス「・・・くくく・・・。」

――――。

レイジ「・・・封魔の剣?」

レイジ「・・・そんなものでどうしようってのさ?魔物じゃない僕たちに、そんな、も・・・の・・・。」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・くくく・・・光栄に思えよ、お前ら?」

カオス「お前らは・・・この究極の魔剣ネフェリーゼの試し斬り相手になれるんだからなぁっ!!?」

レイジ「・・・何?魔剣ネフェリー・・・。」

レイジ「っ!!?」

レイジ「まっ・・・まさかっ・・・!!?カオスのあの計画は13年前に失敗したはずじゃ・・・!!?」

カオス「はあああぁぁぁぁぁっ・・・!!」




――――――――――っっ!!!



グレートヌコス「むぅぅっ!!?な・・・何という凄まじい力だっ!!?これは一体っ・・・!!?」

アドロゥ「お・・・おいおいおいっ!!?ちょっと待てよ、オイっ!!?これ、シャレにならんくらいヤバいんじゃねぇのか、オイっ!!?」



カオス「・・・さあっ・・・!!覚悟はいいかっ!!?レイジ・リョナヤマぁぁぁぁっ!!!」

レイジ「・・・ぐっ・・・!!」

レイジ「くそっ・・・!!冗談だろっ・・・!!?」

レイジ「計算違いにもっ・・・!!計算違いにもほどがあるだろ、畜生がっ!!?」

カオス「死ねえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」























オーガ「・・・どうやら、全員無事に合流できたようだな。」

モヒカン「へへっ!当たり前だろっ!?」

モヒカン「悪魔ごときに俺たちの前進を止められるもんかよっ!?」

ベドロゥ「ウジュウジュっ!!」

くお「・・・ケイオスとギルガノも倒したし、残っているのは魔王カオスだけだな・・・。」

ハーヴェル「・・・やはり、戦いに行く気なのか?」

メーア「・・・そうなのか、くお・・・?」

くお「・・・・・・・・・・。」

ハーヴェル「・・・無謀な真似は止せ。魔王のことは、お前の兄たちに任せておけば良い。」

ハーヴェル「リゼの仇は彼らが取ってくれるはずだ。」

オーガ「・・・そうだぜ、くお。」

オーガ「いくら、俺達がレイジの力で潜在能力を解放されたからといっても・・・さすがに魔王の相手は荷が重すぎる・・・。」

くお「・・・それは・・・分かってるけどよ・・・。」

ライル「・・・でも・・・レイジさんは僕たちに魔王のトドメを残しておいてくれるって言ったよ。」

オーガ「・・・何?そうなのか?」

くお「・・・ああ・・・確かに、兄貴は俺とライルにカオスのトドメは残しておくって約束してくれたよ・・・。」

オーガ「・・・とは言ってもな・・・。」

カレン「・・・ねーねー、それならさー。」

くお「?・・・何だよ、姉貴?」

カレン「とりあえず、様子だけ見に行ってみたらどうかなー?」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・そう、だな・・・。」

ハーヴェル「・・・まぁ・・・遠くから様子を見るだけなら、問題は無いか・・・?」

ライル「・・・もう、魔王との決着も付いているかもしれないしね。」

モヒカン「そうだなぁ・・・それに、俺も一度は魔王ってぇのを見ておきたいしなぁ・・・。」

メーア「あ、私も私も!噂の魔王ってのがどんなもんか見てみたいよっ!」

ベドロゥ「ウジュウジュ。」

オーガ「んじゃ、まぁ・・・様子だけでも見に行ってみるとするか?」

くお「・・・そうだな。よし、じゃあ・・・。」


――――っ!!!

突然の揺れ。



くお「・・・なっ・・・!!」

オーガ「・・・何だ、今の揺れはっ・・・!!?」

ベドロゥ「ウジュウゥっ・・・!!?」

ハーヴェル「・・・向こうの部屋から、だな・・・。」

モヒカン「お・・・おい、どうすんだよ・・・?」

カレン「?・・・どうするって、様子見に行くんじゃないのー?」



様子を見に行くのは得策では無い。
一同は考えます。



くお「・・・いや、行こう」

オーガ「!?・・・おい、くお!?」

ハーヴェル「・・・本気か?止めておいたほうが良いと思うが・・・。」

くお「・・・もしかしたら、兄貴たちに何かあったのかもしれない・・・。」

くお「・・・それに・・・やっぱり、ここでじっとしてられそうにないからな・・・。」

オーガ「・・・・・・・・・・。」

オーガ「・・・ちっ・・・仕方ねぇな・・・付き合ってやるとするか・・・。」

ハーヴェル「・・・あくまでも、様子を見るだけだぞ。危険だと感じたら、すぐに引き返すようにな。」

くお「・・・ああ、分かってるよ。」

くお「よし・・・じゃあ、行こうか。」

モヒカン「おおよっ!」

ベドロゥ「ウジュっ!」

メーア「よ・・・よし、分かったっ・・・!私も悪魔としての根性見せてやるよっ・・・!」

ライル「・・・行こう・・・魔王の元へ・・・。」

カレン「・・・わくわく・・・♪」








最終決戦目前!!
という訳で、RPGゲームによくある、
ラスボス手前の休憩スポットが用意されています。
ここで決戦へ向けて準備を整えます!




魔王カオスとの対決直前。

奥の部屋に入る前に、
色々と準備をしておきましょう。
未来からやってきた『ナヤマ英雄伝』のキャラクターたちがくお達に協力してくれます。

VSジン
かなり強いので、
どうしても倒せない方はスルーしても大丈夫ですb


メンバーはせっかくなので、
くお
オーガ
モヒカン
ベドロゥ
の初期メンバーで挑みたいと思います。



ジンは召喚の力でモンスターを3体召喚してきます。

初手はモヒカンのイリュージョン。
命中率が低いので、運の要素も強いですが、
上手く行けば800近いダメージを与えることも可能です。


ベドロゥ汁!
912のダメージ。
ジンはラーニングの能力を使ってきますが、
2ターンで倒せさえすれば、特に意味はありません。




くおの魔王の瞳も強力。
相手の体勢を崩すことが出来ます。
たまに間違えてラーニングを行ってしまい、
他の技で上書きしてしまいそうになることがあるので注意。



残るは精霊ちゃん一匹だけ。
名前はフラウちゃんです。
ここまで来れば勝ったも同然。
じっくりリョナりたいと思います。
ふへへ。





―――――――――――――――――――


…………という訳で、




ついにここまでやって来ました!
日記一回目を2012/06/23に書いているので、
10ヵ月間やり続けてきている計算になりますね。
それがそろそろ終わりを迎えるというのは寂しいです。
最後まで気を抜かずにやっていきたいと思います。


ブログの文字数制限には悩まされてきました(涙
画像を貼りつけるだけで、かなり文字数を消費しますし、
さらにフォントを変えたりするのあっという間に制限超えてたりするんですよね。
そうなると修正が大変で大変で…………。


少し雑談になりますが、
ラスボス手前で、
因縁の宿敵だったケイオスを倒すことも出来ました。

ケイオスが初めて登場したのは、日記6回目。
イオスと言う名前を名乗り、ジャックとボーマーに仕事を頼みます。
仕事の内容はヴェルカナを拉致すること。


くお達がケイオスと出会うのはライノーニの洞窟でのことです。
このとき、ケイオスは悪魔の力を解放、
モヒカンの部下二人を殺してしまいます。


その後、ケイオスとライルが出会います。
ドーラドーラをリョナれるからとライルを唆し、
「天魔の塔にある剣を取ってきて欲しい」
と依頼します。
結局、そのせいで魔王カオスが復活してしまうのでした。


その後、魔女を喰らい、着実と力を強めていくケイオス。
リゼを殺し、
魔剣ネフェリーゼを誕生させてしまいます……。



こうして並べてみると、
ケイオスに対する怒りが改めて沸々と浮かび上がってきますねw
これほど悪役をしているキャラクターは珍しい。



そんなケイオスも今回、
くお、ライル、モヒカンの3人によって殺されます。

死の間際、

まずは命乞い。
そして、責任転換。
最後の最後まで外道を貫き通してくれました。

そのおかげで躊躇わずケイオスを殺すことは出来ましたが、
心のもやもやはまだ晴れません。


悪役のまま終わる……
ということに、ある意味清々しさは感じるのですが、
やはり何か物足りないですね。(いい意味で)

謝罪というか、
自分のやってきたことを認めて後悔しながら死んで欲しいというのが、
人間の感情というもの。

殺した後も許せない。
殺しても何の気持ち良さも味わえない。
残るのは、嫌な後味だけ。

ああ、辛い……。



何度も言うようですが、
ここまで許せない敵は初めてです!

『リョナラークエスト』
そもそもこのゲームは“リョナゲー”であり、
ケイオスの行ってきた非道こそが、
このゲームをダウンロードする際、
私含めプレイヤー達の期待していたものであると思うのですが、
ここまでゲームを進めてみると、
ケイオスの行為を許すことが出来ないという感情に。

ケイオスのやっていることが、
特別リョナラー的に邪道か……というと、そういう訳でも無く、
正統派な、よく見るありがちなリョナなんですよね。

普段やってるリョナと何も変わらないです。


他のリョナゲーと違うことと言えば、
女の子が死んでも生き返らない……ということでしょうか?

普通のリョナゲーはバッドエンドにリョナ要素が仕組まれていて、
コンティニューという手があるからこそ、
女の子をリョナって殺すと言う行為に現実味が無くて、
だからこそ、気持ち良くリョナることが出来ます。

でも、Rクエストではストーリーの本筋にリョナが組み込まれているので、
リョナの種類が限られてくる等問題もある一方で、
今まで感情移入をしてきた女の子たちが、
物語から完全に排除されてしまうという、悲しみを感じてしまうんじゃないかなと思います。



リゼの必殺技がカラミティというのも正解でしたね。
かなり有力な技だったからこそ、
リゼがいなくなったとき、
カラミティを使おうとして、
「ああ……そういえば、もういないんだっけ……。」
と戦闘の度に思わされます。

あとは、システムの面ですが、
メンバー交換の画面で、リゼの名前がずっと残っていることも、
精神的にくるものがありますね。
選択すると「今はいない」と表示されるところに、
また涙が……(ToT)




前にも言った気もしますが、
リョナゲーなのにも関わらず、
リョナを軸にストーリーを作っているのでは無く、
ストーリーを軸にリョナ要素を当てはめているのもRクエストの特徴。

リョナゲーだからこそ、
過激な描写が出来て、そこに現実感を感じさせられます。


リョナラーで無い方にもオススメできるゲームなので、
もし、リョナに多少でも興味のある方は是非ー。



ではでは、
私の話はこれくらいにして、
最終決戦へ挑みます。





準備万端!
気合十分!

泣いても笑ってもこれがラスト!
様々な想いを胸に、魔王カオスの元へ――。

カオス「クハハハハッ!!どうした、レイジ・リョナヤマァっ!!?俺を倒すんじゃなかったのかぁっ!!?」

レイジ「・・・ぐっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・レ・・・レイジ君っ・・・!」

グレートヌコス「ぐうぅぅぅっ・・・!!何であるか、あのデタラメな威力の魔剣はぁぁっ・・・!!?」

グレートヌコス「魔王があんな強力な武器を持っているなど、聞いておらんぞぉぉっ・・・!!」

アドロゥ「・・・ち・・・ちくしょぉぉ・・・!天才のこの俺が、こんなにあっさりやられるなんて・・・!」

カオス「くくくっ・・・魔剣ネフェリーゼの一撃を耐えきったのは、さすがはヤツの息子だと褒めてやろう・・・!!」

カオス「・・・だが・・・お仲間の二人はもう戦えそうにないなぁ・・・!!?」

レイジ「・・・畜・・・生・・・!!」

カオス「さあっ・・・どうするってんだ、レイジ・リョナヤマァっ!!?」

レイジ(・・・くそっ・・・どうするっ・・・!!?)

レイジ(ヌコスやアドロゥが一撃でやられてしまうような魔剣を相手に・・・どうやって戦えば・・・!!?)



くお「!?・・・兄貴っ!!?」

カレン「お兄ちゃんっ!!?」

レイジ「っ!!?」

カオス「なっ・・・!?」

ヴェルカナ(・・・あ・・・あの子は・・・!?)

レイジ「カ・・・カレンっ!!?くお!!?」

カオス(・・・あのガキ・・・死んでなかったのか・・・!?)

ヴェルカナ(・・・良かった、生きてたんだ・・・!)

ヴェルカナ(・・・でも・・・この状況じゃ、どっちにしろ・・・!)

レイジ「馬鹿っ!!お前ら、何でここに来たっ!!?」

くお「い・・・いや、その・・・兄貴がトドメを残しておいてくれるって言ったから・・・。」

カレン「・・・だかた、ちょっとだけ様子を見に来てみようかなーって思ったりして・・・。」

レイジ「・・・っ!!」

レイジ(・・・なんてこった・・・こんなことになるなら、あんなこと言うんじゃなかったっ・・・!!)


カオス「・・・・・・・・・・」

カオス「・・・くくく・・・。」

カオス「・・・なるほど・・・コイツらはお前の兄弟だったってわけか・・・?」

レイジ「・・・っ!!?」

カオス「・・・なら・・・お前より先に、コイツらから殺してやるほうが面白そうだなぁ・・・!?」

くお「・・・っ!!」

カレン「・・・どきどき・・・。」

レイジ「やっ・・・止めろ、カオスっ!!?」

レイジ「僕のっ・・・僕の兄弟に手を出すなぁっ!!」

カオス「クハハハハハッ!!馬鹿か、お前っ!!?」

カオス「そんなことを言われたら、余計にコイツらから殺してやりたくなるじゃねぇかよぉっ!!?」

レイジ「っ!!」

レイジ「ふ・・・二人とも、逃げろおぉぉぉぉぉっ!!」

カオス「クハハハハハッ!!誰が逃がすかよっ!!」

ヴェルカナ「カ・・・カオス、止めっ・・・!」

カオス「うるせえっ!!」

カオス「うおらああぁぁぁぁぁっ!!!」

――――――。

レイジ「カッ・・・!!」

レイジ「カレエェーーンーーーーーーーーーっ!!!くおーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

カオス「クハハッ・・・クハハハハッ・・・!!」

カオス「・・・クアァァァーーーーーハッハッハッハッハハアーーーーーーっ!!!」

レイジ「・・・て・・・め、えっ・・・!!!」

レイジ「・・・よく・・・もっ・・・!!!」

カオス「クハハハハッ!!悔しいかっ!!?兄弟を殺されて悔しいかよ、オイっ!!?」

カオス「だったら、俺を倒してみろよっ!!?兄弟の仇を取ってみろよ、レイジリョナヤマァァっ!!?」

レイジ「カオスぅぅぅぅーーーーーーーーーーーっ!!!」

ヴェルカナ「・・・え・・・?」

カオス「・・・あ?どうしたよ、ヴェルカナ?」

ヴェルカナ「・・・生き・・・てる・・・?」

カオス「・・・はぁ?何言って・・・。」

カオス「・・・なっ・・・!?」

レイジ「・・・あっ・・・!?」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・何が・・・起こった・・・?」

カレン「・・・んー・・・?」

カレン「・・・なんか、攻撃が勝手に外れたように見えたけどー・・・?」

くお「・・・攻撃が・・・勝手に・・・?」

カオス「くっ・・・!?どういうことだっ!!?」

カオス「・・・おらあああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

――――――――――………………。

カオス「・・・なっ・・・!?」

カレン「・・・また、外れたねー。」

くお「・・・どうなってんだ・・・?」

レイジ(・・・っこれは・・・一体・・・?)

レイジ(・・・カレンたちには・・・なぜ、魔剣の攻撃が当たらない・・・?)

レイジ(・・・魔剣ネフェリーゼの・・・攻撃、が・・・。)

レイジ(・・・っ!!?)

レイジ(・・・まさ、かっ・・・!!?)

カオス「くそっ!!何故だっ!!?何故、当たらねぇんだっ!!?」

カオス「だあらああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

カレン「・・・外れたー。」

くお「・・・なんか・・・三度目にもなると、緊張感が無くなってくるな・・・。」

レイジ「・・・やっぱり、そうだっ・・・!!」

レイジ(・・・魔剣の攻撃はっ・・・カレンたちに当たらないんじゃないっ・・・!!)

レイジ(・・・くおに当たらないんだっ!!

レイジ(・・・魔剣ネフェリーゼにはっ・・・!!)

レイジ(・・・リゼの意思が残っているんだっ!!)

レイジ(・・・魔剣に残ったリゼの意思がっ・・・!!くおを守っているんだっ!!)

レイジ(・・・・・・・・・・。)

レイジ(・・・は・・・はははっ・・・!!)

レイジ(・・・だったらっ・・・!!)

レイジ(・・・だったら、まだ勝算はあるっ!!)

カオス「・・・馬・・・鹿、なっ・・・!!?」

カオス「・・・てめぇらっ・・・一体っ・・・!!?」

レイジ「・・・残念だったな、カオス・・・!」

カオス「・・・何だとっ・・・!!?」

レイジ「・・・お前は・・・ようやく手に入れた、その魔剣の力によって敗れることになるんだ・・・!」

カオス「っ!!?」

カオス「・・・ど・・・どういうことだっ!!?」

レイジ「・・・こういうことさっ!!」

――――感応の力っ!!!

カオス「!?・・・な・・・何だっ!!?」

カオス「レイジ・リョナヤマ・・・てめぇ、何をしやがったっ!!?」

レイジ「・・・リゼっ!!」

カオス「なっ・・・!?」

ヴェルカナ「えっ・・・!?」

レイジ「僕が力を貸してやるっ!!君が、僕の弟を・・・!!」

レイジ「・・・くおを守りたいのならっ!!」

レイジ「リゼっ!!君の意思の力でっ・・・!!」

レイジ「・・・アイツを守ってみせろおぉぉっ!!!」

――――――。

カオス「なっ・・・何っ!!?」

ヴェルカナ(・・・剣が・・・勝手にっ・・・!?)

カオス「・・・ぐっ・・・何がっ・・・!!?」

レイジ「やれっ!!リゼっ!!」

レイジ「カオスを倒せえぇぇぇぇぇぇっ!!!」

――――っ

カオス「がっ・・・!!?」

カオス「ガアアアアァァァァァァァァァァァァァァッ!!!?」



ヴェルカナ「・・・っ!!」

レイジ「ヴェルカナさんっ!!」

ヴェルカナ「・・・っ!?」

レイジ「・・・よし、救出成功っ・・・!!」

ヴェルカナ「レ・・・レイジ君っ・・・!?」

カオス「ぐうぅぅぅっ・・・!て・・・てめえぇ・・・!!レイジ・リョナヤマァァァッ・・・!」

カオス「・・・ヴェルカナを・・・返しやがれえぇぇぇぇぇぇっ!!」

――――。

カオス「がっ・・・!!?ガアアァァァァァッ!!?」

カオス「!?・・・ま・・・待てっ・・・!!?」

―――――――――――――。

カオス「・・・が・・・あ・・・あぁぁっ・・・!!」

レイジ(・・・やったかっ・・・!!?)

カオス「・・・がああああぁぁぁぁぁぁっ!!!」

レイジ「・・・っ!!」

レイジ(・・・剣を引き抜きやがったっ・・・!!)

レイジ(・・・くそっ・・・!!さすがに、あのくらいじゃ倒れないかっ・・・!!)

カオス「・・・ようやく・・・!!」

カオス「・・・ようやく、理解できたぜ・・・!!」

カオス「・・・信じがたいことだが・・・魔剣ネフェリーゼに・・・ネフェリーゼの意思が僅かに残っていたということかっ・・・!」

ヴェルカナ「っ!!?」

ヴェルカナ(・・・あの子の意思が・・・あの剣に・・・!!?)

カオス「・・・だがなぁ・・・レイジ・リョナヤマ・・・!!」

カオス「・・・この剣に・・・僅かに残っている程度のネフェリーゼの意思では・・・!!」

カオス「・・・いくら、てめぇの『感応の力』でネフェリーゼの意思を増幅させたところで、魔剣の力は完全には引き出せねぇっ・・・!!」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・それにっ・・・いくら、魔剣の力を味方につけたからといってもっ・・・!!」

カオス「・・・てめぇの仲間は二人とも重傷・・・!!それに、てめぇ自身も十分に戦闘が出来るほど軽い怪我でもねぇっ・・・!!」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

カオス「しかもっ・・・『感応の力』でネフェリーゼの意思を増幅させ続けるということはっ・・・!!」

カオス「・・・てめぇ自身は戦うことができねぇってことだろうがっ!!?」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・それで・・・てめぇはどうやって、この魔王カオスに勝つつもりだったんだ、オイっ!!?」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

カオス「っ!!」

カオス(・・・ちっ・・・!!また剣がっ・・・!!)

レイジ「・・・何か勘違いしてないか、カオス?」

カオス「・・・何だとっ・・・!!?」

レイジ「・・・お前と戦っているのは・・・僕たちだけじゃないんだぜ?」

カオス「・・・何っ・・・!?」

レイジ「・・・くお!!」

くお「・・・っ!!」

レイジ「いいか、よく聞けっ!!あの剣にはリゼの力と意思が宿っているっ!!」

くお「・・・な・・・何だって・・・!?どういうことだよ、兄貴っ・・・!?」

レイジ「説明している時間は無いっ!!とにかくっ・・・!!」

レイジ「僕はリゼの意思を『感応の力』で増幅させて、カオスから魔剣の制御を奪い続ける必要があるっ!!」

レイジ「そして・・・その間、僕はカオスと戦うことができなくなるっ!!」

レイジ「・・・だからっ・・・!!」

レイジ「・・・お前たちがカオスを倒せっ!!」

くお「・・・っ!!?」

くお「・・・俺たちが・・・魔王カオスを・・・!!?」

レイジ「・・・そうだっ・・・!!」

レイジ「・・・今なら・・・今なら、お前たちでもカオスに勝てるっ・・・!!」

レイジ「魔剣ネフェリーゼがっ・・・リゼがお前たちに力を貸してくれるっ・・・!!」

レイジ「お前たちがリゼと力を合わせれば・・・!!」

レイジ「・・・魔王カオスにも、必ず勝てるっ!!」

くお「・・・リゼが・・・俺たちに、力を・・・?」

くお「・・・っ!!?」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・リゼ・・・なのか・・・?」

――――。

くお「・・・っ!!」

くお「・・・リ・・・ゼっ・・・!!」

レイジ「・・・やるんだ、くお!!」

レイジ「・・・お前達しか・・・お前達しかいないんだっ!!」

レイジ「魔王カオスを倒せるのはっ・・・お前達だけなんだっ!!」

くお「・・・っ!!」

くお「・・・兄・・・貴っ・・・!!」




オーガ「くお・・・やろうぜ・・・!」

オーガ「魔王カオスと戦えるのが俺達しかいないっていうんなら・・・!」

オーガ「・・・俺達が魔王カオスと戦うしかねぇ・・・!!」

モヒカン「へへへ・・・願ってもねぇチャンスじゃねぇかよ、くお!!!?」

モヒカン「あのガキの・・・リゼの仇を取る絶好のチャンスじゃねぇかっ!!?」

ベドロゥ「ウジュウ、ウジュウジュ!!」

ベドロゥ「ウジュジュウ、ウジュッ!!」

ハーヴェル「・・・やれやれ・・・最後にとんでもない大仕事が回ってきたものだ・・・。」

ハーヴェル「・・・だが・・・こうなっては、やるしかあるまい・・・!!」

ハーヴェル「・・・俺たちで・・・魔王カオスを倒すんだ、くお・・・!!」

メーア「よっしゃー、やってやんぞー!!」

メーア「くお!!リゼの仇を取るんだっ!!」

メーア「頑張ろうぜー!!」

ライル「・・・やろう、くお・・・!!」

ライル「・・・僕たちで・・・魔王カオスを倒そう・・・!!」

ライル「・・・きっと・・・ドーラ姉さんも・・・ライカも・・・!!」

ライル「・・・リゼも・・・そうすることを望んでいるはずだ・・・!!」

カレン「えへへー、魔王と戦えるんだねー♪」

カレン「・・・わくわくするなー♪」

カレン「それに・・・リゼちゃんとも一緒に戦えるんだよねー♪」

カレン「・・・嬉しいねー、くお君♪」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・よし・・・やるかっ・・・!!」

くお「・・・俺達で魔王カオスを倒そう、皆っ!!!」

「おうっ!!」
「ウジュっ!!」




くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・リゼ・・・。」

くお「・・・また・・・お前と一緒に、戦えるな・・・。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・ああ・・・そうだな・・・!」

くお「・・・お前と・・・一緒なら・・・!」

くお「・・・俺達は、魔王にだって負けやしないっ!!」

カオス「・・・てめぇらっ・・・!!調子に・・・乗りやがってっ・・・!!」

カオス「・・・てめえら如きが・・・!!この俺を倒すだとっ・・・!!?」

カオス「・・・笑わせるんじゃねえぇぇぇぇっ!!!」

カオス「俺は魔王カオスっ!!この世界を滅ぼし、悪魔の支配する世界へと変えるものだっ!!」

カオス「・・・その・・・俺がっ・・・!!

カオス「・・・てめぇら如きにやられてたまるかあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!












ついに!
ついに魔王カオス戦!!


開始と同時にリゼの力に包まれます。
リゼと共に。
魔王カオスを倒します!!







1ターン目。

くお :魔王の瞳
カオス:カラミティ



しかし、くおの攻撃は外れてしまいます。
カオスは悪魔の必殺技、カラミティ。
リゼがカオスの攻撃を和らげてくれますが、
それでもくおは一撃で倒されてしまいました。

最終決戦。
ここでミラクルベルを惜しむ理由はありません。



ここで、オーガのキラーバイト!
説明していませんでしたが、
この戦闘では、パーティに入っているメンバー以外も一緒に戦ってくれます!
ターン終了時にそれぞれが必殺技をカオスに食らわせてくれます。



カオスと戦っているのは、くおたちだけでは無い。
リゼもカオスを倒そうと共に戦ってくれます。
ここでは、カオスの能力を激減させてくれました。







2ターン目。

モヒカン:イリュージョン
カオス :魔王の瞳




くおの先輩であり相棒。
モヒカンにチェンジ。
イリュージョンで攻撃します。

モヒカンも最初はリゼをリョナ対象にしか見ていませんでしたが、
今やくおと共に命がけでリゼの仇を取ろうとしてくれています!



ベドロゥのベドロゥ汁!
ジンを一撃で沈めてしまう程の超強力な技ですが、
カオス相手に減らせるLPの値はこの程度。

ベドロゥを鍛えすぎてしまっていた気もしましたが、
カオスはそれを軽く上回ります。



魔剣の力:治癒

リゼも協力。
モヒカンのLPを回復させてくれます。
リゼの力はパーティ全員に及ぶので、
変に難しく考えなくてもおkです。







3ターン目

モヒカン:
カオス :ブラストレイ



モヒカンは体勢を崩されたまま、カオスの追撃。
リゼの力が無ければ死んでいた……。

分かってはいましたが、
カオスはかなり手ごわい相手です。



ハーヴェルのデスボール。
リゼはSPを回復してくれます。




4ターン目

ライル:クロスカット
カオス:カラミティ



ここでカオスは2度目のカラミティ。
ドーラやライカの敵討ちと意気込んでいたライルも、
一撃で沈められてしまいます。

2つ目のミラクルベルを消費。
残るミラクルベルは3つ。

カオスのLPはまだまだ残っています。
これは厳しいかも…………。



カレンの念動の力。
しかし攻撃は当たりません(汗

カオスは瘴気によってLPSPをターンごとに回復していくので、
攻撃が外れてしまうのは痛い。



リゼがSPを回復。

こちらは実質1ターン3度攻撃をしているようなものですが、
それでもカオスに対して劣勢状態。
流石に手ごわい……。





5ターン目

くお :魔王の瞳
カオス:ブラストレイ



1ターン目に外してしまった、魔王の瞳。
今度こそ命中!

オーガのキラーバイトと合わさって、
かなりのダメージをカオスに与えます。
くおとオーガのチームプレイは燃える!!

リゼは治癒の力でくおを癒します。





6ターン目

くお :魔王の瞳
カオス:ソウルドレイン



リゼに治癒してもらったので、
続けてくおで魔王の瞳。
体勢を崩すことも期待しましたが、カオスは構わずソウルドレイン。
SPを吸収されてしまいました。

ベドロゥはベドロゥ汁。
サポートキャラたちはLP、SP消費等が無いので、
オーガのように普段必殺技しか使わないようなキャラクター、
ベドロゥのようにLPを消耗する攻撃を使うキャラクターは、
このようにパーティから外しておくのがいいかと思います。


逆に、モヒカンやメーアと言った、
壁要因はパーティに入れておくとカオスとの戦いで役に立ってくれます。
ただ、個人的にはやはりライルはパーティから外せませんね。
これは気持ちの理由ですが。


ここでリゼはSPを回復してくれます。







7ターン目

メーア:吸精
カオス:



カオスのSPも回復してきたので、
カラミティを使われることを警戒してメーアに交代。

吸精でSPを吸収することで、
カオスのカラミティの威力を落とす作戦。

しかし不発。
攻撃は外れてしまいました。


カオスの様子は少し変で――?




カオス「・・・てめぇらっ・・・!!」

カオス「・・・そんなにっ・・・!!」

カオス「・・・そんなに死にてぇかあぁぁぁぁっ!!!この下等生物どもがああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」




カオス「サアァァッ・・・!!!覚悟シロヨ、下等生物ドモガッ・・・!!!」

カオス「コノ・・・魔王カオスヲ本気ニサセタコト・・・!!!」

カオス「アノ世デ後悔スルガイイイイイイィィィィィィィイイイイィィィーーーーーーーーーーッ!!!」





魔王カオス。
ついに本当の姿を現します。


瘴気でカオスのLPSPも回復され、絶体絶命な状態。



惨禍。リゼのカラミティ!
真状態のカオスに最初の一撃を入れたのはリゼ。
500ものダメージを負わせます。

ミラクルベルもまだ3つ残っています。
まだまだいける……!




8ターン目

モヒカン:イリュージョン
カオス :奇跡破壊



モヒカンのLP、SPが回復していたので、
モヒカンにイリュージョンを仕掛けて貰います。
もともとイリュージョンは命中率の低い技ですが、
そこに魔王カオスの回避率が合わさることでかなり当てにくくなっています。
それでも2発命中。300少しの攻撃は与えられました。
カレンの念動の力はまたしても外れてしまいますが、
リゼの惨禍の力、カラミティによって追加でダメージを与えられます。

対してカオスは……。





……Σ(・□・;)









9ターン目

モヒカン:イリュージョン
カオス :魔王の咆哮



モヒカンのLPはほとんど減っていない!
パーティー中、攻撃力がもっとも高いのはモヒカンなので、
じゃんじゃんイリュージョンを当てていきます。

カオスの攻撃は魔王の咆哮。
SPをすべて削り取られてしまいますが、
すぐにリゼのおかげで回復。

SPはそこまで必要な訳ではないので、
魔王の咆哮を繰り出してきた際はチャンス。
ただ、瘴気によってあっという間にカオスのSPが完全に回復してしまいました。
次ターンには強力な技を使われそうな予感。






10ターン目

ライル:クロスカット
カオス:カラミティ



ライルにチェンジ。
カオスはカラミティ。
何と、999のダメージを与えてきます。
こんなの誰も耐えられない……。
奇跡破壊でミラクルベルもすべて破壊されているので、
カオスのSPが全回復した際は仲間の一人が確定で倒されるということになります。
かなりつらい戦いになりそうです。
ただ、カオスのLPも3分の1にまで削り取ることが出来ました。
最後まで諦めずに戦います。



総力戦。
この戦闘に限り、
戦闘不能になったメンバーを控えのメンバーと交代させることが出来ます。

ここは、カレンと交代します。




11ターン目

くお :魔王の瞳
カオス:魔王の瞳



互いに魔王の瞳。
くおの攻撃は外れてしまいます。

魔王カオスは回避力が高いので、
攻撃が外れ、こちらの計算が狂わせられるのが難しい点。

ハーヴェルのデスボールもかわされ厳しい状況。
リゼがくおのSPを回復してくれますが、
それでも状況は前ターンよりも悪化。



12ターン目

モヒカン:イリュージョン
カオス :魔王の咆哮



ここまで、あまり目立つことの出来なかったモヒカンですが、
ここに来てかなり活躍してくれます。

しかし魔王の咆哮でSPが減らされてしまいます。
ちなみにこれは仲間全体に効果のある攻撃。
先ほどのターンではそこまで気にしなくても大丈夫と書きましたが、
喰らうタイミング次第では、かなりめんどくさくなるかも知れません。

さらに瘴気での回復が非常にやっかい。
しっかり攻撃を命中させていかないと、
いつまで経ってもカオスのLPを減らすことが出来ません。



そんな風に悩んでいると、
オーガのキラーバイトと、
リゼのカラミティ。

2人の攻撃によって、一気にカオスのLPは削られます。
本当に心強い。
以前くお、オーガ、モヒカン、リゼのパーティーで
ストーリーを進めていたのが懐かしいです。




13ターン目

メーア:通常攻撃
カオス:ギガバーン



SPが不足しているので、
メーアで時間を稼ぎます。
カオスは最強の魔法攻撃ギガバーンを使ってきます。
それでも当たらなければ意味は無い。
メーアは攻撃を回避!
メーアの回避率をあげたのが最後の最後で役に立ちましたね!

ベドロゥの攻撃によって、カオスを倒すまであともう少し!!
リゼの力でくお達のSPも回復!
一気に畳み掛けます!!




14ターン目

カレン:念動の力
カオス:カラミティ



カオスのカラミティ。
カレンは倒され、ハーヴェルと交代。



オーガのキラーバイト。
そして。



惨禍の力。
リゼのカラミティ。














最後に決めたのはリゼ!


倒れる魔王カオス。
元の姿に戻っていきます。

それを眺めるハーヴェルw


…………。




ついに。



ここまで長かったですが、
ついに……!



魔王カオスを倒しました!!!1



……最後まで、トドメを刺せない主人公w






カオス「・・・が・・・はっ・・・!!」

カオス「・・・馬・・・鹿、な・・・!!?」

カオス「・・・この・・・俺が・・・!!?」

カオス「・・・魔王カオスが・・・こんな、雑魚どもにやられるなんて・・・!!?」

レイジ「・・・終わりだな、カオス・・・。」

レイジ「・・・お前たち悪魔の・・・負けだ・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・はっ・・・。」

カオス「・・・どうやら・・・そうらしいな・・・。」

レイジ「・・・?」

レイジ「・・・やけに潔いじゃないか?何か企んででもいるのか?」

カオス「・・・見くびるなよ、レイジ・リョナヤマ・・・。」

カオス「・・・俺とて、悪魔の頂点に立つ魔王としての誇りがある・・・。」

カオス「・・・見苦しい真似をするつもりは・・・ねぇんだよ・・・。」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・・そりゃ・・・けっこうなことだね。」

レイジ「・・・で、どうする?くお?」

くお「・・・え・・・?どうするって・・・?」

レイジ「・・・リゼの仇を・・・取るんだろ?」

くお「・・・・・・・・・・。」

ライル「・・・くお・・・。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・そう・・・だな・・・。」

くお「・・・やろう、ライル・・・。」

ライル「・・・ああ・・・。」



ヴェルカナ「・・・待って・・・!」

くお「・・・?」

レイジ「?・・・ヴェルカナさん?」

ヴェルカナ「・・・カオスは・・・!カオスのトドメを刺すのは・・・!」

ヴェルカナ「・・・私に・・・やらせて・・・!」

くお「・・・っ!!?」

ライル「なっ・・・!!?」

レイジ「ヴェ・・・ヴェルカナさんっ!!?」

カオス「・・・はっ・・・。」

カオス「・・・なるほど・・・?娘の仇は自分で取りたいってわけか、ヴェルカナ・・・?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・・本気なのか、ヴェルカナさん・・・?」

レイジ「・・・貴女は・・・カオスのことを・・・。」

ヴェルカナ「・・・言わないで、レイジ君・・・。」

レイジ「!・・・すみません・・・。」

カオス「・・・?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・くお君・・・。」

くお「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・ライル君・・・。」

ライル「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・君たちが・・・カオスを憎んでいることは分かってる・・・。」

ヴェルカナ「・・・カオスに大切な人を殺された君たちには・・・カオスにトドメを刺す権利があると思う・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・でも・・・お願い・・・!」

ヴェルカナ「・・・カオスにトドメを刺すのは・・・!今まで続いた魔女と悪魔の戦いに決着をつけるのは・・・!」

ヴェルカナ「・・・どうしても・・・私の手でやらせてほしいの・・・!」

ライル「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・ライル・・・。」

ライル「・・・・・・・・・・。」

ライル「・・・分かって・・・いるよ・・・。」

ライル「・・・カオスに・・・トドメを刺す権利があるのは・・・。」

ライル「・・・君や・・・僕じゃなくて・・・。」

ライル「・・・魔王と・・・最も因縁の深い、ヴェルカナさんだ・・・。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・ああ・・・。」

ヴェルカナ「・・・じゃあ・・・。」

ライル「・・・・・・・・・・。」

ライル「・・・正直に言うと・・・複雑な思いではありますけど・・・。」

ライル「・・・魔王へのトドメは・・・貴女に譲りますよ・・・。」

くお「・・・俺も・・・構わないよ、ヴェルカナ・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・ありがとう・・・二人とも・・・。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・でもさ・・・ヴェルカナ・・・。」

ヴェルカナ「・・・?」

くお「・・・アンタは・・・その・・・。」

くお「・・・辛く・・・ないのか・・・?」

ヴェルカナ「・・・っ!?」

レイジ「・・・くお・・・お前・・・?」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・いや、悪い・・・忘れてくれ・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

ライル「・・・?」





カオス「・・・おい、いつまで待たせやがる気だ?」

カオス「やるんだったらさっさとやれよ、ヴェルカナ?俺はお前の娘を殺した、憎い仇だろうがよ?」

レイジ「・・・カオス、てめぇっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・やめて、レイジ君・・・。」

レイジ「・・・ヴェルカナ、さん・・・。」





レイジ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・・皆・・・聞いてくれ・・・。」

レイジ「・・・頼みが・・・あるんだ・・・。」

オーガ「・・・頼み・・・?」

モヒカン「何だよ?言ってみろよ?」

ベドロゥ「ウジュウジュ。」

レイジ「・・・ヴェルカナさんとカオスを残して・・・この部屋から出て行ってほしいんだ・・・。」

ヴェルカナ「・・・えっ・・・!?」

ライル「なっ・・・!!?」

メーア「はぁっ!!?」

カレン「えー?どうしてー?」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・・理由は・・・聞かないでほしい・・・。」

ハーヴェル「・・・それでは、納得できんぞ。」

ハーヴェル「我々がここで見張っていなければ、魔王を逃がしてしまうぞ?」

レイジ「・・・大丈夫・・・今のカオスには、逃げるだけの力も残っていないよ・・・。」

ハーヴェル「・・・・・・・・・・。」





カオス「・・・レイジ・リョナヤマ・・・てめぇ、どういうつもりだ?」

レイジ「てめぇは黙ってろ、最低最悪のクソ魔王。」

カオス「・・・こ・・・このっ・・・!!」

くお「・・・俺からも頼むよ、皆・・・。」

オーガ「・・・くお?」

くお「ヴェルカナを・・・このウジ虫以下のクソ魔王と二人きりにしてやってくれ・・・。」

カオス「て・・・てめぇら、揃いも揃って・・・!!」

くお「うるせぇ、クソ魔王。」

レイジ「喋ってんじゃねーよ、ウジ虫魔王。」

カオス「・・・っ!!!」




モヒカン「・・・なんか良く分からんが、分かったぜ。こっから出て行けば良いんだな?」

カレン「んー、お兄ちゃんたちがそこまで言うなら・・・。」

オーガ「・・・いまいち納得できねぇが、まぁいいさ。出て行ってやるよ。」

ベドロゥ「ウジュウ、ウジュジュ。」

ハーヴェル「・・・確認しておくが・・・本当に魔王を逃がす危険は無いのだな?」

レイジ「・・・ああ・・・僕が保障するよ・・・。」

ハーヴェル「・・・・・・・・・・。」

ハーヴェル「・・・分かった。お前がそこまで言うのなら、問題は無いのだろう。」

ハーヴェル「・・・俺も出て行くことにしよう。」

ライル「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・・ライル・・・やっぱり、君は納得できないか・・・?」

ライル「・・・いや・・・。」

ライル「・・・別に・・・わざわざ、殺すところを見なくても構わないさ。」

ライル「・・・後で死体は確認させてもらうけどね。」

レイジ「・・・すまない・・・。」

ライル「・・・別にいいさ・・・。」

ライル「貴方たちがいなければ・・・僕は仇を取ることすらできなかったんだからね・・・。」

メーア「・・・うーん・・・めちゃくちゃ不安だけど、みんな出て行く空気だし・・・。」

メーア「・・・えーい、しょうがないっ!!私も出て行ってやるよっ!!」

レイジ「うん。どうも、ありがとう。」

メーア「・・・あれ?なんか私だけ適当っぽくない?」

A.隠しキャラだから

くお「気のせいだ。いいから、さっさと出て行くぞ。」

メーア「・・・へいへい、分かったよーだ。」

オーガ「・・・んじゃ、出て行くとするか。」

モヒカン「おおよ。」





くお「・・・じゃあ・・・後は頼んだぜ、ヴェルカナ・・・。」

レイジ「・・・ヴェルカナさん・・・お願いします・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・二人とも・・・ありがとう・・・。」

――――っ!

ヴェルカナ「・・・っ!?」

ヴェルカナ「・・・ネフェ・・・リーゼ・・・?」

くお「・・・リゼ・・・?」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・自分を使えって言ってるみたいですよ、ヴェルカナさん・・・。」

ヴェルカナ「・・・っ!」

ヴェルカナ「・・・で・・・でもっ・・・!」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・使ってやれよ・・・ヴェルカナ・・・。」

くお「・・・リゼは・・・きっと、アンタだけに背負わせたくないんだよ・・・。」

ヴェルカナ「・・・っ!!」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・ネフェリーゼ・・・。」

ヴェルカナ「・・・ありがとう・・・。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・じゃあ・・・後は・・・。」

レイジ「・・・親子で・・・決着を付けてください・・・。」














ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・カオス・・・。」

カオス「・・・ふん・・・ようやくか・・・。」

カオス「・・・散々、待たせやがって・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・どうしたよ、オイ?俺を殺すんじゃねぇのか?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「いい加減、待ちくたびれてんだ。焦らすのもそれくらいにして、さっさと終わらせてくれ。」

ヴェルカナ「・・・カオス・・・。」

カオス「?・・・何だよ?」

ヴェルカナ「・・・初めて会ったときのこと・・・覚えてる・・・?」

カオス「・・・はぁ?いきなり、何言ってやがる?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・覚えてるさ・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・泣いてたな・・・お前・・・。」

ヴェルカナ「・・・うん・・・。」

カオス「・・・あのときは・・・まさか、あんな泣き虫な女が人間どもから怖がられている魔女だとは思わなかったぜ・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・貴方は・・・泣いてる私に、話しかけてきたよね・・・?」

カオス「・・・ああ・・・。」

カオス「・・・お前の顔を見て・・・興味が湧いたからな・・・。」

カオス「・・・一体、どれだけの絶望を溜め込めば・・・こんな顔ができるのかってな・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・貴方は・・・私のことを・・・。」

ヴェルカナ「・・・助けてくれるって・・・あのとき、言ったよね・・・?」

カオス「・・・利用するためにな・・・。」

ヴェルカナ「・・・うん・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・俺は・・・お前が絶望から抜け出すにはこの世界を滅ぼすしかないと言った・・・。」

カオス「・・・そう言えば・・・お前の力を利用して、この世界を俺たち悪魔が支配しやすくなると思ったからな・・・。」

ヴェルカナ「・・・うん・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・ヴェルカナ・・・。」

ヴェルカナ「・・・?」

カオス「・・・あのときの・・・人間どもを殺しているときのお前は・・・本当に嬉しそうだった・・・。」

カオス「・・・俺は・・・それを見て・・・。」

カオス「・・・お前を・・・。」

カオス「・・・お前を、俺たち悪魔の仲間に迎え入れるのも・・・悪くないと、思っていた・・・。」

ヴェルカナ「・・・っ!!?」

カオス「・・・お前のあの笑顔を見て・・・あのとき、俺は本気でそう思っていたんだ・・・。」

ヴェルカナ「・・・カオ、ス・・・。」

カオス「・・・なのに、なぜだ・・・?」

カオス「・・・なぜっ・・・。」

カオス「・・・な、ぜっ・・・!」

カオス「・・・なぜ、お前はナナルマーを・・・!!」

カオス「・・・魔女を、選んだっ・・・!!?」

ヴェルカナ「・・・っ!」

カオス「・・・お前はっ・・・!!」

カオス「・・・お前は人間を殺すのが楽しかったんじゃなかったのかっ!!?あのときのお前の笑顔は何だったんだっ!!?」

カオス「・・・あのときのお前はっ・・・!!」

カオス「・・・俺の惚れたヴェルカナは、どこに行っちまったんだよっ!!!?」

ヴェルカナ「・・・カ・・・オ、ス・・・!」

カオス「・・・答えろ、ヴェルカナっ!!お前のっ・・・!!」

カオス「・・・お前のあのときの笑顔は・・・何だったんだよっ!!!?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・違うよ・・・カオス・・・。」

カオス「・・・違うだとっ!!?一体、何が違うってんだっ!!?」

カオス「お前のあのときの笑顔かっ!!?人間を殺していたときのあの笑顔は幻だったとでも言うのかっ!!?」

ヴェルカナ「・・・違う・・・違うよ・・・。」

ヴェルカナ「・・・私はあのとき・・・本当に、心の底から笑っていた・・・。」

ヴェルカナ「・・・生まれて、初めて・・・幸せだったから、笑っていたんだよ・・・?」

カオス「・・・だったらっ!!!」

カオス「・・・なぜ、悪魔をっ・・・俺を選んでくれなかったっ!!!?」

カオス「なぜっ・・・なぜ、魔女のほうを選んだんだ、ヴェルカナっ!!!?」

ヴェルカナ「・・・だから・・・違うの・・・。」

ヴェルカナ「・・・違うんだよ・・・カオス・・・!」

カオス「・・・何がっ・・・!!」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・何が・・・違うってんだよ・・・?」

ヴェルカナ「・・・私は・・・人間を殺すのが楽しいから、笑っていたんじゃないの・・・。」

カオス「・・・何だと・・・?」

カオス「・・・今更・・・何を言ってやがる・・・?」

カオス「あれだけ・・・嬉しそうに人間どもを殺していたお前が・・・。」

カオス「・・・人間を殺すのが・・・楽しくなかっただと・・・?」

カオス「・・・笑わせるんじゃねぇよ・・・!」

カオス「・・・これ以上・・・!」

カオス「・・・これ以上・・・俺を、失望させるな・・・!」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・貴方は・・・いつもそうだよね・・・。」

カオス「・・・あぁ?」

ヴェルカナ「・・・貴方は・・・いつだって、私の話なんて聞いてくれなかった・・・。」

ヴェルカナ「・・・勝手に思い込んで・・・勝手に勘違いして・・・。」

ヴェルカナ「・・・どれだけ・・・。」

ヴェルカナ「・・・どれだけ・・・私がっ・・・!!」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・じゃあ・・・聞かせてみろよ・・・?」

カオス「・・・お前は・・・あのとき、なんで笑っていたんだ・・・?」

ヴェルカナ「・・・そんなのっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・貴方と一緒にいたからに、決まってるじゃないっ!!!」

カオス「っ!!?」

カオス「・・・なっ・・・にっ・・・!?」

ヴェルカナ「・・・私はっ・・・!!私は、貴方と一緒だったからっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・独りじゃなくなったから・・・!だから、笑っていたのっ!!」

カオス「・・・なっ・・・なっ・・・!?」

ヴェルカナ「・・・私はっ・・・貴方に話しかけられたときっ・・・!!」

ヴェルカナ「生まれて初めてっ・・・!!怖がられたり嫌われたりせずに、普通に話しかけられたんだよっ・・・!!?」

ヴェルカナ「生まれてから、五百年経ってっ・・・!!初めてっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・貴方が初めて、普通に話しかけてくれたんだよっ!!?」

カオス「・・・ヴェ・・・ヴェル、カナ・・・?」

ヴェルカナ「それどころかっ・・・!!貴方はそれからも、私とずっと一緒にいてくれたっ!!」

カオス「・・・そ・・・それは・・・お前を利用するために・・・!!」

ヴェルカナ「・・・そんなの、関係無いっ!!!」

ヴェルカナ「大体っ・・・!!そんなの、最初から分かってたっ!!」

カオス「・・・な・・・何っ・・・!!?」

ヴェルカナ「貴方が、私を利用するために話しかけたことくらい、私だって最初から分かってたっ!!」

カオス「・・・っ!!」

ヴェルカナ「・・・それでもっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・それでも、私は嬉しかったっ!!」

ヴェルカナ「・・・貴方が・・・普通に話しかけてくれてっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・一緒にいてくれたのが・・・すごく嬉しかったっ!!」

カオス「・・・じゃ・・・じゃあ・・・お前は、人間を殺すのが楽しくて笑っていたんじゃなくて・・・!?」

ヴェルカナ「・・・そうだよっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・貴方がいてくれたからっ・・・!!私の傍にいてくれたからっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・だからっ・・・私は笑っていたんだよっ・・・!!?」

カオス「・・・なっ・・・なっ・・・!?」

ヴェルカナ「・・・私は・・・人間を殺すことなんて、楽しくも何ともなかったっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・ただ・・・貴方がっ・・・!!」

ヴェルカナ「貴方が楽しそうだったからっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・私を助けてくれた貴方がすごく楽しそうだったからっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・私を助けてくれた貴方が、私といて嬉しそうに笑ってくれてたからっ・・・!!」

カオス「・・・ヴェル、カナ・・・お前っ・・・!?」

ヴェルカナ「・・・だからっ・・・私はっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・わたっ・・・しっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・わ、たしっ・・・はっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・う・・・ううぅぅ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・ぐすっ・・・ひっくっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・うああぁぁぁぁぁっ・・・!!」

カオス「・・・ヴェル・・・カナ・・・?」

ヴェルカナ「・・・なん・・・でっ・・・!?」

ヴェルカナ「・・・なんでっ・・・ぐすっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・なんでっ・・・こんなことになったのよっ・・・!!?」

ヴェルカナ「・・・私は・・・私はっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・ただ・・・!!貴方とっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・貴方と・・・一緒にいたかっただけなのにっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・・それだけ・・・だったのにっ・・・!!」

カオス「・・・ヴェ、ル・・・カ・・・ナ・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・だが・・・それなら、尚更・・・!」

カオス「・・・なぜ・・・お前は悪魔ではなく、魔女のほうを・・・選んだんだ・・・!?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・ナナが・・・。」

ヴェルカナ「・・・ナナルマーが・・・教えてくれたんだよ・・・。」

カオス「・・・ナナルマー・・・だとっ・・・!?」

カオス「・・・あの女が一体・・・お前に何を教えたってんだっ・・・!?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・私が・・・私と貴方が今までにやってきたことが・・・。」

ヴェルカナ「・・・どんなに・・・酷くて、惨いことだったかを・・・。」

カオス「・・・どういう・・・ことだっ・・・!?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・ナナはね・・・初めて会ったとき、怖い顔をして私に聞いたの・・・。」

ヴェルカナ「・・・『お前は何故、人間を殺すんだ?』って・・・。」

ヴェルカナ「・・・ナナの・・・その質問に、私は・・・。」

ヴェルカナ「・・・『そうすれば、大好きな人が笑ってくれるから』って・・・そう、答えた・・・。」

カオス「・・・っ!!」

ヴェルカナ「・・・そう答えた私に、ナナは驚いた顔をして・・・しばらく考え込むように黙ってた・・・。」

ヴェルカナ「・・・それで・・・その後、ナナは私の手を掴んで『付いて来い』って言って・・・私をある場所に連れて行ったの・・・。」

カオス「・・・ある・・・場所・・・?」

ヴェルカナ「・・・病院・・・。」

ヴェルカナ「・・・そこには・・・私や貴方が大怪我をさせた人がたくさんいて・・・。」

ヴェルカナ「・・・家族や・・・恋人を・・・私たちのせいで失った人が、たくさんいた・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・そこでは・・・みんな、暗い顔をしてた・・・。」

ヴェルカナ「・・・泣いてる人や・・・大怪我のせいで目を覚まさない人がたくさんいた・・・。」

ヴェルカナ「・・・みんな、絶望して・・・私や貴方のことを、罵っていた・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・当たり前・・・だろうが・・・。」

ヴェルカナ「・・・うん・・・当たり前だよね・・・。」

ヴェルカナ「・・・でも・・・。」

ヴェルカナ「・・・私は・・・ナナに、それを見せられるまで・・・。」

ヴェルカナ「・・・人間も・・・私と同じように、苦しんだり・・・泣いたりするんだって知らなかったの・・・。」

ヴェルカナ「・・・頭では理解していても・・・実感していなかったの・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・ナナは私にそれを見せて、『これがお前のやってきたことだ』って・・・。」

ヴェルカナ「・・・『お前は、彼らから大事な人や大事なものを奪ったんだ』って・・・。」

ヴェルカナ「・・・『彼らにとっての・・・』・・・。」

ヴェルカナ「・・・『彼らにとっての、お前の大好きな人と同じ存在を奪ったんだ』って・・・。」

カオス「・・・っ!」

ヴェルカナ「・・・私はナナのその言葉を聞いて、呆然とした・・・。」

ヴェルカナ「・・・私は・・・そのとき、初めて自分のやっていたことの残酷さに気がついたの・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・私は・・・泣きながら、ナナに聞いた・・・。」

ヴェルカナ「・・・『私はどうすればいいの?』って泣きながら聞いたの・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・ナナは、言ったわ・・・。」

ヴェルカナ「・・・『もう、人間を殺すのは止めろ』って・・・。」

ヴェルカナ「・・・『お前が自分のやっていたことの罪深さに気がついたのなら・・・』・・・。」

ヴェルカナ「・・・『今までのことを悔い改めて、罪を償うべきだ』って・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・はっ・・・。」

カオス「・・・なるほど・・・な・・・。」

カオス「・・・要するに・・・お前は・・・。」

カオス「・・・やはり・・・ナナルマーにたぶらかされて、俺から離れていったってわけだ・・・。」

ヴェルカナ「・・・違うよ・・・。」

カオス「・・・はぁ・・・?」

ヴェルカナ「・・・違うよ・・・カオス・・・。」

カオス「・・・何がだよ・・・?」

ヴェルカナ「・・・覚えてないの・・・?」

カオス「・・・何をだよ・・・?」

ヴェルカナ「・・・私、貴方に言ったでしょ・・・?」

ヴェルカナ「・・・ナナと一緒に・・・貴方のところに行って・・・。」

ヴェルカナ「・・・『もう、人間を殺すのは止めよう』って・・・。」

カオス「・・・ああ・・・。」

カオス「・・・そういや、そうだったな・・・。」

カオス「・・・あのときは・・・一体どうして、お前がいきなりトチ狂ったことを言い出したのかと思ったもんだ・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・お前も・・・ふざけたことを言ってくれたもんだよなぁ・・・?」

カオス「・・・よりによって・・・悪魔である俺に・・・。」

カオス「・・・魔王である俺に・・・『人間を殺すな』なんてよぉっ・・・!?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・それを聞いて・・・俺は、お前が俺たち悪魔を裏切ったことがすぐに理解できたよっ・・・!」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・ヴェルカナ・・・お前はっ・・・!!」

カオス「・・・お前はっ!!」

カオス「・・・あのとき、お前が言ったその言葉が・・・俺にとって、最大の侮辱だって分かってて言ったんだろうっ!!?」

ヴェルカナ「・・・そんなわけ、ないっでしょ・・・?」

カオス「・・・何っ・・・!!?」

ヴェルカナ「・・・ナナに教えられるまで・・・人間を殺すことの意味すら分かってなかった私が・・・。」

ヴェルカナ「・・・貴方の・・・魔王としてのプライドなんて、理解してたはずないでしょ・・・?」

カオス「・・・な・・・にっ・・・!!?」

ヴェルカナ「・・・本当に・・・。」

ヴェルカナ「・・・本当に、思い込みばっかりで・・・勘違いばっかりで・・・。」

ヴェルカナ「・・・昔から変わらないよね、貴方は・・・。」

カオス「・・・ど・・・どういう、ことだっ・・・!?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・覚えて・・・ないんだね・・・。」

カオス「・・・何・・・をだっ・・・!?」

ヴェルカナ「・・・私・・・貴方に『もう、人間を殺すのは止めよう』って言った後・・・。」

ヴェルカナ「・・・すぐに・・・貴方にこう言ったんだよ・・・?」



ヴェルカナ「『それで、私と一緒にどこかで静かに暮らそう?』って・・・。」



カオス「っ!!?」

カオス「・・・何・・・だとっ・・・!!?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・そっか・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・覚え・・・てっ・・・。」

ヴェルカナ「・・・っ・・・。」

ヴェルカナ「・・・覚えてっ・・・なかったんだっ・・・!」

ヴェルカナ「・・・忘れ・・・ちゃったんだっ・・・!」

ヴェルカナ「・・・私っ・・・は・・・!!」

ヴェルカナ「・・・ずっとっ・・・ずっと、覚えてたのにっ・・・!!」

カオス「・・・ち・・・違うっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・え・・・?」

カオス「・・・お・・・俺はっ・・・!!」

カオス「・・・あのときっ・・・お前が、俺にもう人間を殺すのは止めろと言った後っ・・・!!」

カオス「・・・怒りと・・・失望のあまりっ・・・!!」

カオス「・・・その後のお前の言葉を・・・何一つ聞いていなかったんだっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・え・・・?」

ヴェルカナ「・・・な・・・え・・・?そ・・・それって・・・?」

カオス「・・・俺は・・・お前のその言葉を・・・忘れていたんじゃなくてっ・・・!!」

カオス「・・・聞いてっ・・・!!」

カオス「・・・っ・・・!!」

カオス「・・・聞いてっ・・・いなかったんだよっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・何よ・・・それ・・・?」

カオス「・・・ヴェ・・・ヴェルカナ、俺は・・・!!」

ヴェルカナ「・・・何よ、それっ!!!?」

ヴェルカナ「私がっ・・・私が、あのときっ!!!」

ヴェルカナ「どんなっ・・・どんな思いで、貴方にあの言葉を伝えたと思ってるのっ!!!?」

カオス「・・・お・・・俺はっ・・・そのっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・うるさいっ!!!」

カオス「っ!!」

ヴェルカナ「・・・私はっ・・・!!!」

ヴェルカナ「・・・貴方に嫌われたらっ・・・拒絶されたら、どうしようってっ・・・!!!」

ヴェルカナ「・・・すごく怖くてっ・・・!!!すごく不安でっ・・・!!!」

ヴェルカナ「・・・それでっ・・・!!!結局、貴方と離れることになってっ・・・!!!」

ヴェルカナ「・・・敵同士にっ・・・なったっていうのにっ・・・!!!」

ヴェルカナ「・・・貴方はっ・・・!!!貴方はっ・・・!!!」

ヴェルカナ「私のっ・・・!!!私のっ・・・!!!」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・私の・・・。」



ヴェルカナ「・・・私の告白を・・・聞いてくれてなかったんだね・・・。」



ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・ヴェ・・・ヴェルカナ・・・!!お・・・俺はっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・最低っ・・・!!」

カオス「・・・っ!!」

ヴェルカナ「・・・貴方っ・・・最低だっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・レイジ君たちがっ・・・言ってた通りのっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・ウジ虫以下の最低のクソ魔王だよ、貴方はっ・・・!!!」

カオス「・・・う・・・あっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・あーあ・・・。」

ヴェルカナ「・・・私・・・馬鹿みたい・・・。」

ヴェルカナ「・・・なんで・・・こんなヤツ、好きになっちゃったんだろ・・・?」

カオス「・・・っ・・・!」

ヴェルカナ「・・・ねぇ・・・ネフェリーゼ・・・?」

ヴェルカナ「・・・お母さんって・・・本当に馬鹿だよね・・・?」

ヴェルカナ「・・・こんな・・・最低の馬鹿魔王を好きになるなんて・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・ごめんね、ネフェリーゼ・・・。」

ヴェルカナ「・・・貴方も・・・お父さんはこんな最低のクソ野郎なんかよりも・・・。」

ヴェルカナ「・・・もっと、優しくて・・・頼りになって・・・。」

ヴェルカナ「・・・いつも・・・私たちの傍にいてくれるような・・・。」

ヴェルカナ「・・・そんな・・・普通のお父さんが良かったよね・・・?」

カオス「・・・ヴェ・・・ヴェルカナっ・・・!」

ヴェルカナ「・・・何よ、最低のウジ虫魔王?」

カオス「・・・うっ・・・!」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・そ・・・そのっ・・・!ヴェルカナ・・・俺はっ・・・!」

カオス「・・・俺・・・はっ・・・!!」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・ふふ・・・。」

カオス「・・・あ・・・え・・・?」

ヴェルカナ「・・・何よ・・・情けない顔して・・・?」

ヴェルカナ「・・・私・・・貴方のそんな顔、初めて見たよ・・・?」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・俺・・・は・・・。」

ヴェルカナ「・・・いいよ・・・もう・・・。」

カオス「・・・え・・・?」

ヴェルカナ「・・・許してあげる・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・ヴェル・・・カナ・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・ねえ・・・カオス・・・。」

カオス「・・・な・・・何だよ・・・?」

ヴェルカナ「・・・もう・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・もう・・・終わらせよう・・・?」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・そう・・・だな・・・。」

カオス「・・・もう・・・こんな、馬鹿げたことは・・・。」

カオス「・・・終わらせよう・・・。」

ヴェルカナ「・・・うん・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・はぁ・・・やれやれ・・・。」

ヴェルカナ「?・・・どうしたの?」

カオス「・・・いや・・・。」

カオス「・・・最後の・・・最後で・・・。」

カオス「・・・完全に・・・魔王として、失格の烙印を押されちまったと思ってな・・・。」

ヴェルカナ「・・・何言ってるの?」

ヴェルカナ「・・・男として失格、の間違いでしょ?」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・どう考えても、そっちのほうが不名誉だな、オイ・・・。」

ヴェルカナ「自業自得じゃない。」

カオス「・・・ま、確かにな・・・。」

ヴェルカナ「・・・ふふ・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「?・・・何・・・?」

カオス「・・・あ・・・いや・・・。」

カオス「・・・何でも・・・ないさ・・・。」

ヴェルカナ「?・・・変なカオス・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・じゃあ・・・さっさとやっちまってくれや・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・うん・・・。」

カオス「・・・?」

カオス「・・・どうした・・・?」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・カオス・・・。」

ヴェルカナ「・・・私は・・・。」

ヴェルカナ「・・・ずっと・・・貴方のことが好きだったんだよ・・・?」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・俺も・・・お前のことが・・・。」

カオス「・・・ずっと、好きだったさ・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・遅すぎた・・・ね・・・。」

カオス「・・・そうだ・・・な・・・。」

カオス「・・・遅すぎた・・・な・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・じゃあ・・・そろそろ・・・。」

カオス「・・・ああ・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・ヴェルカナ・・・。」

ヴェルカナ「・・・?」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・ごめん・・・な・・・。」

カオス「・・・お前の告白・・・ちゃんと聞いてやれなくて・・・。」

カオス「・・・本当に・・・ごめんな・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・だから・・・もう、いいってば・・・。」

カオス「・・・でも・・・お前・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」

ヴェルカナ「・・・いいんだよ・・・もう・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・そう・・・か・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・ネフェリーゼも・・・。」

カオス「・・・すまなかった、な・・・。」

ヴェルカナ「・・・本当だよ・・・。」

ヴェルカナ「・・・私・・・それだけは、一生許さないからね・・・。」

カオス「・・・・・・・・・・。」

カオス「・・・だよな・・・。」




ヴェルカナ「・・・いくよ・・・カオス・・・。」

カオス「・・・おう・・・いつでも来いや・・・。」

ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」









ヴェルカナ「・・・さようなら・・・カオス・・・。」










……やれやれ……。

……本当に……最後の最後で……。

……これ以上無いほど……情けない気分になっちまったな……。

………………。

……だが……まぁいいか……。

……久しぶりに……。

……本当に……久しぶりに……。

……惚れた女の……笑顔が見れたことだしな……。




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