リョナラークエスト日記――10回目


2012/11/13


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リョナラークエスト。
物語もついに終わりに向けて動き始めました。


今回もなかなかに重要なシーン。


皆さんにどうしてもお見せしたかったので、

台詞をほとんどそのまま書き写しています。



もはやプレイ日記ですら無いかも知れませんが、

途中に私の感想を挟んで水を差すのもアレなので、

私の感想等は後の方に回そうかなと考えています。





それでは、リョナラークエスト本編。

お楽しみ下さい。























リゼ「っ・・・。」



くお「・・・ハァ・・・ハァ・・・!」



くお「満足かよ、リゼ・・・!?」



リゼ「・・・・・・・・・・。」



リゼ「・・・なんか・・・違う・・・。」



くお「・・・何がだよ・・・!?」



リゼ「・・・分かんないけど・・・。」



リゼ「・・・・・・・・・・。」



リゼ「・・・そうだ・・・。」



リゼ「くおが本気じゃないんだ・・・。」



くお「俺は全力全開の本気でしたよ!?余裕とか全然無かったし!?」



リゼ「・・・そうじゃなくて・・・。」



リゼ「・・・貴方、私を殺すつもりなかったでしょ・・・・?」



くお「・・・それがどうしたよ?」



リゼ「・・・嘘つき・・・。」



くお「・・・は?」



リゼ「殺し合うって・・・同じ喜びを感じたいって言ったのに・・・。」



くお「・・・馬鹿言ってんじゃねぇよ。」



くお「前までならともかく、俺は今はお前を仲間と認めてんだぜ。」



くお「・・・仲間と殺し合うなんてできるかよ。」



リゼ「・・・まだ・・・そんなこと、言うんだ・・・。」



リゼ「・・・・・・・・・・。」



リゼ「・・・もう、いい・・・。」



リゼ「・・・だったら、私が一方的にお前を嬲り殺しにしてやるから・・・!」



くお「待て、リゼ!話を聞け!俺は・・・!」



リゼ「・・・覚悟しておいてよ・・・。」




リゼ「・・・次は、殺してやるから・・・!」





――瞬間移動をするリゼ。




くお「おい待ちやがれ、リゼ!!?話を聞けって言ってんだろうが!!?」






くお「・・・・・・・・・・。」










くお「・・・・馬鹿野郎・・・・!」
















……うーん。


悲しい展開(;一_一)


そして視点は変わってドーラドーラへ。





ドーラドーラは前回、
ルインザナンの指示でカオスとケイオスから逃げ、
リゼを探しているところでした。











ドーラ「・・・どこ・・・!?どこにいるの、ネフェリーゼちゃん・・・!?」



ドーラ「・・・あっ・・・!?」



リゼ「・・・・・・・・・・。」







リゼ「!」



ドーラ「良かった、もう大丈夫だよ!っ」



ドーラ「さあ、私と一緒に逃げようっ!」



リゼ「・・・・・・・・・・。」



ドーラ「・・・あっ・・・!そっか、ゴメンね、うっかりしてた・・・!」



ドーラ「ネフェリーゼちゃん、何も知らないんだもんね・・・でも、今説明してるヒマがなくって・・・・!」



リゼ「・・・ひっかかったのは貴様か、ドーラドーラ。まあ、予想通りと言ったところか・・・。」



ドーラ「・・・え・・・?」



リゼ「しかし、相変わらず察しが悪いというか、愚鈍というか・・・。」



リゼ「さらわれたはずのネフェリーゼがこんなところに一人、監視の目も無しにうろついていると本気で思ったのか?」



ドーラ「・・・あ・・・あ・・・!」



ドーラ「・・・ま、さか・・・!?」



リゼ?「貴様のような者が、よくあの戦いを生き残れたものだな。」







ギルガノ「・・・だがな、ドーラドーラ。」



ドーラ「・・・ひっ・・・!?」



ギルガノ「それも今日限りだ。あの戦いで散る運命にあった貴様の生命、その力とともに貰い受ける。」



ドーラ「な・・・なんでっ・・・!?」



ドーラ「なんで死んだはずの貴方がここにいるのよぉっ!!?」



ギルガノ「俺が死んだ?俺が死んだだと?」



ギルガノ「くくく・・・つい先ほど、俺の幻術に騙された者が何を言う。」



ドーラ「!?・・・じゃあ・・・!?」



ギルガノ「察しの通り、俺は貴様ら魔女に自分が死んだという幻影を見せることで死を免れたのだ。」



ギルガノ「・・・とはいえ、苦し紛れの策が運よく成功しただけの話なのだがな。」



ギルガノ「もしあの場にライノーニがいたのならば、幻術は見破られ、俺は殺されていただろう。」



ドーラ「・・・そんな・・・じゃあ、レヴィさんは・・・!?」



ギルガノ「大地の魔女ガーガレヴィか。」



ギルガノ「無駄死にだったな、あの女は。」



ドーラ「・・・っ!!」



ドーラ「貴方たちは・・・!!貴方たちはどこまで、私たちを・・・!!」



?「決まっている。お前たちが全滅するまでだ。」



ドーラ「!?」



ドーラ「・・・そんな・・・!なんで・・・貴方が・・・ここに・・・!?」







ライル「さて・・・なんでだと思う?」



ドーラ「・・・まさか、ルインちゃんたちは・・・・!?」



ライル「・・・本当に、絶望的に察しの悪いヤツだな、お前は。」



ライル「ギルガノが生きていた時点で、想像が付くだろうに。」



ドーラ「・・・あ・・・!」



ドーラ「・・・ま・・・さか・・・!?」



ライル「ようやく察したか。まぁ、だからどうなるってわけでもないがね。」



ギルガノ「すでに貴様は我々の策に嵌ったのだ。もはや抜け出すことは不可能だ。」



ドーラ「・・・う・・・あ・・・!」



ギルガノ「さて・・・どうする?赤い魔女ドーラドーラよ?」



ライル「大人しく喰われるか?それとも、無様に抵抗するか?」



ドーラ「・・・あ・・・あ・・・あ・・・!」



ドーラ「いやああぁぁああぁぁぁぁっっ!!!?」
























ドーラドーラが、カオスとギルガノの2人に襲われている頃。



ルインザナンは何か違和感を感じている様子。





いくらライルの身体だからといっても、

あのカオスにしては手ごたえが無さすぎる。





ミタリ「・・・ルインちゃん、やべぇことに気付いた。」



ルイン「・・・どうした?」



ミタリ「カオスの持ってるあの剣、普通に刃こぼれしてる。」



ルイン「・・・は?」



ミタリ「つまりさ。」



ミタリ「『あのカオスを封じ込めることのできた魔剣』がボクの1000Gぽっちの剣と打ち合っただけで刃こぼれしてるんだよ?」



ルイン「・・・っ!!?」



ルイン「ちょっと待てっ!?じゃあ・・・!?」



ケイオス「・・・おや、ばれてしまいましたか。」



ライル「・・・ということは・・・。」







ルイン「なっ・・・!?イレムト!?」



イレムト「いかにも。久しぶりだな、魔女ども。」



ミタリ「おやぁ?君はたしか死んだはずだとボクは記憶してますけどね?」



ミタリ「ルインちゃん、ボクこの歳でボケちゃったかな?」



ルイン「・・・アンタはボケてるけど、コイツが死んだのはたしかだよ。」



ミタリ「だよね。後で覚えとけよ。」



ルイン「・・・まぁ、ギルガノの幻術がどうとか言ってたから推測は付くけど・・・。」



ミタリ「んー・・・てことは・・・。」



ルイン「・・・ドーラがやばい・・・!!」



?「ドーラ姉が!!?」



ケイオス「なっ!?」



イレムト「むっ?」



ミタリ「え?」



ルイン「誰だっ!?」







ルイン「・・・兄さん・・・?」



ルイン「・・・ってことは、お前ライカか!?」



ライカ「どういうことよ!?ドーラ姉は!?兄さんはどうなったのよっ!?」



ルイン「おい、ライカ!!後で全部説明してやるから、今はここを離れろ!!危険だ!!」



ライカ「嫌だっ!!ドーラ姉と兄さんがどうなったのか知るまで、私は帰らないっ!!」



ライカ「大体、アンタ誰よっ!!?何で私の名前知ってるのよっ!!?」



ルイン(ああ、くそっ・・・!コイツに会ったのは2歳のときだし、そりゃ覚えてるわけないか・・・!)



ルイン「私たちはドーラの仲間だっ!!ドーラのこともお前の兄貴のことも私たちが何とかしてやるから早く逃げろっ!!」



ライカ「なんなのよっ!!いきなり、仲間とか何とかしてやるとか・・・!!」



ライカ「ドーラ姉も兄さんも、私が助けるんだ!!アンタたちのようなワケの分からないヤツらの手なんか借りないっ!!」



ライカ「・・・もう・・・もう、家族がいなくなるのは嫌なのよ、私は!!」







ケイオス(・・・くふふ・・・あの娘、どうやら人質に使えそうですね・・・。)



ケイオス「そこの娘、ドーラドーラとお前の兄は向こうの方角にいますよ。今からなら、まだ間に合うかも知れませんねぇ?」



ライカ「・・・!!」



ルイン「な・・・!ケイオス、てめぇっ!!」



ライカ「・・・ドーラ姉・・・兄さん・・・。」






ライカ「・・・どけ。」





ケイオス「・・・あ?」








ケイオス「グゥゥ・・・!?き・・・貴様・・・!?」



ライカ「ドーラ姉、兄さん・・・!今行くから・・・!」






















ケイオス「ぐぐぅ・・・!!おのれぇ・・・!!たかが人間ごときにぃぃ・・・!!」



ルイン「・・・おいおい・・・冗談だろ・・・?ライルのヤツといい、どんな鍛え方してたんだよ、あの兄妹・・・?」



ミタリ「・・・驚いたね、こりゃ。あの子、ひょっとして私よりも強いかも・・・。」



ルイン「・・・でも、ダメだ・・・!ドーラにしろ、ライカにしろ、向こう側にカオスがいるとしたら、アイツらは手が出せない・・・!」



ミタリ「だね。まぁ、ハゲオスを瀕死にしてくれたことだし、ここを切り抜けるのも不可能じゃあ無くなったんじゃないかな?」



ルイン「ああ・・・!これなら、何とかなるかもしれない・・・!」



ケイオス「調子に乗るなよ、魔女どもが・・・!!」



イレムト「下がれ、ケイオス。今の貴様ではヤツらとの戦闘は不可能だ。」



ケイオス「・・・おのれ・・・!!おのれぇ・・・!!」



ルイン「一気に切り抜けるぞ、ミタリー!!」



ミタリ「アイアイサー!!」



イレムト「やらせるものか。カオスの邪魔はさせん。」





視点はドーラドーラ達へ戻ります。




































ライル「だな。腐っても魔女は魔女か。」



ドーラ「・・・う・・・あ・・・あぁ・・・。」



ライル「さて・・・じゃあ、さっそく・・・。」




ライル「・・・・・・・・・・。」




ライル「・・・いや、喰う前にちょっとばかし嬲らせてもらおうか。」



ギルガノ「・・・カオス?」



ライル「何、ちょっとした気紛れだ。そのくらいの時間はあるだろ?」



ギルガノ「・・・まぁ、構わんさ。」



ギルガノ「俺も悪魔だからな。そういったことは嫌いでは無い。」



ライル「じゃ、決まりだな。」



ライル「そういうわけだ、ドーラドーラ。お前、これから俺たちに嬲り殺しにされるわけだが、どう思うよ?」



ドーラ「・・・ひ・・・ひぅ・・・!」



ライル「ん?恐怖で声も出ないか?」



ドーラ「・・・ライル・・・君・・・!」



ライル「・・・ふむ・・・。」



ライル「・・・・・・・・・・。」



ライル「・・いい顔だねぇ、ドーラ姉さん・・・?」



ライル「・・・そんな可愛い顔されたら、僕も堪らなくなるじゃないか・・・?」



ギルガノ「・・・・?」



ライル「じゃあ・・・まず、左腕からいこうか・・・?」



ドーラ「!?・・・や・・・止めて・・・!?」













ドーラ「あ・・・ああああぁぁぁたっ!!!?」



ライル「あははははは、可愛いなぁ・・・!本当に可愛い悲鳴だ・・・!」



ライル「さあ、ドーラ姉さん・・・次はどこにする・・・?」



ライル「右腕・・・右足・・・左足・・・好きなところを選んでいいんだよ・・・?」



ドーラ「ひっ・・・!?」



ドーラ「い・・・やっ・・・!助・・・けて・・・・!」



ライル「だーめ♪ほら、さっさと選んでよ?」



ドーラ「あっ・・・ひっ・・・!ひぃ・・・!」



ライル「・・・全く・・・相変わらず優柔不断だなぁ、ドーラ姉さんは?」



ライル「・・・じゃあ・・・両足とも一気にイっちゃおうか♪」



ドーラ「!?・・・止めてっ!!?嫌っ!!?」







ドーラ「お願いっ・・・!!助けてっ・・・!!嫌っ!!嫌だっ・・・!嫌ああぁぁぁぁっっ!!!」


















ライル「あはっ・・・!あははっ・・・!」



ライル「アハハハハハハハハハハハッッ!!!」



ギルガノ「・・・おい・・・カオス・・・?」



ライル「・・・あぁ?何だよ、今いいところなんだよ!邪魔するな!」



ギルガノ「・・・・・・・・・・。」



ギルガノ「・・・ああ、分かった・・・。」









ドーラ「あ・・・あぁ・・・!!いぎぅぅっ・・・・!!うああぁぁあぁぁっ・・・!!」



ライル「・・・さて、ドーラ姉さん?言っておくけど、まだまだこんなもので終わりじゃないよ?」



ライル「これから、ドーラ姉さんの身体を少しずつ切り取って楽しませてもらうんだからね?」



ドーラ「っ・・・!!?」



ドーラ「・・・ひ・・・あっ・・・あぁ・・・!」



ドーラ「・・・た・・・す、け・・・て・・・!・・・だ・・・れ、か・・・・・・!」



ライル「誰も来やしないよ、こんなところ・・・。」



ライル「さあ・・・僕と遊ぼう、ドーラ姉さん・・・?」



ドーラ「いっ・・・ひぃっ・・・!!ぃひっ・・・・!!あ・・・ひっ・・・!!」



ドーラ「ひぃああああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!?」
















ライル「はははっ・・・!あはははははっ!!」



ライル「イヒァハハハァハハッハハハハハハハハハハッッ!!!」


ライル「ヒアーーーーーーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハアァァァァァアァァッッ!!!!!!」





ギルガノ「おい、カオス!?どうした!?」



ギルガノ「お前、先ほどから何かおかしいぞ!?」



ライル「・・・・・・・・・・。」



ライル「・・・ん?あ、ああ・・・いや・・・。」



ライル「何・・・ちょっと興奮しすぎただけだ・・・。気にするな・・・。」



ギルガノ「・・・それなら、構わんが・・・。」









?「・・・ドーラ・・・姉・・・?」



ギルガノ「む・・・?」



ライル「?・・・誰だ?」







ライカ「・・・お姉・・・ちゃん・・・!」



ライル「・・・おい、ガキ?お前は誰・・・。」



ライル「・・・・・・・・・・。」







ライル「・・・ぐっ・・・!?何だっ・・・!?」



ライカ「・・・兄さんっ!!」



ライル「・・・!?」



ライカ「何なのよ、これっ!!!何でドーラ姉がっ・・・・!!?」



ライカ「なんでドーラ姉がこんなひどい目にあってるのよおぉぉぉっっ!!?」



ライル「・・・・・・・・・・。」



ライル「・・・ドーラ・・・姉、さん・・・?」



ライル「・・・・あ・・・・?」



ライル「・・・・あ・・・あ・・・・!?」



ライル「・・・違・・・う・・・!」



ライル「・・・俺は・・・僕は・・・!僕が、望んでたのは・・・こんなことじゃ・・・!」



ライル「・・・僕は・・・本当は・・・!」



ライル「・・・くそっ!!うるさい、黙れっ!!」



ギルガノ「カオス!?どうした!?」



ライル「・・・ちっ・・・!」





ライル「・・・うおおおぉぉぉおあぁぁぁぁぁっっ!!」




















ライカ「・・・え・・・?」









ドーラ「・・・っ・・・はっ・・・!」










ライカ「・・・ド・・・!」












ライカ「ドーラ姉えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!」














――ドーラドーラを吸収するライル。





そして…………。














ライカ「・・・ドー・・・ラ・・・ねえ・・・。」




ライル「・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・!」



ギルガノ「おい、カオス!!いい加減にしろ!!貴様、さっきからどうしたというのだ!!?」



ライル「・・・うるせぇ・・・!!俺にも分かんねぇんだよ・・・!!」



ギルガノ「・・・察するところ、あの人間が原因か?」



ライル「・・・・・・・・・・。」



ギルガノ「・・・ふん。ならば、あの人間を殺してしまえば問題あるまい。」



ライル「・・・駄目、だ・・・!」



ギルガノ「・・・何?」



ライル「・・・それ、だけは・・・駄目だ・・・!」



ライル「・・・ぐっ・・・!くそっ・・・!」



ライル「・・・今は、ここから離れる・・・!」



ギルガノ「・・・あの人間は放っておくのか?」



ライル「・・・大した問題じゃねぇだろ・・・!」



ギルガノ「・・・まぁ、良かろう。目的は果たしたわけだしな。」



ライル「・・・ああ・・・一刻も早く・・・ここから離れるぞ・・・!」



ライカ「・・・なんで・・・?」



ライル「!!」



ライカ「・・・なんでよ・・・兄さん・・・?」



ライカ「・・・なんで、兄さんが・・・ドーラ姉を・・・・お姉ちゃんを・・・?」



ライカ「・・・一緒に・・・ドーラ姉を守ろうって・・・・約束したのに・・・。」



ライカ「ドーラ姉は・・・お姉ちゃんだけは・・・今度こそ守ろうって・・・・私・・・。」



ライル「・・・・・・・・・・。」



ライル「・・・行くぞ、ギルガノ。」



ギルガノ「・・・ああ・・・。」



ライカ「!?・・・ま・・・待ってよっ!!?」







――と、その瞬間。




ライカ「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!?」






ライル「なっ・・・!?」



ギルガノ「これは・・・!?」








ライカ「・・・う・・・あぐっ・・・!あぁっ・・・!」



リゼ「・・・生きてるし。しぶといなぁ、見かけによらず。」



ライル「・・・リゼ、何でお前がここにいる?」



ライル「俺は大人しく待っていろ、と言っただろう?」



リゼ「・・・別に・・・。」



リゼ「・・・ちょっと、殺したいヤツがいただけ。」



ライル「・・・・・・・・・・。」



ギルガノ「・・・おい、カオス・・・この娘・・・!」



ライル「・・・ああ・・・分かってる・・・。」



ライル「・・・だが、今はこの場を離れるのが先決だ。」



ギルガノ「・・・分かった・・・。」




ライカ「・・・待っ・・・て・・・。」





ライカ「・・・貴・・・女・・・その・・・角・・・その、力・・・・・・・ま・・・・さか・・・・・・・?」




















――ドサリ。




ライカは力尽き、その場へ倒れ込む……。































ミタリ「・・・ぜぇ・・・ぜぇ・・・!」



ルイン「!?・・・ライカっ!?」



ルイン「おい、ライカ!!しっかりしろ!!」



ルイン「一体、何があったんだ!!?」




ライカ「・・・・兄、さん・・・・リ・・・ゼ・・・。」





ライカ「・・・・ドーラ・・・姉・・・・。」







ルイン「・・・・・・・・・・。」








ルイン「・・・ドーラは・・・。」










ミタリ「・・・間に合わなかったみたいだね・・・・。」








ルイン「・・・・!」






ルイン「・・・く・・・そ・・・!」







ルイン「・・・また・・・かよ・・・!」






ルイン「・・・私が・・・私が先に行かせたりしなきゃ・・・!」






ミタリ「・・・ルインちゃん、とにかく一度戻ろう?」





ミタリ「状況とかみんなに報告しなきゃいけないし、これからどうすんのかも考えないと・・・。」





ルイン「・・・ああ・・・。」




ミタリ「・・・で、その子はどうすんの?」




ルイン「ほっとくわけにもいかないだろ・・・。」




ルイン「・・・連れてくよ・・・。」




ミタリ「・・・ま、しゃーないか。」





































「おい!・・・リゼ!・・・リゼ!!どこだああああああああああああああ!!!!!」







くお「どうしたっ!!?リゼを見つけたのかっ!!?」





構成員「違うっ!!支部長からの伝言だっ!!」




くお「支部長からの・・・!?」





構成員「・・・『リゼの反応が消えた。近くにいる可能性は低いので、一度帰還しろ。』だとよ。」





くお「・・・な・・・に・・・?」




くお「・・・・・・・・・・。」




構成員「・・・おい、くお?」




くお「・・・ふざけんな・・・!」




くお「・・・やっと・・・やっと、見つけたんだぞ・・・!?」




くお「・・・それなのに・・・また・・・振り出しに戻ったってのかよ・・・!?」




構成員「・・・くお・・・。」




くお「・・・・・・・・・・。」




くお「・・・おk、了解だ。すぐ戻る。」



構成員「・・・分かった。俺は他の連中にも伝えてくるんで、先に戻っててくれ。」



くお「・・・ああ・・・。」

















くお「・・・・・・・・・・。」



くお「・・・リゼ・・・俺は諦めねぇぞ・・・。」



くお「・・・お前と殺し合いなんて・・・絶対にゴメンだからな・・・。」





























さて、ここでリョナラークエスト7章は終了となります。


ついにドーラドーラが…………。



リョナシーン自体はなかなかに素晴らしいものでしたが、
なかなか精神的に沈みますね。


魔王カオスに体を乗っ取られているとはいえ、
結果的にライルに殺されたという形。


元々ライルはドーラドーラをリョナりたい。と言っていた訳ですが、

意識を取り戻したときライルは、
「違う……。僕の求めていたのはこれじゃない」
と苦しむ訳です。


プレイヤーの気持ちもまさにこんな感じですね。

ドーラドーラのリョナは見たかったけど、
求めていたのはこんなに後味の悪いものじゃなかった……と。




リョナ対象であるドーラドーラの色々な面を知っている状態。
ドーラドーラに感情移入してしまった状態でのリョナは、
なかなかにきついものがありますね。




まあ、それでも私はリョナ大好きですけどね!!









それではインターバルに入ったので、

インターバル中での会話を少しだけ紹介していこうと思います。



「・・・リゼのヤツ・・・俺を殺すとか、本気なのか・・・・?」


「・・・まあ、そう思われても仕方ないくらいのことはしてきたけどよ・・・。」


「・・・・・・・・・。」


「・・・くそっ・・・。」




くおはリゼのことで頭がいっぱいの様子。


オーガ、モヒカン、その他構成員たちに話しかけてみると、それぞれ皆くおを励ましてくれる訳ですが、

そのまま公開しすぎな気がするので、文章をまんま紹介するのは伏せて置きます。

本編には関わりませんが、見たい方はぜひダウンロードして実際にプレイして見て下さい!



……と言いつつ、1か所だけ紹介。


ベドロゥに関しては、昔からインターバルでの会話を追いかけてますが、
ついにくおがベドロゥの言葉を理解したりとなかなか面白いですw

熱い友情を感じられて素敵。

モヒカンなんかは特に熱いので、
全部見ていただけるとモヒカンに対する好感度もかなり跳ね上がるのではないでしょうかw







――7章のインターバルは特にサブイベントなどはありません。



リョナラークエスト、8章に入ります。

ラストまで残り2章分。

そろそろ終わりも見えてきて寂しくなってきましたが、

リョナラークエストの物語はここからが本番!!



気合を入れて進めて行きましょう!

今回、ついにあの人の過去が明かされます。













視点は、リゼとライル(魔王カオスに乗っ取られ中)。


くおを嬲り殺しにしたいと言うリゼに、

カオスは俺がそのための舞台を整えてやる。と答えます。


「なーに・・・仲間の欲求を叶えてやりたいと思うのは、当然のことだろ?」


リゼはカオスが何を考えているのか不審に思いますが、

結局、くおの情報をすべてカオスに渡してしまいます。







リゼにくおを殺させに行かせた後、
ギルガノがカオスに尋ねます。

ギルガノ「まさか、貴様・・・ただの気紛れであの娘の復讐に手を貸すつもりではあるまい?」



カオス「・・・もし、ネフェリーゼが本当にあのガキを殺すことができたのなら・・・。」



カオス「・・・ネフェリーゼの力は、完全に覚醒するはずだ。」



カオスの話によると、リゼは

“最強の悪魔”と“最強の魔女”の力を受け継いでいるのだと言います。




そしてそのリゼの力を覚醒させるためには、悪魔の力を引き出す必要がある。

つまり、悪魔としての精神、

獲物を嬲り殺し、喰らい尽くすことに快楽を感じる残虐さが必要になる。


と、カオスは言います。



リゼの復讐に手を貸し、くおを殺させることによって、

リゼを覚醒させる……。




“ヴェルカナ”の力を失ってまで作りだした、悪魔と魔女の血を引く忌み子ネフェリーゼ。

そのリゼを覚醒させ、究極の力を手に入れる。



――カオスの“13年前”の計画が、再び動き始めようとしているのでした……。











「・・・で?ケイオスのヤツはどうした?」


ケイオスは、傷は回復したものの、

人間(ライカ)にやられたということに、憤慨している様子。






「・・・仕方ないな。ギルガノ、ケイオスにヤツらを喰わせちまえ。」









カオスの計画は順調に進行して行きます――――……。






そんな中ギルガノも、
密かに計画を練っている様子で……?











































――誰かの回想シーンへ。












少女「・・・ひっく・・・ぐすっ・・・。」



ライカ「・・・どうしたの?君、大丈夫?」



少女「!?」



ライカ「えっ!?ど・・・どうしたの!?待ってよ!?」



ライカ「はぁっ・・・!はぁっ・・・!」



ライカ「ねぇ・・・!待ってってば・・・!」



ライカ「何でいきなり逃げるの・・・!?」



少女「・・・こ・・・来ないでっ!!」



ライカ「・・・え?」



ライカ「・・・あ・・・!?その角・・・!?」



少女「・・・ひっ・・・!」



ライカ「・・・そっか・・・逃げたのはそういうことなんだね・・・。」



少女「・・・う・・・あ・・・!」



少女「・・・来ないで・・・助けて・・・!」



ライカ「大丈夫だよ。」



少女「・・・え・・・?」



ライカ「えっとね・・・別に、私は貴女に角が生えてるからとか、そんなことで虐めたりしないよ?」



ライカ「私のお姉ちゃんも・・・って言っても、本当のお姉ちゃんじゃないんだけど、その人も貴女と同じように普通の人と違うところがあってね・・・。」



少女「・・・・・・・・・・。」



ライカ「・・・だから・・・えっと、なんていうか・・・・。」



ライカ「・・・そんなに、怖がらなくてもいいんだよ?」



少女「・・・・・・・・・・。」



少女「・・・おねえちゃんは・・・わたしのこと、いじめないの・・・?」



ライカ「そんなことしないよ。安心して。」



少女「・・・・・・・・・・。」



ライカ「私はライカっていうの。君は?」



少女「・・・え・・・?」



ライカ「名前、教えてくれない?」



少女「・・・わたし・・・わたしの、なまえ・・・。」



ライカ「?・・・どうしたの?」



少女「・・・わかんない・・・なまえなんて・・・。」



少女「きづいたら、ずっとひとりで・・・みんな、わたしのことをいじめてきて・・・。」



ライカ「・・・そのペンダントは?」



少女「・・・え・・・?これ・・・?」



少女「・・・これは・・・さいしょからわたしがもってて・・・。」



少女「よくわかんないけど・・・だいじなもの・・・。」



ライカ「・・・ちょっと、見せてもらってもいい?」



少女「・・・うん・・・。」



ライカ「えーっと・・・ェ・・・リ・・・ゼ・・・?」



ライカ「・・・文字がかすれてて読めないけど、これって貴女の名前じゃないかな?」



少女「・・・わたしの・・・なまえ・・・?」



ライカ「うん。貴女の名前。」



少女「・・・・・・・・・・。」



ライカ「・・・そうね・・・リゼ・・・。」



少女「・・・え・・・?」



ライカ「リゼ・・・それが、貴女の名前だよ。」



少女「・・・リゼ・・・。」



ライカ「そうだよ。貴女の名前。」



ライカ「・・・じゃあ、改めて・・・。」



リゼ「・・・?」



ライカ「リゼ。私と友達にならない?」



リゼ「・・・とも・・・だち・・・?」



リゼ「・・・なに・・・それ・・・?」



ライカ「・・・ん?友達が何か、分からないの?」



リゼ「・・・うん・・・。」



ライカ「うーん・・・友達っていうのはね・・・。」



ライカ「・・・そうだね・・・楽しいときでも辛いときでも一緒にいて、助け合っていく・・・。」



ライカ「・・・そういうのが友達、かな?」



リゼ「・・・いっしょ・・・?」



リゼ「・・・ずっと・・・いっしょなの・・・?」



ライカ「うん。そうだよ。」



リゼ「ずっと・・・いっしょに・・・いてくれるの・・・?」



ライカ「うん。」



ライカ「だからさ・・・。」



ライカ「・・・私と友達になろう、リゼ?」



リゼ「・・・・・・・・・・。」



リゼ「・・・うん・・・。」



リゼ「・・・ありがとう・・・おねえちゃん・・・。」




―――――――――――




ライカ「リゼ!リゼー!」



リゼ「・・・おねえちゃん・・・?」



ライカ「あっ!いたいた、リゼ!」



ライカ「ほら!新しい食べ物と服、持ってきたよ!」



リゼ「あ・・・ありがと・・・。」



ライカ「・・・って、またそんな汚れた格好してる!」



ライカ「女の子なんだから、ちゃんとキレイにしないと駄目でしょ!?」



リゼ「う・・・ゴメンなさい・・・。」



リゼ「・・・でも・・・わたしなんか、いみごだし・・・・キレイにしても・・・。」



ライカ「こらぁっ!!」



リゼ「いたっ!いたいよ、おねえちゃん!?」



ライカ「リゼが馬鹿なこと言うからよ!!



ライカ「忌み子とかそんなの関係無いって、いつも言ってるでしょ!?貴女、せっかく可愛い顔してるんだからちゃんとキレイにしなさい!!」



ライカ「ほら、一緒に水浴びするよ!今着てる服は私がまた洗って持ってきてあげるから!」



リゼ「・・・う・・・うん・・・。」



リゼ「・・・・・・・・・・。」



リゼ「・・・ありがとう・・・。」




―――――――――――――――




ライカ「・・・ねえ、リゼ・・・。」



リゼ「?・・・なに、おねえちゃん?」



ライカ「やっぱりさ・・・いつまでもここで隠れ住んでるだけじゃ駄目だと思うんだ。」



リゼ「・・・・・・・・・・。」



ライカ「私のお姉ちゃんならさ・・・リゼのことも何とかしてくれると思うの。」



ライカ「少なくても、絶対にリゼのこと怖がったり見捨てたりなんかしないよ。」



ライカ「だからさ・・・リゼのこと、お姉ちゃんに話してさ・・・。」



リゼ「・・・だめっ!!」



ライカ「・・・リゼ・・・。」



リゼ「そのひとも、ぜったいにわたしのこといじめるにきまってるもん!!」



リゼ「おねえちゃんのおねえちゃんだからって・・・!そんなの、かんけいないもん!!」



ライカ「・・・・・・・・・・。」



リゼ「・・・ねえ、おねえちゃん・・・。」



リゼ「・・・わたし、おねえちゃんだけいればいい・・・・。」



リゼ「・・・だから・・・おねがい・・・。」



リゼ「・・・おねえちゃん・・・わたしのこと、だれにもはなさないで・・・。」



リゼ「・・・わたし、おねえちゃんだけがいればいいから・・・。」



リゼ「・・・こうやって、たまにあいにきてくれるだけでいいから・・・!」



リゼ「・・・それだけで・・・いいから・・・!」



ライカ「・・・・・・・・・・。」




―――――――――――――――




らいか(・・・どうすればいいのかな・・・。)



ライカ(リゼも、いつまでもこのままにしておくわけにもいかないし・・・。)



ライカ(でも、他の人にあの子のことを話したら、あの子との約束を裏切ることになっちゃうし・・・。)



子供1「なー、ライカねーちゃん」



ライカ「・・・ん?なーに?」



子供1「ライカねーちゃんさぁ、最近よく食い物とか服とか持って、どこか出かけてるけど・・・。」



子供1「・・・一体、どこに出かけてんだ?」



ライカ「・・・あー、えっとね・・・。」



ライカ「・・・ちょっと、怪我した仔犬がいてね。その子の世話をしてるのよ。」



子供2「・・・なんで、犬の世話に服が必要なの?」



ライカ「あっ・・・!いや、あの、えーと・・・!」



ライカ「・・・そう!私、動物とかに服着せて可愛がるの大好きなの!だから、その子にもつい・・・!」



子供2「・・・ふーん・・・。」



ライカ「あ・・・あははは・・・!じゃあ、私ちょっと洗濯してくるから!」




―――――――――――――――




子供1「・・・やっぱり怪しいぜ、ライカねーちゃん。」



子供2「そうだな、お前の言ってた通りかも・・・。」



子供1「・・・ああ・・・やっぱり、見間違いじゃなかったんだ・・・。」



子供1「この前、ライカねーちゃんの後をつけていったときに、ライカねーちゃんと一緒にいたモンスター・・・・。」



子供1「・・・ライカねーちゃんは、あのモンスターに操られてるんだ。」



子供2「うん・・・。」



子供2「・・・なあ、どうすんだ?このままじゃ、ライカねーちゃんが・・・。」



子供1「決まってんだろ!」



子供1「俺達であのモンスターをやっつけるんだよ!」



子供2「で・・・でもよ・・・俺達でそのモンスターに勝てるのか・・・?」



子供1「大丈夫だって!そのモンスター、女のガキの姿でめちゃくちゃ弱そうだったから!」



子供2「え・・・?そうなのか・・・?」



子供1「ああ!俺達でも楽勝だって!」



子供2「よ・・・よし、わかった!俺も行く!」



子供2「ライカねーちゃんには、俺達孤児院の子供みんなの世話してもらってるし・・・!」



子供2「・・・恩返ししないとな・・・!」




―――――――――――――――




リゼ「?・・・だれ?おねえちゃん?」



子供1「うりゃあぁぁっ!!」



リゼ「・・・!?」



リゼ「ひぐっ!?」



子供1「このモンスターめっ!!死んじまえっ!!」



リゼ「いたっ・・・!?いたいっ!?いたいよぉっ!?」



子供2「うるせぇっ!!このモンスター!!ライカねーちゃんに手ぇ出しやがって!!」



リゼ「ぎぃっ!!?ぃぐっ!!?うがぁぁっ!!?」



子供1「死ねっ!!死ねっ!!死んじまえぇぇっ!!」



リゼ「う・・・あ・・・あぁ・・・。」



子供1「はぁっ・・・!はぁっ・・・!」



子供2「お・・・思い知ったか、モンスターめ!!」



リゼ「お・・・ねえ・・・ちゃん・・・。」



子供1「・・・?」



リゼ「・・・たす、けて・・・おねえ・・・ちゃん・・・・。」



子供2「・・・え?」



リゼ「・・・おねえ・・・ちゃん・・・いたい、よ・・・・たす・・・けて・・・おねえ、ちゃん・・・。」



子供2「な・・・なあ、こいつ本当にライカねーちゃんを騙してたのかな・・・?」



子供2「今だって、泣いてるだけで何もしてこねーし、ひょっとして、コイツ何もしてねーんじゃ・・・。」



子供1「・・・何言ってんだよっ!!?」



リゼ「ぎっ・・・!!?」



子供2「・・・ひっ・・・!?」



子供1「お前、もしコイツがライカねーちゃんに何かするつもりだったらどうすんだよ!!?」



子供1「ライカねーちゃんに俺達がどれだけ世話になったと思ってんだ!!?」



子供1「コイツがライカねーちゃんに悪さするかもしれないなら、殺しとかないとライカねーちゃんが危ないだろ!!」



子供2「で・・・でもよ・・・!」



子供1「それに、コイツはモンスターなんだぜ!!?」



子供1「モンスターが悪さしないわけがないだろ!!?今のうちに殺しておかないと・・・!!」



リゼ「・・・・・・さい・・・。」



子供1「・・・あ?」



リゼ「・・・うる・・・さい・・・。」



子供1「何だよ!?言いたいことがあるなら、はっきり言えよ、化け物!!」



リゼ「うるさい・・・うるさい・・・うるさい・・・うるさい・・・うるさい・・・うるさい・・・。」



子供2「・・・お・・・おい・・・!なんか、やばいんじゃないか、コイツ・・・!?」



子供1「何びびってんだよ!!?こんな弱そうなヤツに何ができるもんか!!」



子供2「で・・・でもさ・・・なんか・・・!」



子供1「ちっ!じゃあ、そこでじっとしてやがれ、臆病者!!」



子供1「俺がトドメを刺してや・・・!」



リゼ「・・・しねよ、おまえ。」




―――――――――――――――




ライカ「リゼ!リゼー!どこー!?」



リゼ「・・・あ・・・う・・・あぁぁ・・・!」



ライカ「あっ!リゼ!」



リゼ「っ・・・!?」



ライカ「?・・・どうしたの、リゼ?」



リゼ「お・・・おねっ・・・おねえ、ちゃ・・・!」



リゼ「わ・・・わた、し・・・!わ・・・たし・・・!」



ライカ「え・・・?どうし・・・?」



ライカ「・・・!!?」



子供1「・・・・・・・・・・。」



子供2「ひ・・・ぎぃぃ・・・!ああぁぁぁ・・・!」



ライカ「リック!!アル!!」



ライカ「な・・・何で・・・!?一体、誰がこんな・・・!?」



子供2「あ・・・あいつ・・・!!」



リゼ「っ!!」



ライカ「・・・え・・・?」



子供2「あいつが、リックを殺し・・・殺して・・・!」



リゼ「!?・・・ち・・・ちがっ・・・!」



子供2「ひっ!?」



子供2「う・・・うわああぁぁぁぁっっ!!!?」



ライカ「あ・・・!?アルっ!?」



ライカ「・・・・・・・・・・。」



ライカ「・・・どういう・・・こと・・・?」



リゼ「・・・お・・・ねえ、ちゃ・・・。」



ライカ「どういうことよ、リゼ!!?」



リゼ「ひっ!!?」



ライカ「ねえ、さっきのは本当なの!!?アルの言うように本当に貴女がリックを・・・!!?」



リゼ「わ・・・たし・・・!わた、し・・・!」



リゼ「あ・・・あいつらが・・・!あいつらがわたしのこと、いじめて・・・!」



リゼ「それで、おねえ・・・おねえちゃんにたすけてほしくて・・・!でも、たすけにきてくれなくて・・・!」



ライカ「そういうことを聞いてるんじゃないっ!!」



リゼ「ひっ・・・!!」



ライカ「リゼ・・・正直に答えて・・・。」



リゼ「・・・ぁ・・・ぁぅ・・・!」



ライカ「貴女が・・・本当にリックを殺したの・・・?」



リゼ「っ・・・!」



リゼ「・・・だって・・・こいつ・・・わたしのこと、モンスターだって・・・!ばけものだって・・・!」



リゼ「こいつが・・・こいつがわるいんだ・・・!」



リゼ「こんなやつ、しねばいいのにっておもって・・・それで・・・!」



ライカ「・・・・・・・・・・。」



ライカ「・・・よく・・・分かったわ・・・。」



ライカ「・・・許さない・・・。」



リゼ「・・・え・・・?」



ライカ「リゼ・・・!アンタがリックを殺したこと・・・・!」



ライカ「私は、絶対に許さない・・・・!」



リゼ「っ・・・!!!」



ライカ「なんで・・・なんで、モンスターって・・・!化け物って言われたくらいで・・・!そんな簡単に・・・・!」



ライカ「命を何だと思って・・・!」



リゼ「・・・ゆるさないって、なに・・・?」



ライカ「・・・え・・・?」



リゼ「・・・そんなくらいって、なに・・・?」



ライカ「・・・リ・・・ゼ・・・?」



リゼ「わたしが・・・じぶんがばけものだってことに、どれだけくるしんでたか・・・。」



リゼ「おねえちゃんは・・・しってるくせに・・・。」



ライカ「だ・・・だからって・・・殺すなんて・・・!」



リゼ「・・・さきにころそうとしたのは・・・こいつらなのに・・・。」



ライカ「・・・え・・・?」



リゼ「こいつらが・・・ばけものはしねって・・・ライカねーちゃんにてをだすなって・・・。」



ライカ「・・・な・・・え・・・?」



リゼ「・・・わたしのせいじゃないのに・・・わたしのせいじゃないのに・・・わたしのせいじゃないのに・・・!」



ライカ(・・・さきに・・・ころそうと、したのは・・・・リックたち・・・?)



ライカ(・・・じゃあ・・・リゼは・・・自分から殺そうとしたんじゃない・・・?)



ライカ(・・・リゼは・・・悪くない・・・?これは、事故なの・・・?)



リゼ「・・・おねえちゃんなんか・・・おねえちゃんなんか・・・!」



ライカ(!・・・私、さっきリゼに『許さない』なんて酷いこと・・・!?)



リゼ「・・・おねえちゃんなんか・・・!!」



ライカ「・・・リゼ、ごめん・・・!私・・・!」



リゼ「・・・しねばいいのにっ!!」



――カラミティ。



ライカ「・・・あ・・・が・・・!うあぁぁ・・・!」



リゼ「・・・なんで・・・?」



リゼ「・・・なんでよ・・・おねえちゃん・・・?」



リゼ「・・・わたしより・・・こいつらのほうがだいじだったの?」




―――――――――――――――




リゼ「・・・そう・・・だよね・・・。」



リゼ「・・・どうせ・・・わたしなんて・・・いみごなんだから・・・。」



リゼ「・・・わたしが・・・わるかったんだ・・・。」



リゼ「・・・わたしが・・・ころさなかったら・・・。」



リゼ「おねえちゃんは・・・わたしのこと・・・。」



リゼ「・・・きらいに・・・ならなかったんだ・・・。」



リゼ「・・・わたしが・・・ぜんぶ・・・わるかったんだ・・・。」



―――――――――――――――




「・・・お前だな、アルの言っていた化け物は?」



リゼ「・・・え・・・?」



リゼ「あっ・・・!?が・・・!?」



村人1「この化け物め!!よくもリッカとライカを!!」



村人2「死ねっ!!汚らわしい忌み子が!!」



リゼ「が・・・ふっ・・・!」



リゼ(・・・な・・・んで・・・?)



リゼ(・・・なんで・・・こんな、ことに・・・なったの・・・?)



リゼ(・・・わたしは・・・ただ・・・おねえちゃんといっしょに・・・いたかった、だけなのに・・・。)



リゼ(・・・それ、だけ・・・だったのに・・・。)




―――――――――――――――




ライカ「・・・ん・・・。」



?「気が付いたかい、ライカ?」



ライカ「・・・え・・・?」



?「僕だよ。分かるかい?」



ライカ「あ・・・お兄ちゃん・・・?」



ライル「良かった。どうやら、意識が戻ったようだね。」



ライカ「・・・えっと・・・。」



ライル「お前がモンスターに殺されかけたって聞いたときは驚いたけど・・・大事が無いみたいで安心したよ。」



ライカ「・・・モンスター・・・?」



ライカ「!!・・・リゼ!!」



ライカ「・・・ぐっ・・・!!」



ライル「あ、おい!?お前、まだ傷口が塞がってないんだぞ!?派手に動いたら傷が開いて・・・!」



ライカ「お兄ちゃん!!リゼは!!?リゼはどうなったの!!?」



ライル「リゼ?誰だい、それは?」



ライカ「・・・それは・・・。」



ライル「・・・詳しく話してみなよ。」



――――。



ライル「そうか・・・そういうことだったのか・・・。」



ライカ「・・・うん・・・。」



ライル「・・・ライカ、落ち着いて聞いてほしい。」



ライカ「・・・?」



ライル「その忌み子の子だけど・・・。」



ライル「・・・死んだよ。」



ライカ「!!?」



ライカ「・・・う・・・そ・・・!?」



ライル「残念ながら、嘘じゃない。死体は僕も確認したよ。」



ライカ「・・・そ・・・ん・・・な・・・!」



ライル(・・・もっとも、死んでるか正確に確認したわけじゃないけど・・・あれだけ身体をズタズタにされて生きているわけないしな・・・。)



ライカ「う・・・ああぁぁぁぁ・・・・!!」



ライカ「・・・リゼ・・・リゼ・・・リゼェ・・・!」



ライル「・・・ライカ・・・。」



ライカ(・・・私・・・あの子に、何もしてあげられなかった・・・!)



ライカ(・・・ううん・・・違う・・・!)



ライカ(何もしてあげられなかったどころじゃない・・・・!)



ライカ(・・・私・・・私・・・!)



ライカ(・・・あの子のこと・・・信じてあげられなかった・・・!)



ライカ(・・・あの子のこと、裏切っちゃったよぉ・・・・!)









































リゼとの再会。

兄ライルの異変。

姉、ドーラドーラの死……。



ここ数日での展開に戸惑うライカ。




「それに・・・ここ、どこ?」







ライカの目の前に居たのは、

魔女“ヴェルカナ”




ヴェルカナはライカに

全部忘れて、帰った方がいい。

と、忠告をしますが、

ライカは、ドーラ姉が兄さんに殺されたんだ。

それなのに、何の事情も聞かずに帰るなんて出来ない。

と、断ります。



ライカの決意の強さに諦めたヴェルカナは、

ライカに少し事情を話すことにします。









ライルがカオスに操られていただけだったと知ったライカは安心し、

兄さんは私が助けると決意を改めます。


そして、もう一つやらなくてはいけないこと。




リゼにもう一度会って、謝りたい。




裏切ったこと。


信じてあげられなかったこと。



それらを謝りたい。





ヴェルカナはそんなライカの話を優しく聞きとめます。









リゼと似ている。というライカの発言に、

ヴェルカナは「フフ……」と微笑みます。


「・・・私と、似てるんだ・・・。」


































視点は変わってルインザナンとナナルマー。


ナナ姉……殴らないのか?

そんなルインザナンの問いに、

お前の判断は適切だった……ドーラの死は悪魔どもの戦力を見誤った我々全員の責任だ……。

と、答えます。





そこへ割って入るミタリカーネ。


ミタリカーネなりに場の雰囲気を和ませます……。

……が、ちょっとやりすぎな気もw

しんみりモードから喧嘩騒ぎにw


まあ、これがミタリカーネの良さでもありますw



「あー・・・何つーか、いつも通りだね、あの二人は・・・。」

ルインザナンは呆れるしかないのでした。











次にルインザナンの元へ現れたのは、ライノーニさん。


ライノーニもラインザナンを心配して来たのですが、

元気そうなルインザナンを見て、安心した様子。



「いつまでも落ち込んでるのは私らしくなかったよ。」








……とまあ、ここで終われば格好いいんでしょうがw

ライノーニが口を滑らせ、こちらも喧嘩騒ぎにw


魔女たちは落ち着きが無いですねw

































「・・・あれ・・・?」



ライカ「・・・誰もいませんよ、ヴェルカナさん?」



ヴェルカナ「・・・・・・・・・・。」



ヴェルカナ「かくれんぼ?」



ライカ「なんでやねん。」

























……と、

ここらで少し区切ります。

最後のオチはともかく、リゼとライカの過去が印象的でしたね。


リゼの過去については、実はリゼの初登場時から触れられてるんですよね。

   リョナラークエストプレイ日記【3回目】

今ここを読み返せば、初回とはまた違った気持ちで読むことができるのではないでしょうか。


くおの言葉は本当にリゼの心に突き刺さったんだな……と。


これを悲しい……と思って読むのか、

精神リョナだwwwひゃっはーーーーー!!!と読むのかは自由ですけどねw





大分前にも書いた気がしますが、

この過去のエピソードは賛否両論あるようです。


ライカちゃんひどくない?云々。


この話は全員が少しずつ悪くて、

仕方のなかった話なのかなあ……なんてことを思ったり。



うーん。悲しい。


さりげに今回の過去回想では、
ライルのライカを心配する兄妹愛のようなものも見れていいですよね。





そして、その後にある魔女たちの喧嘩ですが、

ゲームシーンそのままだともっとひどいんですよw


最後のオチといい、289さんの感性が素敵w


テキスト書き写してて分かりましたが、

悲鳴だとか喘ぎ声だとかの表現も意識して読むと各々に特徴があってなかなか面白いんですよね。


そういった細かい部分まで見るのも面白いかも知れません。





















リョナラー連合 東支部




支部長が行方不明。




……なのですが、


それについては軽く触れられるだけw




すぐ次の話題に入ります。


もう少し心配しろよ!w














そこへ、誰かがくおの元へやって来た様子




その客の名前は……。

















――――ライル……。





















※ライルはカオスという悪魔に体を乗っ取られている。




何の用だ!と、睨みつけるくおとオーガ。








カオスは「何、リゼからの伝言を伝えに来ただけさ。」





と、軽くあしらいます。













『初めに会った場所で待っている。一人で来て欲しい』











「もしこなかった場合は、
お前らの支部長の命は無いと思え。」


行方不明だった支部長。

支部長はカオスによって人質にされていたのでした(汗









「・・・言われなくても行ってやるさ・・・!」



リゼへの、様々な想いを胸に。








「・・・ああ・・・分かった・・・。」








くおは歩き出します。
























ここで視点は魔女組に移ります。

ヴェルカナと、ナナルマーの会話。

偵察に出たミタリカーネがなかなか帰ってこないことを心配しています。






ここで、

 本当にライカを悪魔との戦いに巻き込むつもりなのか?

……と、ナナルマーはヴェルカナに尋ねますが、

ヴェルカナは

ネフェリーゼに必要なのは、
私じゃなくて
ライカちゃんの方なんじゃないか。



と、寂しく呟きます。














帰ってきたミタリカーネ。


ライカ
ルインザナン
ライノーニ
ナナルマー
ヴェルカナ
の5人に現状を伝えます。





ミタリカーネによると、

“悪い知らせ”

“めちゃくちゃ悪い知らせ”

二つがあると言います。







まず、

悪い知らせとは、


ネフェリーゼが魔女の力に目覚めてしまったこと。



つまり、リゼが悪魔に喰われる可能性が大幅に上がってしまったということです。







そして、





めちゃくちゃ悪い知らせ


とは、




「メイとリンが死んだ。ミッフィーも悪魔の話からすると死んだっぽい。」




……ということ。


歌う魔女リーランメイ怨讐の魔女フィーリンは悪魔に喰われて死んだ。



ミタリカーネは、
ケイオスが2人の生首を噛み砕くところを見たのだと言います。


塗り潰す魔女グラミーフことミッフィーは、
今日の朝、イレムトに見つかったらしいのです。


3人は、対悪魔の最終決戦に向けて、
全戦力で臨むために招集していたハズの魔女たち。



つまり、

他の魔女達は全員、悪魔に喰われてしまったということ…………。















と、

ここで現れるケイオス。




ケイオスは魔女2人を喰らったおかげで、

気配を感じる能力が上がり、

その能力でミタリカーネのあとを付けてきたのだと言います。





ルインザナンは必至にケイオスに攻撃を当てますが、

まるで効く様子がありません。




ケイオスは、2人の魔女を喰らったことで、
前とは比べ物にならないほどの力を手に入れてしまったのです。


それもルインザナンの攻撃すら通じない程に…………。








飛び出すライカ。
「・・・ドーラ姉を返せぇぇぇぇっ!!!」







それでも、ケイオスはまったく動じない。


「見なさい」

ケイオスはゆっくりと指をさします。










そこには、ライル(カオス)とリゼが立っていました。




カオス「力が覚醒した以上、コイツを生かしておく意味はない・・・
    力を頂くために喰らわせてもらうぜ。」







――絶対にそんなことさせない!!








ライカとヴェルカナは飛び掛かります……が?











あれは幻術だよ……!




ライノーニは言います。




一人はギルガノで、もう一人は見たことのない人間。








――しかし、リゼのこととなると冷静になれない、

ライカとヴェルカナの2人にはライノーニの言葉が届きません。






幻術に釣られて、外へ飛び出して行ってしまいます……。









ライノーニのギルガノの幻術をも見破る慧眼。

戦えなくなったとがいえ、悪魔にとって非常にやっかいな存在です。

(流石は私のライノーニさん)












ライノーニさんのピンチ!!










ライノーニさんを救うのは、ナナルマー。







ナナルマーはルインザナンにマタリカーネとライノーニを連れて、

ヴェルカナとライカを追うように指示します。










現状、最強の魔女ナナルマー。
彼女の攻撃ならケイオスにダメージを与えられるようですが、
その結末は――――――?
































くおは指示通り、リゼと最初に会った、洞窟へ……。






くお「・・・・・・・・・・。」




リゼ「・・・くお・・・。」




くお「!・・・リゼ・・・。」




リゼ「・・・来てくれたんだ・・・。」




くお「・・・ああ・・・。」




リゼ「ここに来てくれたってことは・・・。」




リゼ「・・・私に、殺されてくれるってことだよね?」




くお「・・・馬鹿言え。」




くお「俺はお前を連れ戻しに来たんだ。」




リゼ「・・・また、そんなこと・・・。」




くお「・・・なあ、リゼ・・・。」




リゼ「・・・何?」




くお「・・・俺は・・・お前のこと、別に嫌いだったわけじゃないんだよ・・・。」




リゼ「・・・え・・・?」




くお「俺だけじゃない・・・東支部のヤツらだって、皆お前のことを嫌ってなんかいなかったんだ・・・。」




リゼ「・・・嘘だ。」




リゼ「・・・貴方、私のこと嫌いって言ったじゃない。あれは何だったの?」




くお「・・・それは・・・。」




くお「・・・・・・・・・・。」




くお「・・・リゼ・・・俺はあのとき、本部の依頼で天魔の塔ってところに行ってたんだよ。」




リゼ「・・・天魔の塔・・・?」




くお「ああ・・・そこは危険なモンスターがたくさんいて・・・・俺一人じゃすぐ死んじまうような場所だったよ。」




くお「・・・本部の依頼は、そこの最上階に一人で行って来て盾のレリーフって物を取って来いって依頼だったんだ。」




リゼ「・・・それが何なの?何の関係があるの?」




くお「・・・リゼ・・・なんで、俺がそんな依頼を受けたと思う?」




リゼ「・・・え・・・?それは・・・。」




くお「どう考えても、俺の力量に合って無い・・・分不相応な依頼を受けたのは、なんでだと思う?」




リゼ「・・・・・・・・・・。」




リゼ「・・・なんでなの?」




くお「・・・それが、本部から出された条件だったからだよ。」




くお「・・・お前の命を助けるための、な。」




リゼ「・・・え・・・?」




リゼ「・・・な・・・え・・・?それって・・・?」




くお「俺はお前を助けたくて、天魔の塔に行ったんだ。」




くお「それで、まぁ・・・いろいろあったけど、何とか無事に帰って来れたんだ。」




くお「この・・・盾のレリーフを見つけてな。」




リゼ「・・・・・・・・・・。」




くお「・・・で、その帰り道でなぜか牢屋にいるはずのお前が俺の前に現れた。」




リゼ「・・・・・・・・・・。」




くお「俺は何があったのか聞いたけど・・・お前は何も答えなかった・・・。」




リゼ「・・・・・・・・・・。」




くお「それで・・・俺は、思ったんだよ・・・。」




くお「『俺はコイツのために命をかけて危険な依頼をこなしてきたのに、なんでこんな態度を取られないといけないんだ』ってさ・・・。」




リゼ「・・・!」




くお「・・・だから、俺は・・・お前にこう言った・・・。」










くお「 『何だよ、早く言えよ?さっきからうっとうしいぞ、クソ忌み子。』 」




くお「 『お前が馬鹿なことやらかしたせいで、どんだけ迷惑してると思ってんだ?ふざけてんじゃねぇぞ、オイ?』 




くお 「 『・・・ああ、嫌いだね。お前ってやたら暗いし、生意気だし、うっとうしいしなぁ。』 」




くお「 『大体、忌み子だって時点で嫌われてるって自覚しろよ。お前。』 」




くお「 『そうだな。今すぐにでも視界から消えて欲しいな。』 」













くお「・・・今でも、よく覚えてるよ・・・あの後、死ぬほど後悔したからな・・・。」






くお「・・・元々は、俺が意地張ってお前を仲間と認めないでお前に酷いことばかりしたのが悪かったのにってさ・・・・。」




リゼ「っ・・・!!」




くお「お前が悪魔にさらわれたって聞いてさ・・・俺、ずっとお前のこと、探してたんだぞ・・・!」





くお「・・・俺だけじゃない・・・東支部のヤツ全員ができるだけ時間を割いて、お前を探してた・・・!」






くお「・・・みんな、お前のこと心配してたんだよ、リゼ!!」









リゼ「・・・くお・・・。」




リゼ「・・・・・・・・・・。」




リゼ「・・・嘘・・・だよ・・・。」




くお「違う、嘘じゃない・・・!信じてくれ、リゼ・・・!」




リゼ「嘘だっ!!」







リゼ「そんなことあるわけないっ!!そんな・・・!!」






リゼ「・・・そんな・・・都合の良いこと・・・!!」









リゼ「・・・そんな・・・夢、みたいな・・・こと・・・・!」








くお「・・・リゼ・・・。」




リゼ「・・・ひどいよ、くお・・・!」




リゼ「どんなに痛いことをされても・・・どんなに酷いことを言われても・・・今の私なら、大丈夫だと思ったのに・・・!」







リゼ「・・・なん、で・・・!?なんで、今になって、そんな・・・!!」







リゼ「・・・なんで、そんな優しいこと言うのっ!!?」






リゼ「なんで夢を見させるようなこと言うのよぉっ!!?」







くお「・・・リゼ・・・お前・・・。」






リゼ「・・・許さない・・・!!」






リゼ「アンタなんか・・・死ねば良いんだ・・・!!」








くお「・・・リゼ・・・俺は・・・!」






リゼ「・・・何よっ!!?何なのよ、その顔は!!?」









リゼ「そんな目で・・・!!」










リゼ「そんな目で私を見るなあぁぁぁぁっ!!!」




















最初は、この洞窟で、出会ったとき。


2度目は、夢の世界で。


3度目は、風吹きの岩場で……。







そして4度目。

最初、出会った場所で。



これが最後のリゼ戦……となります。






くお対リゼ。


1対1での戦いはこれが初めてのこと。







くおは通常攻撃。

リゼはベノムストライク。





――通常攻撃。

今まで、散々虐めてきたリゼが相手ですが、

今回の攻撃は何かが違います。






リゼの想いに気が付かず……。




やっと気が付いても、今度は自分が意地を張ってしまい……。




本当の自分の気持ちを伝えようとしてもすれ違い…………。





今ようやく本当の気持ちを………………。















通常攻撃縛り。

リゼはセーブ・カラミティを撃ってきます。




リゼのカラミティには何度も助けられてきました。





日記3回目。

 シェイド戦。
 相手の異常な回復スピードに、くおの攻撃力がまったく追いつかず、
 追い込まれてしまったとき。
 リゼのカラミティが無ければ生きて帰ることは出来ませんでした。




同じく日記3回目。

 ドーラドーラ戦。
 東支部メンバーの苦戦する中、
 リゼがカラミティによってドーラドーラのSPを削り取り、
 奇跡を起こしてくれました。




日記5回目。

 レムウィス戦。
 レムウィスの体力の半分を削り取ったのはリゼです。
 薙ぎ払いやブレスといった敵の攻撃で苦戦しながらも、
 なんとか勝てたのはリゼのおかげです。






そんなリゼのカラミティの力も、


それは悪魔のものだと分かって……。




でも、リゼが悪魔だろうと忌み子だろうとそんなこと関係なくて……!























リゼ「・・・う・・・!」




くお(・・・これで、決める・・・!!)




リゼ「あ・・・!?」




くお(!?・・・やべぇ、この軌道じゃ殺しちまうっ!?)




くお「・・・うおおぉぉっ!!」




リゼ「・・・え・・・?」




くお(・・・くそっ・・・!無理に攻撃の軌道を変えたせいで、体勢が・・・!)







リゼ「・・・くお・・・!!」











リゼ「私をっ・・・!!」














リゼ「・・・私を馬鹿にするなあぁぁぁぁぁっ!!!」






――カラミティ。









くお「・・・が・・・はっ・・・!」









リゼ「あははははっ!!いい気味っ!!」





リゼ「今までずっと私のこと虐めてきたくせに、今更になって、おかしなこと言うから悪いんだよっ!!?」







――ッ






くお「ぐっ・・・!?」






リゼ「痛い!!?ねえ、痛い!!?痛いよねぇ!!?」






リゼ「蹴られたんだもんねぇ!!?痛くないわけないよねぇ!!?」









――ッ








くお「があぁぁぁぁっ!!?」






リゼ「ふふ・・・!!私はいつもこんな目に合ってたんだよ!!?」







リゼ「生まれてから、ずっと!!ずっと!!ずっとずっとずっとずっと、ずっと・・・!!」







リゼ「痛くて苦しくて嫌なことばかりだったんだから、私はっ!!」










――ッ











くお「ぐっ・・・ううぅ・・・!!」







リゼ「今度はお前たちの番だっ!!私が苦しんできた分を、お前達全員に味あわせてやるっ!!」









――ッ








くお「・・・っ・・・ぅ・・・!」








リゼ「お前たちに・・・!!お前に・・・!!」











――ッ――ッ








リゼ「・・・味わわせて・・・やるんだから・・・。」

















――ッ――ッ――!!

































リゼ「・・・・・・・・・・。」
















リゼ「・・・なんで・・・?」














リゼ「・・・なんで、少しも気持ち良くならないの・・・・?」











リゼ「・・・全然・・・興奮しない・・・。」










リゼ「・・・全然・・・気持ちよく、ないよ・・・。」









リゼ「・・・なんで・・・よ・・・?」








リゼ「・・・こんな・・・なんで・・・?」







リゼ「・・・なんで・・・こんなに、空しいの・・・?」














リゼ「・・・・・・・・・・。」








リゼ「・・・私・・・何が、したかったの・・・?」









リゼ「・・・こんな・・・くだらないことを・・・したかったの・・・?」











リゼ「・・・なんで・・・こんな・・・こと・・・。」













リゼ「・・・・・・・・・・。」















リゼ「・・・やだよ・・・。」













リゼ「・・・こんな、気持ち・・・やだよ・・・。」








リゼ「せっかく、解放されると思ったのに・・・。」






リゼ「せっかく・・・救われると思ったのに・・・。」











リゼ「・・・・・・・・・・。」













くお「・・・リ・・・ゼ・・・。」







リゼ「・・・!?」







くお「・・・リ、ゼ・・・ごめ・・・ん・・・。」






リゼ「・・・なっ・・・!?」






リゼ「・・・何よっ・・・!?なんでっ・・・!」














リゼ「・・・・・・・・・・。」








リゼ「・・・なんで・・・謝ってるのよ・・・?」






くお「・・・お、れ・・・本当・・・は・・・。」








くお「・・・お前、に・・・謝り・・・たくて・・・。」













くお「・・・酷い、こと・・・言って・・・謝り、たくて・・・・。」














リゼ「・・・・・・・・・・。」












くお「・・・それ・・・に・・・俺・・・。」











くお「・・・お前・・・の・・・こと・・・。」










くお「・・・助けて・・・やり、たくて・・・。」











リゼ「・・・助・・・ける・・・?」













くお「・・・一、番・・・最・・・初・・・。」













くお「・・・ここ、で・・・会った・・・とき・・・お前・・・・。」










・・・お願っ・・・!助け、私・・・何でも・・・・!

・・・・何でも・・・!するから・・・・!

言うこと聞くから・・・!だから、助けてよぉ・・・・!



・・・・ふーん、何でも言うことを聞くのか?



ぐすっ・・・・聞く・・・!何でも聞くから、

何でもするから・・・!助けて・・・・!

お願いだから、助けてぇ・・・・!



ふん・・・まあいいだろ。今日からお前は俺の奴隷だ。

お前みたいな化け物と一緒にいてやるんだかた、

ありがたく思えよ。



・・・ほんと・・・?ほんとに、ぐすっ・・・・私、一緒でも、いいの・・・?



特別に許してやる。ありがたく思うんだな。



ありが・・・ぐすっ・・・ありがとう・・・!












くお「・・・独り、は・・・嫌だ・・・って・・・。」









くお「・・・助・・・けて・・・ほしい・・・って・・・。」











リゼ「・・・あ・・・。」








くお「・・・お・・・れ・・・。」











くお「・・・約、束・・・した・・・から・・・。」

















リゼ(・・・・・・・・・・。)














リゼ(・・・そう・・・だ・・・。)








リゼ(・・・くおは・・・。)








リゼ(・・・あのとき・・・一緒にいてもいいって・・・・。)









リゼ(・・・助けて・・・くれるって・・・。)


















くお「・・・だか、ら・・・今・・・更・・・だけど・・・。」













くお「・・・本当、に・・・今更・・・だけ・・・ど・・・。」













くお「・・・今、度は・・・本当・・・に・・・。」



















くお「・・・リ、ゼ・・・お前・・・を・・・。」























くお「・・・助け・・・たいって・・・思って・・・。」













リゼ(・・・・・・・・・・。)









リゼ(・・・違う・・・。)







リゼ(・・・違うよ・・・くお・・・。)
















リゼ(・・・くおは・・・。)










リゼ(・・・貴方は・・・いつも、助けてくれたよ・・・・。)







リゼ(・・・南支部のヤツらからも・・・メーアのヤツからも・・・。)



















リゼ(・・・寂しさ・・・からも・・・。)



















リゼ(・・・貴方は・・・いつだって・・・。)






リゼ(・・・私を・・・助けて、くれてたよ・・・。)













くお「・・・だか・・・ら・・・。」








くお「・・・今・・・度は・・・必、ず・・・。」








くお「・・・助・・・けて・・・やる・・・から・・・。」









くお「・・・だ・・・から・・・リ、ゼ・・・。」
















くお「・・・戻っ・・・て・・・・・・来・・・て・・・。」





























くお「・・・・・・く・・・れ・・・・・・よ・・・・・・。」

































くお「・・・・・・・・・・。」







リゼ「・・・・・・・・・・。」











リゼ「・・・くお・・・。」






くお「・・・・・・・・・・。」











リゼ「・・・くお・・・?」






くお「・・・・・・・・・・。」











リゼ「・・・え・・・?」






くお「・・・・・・・・・・。」











リゼ「・・・くお・・・起きてよ・・・?」






くお「・・・・・・・・・・。」











リゼ「・・・起きてよ・・・くお・・・?」








リゼ「・・・死なないでよ・・・?」








くお「・・・・・・・・・・。」













リゼ「・・・・・・・・・・。」








リゼ「・・・なんでよ・・・。」






リゼ「・・・死なないでよ、くお・・・。」







リゼ「・・・私・・・は・・・。」








リゼ「・・・本当は・・・殺したく、なんて・・・。」











リゼ(・・・そうだ・・・。)






リゼ(・・・私は・・・本当は・・・。)






リゼ(・・・殺したいなんて・・・思ってなかった・・・・。)






リゼ(・・・・・・・・・・。)






リゼ(・・・くお・・・。)







リゼ(・・・私は・・・貴方に・・・。)






リゼ(・・・もう一度・・・貴方に・・・。)














リゼ(・・・会いたかった・・・だけだったんだよ・・・・?)


















リゼ(・・・ただ・・・合う理由が欲しかったから・・・・。)












リゼ(・・・殺す・・・なんて・・・。)


























リゼ「・・・・・・・・・・。」








リゼ「・・・殺・・・し・・・た・・・。」










リゼ「・・・くお・・・を・・・。」










リゼ「・・・殺し・・・た・・・?」








リゼ「・・・私・・・が・・・?」







リゼ「・・・い・・・やっ・・・!?」






リゼ「・・・殺し・・・た・・・!?」





リゼ「・・・くおを・・・私が・・・!?」


リゼ「・・・いやああぁぁぁぁぁぁっ!!?」

































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