リョナラークエスト日記――13回目


2013/02/27


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カレン「わーい、殺し合いだー♪」




カレン「え?やだよー、殺し合いしたいもーん。」

オーガ「止めるどころか参加する気かよっ!!?」

ジャック「う・・・仕方ねぇ、大人しくしとくとしようぜ、ボーマー」

ボーマー「そ・・・そうだな・・・カレンが参加するなら、止めといたほうがいいよなぁ・・・。」

カレン「えー!?やだやだ、殺し合うーっ!切り刻み合うのーっ!」

レイジ「こーら、カレン?駄々こねちゃダメだよ?」

レイジ「これから大事なお仕事があるんだから、怪我でもしたら困るだろ?だから、ちゃんと我慢しようね?」

カレン「やだやだーっ!そんなのつまんなーいっ!切り刻みあうのーっ!殺し合うのーっ!」



聞き分けの無いことを言うんじゃありません。いいから、お兄ちゃんの言う通りにしなさい。


――お兄ちゃん。

この二人は兄妹。
……ということは?


カレン「ぶーぶー!お兄ちゃんの馬鹿ー!」

レイジ「・・・ああ、やっぱり可愛いなぁ、カレンは。本当に妹っていいなぁ。」

レイジ「めっちゃ可愛い。抱きしめたい。むしろ、結婚したい。」




ハーヴェルも久々の登場w
冷静に突っ込みを入れます。



タルタ



ウインド



ベドロゥ。
まさに全員集合という感じですね。

ウインド「・・・ベドロゥちゃん?後で私の部屋にいらっしゃいね?」

ベドロゥ「ウジュッ!?」

ビリー「いや、何で分かったって・・・そりゃ、さっきのは言葉が分からんでも察しが付くだろ。」




ガレス。
東支部のメンバーは皆ベドロゥ語がわかるようですw

ベドロゥ「ウジュウゥゥゥ・・・!」

ベドロゥ。
ご愁傷様。

ハーヴェル「自業自得だ。泣くな。」














くお「・・・何、この状況?さっきまでのしんみりした空気が台無しなんですけど?」





……ま、このほうが俺たちらしいっちゃ俺たちらしいか……。

……お前もそう思うだろ、リゼ?




…………。

……なあ、リゼ……帰ってきたんだぜ?

……東支部に……帰ってきたんだぜ、お前は?




…………。


……おかえり……リゼ……。














くお「・・・支部長・・・。」

ロッド「・・・すまなかった。私が悪魔に捕らえられたせいで迷惑をかけてしまったな。」

くお「いや・・・それは仕方ないですよ、支部長・・・。」

くお「・・・支部長は・・・アンタは無事で良かった・・・。」

ロッド「・・・・・・・・・・。」

ロッド「くお・・・やはり、リゼは・・・?」

くお「・・・はい・・・。」

くお「・・・悪魔に・・・殺されました・・・。」

ロッド「・・・そう・・・か・・・。」

ロッド「・・・・・・・・・・。」

ロッド「よく・・・一人で頑張ってくれたな・・・。」

くお「・・・支部長・・・。」




くお「・・・オーガ・・・。」

オーガ「お前にばかり、負担かけちまってよ・・・。」

くお「・・・いや・・・。」






くお「・・・ああ・・・。」
















仲間からの暖かい言葉。


くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・ありがとう・・・皆・・・。」

ビリー「・・・本部の依頼の話があるから、まだ休ませてやることはできねぇが、とりあえず向こうにでも座っとけ。」

ロッド「・・・そうだな。少しは楽になるだろう。座っておけ、くお。」

くお「・・・分かりました。ありがとうございます。」




















さて、
それでは8章はまだもう少し続きますが、
ここまでの展開をまとめることにします。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~


まず、
魔王カオス(このときはライルの身体を乗っ取っている)が、
リゼの力を覚醒させるために、くおを殺させようとするところから話は始まります。

くおとリゼは最初に出会った洞窟にて一対一で戦うことに。
本当の自分の気持ちに気が付かないまま……。
リゼはくおにカラミティを撃ちこんでしまいます。
想いのすれ違い……。
本当の気持ちに気が付いたときには、手遅れで。
くおの意識はありませんでした。



悪魔に対して魔女も、戦いの準備にかかります。
ヴェルカナ、ナナルマー、ルインザナン、ミタリカーネ、ライノーニ。
そして、人間であるライカ。
ライカは殺された姉ドーラドーラと身体を乗っ取られた兄ライルのため。
そして妹リゼに謝るため。
魔女に協力し、悪魔と戦う覚悟を決めるのでした。


先手を取るのは悪魔達。
ケイオスとギルガノは魔女達に牙を向けます。

まずは下級悪魔の集団達。
ルインザナンを相手に、ロッドを人質に取ります。
ロッドはルインザナンの愛する相手。
ロッドを人質にとられてしまっては身動きも取れず、
結果。
ルインザナンは悪魔に食い殺されてしまいます。

次にケイオス。
ケイオスはナナルマー、グレートヌコスを倒します。
正直ここはあんまり説明するところが無いですw



――色々あって、
くおは謎の男(レイジ)に助けて貰い一命を取り留め、
荒地に、くお、リゼ、ライカ、ヴェルカナ、カオス、ケイオスの5人が揃います。
そこでカオスはケイオスの連れて来たナナルマーを喰らい、本当の力を取り戻します。
そこで明かされる、ヴェルカナの過去。

カオスによって、ライカは殺され、
ケイオスによってリゼまでもが殺されてしまいます。

そればかりかヴェルカナは悪魔に連れ去らわれて――?


そして、現在。
リョナラー連合東支部に、対悪魔のため、生き残った者たちが集まり……?



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



……というような展開。

私なりにまとめてみたつもりが、凄く分かりにくいですね。
笑えない文章力で申し訳ないです。
たぶん分かりにくいと思うので、
実際にゲームをダウンロードしていただくのが早いと思います!!



しかし、8章の密度は凄いですね。
日記的にも、リョナラークエストプレイ日記全体の三分の一が8章で埋まってますw
重要なシーン以外は結構カットしたりしてるつもりなんですけど、
どうしても外せないシーンが密集してるんですよね。
テキスト丸写しみたいになってて申し訳ないです。

そして8章はとにかく死者が凄いですね。
ざっと挙げてみると、
くお、リゼ、ライカ、ルインザナン、
ナナルマー、リーランメイ、ギルガノ、イレムト、下級悪魔。

実はくおとか実質死んでないのも混じってますが、
それを省いても多いです。
さらに7章の最後から繋げると、ドーラドーラも死んでたり。
何という死亡ラッシュ……。

9章でもさらなる死人が出るのかどうか。
祈って見守ることとします。
(あ、ただしケイオスは死んでいいです)



伏線回収も凄い章でした。
リゼの母親がヴェルカナということや、
度々リゼが無意識に言っていた“お姉さん”がライカだったり、
魔女が恐れられている理由がヴェルカナだったり、
前回の盾のレリーフがくおを救ったのもそうですね。

実は8章で明かされる事実はこれだけではありません。
もう勘づいている方もいますかね?
ヒントは色々と用意してあるので、わかる人はわかるでしょう。
わからない方はこの先の展開をお楽しみに!



……そうこう書いている内に、
いい感じに文章も埋まってきたので、

8章を最後まで一気に進めていきます!



アドロゥ「おう、レイジっ!!今戻ったぞっ!!」

レイジ「お?やっぱり無事だったか、アドロゥ。」



レイジ「はいはい、天才天才。超天才だよね、君は。」

アドロゥ「は?何その態度?ぶっ殺すよ?」


――と。
リョナラー連合四天王である、
アドロゥとレイジの口喧嘩が始まりますw


アドロゥ「まぁ、冗談はこれくらいにしとこう。お前の弟を連れて来たぜ、レイジ。」


盾のレリーフを持っていたことによって助かったくお。
アドロゥはそのことをレイジに説明します。


レイジ「・・・そっか・・・正直、ほとんど諦めてたんだけど・・・。」

レイジ「・・・良かった・・・生きてたんだな・・・。」



家族思いなレイジ。
正直意外だなと、アドロゥは言います。


レイジ「親父は大嫌いだったけどね。修行とか言って、僕を虐めるのが日課みたいなヤツだったし。」

アドロゥ「・・・そうなのか?」

レイジ「正直、死んでくれて清々したよ、あのクソ野郎には。」



レイジとその父親との間には何かあるようです。

ともかく、弟であるくおに挨拶してこいよ。
というアドロゥの提案に、おk、分かった。
と返事をします。





レイジ「僕はリョナラー連合本部構成員レイジ・リョナヤマだよ。」

くお「・・・その声・・・アンタがあのときの・・・。」

レイジ「ああ。精神感応・・・まあ、念話みたいなものでお前と交信していたのは、僕さ。」

くお「・・・そうか・・・。」

くお「・・・ありがとよ・・・いろいろ助けてくれて・・・。」

レイジ「・・・気にするな。あのときも言ったと思うけど、弟を助けるのは兄の務めさ。」

くお「・・・いや、それなんだけどよ・・・。」

くお「・・・どういう意味なんだ?アンタが俺の兄っていうのはよ?」

レイジ「・・・ああ、そうそう。まずは、それについて説明しないとな。」

レイジ「えーと・・・お前、父親がいないだろ?」

くお「え・・・?ああ・・・ていうか、母親もいなかったけどな。」

レイジ「・・・そうなのか?」

くお「ああ。俺、スラム育ちで割と荒んだ生活してたんだよ。」

レイジ「なるほど・・・だから、誰に教えられたわけでもないのに超能力を使うことができたわけか・・・。」

レイジ「・・・スラムでの生きるか死ぬかの生活が・・・自然と力の使い方を覚えさせたんだな・・・。」



明かされる事実。
ある意味どんどん主人公に感情移入しずらくなってきますw
くおの必殺技“チロルハレ”はスラムでの生活によるものでした。


くお「・・・おい、ワケの分からないこと言ってないで、早く説明してくれよ?」

レイジ「・・・ああ、悪い悪い。」

レイジ「えっとな。簡単に言うとさ、お前の父親ってのはいろんなところで子供作ってるようなクズ野郎だったんだよ。」

くお「・・・そ・・・そうなのか・・・?」

レイジ「ああ、最低のクズ野郎さ。」

くお「・・・は・・・はぁ・・・。」

くお「・・・ああ、そっか。つまり、そいつが作ったガキの中にはアンタも含まれてるってわけか。」

レイジ「その通り。お前はカレンと違って、理解が早いな。」

くお「なるほど・・・それで、アンタが俺の兄貴ってわけか。」

くお「・・・でも、アンタは・・・何で、俺がアンタの弟だって分かったんだ?」

くお「はっきり言って、俺の出生なんて調べようが無い気がするんだけど・・・。」

レイジ「それは、僕の力のおかげだよ。」

くお「・・・アンタの力って・・・。」

くお「・・・ああ、そうか。」



『感応の力』

レイジはこの力で兄弟を探したのでした。

……と、一通り理解したところで、
くおがあることに気が付きます。
――お前はカレンと違って飲み込みが早いな。
カレン……?
なんでカレンの名前がここで出るんだ?


レイジ「ん?ああ、そりゃカレンも僕たちの兄弟だからだよ。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・いや、ちょっと待てっ!!?マジでっ!!?」


カレンが妹!?
動揺するくおにレイジが「いや、違うよ。」とツッコミを入れます。

カレンはくおの妹ではなく“”。
妹の方がマシだったわあああ!!






……何だよ、この兄弟っ!?
こんな家族いらねぇからどっかに返品してくれよっ!?








生き残った魔女達と挨拶。

あなたは良く戦ってくれた。

ミタリカーネ「・・・んな暗い顔してんなよ、ボウヤ。リゼちゃんのことは君の責任じゃないよ。」

ミタリカーネ「ほら、もっと明るく?リゼちゃんの裸でも思い出して?」

くお「・・・いや、何だよソレ?そんなので元気が・・・。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・おkっ!!」






















ジャック「はっ・・・やっとかよ?」

ボーマー「散々待たせやがって、この野郎が・・・。」

レイジ「うるさいよ、そこ。黙って聞く。」

レイジ「んで、今回の本部の依頼だけど・・・。」

レイジ「ずばり、魔王退治です。」

ジャック「・・・は?」

ボーマー「・・・魔王退治だとぉ?」

レイジ「簡単に説明すると・・・13年前に僕の父親、イクト・リョナヤマが倒した魔王が復活してしまったんだよ。」

ビリー「なっ・・・!?あのイクト・リョナヤマが・・・!?」

オーガ「リョナラ連合創始者にして、最強最悪の伝説のリョナラー、イクト・リョナヤマが・・・!?」

モヒカン「・・・魔王を倒してたってのかよっ!?」

くお(・・・おいおい・・・俺の親父って、そんなにすごいヤツだったのかよ・・・!?)

レイジ「んー、まぁ・・・封魔の剣っていう強力な武器があったからこそ、勝てたようなもんなんだけどね。」

レイジ「まぁ、それはともかく・・・魔王が復活したってことは、放っとくと世界が滅ぼされてしまうわけなんだよ。」

レイジ「そんなことは、リョナラー連合としても見過ごせない。」

レイジ「・・・リョナラーだって、世界が滅ぼせらたら困るからね。」

レイジ「だから、今回の依頼はリョナラー連合としては異端なのかもしれないけど・・・。」

レイジ「・・・世界を救う。それが今回の依頼ってわけさ。」

ジャック「・・・また、えらい大仕事が回ってきたもんだな。」

ボーマー「へへ・・・だが、面白そうじゃねぇか?」

カレン「わーい、魔王と殺し合いだー♪」

レイジ「一応言っておくが、くれぐれも油断はしないように。すでに知っている人もいると思うけど・・・。」

レイジ「・・・あの南支部最強の魔術師ルインザナンがその魔王の配下との戦いで命を落としている。」

ジャック「なっ・・・!!?」

ボーマー「あのルインがっ・・・!!?」

カレン「・・・ルインちゃん・・・。」

カレン(・・・もう・・・ルインちゃんとは遊べないんだ・・・。)

ロッド(・・・ルインザナン・・・。)

ロッド(・・・すまん・・・私のせいで・・・。)

レイジ「・・・この事実から、魔王たちとの戦いがどれほど危険なものかは分かってもらえたはずだ。」

ジャック「・・・ちっ・・・なんてこった・・・。」

ボーマー「・・・信じられねぇ話だぜ・・・。」

オーガ「・・・おい、ちょっと待て。」

オーガ「ルインザナンがやられるようなヤツら相手に、俺たちがどうやって戦えって言うんだ?」

ハーヴェル「・・・そうだな。あのルインザナンですら敵わないというのなら、我々程度では相手にもならないのではないか?」

ベドロゥ「ウジュウジュ。」

レイジ「安心してくれ。それについては、ちゃんと対策はある。」

ハーヴェル「・・・その対策とは?」

レイジ「・・・僕は、人間の潜在能力を引き出すことのできる力を持っている。」

モヒカン「センザイノウリョク?何だよそれ、食えるのか?」

レイジ「馬鹿は黙れ。」

モヒカン「おう、分かった。」

オーガ「潜在能力を引き出す力・・・つまり、俺達にその力を使って、潜在能力を解放して戦ってもらうってことか?」

レイジ「そういうことさ。」

レイジ「本当は、無理やり潜在能力を引き出すってのは本人のためには良くないんだが・・・。」

レイジ「・・・しかし、今の状況ではそんなことも言ってられない。」

レイジ「・・・僕の力によって、君たち全員の潜在能力を引き出して、戦闘能力の底上げを図る。」

レイジ「そうすれば、魔王の軍勢・・・悪魔たちとも、何とか戦えるようになるはずだ。」

ジャック「悪魔・・・あの洞窟で出会った化け物か・・・。」

ボーマー「・・・あの化け物どもが相手だってんなら、確かにルインがやられたのもおかしくはねぇな・・・。」

カレン「わくわくしてきたねー♪」

タルタ「いや、それは君だけだ。」

ウインド「相変わらず、アグレッシブな子ねぇ。」

レイジ「・・・とはいえ、潜在能力を解放したとしても君たちでは魔王の配下の悪魔はともかく、魔王自身には全く歯が立たないだろう。」

レイジ「だから・・・君たちには、魔王以外の悪魔退治を担当してもらう。」

レイジ「魔王は・・・魔王カオスは、僕たちリョナラー連合四天王の3人が倒す。」

アドロゥ「あ・・・やっぱそうなるんだ・・・?」

レイジ「当たり前だろ。俺たち以外に、連合内で魔王と戦えるレベルの人材はいないんだぞ?」

アドロゥ「・・・ま、しゃーねぇか。遺言でも考えとこっと。」

レイジ「・・・頼むから、勝つ気でやってくれよ?」

くお(・・・・・・・・・・。)

ライル(・・・・・・・・・・。)

レイジ(・・・安心しな二人とも。トドメは残しといてやるよ。)

くお(!・・・すまねぇ、兄貴・・・。)

ライル(・・・恩に着るよ・・・。)

レイジ(いいってことよ。)

レイジ「・・・で、魔王たちの拠点についてだけど。」

レイジ「実は13年前、僕も親父とともの魔王の軍勢と戦っていたんでね。ヤツらがどこに潜んでいるかは大体見当が付くのさ。」

レイジ「ヤツらの拠点については、ヤツらと戦う準備ができたら教えるから、今は各自待機しておいてくれ。」

レイジ「・・・以上。何か質問は?」

ハーヴェル「・・・二つ、聞きたいことがある。」

レイジ「はい、そこの魔術師さん。」

ハーヴェル「まず、魔王側の戦力を知りたい。大まかなものでも構わん。」

レイジ「うん。当然の質問だね。」

レイジ「では、まず魔王たちの軍勢で特に注意すべき上級悪魔を3人挙げておきます。」

レイジ「最初はもちろん、魔王カオス・・・他の悪魔とは比較にならないほど、強力な力を持っています。」

レイジ「とにかく、こいつに出会ったら逃げるように。魔王については、完全に僕たちに任せてください。」

レイジ「次にケイオス・・・元々強い悪魔だったけど、最近どうやら二人の魔女を喰らったらしく、さらに強くなっちまってます。」

レイジ「・・・四天王の一人であるグレートヌコスすら油断していたとはいえ、こいつには負けています。」

レイジ「実力は、四天王レベルだと考えた方がいいでしょう。」

レイジ「そして、ギルガノ・・・魔女の一人グラミーフから聞いた話では、こいつは彼女が倒したらしいのですが・・・。」

レイジ「・・・ギルガノは13年前、幻術で自分が死亡したと見せかけて、まんまと生き残っていたという話も魔女たちから聞きました。」

レイジ「つまり・・・今も生きている可能性があるということです。」

レイジ「ギルガノはケイオスほど強くはないけれど、それでもルインザナン以上の実力は確実に備えているはずです。」

レイジ「もし生きているなら、彼もかなりの強敵となるでしょう。」

レイジ「そして、注意してもらいたいのは・・・ヤツら上級悪魔が使う力『カラミティ』です。」

レイジ「カラミティとは、悪魔が持つ全ての力を破壊力に変えて、相手に放つ必殺の攻撃です。」

レイジ「はっきり言って、とんでもない威力です。喰らったら、一撃で先頭不能になると考えてください。」

レイジ「対応策はいくつかありますが・・・まぁ、無難なのはミラクルベルを用意しとくことですね。」

レイジ「そんなわけで、ミラクルベルはできるだけ大量に持っていってください。」

レイジ「さて、最後に魔王の軍勢の雑兵ともいえる下級悪魔たちですが・・・。」

レイジ「彼らについては、君たちの潜在能力を引き出しさえすれば、それほど脅威となる存在ではないと思われます。」

レイジ「ただし・・・瘴気が濃い場所でヤツらと戦闘をする場合は注意が必要です。」

レイジ「なぜかというと・・・瘴気の濃さによっては、下級悪魔でもカラミティを使うことができる場合があるからです。」

レイジ「そして、瘴気が濃ければ濃いほど、悪魔は力を増してしまい、我々は体力を奪われます。」

レイジ「瘴気の濃い場所で悪魔と戦うことはできるだけ避けてください。」

レイジ「・・・ただし、上級悪魔は自力で瘴気を発生させることができるので、気を付けようがありません。」

レイジ「いさぎよく諦めましょう。」

レイジ「・・・大体、こんなところかな。」

ハーヴェル「・・・なるほど。参考になった。」

ハーヴェル「では、次の質問だが・・・。」

レイジ「はい、どうぞ。」

ハーヴェル「封魔の剣・・・魔王との戦いで使用されたというその剣は、今はどこにあるのだ?」

レイジ「・・・そうだな・・・正直な話、これは推測になるんだけど・・・。」

ハーヴェル「・・・構わん、続けてくれ。」

レイジ「じゃあ・・・まずは、封魔の剣の特性について説明させてもらうね。」

レイジ「封魔の剣は・・・悪魔などの強い力を持つ魔物をその剣自体に封印することができる力を持った魔剣なんだ。」

レイジ「つまり、僕の親父は封魔の剣で魔王を倒したというより・・・封魔の剣に魔王を封印したといったほうが正しい表現になるね。」

ハーヴェル「む・・・?では、まさか・・・?」

レイジ「・・・そう・・・。」

レイジ「・・・封魔の剣に魔王が封印されていた以上、封印が解けたとき、封魔の剣は魔王のすぐそばにあったはずなんだ。」

ハーヴェル「・・・つまり、魔王に持ち去られたと?」

レイジ「たぶんね。だから、今回は封魔の剣無しで魔王と戦うしかないと思ってほしい。」

ハーヴェル「・・・ふむ、了解した。」

レイジ「・・・他に、誰か質問は?」

オーガ「・・・俺からも、一つ聞かせてくれ。」

レイジ「何かな、オーガ君?」

オーガ「さっき、リョナラー連合四天王の三人が魔王と戦うって言ってたが・・・。」

オーガ「・・・つまり、残りの四天王の一人は俺たちとともに魔王の配下と戦うってことでいいんだよな?」

レイジ「・・・いや、この戦いに参加する四天王は三人だけだ。」

オーガ「・・・何?」

レイジ「僕、アドロゥ、グレートヌコスの三人だけさ。残りの一人はこの戦いには参加しない。」

オーガ「・・・それは、何故だ?」

レイジ「子育てに忙しいんだってさ。」

オーガ「・・・は?」

レイジ「いや、連絡は取ったんだけどね・・・アイツ、子育てに忙しいから、そんなことやってるヒマはないって言うんだよ。」

ジャック「・・・おい、冗談だろ?」

レイジ「・・・僕も冗談であってほしかったよ。」

くお「いやいやいや、ちょっと待てよ?おかしいだろ、ソレ?てか、ありえねぇだろ?」

レイジ「うん、ありえないよね?僕もアイツにそう言ってやったよ。」

レイジ「そしたらアイツ、『やかましい、それ以上しつこいようなら噛み砕くぞ』って言いやがってさぁ。」

レイジ「・・・で、怖いから諦めた。」

モヒカン「ちょ・・・!」

モヒカン「ちょっと待てや、コラアァァァァっ!!?」

ボーマー「ふざけんな、コラアァァァァァァっ!!?」

ベドロゥ「ウジュウッ!!ウジュウジュゥッ!!」

くお「おいおいおいっ!!?じゃあ、何かっ!!?」

ハーヴェル「・・・俺達が命がけで悪魔どもとの戦いに赴くというのに・・・!!」

オーガ「そいつは、のほほんと子育てに勤しんでやがるってことかよっ!!?」

レイジ「・・・腹立たしいけど、そういうことになりますねぇ。」

オーガ「ざっけんじゃねぇぞ、コラっ!!?諦めてねぇで、力尽くで引っ張ってきやがれっ!!」

レイジ「ごめん、無理。」

オーガ「何でだよっ!!?」

レイジ「だって、アイツ、四天王で最強だもん。」

オーガ「よりによってかよっ!!?」

レイジ「よりによってです。」

レイジ「いや、まあ・・・そもそも、アイツって普段も本部にほとんどいないし、連合の仕事も全然やってくれないんだよねぇ・・・。」

ジャック「そんなヤツ、四天王から外せよっ!!?」

レイジ「嫌だよっ!!そしたら、僕ら三天王になっちゃうじゃんっ!!?」

ジャック「だから何だよっ!!?」

レイジ「そんなの、語呂悪すぎだろっ!!?」

ジャック「知るか、ボケえぇぇぇぇぇっ!!」

オーガ「クソッ・・・!!マジでありえねぇぞ、そんなふざけた話っ・・・!!」

モヒカン「・・・絶対、納得しねぇからな、畜生が・・・・!!」

ガレス「落ち着いて下さい、皆さん。私やビリーのように。」

ビリー「いや、俺やお前が取り乱さないのはこの依頼と関係ないからだろうが。」

ガレス「おっと、そうでした。一定以上の戦力の持ち主にしかお呼びはかかっていないのでしたね。」

タルタ「・・・しかし、まさか私まで選ばれるとは思わなかったがなぁ・・・。」

ウインド「まぁ、私たちでぎりぎりボーダーラインってところでしょうね。」

タルタ「やれやれ・・・だとすると、悪魔との戦いには苦労しそうだな・・・。」

ビリー(・・・ちっ・・・俺も右足を失ってなけりゃ、戦えたのによぉ・・・。)

レイジ「えーと・・・とりあえず、皆さん落ち着いてください。」

レイジ「当然のごとく、株が大暴落してやがる四天王の最後の一人ですが・・・。」

レイジ「・・・まぁ、彼も一応は手伝ってくれたようなのです。」

オーガ「・・・何?そうなのか?」

レイジ「うん。魔王の配下の中でかなりの力を持っていた上級悪魔の一人を倒してくれたみたいなんだよ。」

ジャック「・・・それは・・・。」

ボーマー「・・・かなり、でけぇな・・・。」

レイジ「・・・まぁ、そういうわけでさ・・・。」

レイジ「・・・彼に関しては、それでどうにか納得してもらえない?」

オーガ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「いや、情けない話だけどさ・・・正直、僕にもアイツだけはどうしようもないんだよ。」

オーガ「・・・・・・・・・・。」

オーガ「・・・まぁ、そういうことなら仕方ねぇか。」

タルタ「・・・だな。」

ウインド「そうね・・・今回は大目に見てあげるとしましょうか。」

ハーヴェル「うむ・・・一応、肩書きに相応しい程度の仕事はしたようだしな。」

モヒカン「・・・ちっ、納得しといてやるよ・・・!」

ベドロゥ「・・・ウジュ。」

レイジ(・・・まぁ、実際はアイツがその悪魔を倒したのは偶然だったみたいなんだけどね・・・。)

レイジ(・・・でも、そのおかげでミッフィーちゃんが助かったわけだし・・・とりあえず、僕も納得しとくとするか・・・。)

レイジ「・・・で、他に何か質問はありますか?」

くお「はい。」

レイジ「はい、どうぞ。我が弟よ。」

くお「・・・その最後の四天王の名前は?」

レイジ「関係無い質問するんじゃありません。」

くお「・・・いや、だって気になるし・・・。」

レイジ「んじゃ、他に質問はないですね?では、お開きとします。」

くお「いや、ちょっとぉっ!!?教えてくれたっていいだろ、それくらいっ!!?」

レイジ「はい、解散してくださーい。」







くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・なあ、オーガ。最後の四天王の名前って・・・。」

オーガ「・・・いや、悪い。俺も連合ではかなり古参なほうだが、知らねぇんだ。」

くお「・・・マジで?」

オーガ「・・・そもそも、俺だって四天王で知ってたのはレイジとグレートヌコスだけで、アドロゥってヤツが四天王なことも初めて知ったからな。」

くお「・・・そうなのか・・・畜生、気になるなぁ・・・。」

オーガ(・・・俺はそれより、アドロゥってヤツがベドロゥそっくりなことのほうが気になるんだが・・・。)



















ベドロゥ「ウジュ。」

アドロゥ「・・・まさか、連合内に同類がいるとは思わなかったぜ?珍しいこともあるもんだ。」

ベドロゥ「ウジュゥ、ウジュウジュ。」

アドロゥ「・・・何?そんなに古参なのか?」

アドロゥ「へぇ・・・そりゃ、俺も随分と情報に疎かったもんだな・・・。」

ベドロゥ「・・・ウジュウジュ。」

アドロゥ「・・・おいおい、血の気の多いヤツだな。」

アドロゥ「何も、こんなときに『喰らい合い』を始める必要もないだろ?」

ベドロゥ「ウジュ?」

アドロゥ「そんなもん、魔王の件が片付いてからにしようぜ。」

アドロゥ「・・・魔王の件を何とかしねいと世界が滅ぶんだからな。それじゃ、何も意味が無いだろ?」

ベドロゥ「ウジュゥ・・・。」

アドロゥ「・・・てか、聞いときたいんだけどさ。お前って『喰らい合い』に何回くらい勝ったんだ?」

ベドロゥ「ウジュゥ、ウジュジュ。」

アドロゥ「・・・論外だ、馬鹿。俺の十分の一もいってねぇぞ、それ。」

ベドロゥ「ウ・・・ウジュッ!!?」

アドロゥ「こりゃ、しばらくはお前との『喰らい合い』はお預けだな。」

アドロゥ「・・・俺と『喰らい合い』をしたいんなら、せめて、俺の半分くらいは勝ってからにしてくれや。」

ベドロゥ「・・・ウジュウゥゥゥ・・・。」

アドロゥ「おいおい、そんなにがっかりするなよ?」

アドロゥ「お前が『喰らい合い』を勝ち続けて、いつか俺と戦えるくらいに強くなったら、そのときはちゃんと『喰らい合い』を受けてやるさ。」

ベドロゥ「・・・ウジュ!ウジュジュ!」

アドロゥ「ああ。楽しみに待ってるぜ、ベドロゥ。」

ベドロゥ「ウジュ!」






















カレン「お兄ちゃーん!」



カレン「ねぇねぇ、お兄ちゃん、お兄ちゃん。」

レイジ「うんうん、どうしたの?」

カレン「今日はさ・・・本当に私と一緒に寝てくれるんだよね?」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・・ああ、本当だよ。」

レイジ「・・・今日は・・・お前は、一人で寝なくてもいいんだよ?」

カレン「・・・えへへ、嬉しいなー♪」

カレン「・・・・・・・・・・。」

カレン「・・・私ね・・・お兄ちゃん・・・。」

レイジ「うん?」

カレン「・・・お母さんが・・・死んじゃってから・・・。」

レイジ「・・・うん。」

カレン「・・・いつもね・・・一人で寝るのが寂しかったの・・・。」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

カレン「・・・でも・・・今日は、お兄ちゃんが一緒に寝てくれるんだよね・・・?」

レイジ「・・・そうだよ、カレン・・・。」

レイジ「・・・お前は・・・今日は、寂しい思いはしなくていいんだよ・・・?」

カレン「・・・えへへー、ありがとー、お兄ちゃん♪」

レイジ「ははは・・・お礼なんて言わなくてもいいんだよ、カレン?」

レイジ「僕だって、可愛い妹と一緒に寝れるんだよ?」

レイジ「むしろ、僕のほうがお礼を言いたいくらいだって。」

カレン「・・・えへへ・・・。」

カレン「・・・お兄ちゃんって、優しいね・・・。」

レイジ「・・・当たり前だろ?僕はお前のお兄ちゃんなんだからね。」

カレン「・・・・・・・・・・。」

カレン「・・・私ね・・・。」

レイジ「うん?何だい?」

カレン「お兄ちゃんや、くお君が・・・。」

カレン「・・・兄弟ができたのがね・・・すごくうれしいの・・・。」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・・そうだね・・・僕も嬉しいよ・・・。」

カレン「・・・うん・・・。」

カレン「・・・・・・・・・・。」

カレン「・・・でも・・・。」

レイジ「・・・うん?」

カレン「・・・くお君には・・・。」

カレン「・・・私、嫌われてるみたいだよね・・・。」

レイジ「・・・そんなことはないよ、カレン。」

カレン「・・・そうかなー・・・?」

レイジ「・・・アイツだって・・僕と同じように、君のことが大好きなんだよ?」

レイジ「ただ・・・いきなり、兄や姉ができちゃったからさ・・・。」

レイジ「・・・少し、戸惑っているだけなんだよ?」

カレン「・・・そうなの?」

レイジ「ああ・・・そうだよ・・・。」

レイジ「僕たち兄弟は・・・皆、仲良しさ・・・。」

カレン「・・・・・・・・・・。」

カレン「・・・じゃあ、くお君は・・・。」

カレン「・・・私のこと、嫌いじゃないの?」

レイジ「当たり前だろ?お姉ちゃんが嫌いな弟なんか、いるわけないだろ?」

カレン「・・・えへへー、そうだよねー♪」

カレン「良かったー♪私、嫌われてるわけじゃないんだねー♪」

レイジ「ははは・・・そうだよ、カレン?」

レイジ「・・・だから・・・何も、心配することはないんだよ?」

カレン「・・・うん・・・。」

カレン「・・・ありがとう、お兄ちゃん・・・。」

カレン「・・・・・・・・・・。」

カレン「・・・ねえ、お兄ちゃん・・・。」

レイジ「・・・何だい?」

カレン「じゃあさ・・・いつか、私たち兄弟3人で・・・。」

レイジ「うん。」

カレン「・・・殺し合い、しようね?」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

カレン「それで・・・それでさ・・・。」

カレン「兄弟3人・・・仲良く、一緒に死のう?」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

カレン「・・・ね?」

レイジ「・・・カレン・・・。」

カレン「?・・・何ー?」

レイジ「・・・君は・・・。」

レイジ「殺し合いとか・・・切り刻み合いのような・・・。」

レイジ「・・・痛いことや、苦しいことが・・・。」

レイジ「・・・本当に・・・好きなのかい・・・?」

カレン「?・・・うん、好きだよー?」

レイジ「・・・本当に・・・?」

カレン「・・・?」

レイジ「・・・よく・・・思い出してごらん・・・?」

カレン「・・・思い出すって・・・?」

レイジ「・・・君が・・・お母さんと一緒に・・・。」

レイジ「・・・幸せに・・・暮らしていた時には・・・。」

レイジ「・・・痛いことや・・・苦しいことが好きだなんてさ・・・。」

レイジ「・・・そんなこと・・・考えもしなかったはずなんだよ・・・?」

カレン「・・・んー・・・?」

カレン「・・・えっと・・・私・・・。」

カレン「・・・・・・・・・・。」

カレン「あのとき・・・お母さんと隣町に出かけて・・・。」

カレン「そのときに・・・落盤に遭って・・・。」

カレン「私とお母さんは・・・岩の隙間に閉じ込められて・・・。」

カレン「・・・それで・・・お母さんが、動かなくなって・・・。」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

カレン「何度、呼んでも・・・泣いて叫んでも、起きてくれなくて・・・。」

カレン「・・・ずっと・・・ずっと・・・起きてくれなくて・・・。」

カレン「・・・叩いても・・・髪を引っ張っても、起きてくれなくて・・・。」

カレン「・・・だから・・・私・・・。」

カレン「・・・私は・・・お母さんを・・・。」

カレン「・・・切り刻んでみれば・・・起きてくれるかと思って・・・。」

レイジ「・・・!」

カレン「・・・持っていたナイフで・・・お母さんを、切り刻んで・・・。」

カレン「・・・それでも、お母さんは・・・起きてくれなくて・・・。」

レイジ「・・・待て!カレン・・・!」

カレン「・・・ひょっとして・・・私が悪い子だから、お母さんは起きてくれないのかなと思って・・・。」

カレン「・・・だから、私は・・・。」

カレン「・・・今度は・・・自分を、切り刻んでみたけど・・・。」

レイジ「・・・カレンっ!もういいからっ!」

カレン「・・・それでも・・・起きて・・・くれなくって・・・。」

カレン「・・・それで・・・私・・・。」

カレン「・・・なんか・・・頭が・・・。」

カレン「・・・おかしく・・・なりそうに、なって・・・。」

レイジ「カレンっ!!もういいんだっ!!」

レイジ「もういいからっ・・・!!だから、思い出すんじゃないっ!!」

カレン「・・・そのとき・・・いきなり、何もしてないのに岩が浮かび上がって・・・。」

カレン「・・・すごく・・・久しぶりに・・・。」

カレン「・・・明るい・・・お空の下に・・・出れたけど・・・。」

レイジ「カレンっ!!頼む、思い出すなっ!!」

カレン「・・・でも・・・そのとき、私が・・・。」

カレン「・・・私が見た・・・お母さんは・・・。」

カレン「・・・ぐちゃ・・・ぐちゃ・・・で・・・。」

カレン「・・・あ・・・。」

カレン「・・・あ・・・あ・・・!?」

カレン「・・・あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!?」

レイジ「・・・くっ・・・!!」

――――。

カレン「・・・・・・・・・・。」

カレン「・・・?」

カレン「・・・あれー?私、何してたんだっけー?」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・・カレン・・・。」

カレン「・・・あ、お兄ちゃんだー♪」

レイジ「・・・ごめんな・・・カレン・・・。」

レイジ「・・・辛いこと・・・思い出させちゃって・・・。」

カレン「・・・どうしたの、お兄ちゃん・・・?」

カレン「・・・なんか・・・すごく・・・。」

カレン「・・・すごく・・・悲しそうな顔してるよ・・・?」

レイジ「・・・いや・・・。」

レイジ「・・・何でも・・・。」

レイジ「・・・何でもないよ・・・カレン・・・。」

カレン「・・・?」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・・なあ・・・カレン・・・。」

カレン「?・・・何ー?お兄ちゃん?」

レイジ「・・・僕は・・・必ず・・・。」

レイジ「・・・いつか、必ず・・・お前を・・・。」

レイジ「・・・元の優しい女の子に・・・戻してあげるからな・・・?」

カレン「・・・んー・・・?」

カレン「お兄ちゃん・・・私、お兄ちゃんの言ってることがよく分からないよー?」

レイジ「・・・・・・・・・・。」

レイジ「・・・いいんだよ、分からなくて・・・。」

レイジ「・・・今は・・・分からなくてもいいんだよ、カレン・・・。」

カレン「・・・?」

レイジ「・・・まあ、立ち話もこのくらいにしてさ・・・。」

レイジ「・・・お兄ちゃんと・・・一緒にご飯でも食べに行こうか、カレン?」

カレン「!・・・うんっ!」

カレン「・・・えへへー、お兄ちゃんと一緒にご飯食べれるんだー♪」

カレン「・・・嬉しいなー♪」

レイジ「ははは・・・よし、じゃあ今日はカレンの好きなもの、いくらでも頼んでいいからね?」

カレン「えっ!?ホントっ!?」

レイジ「ああ、もちろんさ。」

レイジ「今日は僕が奢ってあげるから、好きなだけ高いもの頼んじゃっていいからねー、カレン?」

カレン「わーい♪お兄ちゃん大好きー♪」

レイジ「やべぇ、やっぱりマジ可愛い。思わず、チューしたくなるくらい可愛い。」

カレン「ねぇねぇ、早く行こうよー、お兄ちゃんっ!」

レイジ「ああ、分かってるよ。少し落ち着きなって。」







レイジ(・・・・・・・・・・。)

レイジ(・・・聞こえてるか、クソ親父・・・。)

レイジ(僕は・・・リョナラー連合や魔王なんかに・・・。)

レイジ(・・・てめぇが残しやがった・・・くだらねぇものなんかには、絶対に負けない・・・。)

レイジ(リョナラー連合は・・・いつか、必ずまともな組織にしてみせる・・・。)

レイジ(魔王も・・・絶対に、倒してみせる・・・。)

レイジ(・・・リョナラーとしての衝動も・・・。)

レイジ(いつか・・・完全に抑えきってやる・・・。)

レイジ(・・・・・・・・・・。)

レイジ(カレンや・・・くおも・・・。)

レイジ(・・・絶対に・・・普通の子に、戻してやるからな・・・。)

レイジ(・・・・・・・・・・。)

レイジ(・・・よく聞きやがれ、クソ親父・・・!)

レイジ(・・・俺は・・・てめぇの残しやがった呪いなんかには・・・!)

レイジ(・・・絶対に、負けねぇからなっ・・・!!)




ここで宣伝。

リョナラークエストの続編であるナヤマ英雄伝。
まだ完全に完成した訳ではないみたいですが、
とりあえずエンディングまでは完成したみたいです。
製作者様の289さんお疲れ様です!


私も早速『ナヤマ英雄伝』プレイ中です。

以前、日記でナヤマ英雄伝が正常に動作しないと書きましたが対処法もわかりました。
まず原因は、RPGツクールのファイルをちゃんと入れられてなかったことでした。
例えば、“システムCが読み込めません”となっている方は、
RPGツクールのSystemというフォルダに入っているシステムCという素材を、
ナヤマ英雄伝のSystemというフォルダにぶち込めばおkです。
――で、私の場合はその作業がうまくできてなかったため、不具合が起こったみたいです。

簡単な対策としては、
ナヤマ英雄伝のフォルダを開くと、
“Backdrop” “Battle” “Battle2”……“Title”とファイルが並んでいると思うのですが、
リョナラークエストのフォルダにも同じ名前のファイルがあると思うので、
その中身一つ一つに、「同名ファイルはコピーせずにコピー」を行ってください。
きっとこれで解決するはずです。
注意すべき点は、(上の例だとシステムCに限らず)すべてのフォルダにこの作業を行うことです。
特に“Music”や“Sound”等のファイルは、コピー出来ていなくてもエラーメッセージが出ないので、
一部効果音の無いままプレイしてた……ということになりかねません。
また、ナヤマ英雄伝DL時、最初からデフォルトで幾つかのファイルが入っていますが、
それだけでは不足している
ので注意して下さい。
一見、このフォルダ内のファイルは全部揃ってるからコピーしなくていいや、
と思っても、実際はファイルのいくつかは欠けている……というようなこともあります。
説明下手すぎる……汗



……で、やってみた感想としては、
滅茶苦茶面白いです!
リョナラークエストとの繋がりが多くて、
にやにやしっぱなしですw

戦闘システムもバランスも格段によくなっているので、
是非皆さんダウンロードしてみて下さい!



それでは、
ナヤマ英雄伝をより楽しむためにも、
初見の方はなんとなく知ってもらうために。
そうでない方は復習のためにも。
リョナラークエストプレイ日記。読んでいただけると幸いです!



くお「・・・あー・・・畜生・・・。」

くお「・・・兄貴のヤツ・・・あの後、最後の四天王の名前を聞いても、結局教えてくれなかったし・・・。」

くお「・・・あー、クソっ!!気になるなー、もうっ!!」


――――ノック音。

くお「?・・・どうぞー。」

ライル「失礼するよ。」



ライル「やあ、くお。」

カレン「こんにちはー。」

くお「ライルと・・・姉貴?」

カレン「・・・結局、お姉ちゃんって呼んでくれないんだ、くお君・・・。」

くお「・・・これでも、妥協したんだけどな・・・。」

カレン「・・・んー、まぁいいや。仕方ないから、それで許してあげるね。」

くお「・・・何様ですか、アンタ?」

カレン「お姉様です。」

くお「・・・そうですね・・・。」

くお「・・・で、なんか用か、二人とも?」

ライル「ああ、実はね・・・。」

ライル「・・・僕とカレンは、君たち東支部の一員として行動することになったんだ。」

カレン「それを伝えに来たのー。」

くお「・・・?」

くお「・・・ライルは、まぁ分かるけどさ・・・姉貴のほうは何で東支部で行動することになったんだ?」

カレン「ジャックさんとボーマーさんがね、気を効かせてくれたんだよー。」

くお「・・・はぁ?どういう意味だよ?」

カレン「えっとねー、二人ともねー。」

カレン「弟が東支部にいるんだし、今回は向こうで仕事してきたらどうだって言ってくれたのー♪」

くお「・・・はぁ、つまり・・・。」

くお(・・・押し付けやがったな、あの野郎ども・・・。)

ライル「・・・まぁ、そんなわけでよろしく頼むよ。」

カレン「よろしくねー、くお君♪」

くお「ああ、分かった。よろしく頼むわ。」

ライル「じゃあ、僕たちは他の東支部の人たちにも挨拶してくるから。」

カレン「またねー、くお君。」

くお「おう、またな。」









くお「・・・さて・・・。」


――――ノック音。

くお「・・・あ?またかよ?」

くお「どうぞー。」



レイジ「お邪魔しまーす。」

レイジ「よう、我が弟。」

くお「よう、ケチ兄貴。」

レイジ「・・・まだ根に持ってんのかよ、お前?」

くお「だってさー。」

レイジ「『だってさー』じゃありません。」

くお「でもさー、教えてくれたっていいだろー?最後の四天王の名前くらいさー?」

レイジ「・・・四天王の情報はさ、あんまり広めたくないんだよ、くお。」

くお「・・・なんで?」

レイジ「・・・連合の中には、僕ら四天王のことを敵視してる存在もいるんだよ。」

くお「・・・そうなのか?」

レイジ「そうなんだよ。」

レイジ「・・・こう見えて、僕もけっこう敵が多いんだぜ?」

くお「・・・へぇ・・・。」

レイジ「だから、四天王の情報は必要が無い限り、同じ四天王内ですら隠しておくことにしているんだ。」

レイジ「・・・どこで弱みを握られるか、分かったもんじゃないからね。」

くお「・・・そっか、分かった。理由があるってんなら、諦めるよ。」

レイジ「・・・お前が素直な子で助かるよ。」

くお「・・・子供扱いすんなよ、兄貴。」

レイジ「いいじゃん。弟なんだし。」

レイジ「・・・そうそう、それと大事なことを伝えておくよ。」

くお「?・・・何だ?」

レイジ「・・・いいか、くお。」

レイジ「さっき話したように、四天王には敵が多い。」

レイジ「だからこそ、お前やカレンは・・・僕にとっての弱みとなる存在なんだ。」

くお「・・・・・・・・・・。」

レイジ「お前達が僕の兄弟であることは、連合内でもかなりの人数に知られてしまった。」

レイジ「・・・正直な話、これは大失態だったよ。」

レイジ「お前とカレンが本部の依頼の条件を破ったときに、お前達やリゼを助けようとして、ちょっと無茶をしすぎたんだ。」

くお「!?・・・じゃあ、本部が俺たちやリゼのことを許してくれたのは・・・!?」

レイジ「ああ・・・無理やり、僕が本部に押し通したんだよ。」

くお「・・・そうだったのか・・・。」

くお「・・・悪い、兄貴・・・迷惑かけちまって・・・。」

レイジ「気にするな。何度も言うようだけど、弟や妹を助けるのは兄の務めさ。」

レイジ「・・・それに、弟の好きな女の子もね。」

くお「・・・いや、俺は・・・。」

レイジ「ははは・・・まぁ、そこについては深く追求しないでおいてあげようか?」

くお「・・・だから、違うって・・・。」

レイジ「ははは、照れるな照れるな、弟よ。」

くお「・・・いいよ、もう・・・。」

レイジ「・・・まぁ、とにかくだ。」

レイジ「こうなった以上、僕がお前やカレンの兄だということを黙っておくより、ちゃんとお前たちにも事情を話しておいたほうが安全だと思ってね。」

くお「・・・なるほどな。よく分かったよ。」

レイジ「・・・気を付けろよ、くお。」

レイジ「ヤツらは・・・手段を選ばないからな。」

くお「・・・・・・・・・・」

レイジ「僕もなるべくフォローするつもりだけど、いざとなったら自分の身は自分で守ってくれ。」

くお「・・・分かった。」

レイジ「・・・まぁ、お前は頭のいい子だからな。それほどは心配してないんだけど・・・。」

レイジ「・・・問題は、カレンなんだよなぁ・・・。」

くお「・・・あー・・・。」

レイジ「・・・実は、あの子にも同じ説明をしたんだけどさ・・・。」

レイジ「・・・たぶん、半分も理解してないよ、あの子は・・・。」

くお「・・・だろうなぁ・・・。」

レイジ「・・・そんなわけで、申し訳ないけどさ。僕はお前よりもあの子のほうを重点的にフォローすることになると思うんだ。」

くお「・・・ああ、分かった。」

レイジ「伝えるべきなのは、大体こんなところだな。」

レイジ「・・・んじゃ、僕はそろそろ部屋に戻って休ませてもらうよ。」

くお「おう。」

レイジ「・・・ふう・・・。」

くお「・・・・・・・・・・・・。」

くお「・・・なあ、兄貴・・・。」

レイジ「・・・ん?何だい?」

くお「・・・さっきから、気になってたんだけどさ・・・。」

くお「・・・なんか・・・顔色悪くないか、アンタ?」

レイジ「・・・ん?ああ・・・。」

レイジ「・・・僕も・・・さすがに、今日は疲かれたからね・・・。」

レイジ「・・・正直なところ・・・今にもぶっ倒れそうなんだよ・・・。」

くお「・・・そうなのか・・・。」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・兄貴。」

レイジ「・・・ん?」

くお「・・・ありがとな。今までいろいろとさ。」

レイジ「・・・だから、気にすんなって何度も言ってるだろ?」

レイジ「むしろ、どんどん甘えて下さいって。お前らの頼みなら、いくらでも引き受けちゃうよ、僕は?」

くお「はは・・・んじゃ、困ったときはよろしくな、兄貴?」

レイジ「おう。存分に任せてくれや。」







くお「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・本当に・・・ありがとな、兄貴・・・。」






~~~~~~~~~~~~~~~~~~

兄レイジの優しさに触れ、ほっこりしたところで、
ここからインターバル。
リゼはもう使うことはできませんが、
代わりにライルとカレンが仲間に加わってます。



まずはメンバーたちの話を聞いていきます。
ついでに、レイジの感応の力により、
仲間の能力も上昇したことなので全員のステータスも紹介しておきます。


【くお】

最大LP:500
最大SP:30
攻撃  :220
回復  :80
命中  :160
回避  :40


……魔王……カオス……。
…………。
……必ず……。
……必ず、ぶっ殺してやるからな……!


リゼの敵を討つために。
悪魔どもを倒すために。
決意を固めるくお。
今やくおの頭にリョナの言葉はありませんでした。



【オーガ】

最大LP:575(75↑)
最大SP:25(5↑)
攻撃  :225(25↑)
回復  :110(10↑)
命中  :90
回避  :45(20↑)

※赤字は感応の力によって上昇した能力値。
 黒字はそれを合計済の現在の能力値になります。


オーガ「しかし・・・お前が、あのイクト・リョナヤマの息子だったとはな・・・。」

くお「・・・そのイクト・リョナヤマ・・・俺の親父ってのはどんなヤツだったんだ?」

オーガ「いや、俺も詳しくは知らねぇが・・・。」

オーガ「・・・何でも、痛みこそ至高の快楽と考えていたらしく、自分にも相手にも痛みを与えることを何よりの喜びとしていたって話だ。」

くお「・・・へー・・・。」

くお(・・・ってことは、性格的には姉貴が一番親父に似てるのか・・・?)

オーガ「そして、その対象は無差別・・・女だけでなく男、動物、モンスター、ありとあらゆる生物に対して、ヤツのその性癖は発揮されていたらしい。」

くお「・・・うぉ・・・。」

オーガ「・・・ひょっとすると、イクト・リョナヤマが魔王と戦ったのは、魔王をリョナるためだったのかもしれねぇな・・・。」

くお「・・・とんでもねぇイカレ野郎だな、そりゃ・・・。」

くお(・・・なんか、兄貴が親父を嫌ってるのも分かる気がしてきたな・・・。)



イクト・リョナヤマは凄いですねw
リョナラー中のリョナラー。
完全に頭おかしいです。


【モヒカン】

最大LP:500(100↑)
最大SP:20(5↑)
攻撃  :165(15↑)
回復  :75(15↑)
命中  :170(20↑)
回避  :15(5↑)


モヒカン「なぁ、おい?なんか随分と上玉な女が3人も転がり込んでたよな?」

くお「ん?ああ、魔女たちのことか?」

モヒカン「何ぃっ!!?アイツら魔女なのかっ!!?」

くお「今更かよっ!!?」

モヒカン「ちっ・・・そうだったのか・・・!」

モヒカン「・・・だったら、リョナるのはさすがに危険だよなぁ・・・。」

くお「・・・いや、そもそもさ。アイツら魔女はリゼの仲間なんだぜ?」

モヒカン「ん?おお、そういや、そうか。」

くお「だからさ・・・どっちにしろ、手を出すのはやめとこうよ、モヒカン。」

モヒカン「む・・・まぁ、お前がそういうなら別にいいけどよぉ・・・。」

モヒカン「・・・しかし、随分と丸くなっちまったな、お前?」

くお「・・・そうか?」

モヒカン「ああ・・・最初の頃は、もっと目がギラギラして・・・って、目ぇ見えねぇな、お前。はて?」

くお「何わけ分からんこと言ってんですか、モヒカンさん?」

モヒカン「いや、わりぃわりぃ。」

モヒカン(・・・でも、コイツ・・・絶対に雰囲気っていうか、そういうもんがヌルくなっちまった気がするんだよなぁ・・・。)

モヒカン(・・・まぁ、大したことじゃねぇだろ、たぶん・・・。)




久しぶりなモヒカンとの会話。
モヒカンはメインメンバーなようで意外と何も知らされてないですよねw
でもそれを怒らないというのが大人w
モッヒー大好きですw

くおの雰囲気の変化に気が付いたようですが……?




【ベドロゥ】

最大LP:725(125↑)
最大SP:15(5↑)
攻撃  :30(10↑)
回復  :70(25↑)
命中  :215(15↑)
回避  :5


くお「なあ、ベドロゥ。」

ベドロゥ「ウジュ?」

くお「この前さ・・・お前、アドロゥと何を話してたんだ?」

ベドロゥ「ウジュジュ、ウジュウジュ。」

くお「・・・何?いつか、決闘する約束をしたって?」

ベドロゥ「ウジュ。」

くお「・・・はぁ・・・でも、お前が四天王の一人のアドロゥに勝てるのか?」

ベドロゥ「ウジュゥ、ウジュウジュ!」

くお「いつか超えてやるって・・・何年かかるんだよ、それ?」

ベドロゥ「ウジュジュ、ウジュ!」

くお「・・・何年かかっても、必ず追い抜いてみせるって?」

ベドロゥ「ウジュ!」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお(・・・うーん・・・なんか、ベドロゥが格好良く見えてきたぞ・・・。)

くお「・・・そっか・・・頑張れよ、ベドロゥ。応援してるからな。」

ベドロゥ「・・・ウジュ!」



完全にベドロゥ語を理解したくお。
でも私も何となく理解し始めているから不思議w
この後、ベドロゥのイベントもあります。
アドロゥに勝つために。
ベドロゥの頂点を目指す物語も始まったのでした。




【ハーヴェル】

最大LP:350(50↑)
最大SP:65(15↑)
攻撃  :35(5↑)
回復  :115(15↑)
命中  :115(15↑)
回避  :50(15↑)


ハーヴェル「しかし・・・魔王を倒したのが勇者や英雄ではなく、リョナラーだというのは皮肉なものだな。」

くお「・・・ま、確かにな。」

ハーヴェル「・・・そして、今回も復活した魔王は昔と同じく、リョナラーに倒されるわけだ。」

くお「・・・ああ。」

ハーヴェル「それも、そのリョナラーの息子であるレイジ・リョナヤマにな。」

ハーヴェル「全く、皮肉としか言いようがないな。」

くお「・・・・・・・・・・。」

ハーヴェル(・・・やはり、自分の手で魔王を倒したいようだな・・・。)

ハーヴェル「・・・まぁ、我々は我々でやるべきことをやろう。」

ハーヴェル「それが、我々にできるリゼの仇討ちだ。」

くお「・・・そう・・・だな・・・。」

ハーヴェル「俺も東支部の一員だ。リゼの仇を取るためにお前に力を貸そう。」

ハーヴェル「・・・俺の力、存分に使ってくれ。」

くお「・・・ありがとよ、ハーヴェル・・・。」


ハーヴェル本当にイケメンすぎる。
出会った当時は、
何だこのキャラ……。
性能も微妙だし多分使わないなー。
……なんて思ってたのに。
くおは本当にいい仲間を持ちましたね。
全員、力を合わせて悪魔討伐に臨みたいです。




【メーア】

最大LP:750(50↑)
最大SP:18(10↑)
攻撃  :43(15↑)
回復  :30(10↑)
命中  :112(10↑)
回避  :230(10↑)


メーア「待ってろよ、悪魔どもー!リゼの仇は絶対取ってやるからなー!」

くお(・・・張り切ってるなぁ、コイツも・・・。)

メーア「ほら、アンタも気合入れろー!」

くお「おうよ。」

くお「待っていやがれ、悪魔どもぉぉっ!!一匹残らず皆殺しにしてやらあぁぁぁっ!!」

メーア「うひぃっ!?」

くお「?・・・何だよ?」

メーア「い・・・いや、あんまり迫力あったんで驚いただけ・・・。」

くお(・・・自分で気合入れろって言ったくせに・・・。)



何なんですかねw
こういう謎のノリが好きですw
日記の都合上、こういうネタをカットしてる場面も多々あるのが心残りです。
メーアは隠しキャラなのでメンバーとの絡みは少ないですが、
ちゃんと話してみるといいキャラしてますね。




【ライル】

最大LP:405(25↑)
最大SP:18
攻撃  :89(5↑)
回復  :41(5↑)
命中  :148(5↑)
回避  :42(5↑)


ライル「しかし、またこうして君とともに戦う日が来るとは思わなかったな。」

ライル「正直な話、魔王に身体を乗っ取られていたときには死を覚悟していたからね。」

くお「・・・ま、お前の妹が必死にお前を助けようとしてたからな。そのおかげだろ。」

ライル「・・・ライカ・・・。」

くお(・・・やべぇ、禁句だったか?)

ライル「ドーラ姉さんやリゼ・・・そして、ライカ自身を死なせる原因を作ってしまったのは、僕だ・・・。」

ライル「君にも本当にすまないと思っているよ・・・。謝って済むとは思わないが・・・。」

くお「やめろ、コラ。別にお前に謝ってほしくねぇよ。」

ライル「・・・しかし・・・。」

くお「・・・俺達は、魔王を倒すんだろ?」

ライル「・・・・・・・・・・。」

くお「・・・一緒に頑張ろうぜ、ライル。」

ライル「・・・ありがとう、くお・・・。」



もう一人の主人公、ライル。
ライルもくおと同じく、深い傷を負ってしまいました。
最初は敵?としての登場だったライルですが、
まさかこんな形で熱い友情を結ぶことになるとは……。
ともかく、魔王。絶対に許せません!
絶対に倒します!!




【カレン】

最大LP:370(50↑)
最大SP:30(5↑)
攻撃  :77(5↑)
回復  :54(10↑)
命中  :137(5↑)
回避  :89(10↑)


カレン「あ、くお君だー♪」

カレンに対しては、
会話以外にいくつか選択肢があるので、それぞれ選んで行きます。


――話す


カレン「ねぇねぇ、くお君ー?」

くお「・・・何だよ、姉貴?」

カレン「魔王との戦い、まだなのかなー?私、待ちきれないよー。」

くお「・・・張り切るのはいいけど、少しくらい落ち着けよ。姉らしく。」

カレン「お姉ちゃんらしく・・・。」

カレン「・・・・・・・・・・。」

カレン「・・・ダメー!我慢できないー!」

カレン「くお君、私と切り刻みあい・・・!」

くお「やかましい。大人しくしてないと絶交するぞ、姉貴。」

カレン「う・・・分かったよぅ・・・大人しくしとくから怒こらないでよ、くお君・・・。」

くお(・・・なんで、こんなのが俺の姉なんだ・・・。)




――リョナる


くお「いや、ねーよっ!!?それは絶対ありえねーからっ!!」

カレン「?・・・どうしたの、くお君?」

くお「あ、いや・・・今、全力で何かの意志に逆らいたい衝動に駆られて・・・。」

カレン「・・・よく分かんないよー?」

くお「・・・気にすんな・・・俺もよく分からんから・・・。」

カレン「わーい、くお君とおんなじだー♪」

くお「・・・・・・・・・・。」

くお(・・・やっぱり、こんなのが姉とか軽く絶望するんですけど・・・。)



……とこんな感じですw
個人的にはカレンのリョナも見てみたいですけどねw
くおには逆らわれてしまいました。
名前をつけさせておきながら、
ここまでプレイヤーの意志に背く主人公は珍しいんじゃないでしょうかw







そのほか構成員の会話の内容をざっと説明。



ロッド……ルインザナンを死なせてしまったことに後悔している様子。
彼女の弔いのためにも悪魔を倒すと意気込みます。

ビリー……自分は昔の怪我で戦えないから、お前に任せる。
というような内容。

タルタ……必殺技も魔法も使えない。今回のメンバーの中で最弱なタルタ。
ミラクルベルをたくさん持っていこうと不安な様子。

ガレス……最高の雑用係として現場で頑張るらしいです。
いつものノリのネタ会話でしたw

ウインド……敵味方関係なく毒を食らわせそうで怖い。
くおは心配するのでした。

ジャックとボーマー……カレンを押し付けたことを怒るくお。そしてくおは思います。
(・・・こいつら、最初に苦戦してたのが信じられないくらいに雑魚臭漂う存在に成り下がったな・・・。)

四天王3人……この中で誰が強いの?と質問するくお。
強さはともかく、立場はヌコスが一番弱そうでしたw

魔女3人……魔女は悪魔に喰われてしまうといけないのでお留守番。
ミタリカーネ、グラミーフ、ライノーニ、と個性の強い魔女が生き残りました。

その他……東支部構成員やモヒカン子分なモブキャラたち。
熱い声援を送ってくれます。









そして今回のメイン。
今インターバルでは5000Gで情報を買うことが出来ます。


風吹きの岩場にベドロゥそっくりな生物が住み着いたとのこと。
早速行ってみましょう。


迷いつつも、グッチョリンを探して頂上まで来ましたが、
姿は見当たらず。


やっと発見。
頂上の下の下の右のマップに隠れていました。






構わん、やれ!








戦闘開始。
いつものように一対一の過酷な勝負となります。

開幕ベドロゥ汁!



しかし相手は『再生』を使い体力を回復してきます。



相手の必殺技はマドロゥ汁。
相手の名前はマドロゥみたいです。











つ……つよい……汗






















再戦!
次はミラクルベルを駆使して、通常攻撃連発。
相手のSPを削り取る作戦……!




なん……だと……汗


ソウルチャージでSPまで回復してきましたw
これは酷い。
















ナヤマ英雄伝のボス並みの難易度w
少し戦術を考える必要がありそうです。
……と言っても、通常攻撃orベドロゥ汁しか選択肢は無いんですけどね(汗
ともかく、通常攻撃だけでは倒せそうにないので、
初手はベドロゥ汁確定。
何手目までベドロゥ汁を使うかがポイントですね。

加えて、今回はドーピングアイテムもすべて使用していきます。
ミラクルベルも5つほど用意。
手加減抜きで戦います。



まずはひたすらベドロゥ汁。
再生が本当にやっかい。
向こうの攻撃は一発も当たってないにかかわらず、
ベドロゥ汁の反動ダメージだけでこちらが不利な状態に。

ちなみにこのとき、相手のマドロゥ汁を回避。
ドーピングアイテムの効果が効いています。




SPが尽きたら、あとはひたすら通常攻撃。
さあ、倒せるかな?



















無理でしたー(汗

マドロゥのLPを3/4も削れねえ……。
とりあえずベドロゥの攻撃力が低いことが問題かな?







ここで引き下がる訳にはいきません。
今回で終わらせたいので、
現在所持している経験値をすべてベドロゥにつぎ込むことにします。

ちなみに東支部へは、
マドロゥのいる位置から右へ歩いていくと、すぐに帰ることが出来ます。




さて、ベドロゥの能力を上げるにあたり、
攻撃をあげたいところですが、
普段の戦闘ではベドロゥはベドロゥ汁しか使用せず、
通常攻撃はマドロゥ戦でしか必要とされないので、
ベドロゥ汁の強化優先でここはLPをあげることにします。
LPを上げればベドロゥの耐久力も上がるので一石二鳥。

経験値をLPに全振り!
725→1744

少し調子に乗りすぎましたかねw
まあいいや。
とりあえず、これでいってみましょう。









――4度目の正直!

ベドロゥ汁の攻撃力が凄いことになってますw
私RPGだとレベル一気にあげて一気に攻略するタイプなんですよねw
こういうの好きです。
プレイ日記的にどうなのよ……と思われるかも知れませんが、
このことで今後の戦闘が単調になったりはしないのでご安心を。

ちなみにマドロゥは一度ミラクルベルで復活してきます。





戦闘に勝利するとベドロゥの能力が上がります。

さらに『再生』も覚えます。
ベドロゥは今回でかなり強化されましたね。

それでも実はアドロゥには到底適わなかったりします。

アドロゥを倒す道のりはまだまだ遠そうです。




それでは、今回はこの辺で終わります。
これで8章までのイベントはすべて消化しました!

――次回いよいよ最終章!!



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